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文献名1霊界物語 第6巻 霊主体従 巳の巻
文献名2第1篇 山陰の雪
文献名3第1章 宇宙太元〔251〕
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ天之峰火男(天之峰火夫) データ凡例 データ最終更新日2020-05-01 11:19:19
あらすじ大宇宙の元の始めは、湯気とも煙ともなんとも形容のしがたい一種異様の微妙なものが漂っていた。これがほぼ十億年の歳月を経て、無形・無声・無色の霊物となった。これを宇宙の大元霊という。
日本の神典ではこの大元霊を天御中主神、天之峯火夫神という。仏典では阿弥陀如来、キリスト教ではゴッド、易では対極、中国では天帝、等々と呼ばれている。
天御中主神の霊徳は、次第に宇宙に広がって行き、ついには霊、力、体を完成した。無始無終、無限絶対の大宇宙の森羅万象を完成させた神であるので、これを称して大国治立尊、天常立命、ミロクの大神とも言う。
宇宙の大原因である一種微妙の霊物は、天御中主神の純霊として、霊力を産出するにいたった。これを霊系の祖神・高皇産霊神という。
次に元子(または水素)を醸成した。これを体系の祖神・神皇産霊神という。この二神の霊と体から、一種の力徳が生じた。ほとんど三十億年を要して、霊・力・体がやや完成にいたった(造化三神)。
水素は次第に集合して清水となった。高皇産霊神は、清水に火霊を宿したので、清水には流動する力が備わった。水の流体を葦芽彦遅神という。水は一切動物の根源をなし、これに火を宿すことで動物の本質である力徳が発生する。生魂(いくむすび)とはこのことを言う。
次に火と水が抱合して固形物体が発生した。宇宙一切を修理固成する根源の力となる。これが常立神であり、剛体素という。玉留魂(たまつめむすび)である。玉留魂によって、宇宙は固体を備えるに至った。ここまで太初から五十億年かかっている。
水を胞衣として創造された宇宙の中で、一切の円形のものは、水の微粒子の円形に基づいている。
剛体は玉留魂の神威発動による。日地月星がようやく形成された。宇宙の大地は、ほうらくを伏せたような山と、剛流の混淆した泥海から成っている。
玉留魂の神の神徳が発揮されて大地・海陸の区別がなった。軽くて清いものは大空となり、重くて濁ったものが下に留まって大地を形成した。
流と剛、すなわち生魂と玉留魂の水火が合して不完全な呼吸を営み、その中から植物の本質である柔体・足魂(たるむすび)が完成した。これを神典では豊雲野命という。
ここまできて、宇宙には剛(玉留魂)、柔(足魂)、流(生魂)の本質が完成された。
これらの原子と原因は、互いに生成化育して発達し、動(大戸地神)、静(大戸辺神)、解(宇比地根神)、凝(須比地根神)、引(生枠神)、弛(角枠神)、合(面足神)、分(惶根神)という八力を産出した。
この八力によって宇宙の組織が成就し、大地星辰はその位置を保つことができるようになった。こうして、大宇宙が完成するまでに、ほとんど五十六億万年を費やした。
こうして大宇宙の大原因霊である天御中主神は五十六億万年かけて宇宙の一切を創造し、大国治立命と顕現した。そしてその霊魂を分派して我が宇宙に下したもうた。これが、国治立命である。国治立命は、豊雲野命と剛柔相対して地上に動植物を生成化育し、諾冊二尊を生み、日月を作ってその主宰神とした。
しかしながら国治立命の神政も、年が経るにつれて邪気が宇宙に行き渡ったために、ご退隠を余儀なくされたことは、すでに述べたとおりである。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年01月16日(旧12月19日) 口述場所 筆録者加藤明子 校正日 校正場所
OBC rm0601
本文の文字数2068
本文のヒット件数全 1 件/豊国姫=1
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本文  大宇宙の元始に当つて、湯気とも煙とも何とも形容の仕難い一種異様の微妙のものが漂ひ居たり。この物は殆ど十億年間の歳月を経て、一種無形、無声、無色の霊物となりたり。之を宇宙の大元霊と云ふ。我が神典にては、天御中主神と称へ又は天之峰火男の神と称し、仏典にては阿弥陀如来と称し、キリスト教にては、ゴツド又はゼウスと云ひ、易学にては太極と云ひ、支那にては天主、天帝、又は単に天の語をもつて示され居るなり。国によつては造物主、又は世界の創造者とも云ふあり。この天御中主神の霊徳は、漸次宇宙に瀰漫し、氤氳化醇して遂に霊、力、体を完成し、無始無終無限絶対の大宇宙の森羅万象を完成したる神を称して大国治立尊(一名天常立命)と云ひ、ミロクの大神とも云ふなり。
