この霊界物語は、全部で五百六十七節で完成しようと、一冊を五十節、全十二冊の予定であった。
しかしこれでは到底一部分も述べきれないことを覚り、本巻からは一冊五十章組みの規定を破り、行き突きばったりに進むこととなった。
この物語は、現・神・幽三界に渉った神人の活動の一部を、神示のままに述べたもので、今日の人々の耳には入りがたく受け取れない点もたくさんあるであろう。
各国の神話を取り入れず、神話から漏れた部分を取り入れている。夢物語と取ってもらってもよいが、読めば読むほど面白く、また精神上に一つの光明を認めうることと信じる次第である。