万寿山の八王神は磐樟彦夫婦、八頭神は瑞穂別夫婦が赤色の玉を守っていた。地の高天原に次ぐ聖場と栄えていた。
万寿山の神殿は、月宮殿と命名されていた。赤玉の精魂により、神人の心は真心に満ちてよく神に仕え、長上を尊び下を憐れみ、またその光景はみろく神政成就後の神世の移写ともいうべき瑞祥を現していた。
万寿山のめでたき様は、霊鷲山の三ツ葉彦命の内面的補佐の功があるゆえであるという。万寿山の八王八頭神をはじめとする諸神人らは、霊鷲山を第二の高天原と崇め、三ツ葉彦命の神跡を神人修行の場と定めた。そして美しい神殿を山下の玉の井の邑に造営し、坤の金神豊国姫命の神床とした。
また荘厳な神殿を造営し、日の大神、月の大神、玉照姫命、国治立命を祭り、神界経綸の大聖場となった。これを玉の井の宮という。
玉の井の宮には真道姫が仕えていた。霊鷲山に日夜通って神慮を伺い、三ツ星の神霊に感じて三ツ葉彦命を生んだ。これを国治立命に献じ、神政維新の神柱となさしめた。三ツ葉彦命は、天の三ツ星の精魂の幸いによって地上に降り、真道姫の体に宿って玉の井の邑に現れた。
玉の井の邑には玉の井の湖という神泉があり、大自在天一派がこれを狙ったが三ツ葉彦命に退けられた。