高国別夫婦の信任を得ていた玉手姫は、高国姫亡き後、高国別の後妻となった。
実は玉手姫は常世姫の間者であり、高国姫の事故も仕組まれたものであった。花森彦はこれを察知していたのであった。
しかし高国別、玉手姫はついに、大八洲彦命に花森彦を讒言した。そのため、大八洲彦命は言霊別命を新高山に使いし、事の次第を調査させることになった。
花森彦、高国別は互いを責めて譲らなかったが、言霊別命は神殿から新高山の国魂である青色の玉を取り出して、玉手姫を射照らした。するとたちまち玉手姫は悪狐と化して逃げてしまった。
高国別は花森彦の明察を悟り、今までの罪を陳謝した。今回の失敗について、高国別は許されることになった。
しかし後に常世姫一派は次第に勢力を増し、高国別を陥れて蒙古別をその後釜に据えることに成功した。また花森彦を新高山の西南方に押し込めた。高砂島も、大半は常世姫の部下に占領されることになってしまった。
花森彦の霊魂は、青色の玉とともに島に永遠に隠されているという。花森彦の子孫も今に現存し、神の御魂を維持しつつ、弥勒神政を待ち望んでいるという。