 宇宙の大原因たる、一種微妙の霊物、天御中主神の無色無形無声の純霊は遂に霊力を産出するに至れり。これを霊系の祖神高皇産霊神と云ふ。次に元子、所謂水素(また元素といふ)を醸成した、之を体系の祖神神皇産霊神といふ。霊は陽主陰従にして、体は陰主陽従なり。かくして此二神の霊と体とより一種異様の力徳を生じたり。之を霊体といふ。ほとんど三十億年の歳月を要して、霊力体のやや完全を期することを得たるなりき。皇典に於ては、之を造化の三神といふ。茲に完全なる水素を産出した。水素は漸次集合して現今の呑むごとき清水となりぬ。この清水には高皇産霊神の火霊を宿し、よく流動する力が備はりぬ。水を動かすものは火にして、火を働かすものは水なることは第四巻に述べたるがごとし。この水の流体を、神典にては葦芽彦遅神といふ。一切動物の根元をなし、之に霊系即ち火の霊を宿して一種の力徳を発生し、動物の本質となる。神祇官所祭の生魂これなり。次に火水抱合して一種の固形物体発生し、宇宙一切を修理固成するの根元力となる。之を常立神といひ、剛体素といふ。神祇官所祭の玉留魂これなり。金、銀、銅、鉄、燐、砂、石等はこの玉留魂を最も多量に包含し、万有一切の骨となり居るなり。この剛体素、玉留魂の完成するまでに太初より殆ど五十億年を費しゐるなり。茲に海月なす漂へる宇宙は漸く固体を備ふるに至りぬ。この水を胞衣となして創造されたる宇宙一切の円形なるは、水の微粒子の円形なるに基くものなり。剛体は玉留魂、即ち常立の命の神威発動に依つて、日地月星は漸く形成されたり。されど第一巻に述ぶるがごとく、大宇宙の一小部分たる我が宇宙の大地は、あたかも炮烙を伏せたるが如き山と、剛流の混淆したる泥海なりしなり。
 茲に絶対無限力の玉留魂の神は弥々その神徳を発揮して大地の海陸を区別し、清軽なるものは靉きて大空となり、重濁なるものは淹滞して下に留まり、大地を形成したり。されど此時の宇宙の天地は生物の影未だ無かりけり。ここに流剛すなはち生魂と玉留魂との水火合して不完全なる呼吸を営み、其中より植物の本質たる柔体足魂を完成したり。之を神典にては豊雲淳命といふなり。いよいよ宇宙は霊、力、体の元子なる、剛柔流の本質完成されたのである。されど宇宙は未だその活動を開始するに至らなかつた。これらの元子と元因とは互に生成化育し、力はますます発達して、動、静、解、凝、引、弛、分、合の八力を産出した。神典にては、宇宙の動力を大戸地神といひ、静力を大戸辺神といひ、解力を宇比地根神といひ、凝力を須比地根神といひ、また引力を活杙神といひ、弛力を角枠神といひ、合力を面足神といひ、分力を惶根神といふ。この八力完成して始めて宇宙の組織成就し、大空に懸れる太陽は、無数の星晨の相互の動、静、解、凝、引、弛、分、合の八力の各自の活動によつて、その地位を保ち大地亦この八力によつて、その地位を保持する事となりしなり。かくして大宇宙は完成に至るまで殆ど五十六億万年を費した。
 茲に宇宙の主宰神と顕現し玉ふ無限絶対の力を、大国治立命と称し奉る。国治立命は、豊雲淳命(又の御名豊国姫命)と剛柔相対して地上に動植物を生成化育し、二神の水火より諾冊二尊を生み、日月を造りてその主宰神たらしめたまひける。
 かくて大宇宙の大原因霊たる天御中主神は五十六億万年を経て宇宙一切を創造し、茲に大国治立命と顕現し、その霊魂を分派して我が宇宙に下したまへり。即ち国治立命これなり。国治立命の仁慈無限の神政も、星移り年重なるに連れて妖邪の気、宇宙に瀰漫し、遂にその邪気のために一時『独神而して隠身なり』の必然的経綸を行はせたまふ事とはなりける。而て霊界物語の第一巻より本巻に亘り口述するところは、大宇宙の完成するまでに五十六億万年を要したる時より以後の事を述べたものなり。これより以前の事は、神々として完全に花々しき御活動はなく、時の力によりて氤氳化醇の結果、宇宙が形成するを待たれたるなり。
(大正一一・一・一六 旧大正一〇・一二・一九 加藤明子録)
(序歌~第一章 昭和一〇・一・二七 於筑紫別院 王仁校正)
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