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文献名1霊界物語 第2巻 霊主体従 丑の巻
文献名2第1篇 神界の混乱よみ(新仮名遣い)しんかいのこんらん
文献名3第8章 嫉視反目〔58〕よみ(新仮名遣い)しっしはんもく
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
常世の国に、武豊彦、鬼雲彦の二神があった。両神はそれぞれ、あまたの神々を率いて地の高天原の神政に参加すべく、はせ参じた。

武豊彦は真摯に神政に使えたが、鬼雲彦は、神国別命の声望をねたみ、何とかして陥れようとするようになった。

しかし、鬼雲彦のよからぬ心と、神国別命の徳の違いを目の当たりにした部下の神々は、次々に鬼雲彦を去って、神国別命の下へとついてしまった。嫉妬の念に燃える鬼雲彦を武豊彦は諭すが、逆に恨みをかってしまう有様であった。

鬼雲彦はついに、言霊別命に、神国別命を讒言するまでになった。言霊別命は、鬼雲彦にしかるべき地位を与えてなだめようと苦心したが、ついに果たせず、鬼雲彦は勢力争いを起こして敗れ、邪神となって地の高天原を追われてしまった。

鬼雲彦は鬼城山に逃れて国照姫の傘下に入った。また、清熊という利欲に深い神も、神国別命の清廉潔白さと合わず、その心魂を言霊別命に見透かされ、竜宮上を脱して鬼城山に合流してしまった。
主な人物 舞台 口述日1921(大正10)年10月28日(旧09月28日) 口述場所 筆録者加藤明子 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年1月27日 愛善世界社版38頁 八幡書店版第1輯 172頁 修補版 校定版40頁 普及版19頁 初版 ページ備考
OBC rm0208
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本文  ここに言霊別命は天使稚桜姫命、大八洲彦命の命を奉じ、天道別命、天真道彦命とともに神業に奉仕し、大神の勅を宇内に宣伝し、神国別命は地の高天原にありて神政を総轄することとなつた。
 この時常世の国に武豊彦といふ神司あり、こは正しき神司にして、言霊別命の神業を賛し、数多の神司を率ゐて、神業に参加すべく馳せ参じた。武豊彦は全力を尽して奉仕した。また同じ常世の国より鬼雲彦現はれ、神国別命の神政を輔翼せむとして、急ぎ群神司を率ゐて地の高天原に上り、神政に参加した。鬼雲彦は米彦、岡彦を左右の補佐としてゐた。然るに鬼雲彦は神国別命の声望をみて深くこれを妬み、米彦、岡彦をして常に神国別命の身辺をうかがはしめてゐた。米彦、岡彦は、神国別命の清廉潔白にして、いささかも野望を懐かず、智仁勇の三徳を兼備したる無比の神将にして、一意専心大神に奉仕し、身をもつて神政に奉職せるその至誠に感ずるとともに、鬼雲彦の奸侫邪智にして野心満々たるに心底より嫌気を生じ、一度の諫言をも試みず鬼雲彦に背きて、神国別命の直轄の配下たらむとし、花森彦を介して神国別命に臣従せむことを願ふた。
 神国別命は一応鬼雲彦の承認を得たる上にてこれを許さむとし、その旨を花森彦に伝へた。花森彦は鬼雲彦のたうてい許さざるを悟り、かつ米彦、岡彦のすでに鬼雲彦にたいして心の離れたるを知悉したれば、神国別命の旨を鬼雲彦に一言も伝へずして、二神司を神国別命の従臣に推挙した。
 ここに鬼雲彦は神国別命、花森彦の吾を排除せるものとなし、いたく怒りて常世の国より上りきたれる武豊彦とともに、神国別命、花森彦を排除し、みづから代りて高天原の神政を総轄せむと計つた。ここに武豊彦は言葉を尽してその非を説き諭した。されど鬼雲彦の心はますます荒びにすさびてこれを用いず、つひには武豊彦を仇敵と見做すにいたつた。
 ここに鬼雲彦は心を決し、言霊別命の前に出て、口を極めて神国別命、花森彦の讒誣を放ち、かつ反逆の準備あることを言葉たくみに進言した。言霊別命は彼我両神司の心中を推知し、鬼雲彦の野望を知りながら、今このとき正邪の裁決をなさば、かへつて平地に浪をおこすのおそれあり、若かず、鬼雲彦に相当の地位を与へ互ひに和衷協同せしめむと苦心した。されど彼我の二神司は言霊別命の真意を悟らず、互ひに対立して正邪を争ひ、鬼雲彦はつひにその勢力を失墜して地の高天原を追はれ、悪鬼と化して東方に去つた。
 鬼雲彦は逃れて鬼城山にいたり、国照姫と力を協せ、言霊別命を亡ぼし、つひに進んで地の高天原を占領せむことを凝議した。国照姫はここに有力なる味方を得たりと打ち喜び、偽美山彦とともに八方に魔軍を募り、種々の準備に着手した。
 ここに清熊といふものあり、神国別命にしたがひて神政に奉仕せしが、鬼雲彦の鬼城山に逃れ、反逆を企てをるを耳にし、われもこれに参加せむとてひそかに款を通じてゐた。清熊は利欲に深き神なれば、清廉潔白なる神国別命の部下にありては、わが欲望を満たすこと能はず、むしろ鬼雲彦に加担して目的を達せむとした。しかるに清熊は言霊別命の神眼に心中を看破され、つひにゐたたまらずして自ら鬼城山に逃れ、美山彦の魔軍に加はり、その参謀役となつた。
(大正一〇・一〇・二八 旧九・二八 加藤明子録)
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