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文献名1霊界物語 第2巻 霊主体従 丑
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3総説よみ(新仮名遣い)そうせつ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2020-04-26 07:55:36
あらすじ神界における神々着物について国治立命ような高貴神は、たいてい絹物、上衣は紫無地。下衣が純白。中衣服は紅無地である。国大立命は青色無地上衣、中衣は赤、下衣は白色。稚桜姫命は上衣は水色、種々美しい模様があり、上中下とも松や梅模様がついた十二単衣服装である。大八洲彦命、大足彦は、上衣は黒色無地、中衣は赤、下衣は白色無地。そ神将は位によって、青、赤、緋、水色、白、黄、紺などいずれも無地服で、絹、麻、木綿等に分かれている。冠は八王八頭以上神々。それ以下は烏帽子をかぶっている。直衣、狩衣。婦神はたいてい明衣。青、赤、黄、白、紫などで、袴も五色に分かれている。神将は闕腋胞を来て冠をつけ、黒色衣服である。神卒は一笠を頭に載せ、裾を短くからげ、手首・足首には紫紐で結んでいる。これは国治立命がご隠退する以前神々服装であるが、時代が下るにつれて、現界人々礼装ような服を着る神々も現れ、神使最下である金神天狗界では、今日流行服装で活動するようになっている。邪神もお階級に応じて正神に化けているが、光沢で判断できる。ただし、邪神も階級が上になると、霊衣・光沢が厚く、判別に苦しむときがある。人間精霊は、生者は円い霊衣をかぶっているが、亡者は山形にとがって三角形であり、腰から上みである。徳が高いもは霊衣が厚く、光沢が強く、人を統御する能力を持っている。しかし大病人などは霊衣が薄くなり、山形になりかけているももある。神徳ある人が鎮魂を拝受し、大神に謝罪して天津祝詞言霊を円満晴朗に奏上したならば、霊衣は厚さを増して死亡を免れるである。神大恩を忘れたときは、たちまち霊衣を剥ぎ取られて幽界に送られる。大国治立尊というときは、大宇宙一切をご守護されるとき御神名であり、単に国治立尊と申し上げるときは、大地球上神霊界を守護されるとき御神名である。また、神様が人間姿となってご活動になったは、国大立命、稚桜姫命が最初である。稚桜姫命は、日月精を吸引した国祖息吹から生まれた。また、国大立命は月精より生まれた。人間も、神々水火から生まれた神系と、天足彦・胞場姫人間祖から生まれた人間二種類区別がある。天足彦・胞場姫も、元は大神直系から生まれたであるが、神命に背いたという体主霊従罪によって、差が生まれたである。現代はいずれ人種も体主霊従身魂に堕落しており、神界から見た場合には判別ができないほどになっている。盤古大神は日大神直系であり、太陽界から降誕した。日大神・伊邪那岐命ご油断によって、手またを潜り出て、現今でいうと支那北方に降った。温厚な正神である。また、大自在天大国彦は、天王星から降臨した。豪勇な神人である。いずれもみな、善神界正しい神であった。しかし地上界に永く住むうちに、天足彦・胞場姫天命違反によって生じた体主霊従邪気から生まれた邪霊に憑依され、悪神行動を取ることになってしまった。これが、地上世界が混濁し、俗悪世界となってしまった背景である。八王大神常世彦は、盤古大神水火から出生した神であり、常世国に霊魂をとどめている。常世姫は稚桜姫命娘であるが、八王大神妃となった。八王大神霊に感合し、八王大神以上悪辣な手段で世界を我意ままに統括しようと、体主霊従的な経綸を画策している。八王大神には、天足彦・胞場姫霊から生まれた八頭八尾大蛇が憑依している。常世姫には金毛九尾白面悪狐が憑依し、大自在天には六面八臂邪気が憑依してしまった。艮金神国治立命神系、盤古大神系統、大自在天系統が、地上霊界において、三つ巴となって大活劇を演じることとなった。霊界物語第二巻口述が終わったは大正十一年旧十月十日午前十時であり、また本日は松雲閣で御三体大神様を始めて新しい神床に鎮祭することになっていた。続く第三巻では、盤古大神(塩長彦)、大自在天(大国彦)、艮能金神(国治立命)三神系紛糾と、国祖ご隠退まで状況を口述する予定である。(註)本巻において、国治立命、豊国姫命、国大立命、稚桜姫命、木花姫命となるは、神界命によって仮称したもです。
主な人物 舞台 口述日(旧10月10日) 口述場所松雲閣 筆録者口述者 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年1月27日 愛善世界社版1頁 八幡書店版第1輯 157頁 修補版 校定版3頁 普及版1頁 初版 ページ備考
OBC rm020003
