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文献名1霊界物語 第5巻 霊主体従 辰の巻
文献名2第5篇 宇宙精神
文献名3第31章 万波洋々〔231〕
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ船中の宣伝使は、祝部神であった。一方、これに対抗して立ち上がったのは、ウラル彦の宣伝使・牛雲別であった。
祝部神はかまわず、牛雲別を揶揄するこっけい歌を歌って挑発した。船中の神人らは祝部神の大胆さにあきれて様子を見守っていた。
牛雲別は大口を開けてがぶがぶ酒を飲みながら、酒を賛美し祝部神を罵る歌を歌って、船中の神人らに酒を振舞った。神人らは牛雲別の酒を振舞われて、酒を賛美する歌を歌って踊った。
祝部神は元来酒好きであったが、ここは神の試練とぐっとこらえて、声を張り上げ宣伝歌をふたたび歌い始めた。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年01月11日(旧12月14日) 口述場所 筆録者加藤明子 校正日 校正場所
OBC rm0531
本文の文字数1890
本文のヒット件数全 2 件/海=2
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本文  阿修羅王のごとく閻羅王のごとき形相凄じき神は、巨眼を開き、船中の神人らを睨めつけながら、
『神人らよ、余が宣示を耳をさらへてよく承はれよ』
と頭上より浴びせかけるやうに呶鳴りつけた。これは牛雲別である。
 此方の宣伝使は例の祝部神である。彼は無雑作に打ち笑ひながら、
『一二三四五六七八九十百千万  百の千種も万のものも
 天地の神の御恵に  洩れたるものは塵程もなし
 の底にも光あり  山の尾上も河の瀬も
 光りに光る今の世を  何と思ふか盲神
 盲の杖を失うた  苦しき報いは目のあたり
 あたるは罰と河豚の肉  辺り構はず吠え猛る
 四足神の哀れさよ  角の生えたる牛雲別の
 身の果こそは哀れなり  身の果こそは哀れなり』
と又もや手を振り足踏み鳴らして、四辺構はず傍若無神の挙動の大胆さに、何れも呆れて祝部神の全身に目を注いだ。
 牛雲別は、アーメニヤの野に、螢火のごとき光を現はすウラル彦の命により、宣伝使として此処に現はれた。彼は強烈なる酒を大口開いてがぶがぶと牛飲しながら、あまたの神人らに見せつけ、
『酒は百薬の長と云う  命の水を飲まざるか
 飲めば心は面白い  寿命長久千秋万歳楽のこの薬
 飲まぬは天下の大馬鹿者よ  たはけた面してぶるぶると
 ふるひ苦しむ青瓢箪  酒を飲んだら顔の色
 朝日の豊栄昇るごと  輝き渡る血色清し
 空に輝く月の夜に  心爽か気はさらり
 さらりさらりと物事は  酒でなければ運ばない
 酒は命の親神ぞ  親を知らない子があろか
 親を知らぬは鬼子ぞや  鬼を殺すはこの酒ぞ
 酒の肴は祝部の  神の舌をば引き抜いて
 作りなますにして喰へ  暗い暗いと吐かす奴
 酒を飲んで見よ赤くなる  赤い心は神心
 赤い心は神心  暗い心の祝部が
 真赤な虚言を月読の  月夜に釜をぬかれたる
 あきれ顔して目のあたり  吠面かわくが面白い
 これを肴に皆の奴  おれが今出すこの酒を
 遠慮会釈も梨地の盃に  盛つて飲め飲め飲んだら酔へよ
 酔うたら管まけ管まきや機が  織れるか織れぬかおりや知らぬ
 知らぬが仏ほつとけ捨てとけ  一寸さきは暗よ
 暗の後には月が出る  あまり無聊に時鳥
 声はすれども姿は見せぬ  見せぬ姿は鬼か魔か
 鬼の念仏わしや鬼来  きらひな奴に目も呉れな
 好きなお酒に酔ひつぶれ  宵に企んだ梟
 袋の底を叩いて見たら  誰の心も同じ事
 酒の嫌ひな神なかろ  済まし顔して負け惜しみ
 豪そな面して力むより  些しは顔の紐ほどけ
 仏に地獄で会うたよな  この甘酒の味を知れ
 酔うて酔うて酔ひつぶれ  酔うたらよいぢやないか
 よいよいよいのよいのさつさ
 酒酒、酒酒』
と頻りに祝部神の宣示にたいして防禦線を張り、座席の傍より二樽の強き酒を出し、数多の盃を船中にふり撒いた。
 神人らは猫に鼠を見せたごとく喉をごろごろ鳴らし、唇に唾をため、羨ましげに酒樽に目を注いだ。中には狐が油揚を見せつけられたやうな心地となつて、牛雲別の樽の鏡を開くを待たず、飢虎のごとく樽を目がけて飛びつく上戸の神人も現はれた。俄に船中は春めき渡り、酔の廻るにつれて、神人らは平手をもちて舷を叩き、拍子をとり舞ひ始めた。
『来るか来るかと浜へ出て見れば  浜の松風音もせぬ
 音に聞えた竜宮の  乙姫さまでも呼んで来て
 酌をさしたら面白からう  癪に触るは祝部神よ
 癪にさはるは祝部神よ  杓で頭を砕いてやろか』
 ポンポンポンと舷をたたき、遂には両手で自分の額を無性矢鱈に叩いて踊り狂うた。
 祝部神は元来酒が好きである。喉から手の出るやうにその盃が取りたくなつた。喉の辺りに腹の虫が込み上つて、ぐうぐうと吐かすのである。祝部神はこれこそ神の試みとわれとわが心を制し、思はず知らず指を喰へ、遂には激昂してわれとわが指を喰ひ切り、始めて気がつき、又もや声張り上げて、「三千世界一度に開く云々」の歌をうたひ始めた。
(大正一一・一・一一 旧大正一〇・一二・一四 加藤明子録)
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