盤古大神らは、忽然と現れたアーメニヤの宮殿に本拠を置くこととした。
神々が遷都を祝っていると、空に神軍が現れ、国祖が采配を振るっているのが見えた。神々が恐れのあまりひれ伏すと、宮殿と思えた場所は泥田の中であった。
一同が驚いていると、宮殿は蜃気楼となって空中に飛び上がってしまった。それとともに盤古大神、常世彦ら上位の神々も、宮殿とともに空に舞い上がったかのような幻が見えた。
従者神たちは、上位の神々が天上に登ってしまったかと思って探し回ったが、実は盤古大神も常世彦も泥田の中にいて、探し回る従者神たちの足に踏みつけられていた。
今まで国祖の神軍が見えた空には、八頭八尾の大蛇が火を吹いており、満天を黒雲で包んでしまっていた。