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本文  神界における神々御服装につき、大略を述べておく必要があらうと思ふ。一々神々御服装に関して口述するは大変に手間どるから、概括的に述ぶれば、国治立命ごとき高貴神は、たいてい絹物にして、上衣は紫無地で、下衣が純白で、中衣服が紅無地である。国大立命は青色無地上衣に、中衣は赤色、下衣は白色無地。稚桜姫命は、上衣は水色に種々美はしき模様があり、たいていは上中下とも松や梅模様ついた十二単衣御服装である。天使大八洲彦命、大足彦ごときは、上衣は黒色無地に、中衣は赤色、下衣は白色無地服である。そ神将は位によつて、青、赤、緋、水色、白、黄、紺等、いづれも無地服で、絹、麻、木綿等に区別されてゐる。
 冠もいろいろ形があつて纓長短があり、八王八頭神以上神々に用ゐられ、それ以下神司は烏帽子を冠り、直衣、狩衣。婦神はたいてい明衣であつて、青、赤、黄、白、紫など色を用ゐられ、袴も色々と五色に分れてゐる。また神将は闕腋に冠をつけ、残らず黒色服である。神卒は一笠を頭に戴き、裾を短くからげ、手首、足首には紫紐をもつて結び、実に凛々しき姿をしてをらるるである。委しく述ぶれば際限がないが、いま述べたは国治立命が御隠退遊ばす以前神々御服装大略である。
 星移り、月換るにつれ、神界御服装はおひおひ変化し来たり、現界人々礼装に酷似せる神服を纒はるる神司も沢山に現はれ、神使最下たる八百万金神天狗界にては、今日流行種々服装で活動さるるやうになつてをる。
 また邪神界でもお階級に応じて、大神と同一服装を着用して化けてをるで、霊眼で見ても一見そ正邪に迷ふことがある。
 ただ至善神々は、そ御神体包羅せる霊衣は非常に厚くして、かつ光沢強く眼を射るばかりなるに反し、邪神はそ霊衣はなはだ薄くして、光沢なきをもつて正邪を判別するぐらゐである。しかるに八王大神とか、常世姫ごときは、正神界神々ごとく、霊衣も比較的に厚く、また相当光沢を有してをるで、一見してそ判別に苦しむことがある。
 また自分が幽界を探険した時にも、種々服を着けてゐる精霊を目撃した。これは罪軽重によつて、色が別れてゐるである。しかし幽界にも亡者ばかり霊魂がをるではない。現界に立働いてゐる生きた人間精霊も、やはり幽界に霊籍をおいてをるもがある。これら人間は現界においても、幽界苦痛が影響して、日夜悲惨な生活を続けてをるもである。これら苦痛を免るる方法は、現体ある間に神を信仰し、善事を行ひ万民を助け、能ふかぎり社会的奉仕を務めて、神御恵を受け、そ罪を洗ひ清めておかねばならぬ。
 さて現界に生きてゐる人間精霊を見ると、現人と同形幽体を持つてゐるが、亡者精霊に比べると、一見して生者と亡者精霊区別が、判然とついてくるもである。生者幽体(精霊)は、円い霊衣を身体一面に被つてゐるが、亡者幽体は頭部は山形に尖り、三角形霊衣を纒うてをる。それも腰から上み霊衣を着し、腰以下には霊衣はない。幽霊には足がないと俗間にいふも、こ理に基づくもである。また徳高きも精霊は、そ霊衣きはめて厚く、大きく、光沢強くして人を射るごとく、かつ、よく人を統御する能力を持つてゐる。現代はかく如き霊衣立派な人間がすくないで、大人物といはるるもができない。現代人間はおひおひと霊衣が薄くなり、光沢は放射することなく、あたかも邪神界精霊着てをる霊衣ごとく、少し権威もないやうになつて破れてをる。大病人などを見ると、そ霊衣は最も薄くなり、頭部霊衣は、やや山形になりかけてをるも、今まで沢山に見たことがある。いつも大病人を見舞ふたびに、そ霊衣厚薄と円角程度によつて判断をくだすであるが、百発百中である。なにほど名医が匙を投げた大病人でも、そ霊衣を見て、厚くかつ光が存してをれば、そ病人はかならず全快するである。これに反して天下名医や、博士が、生命は大丈夫だと断定した病人でも、そ霊衣がやや三角形を呈したり、紙ごとく薄くなつてゐたら、そ病人は必ず死んでしまふもである。
 ゆゑに神徳ある人が鎮魂を拝授し、大神に謝罪し、天津祝詞言霊を円満清朗に奏上したならば、たちまちそ霊衣は厚さを増し、三角形は円形に立直り、死亡を免れるもである。かくして救はれたる人は、神大恩を忘れたときにおいて、たちまち霊衣を神界より剥ぎとられ、ただちに幽界に送られるもである。
 自分は数多人に接してより、第一にこ霊衣厚薄を調べてみるが、信仰徳によつて漸次にそ厚みを加へ、身体ますます強壮になつた人もあり、また神に反対したり、人妨害をしたりなどして、天授霊衣を薄くし、中には円相がやや山形に変化しつつある人も沢山実見した。自分はさういふ人にむかつて、色々と親切に信仰道を説いた。されどそんな人にかぎつて神道を疑ひ、かへつて親切に思つて忠告すると心をひがまし、逆にとつて大反対をするが多いもである。これを思へばどうしても霊魂因縁性来といふもは、如何ともすることが出来ないもとつくづく思ひます。

    ○

 大国治立尊と申し上げるときは、大宇宙一切を御守護遊ばすとき御神名であり、単に国治立尊と申し上げるときは、大地球上神霊界を守護さるるとき御神名である。自分口述中に二種名称があるは、こ神理に基づいたもである。
 また神様が人間姿となつて御活動になつたそ始は、国大立命、稚桜姫命が最初であり、稚桜姫命は日月精を吸引し、国祖神が気吹によつて生れたまひ、国大立命は月精より生れ出でたまうた人間姿神様である。それよりおひおひ神々水火によりて生れたまひし神系と、また天足彦、胞場姫人間祖より生れいでたる人間と、二種に区別があり、神直接水火より生れたる直系人間と、天足彦、胞場姫系統より生れいでたる人間とは、そ性質において大変な相違がある。そして神直接水火より生れ出たる人間は、そ頭髪黒くして漆如く、天足彦、胞場姫より生れたる人間子孫は赤色頭髪を有している。天足彦、胞場姫といへども、元は大神直系より生れたであれども、世初発にあたり、神命に背きたるそ体主霊従罪によつて、人間に差別が自然にできたである。
 されども何れ人種も、今日は九分九厘まで、みな体主霊従、尊体卑心身魂に堕落してゐるであつて、今日ところ神界より見たまふときは、甲乙を判別なし難く、つひに人種平等至当なるを叫ばるるに立いたつたである。

    ○

 盤古大神塩長彦は日大神直系にして、太陽界より降誕したる神人である。日大神伊邪那岐命御油断によりて、手俣より潜り出で、現今支那北方に降りたる温厚無比正神である。
 また大自在天神大国彦は、天王星より地上に降臨したる豪勇神人である。いづれもみな善神界尊き神人であつたが、地上に永住されて永き歳月を経過するにしたがひ、天足彦、胞場姫天命に背反せる結果、体主霊従妖気地上に充満し、つひにはそ妖気邪霊悪竜、悪狐、邪鬼ために、いつとなく憑依されたまひて、悪神行動を自然に採りたまふこととなつた。それより地上世界は混濁し、汚穢気みなぎり、悪鬼羅刹跋扈跳梁をたくましうする俗悪世界と化してしまつた。
 八王大神常世彦は、盤古大神水火より出生したる神にして、常世国に霊魂を留め、常世姫は稚桜姫命娘にして、八王大神妃となり、八王大神霊に感合し、つひには八王大神以上悪辣なる手段を用ゐ、世界を我意ままに統轄せむとし、車輪暴動を継続しつつ、そ霊はなほ現代にいたるも常世国にとどまつて、体主霊従的世界経綸策を計画してをる。
 ゆゑに常世姫憑依せる国守護神は、今になほそ意志を実行せむと企ててをる。八王大神常世彦には天足彦、胞場姫霊より生れたる八頭八尾大蛇が憑依してこれを守護し、常世姫には金毛九尾白面悪狐憑依してこれを守護し、大自在天には、六面八臂邪気憑依してこれを守護し、ここに艮金神国治立命神系と盤古大神系統と、大自在天系統とが、地上霊界において三つ巴になつて大活劇を演ぜらるるといふ霊界珍しき物語である。
 自分はここまで口述したとき、何心なくかたはらに散乱せる大正日日新聞に眼をそそぐと、今日はあたかも大正十年陰暦十月十日午前十時であることに気がついた。霊界物語第二巻口述ををはつた今日吉日は、松雲閣において御三体大神様を始めて新しき神床に鎮祭することとなつてゐた。これも何か神界御経綸一端と思へば思へぬこともない。
 ついでに第三巻には、盤古大神(塩長彦)、大自在天(大国彦)、艮能金神(国治立命)三神系紛糾的経緯大略を述べ、国祖御隠退まで世界状況、神々驚天動地大活動を略述する考へであります。読者諸氏幸に御熟読あつて、それが霊界探求一端ともならば、口述者目的は達せらるる次第であります。
 アゝ惟神霊幸倍坐世
   大正十年旧十月十日午前十時十分
      於松雲閣 口述者識

(註)本巻において、国治立命、豊国姫命、国大立命、稚桜姫命、木花姫命とあるは、神界命により仮称したもであります。しかし真御神名は読んで見れば自然に判明することと思ひます。
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