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文献名1霊界物語 第10巻 霊主体従 酉の巻
文献名2第1篇 千軍万馬よみ(新仮名遣い)せんぐんばんば
文献名3第3章 赤玉出現〔433〕よみ(新仮名遣い)あかだましゅつげん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2020-07-15 17:31:02
あらすじ常世城の奥殿では、照山彦、竹山彦が間の国で三宣伝使捕縛の様子を、常世神王と鷹取別に報告していた。常世神王、鷹取別はご機嫌斜めならず、二人に慰労の言葉をかけた。照山彦は感謝を述べ立てた。竹山彦は三五教の宣伝使は必ず見つけて御前に引き出して見せよう、と意気を露にしたが、広国別が常世神王の影武者になっていることを非難し、照山彦が得意そうに功名を誇っている様を笑い飛ばした。照山彦は立ち上がり、固虎にすぐに三宣伝使を引き出してつれてくるようにと催促した。すぐに連れて参ります、という固虎の声がしたかと思うと、たちまちあたりは暗黒となり、暴風が吹きすさんだ。突然、暗黒の中に毬のような一個の玉が現れた。玉は光は発さないが、赤、白、黄色、紫と色を変じながら、照山彦の頭に向かってポンと突き当たった。照山彦はアイタタ、と叫んでうつぶせに倒れた。玉は照山彦の頭をつきながら跳ねている。玉を打とうとした鷹取別は、仰向けに倒れてしまった。今度は玉は鷹取別の頭をついて跳ねはじめた。すると鷹取別の体は硬直してしまった。次に玉は常世神王の額に向かって衝突し、高座から打ち倒した。竹山彦は玉に向かって、悪神退散の言霊を発した。すると玉は姿を消し、猛り狂った風も止んだ。竹山彦は銀燭に火を灯した。玄関には、松・竹・梅の三宣伝使を伴い来た固虎が、腰を抜かしていた。竹山彦は、松・竹・梅の三姉妹に、常世神王、鷹取別、照山彦の介抱を命じた。たちまち辺りは馥郁たる香りに包まれ、喨々たる音楽が聞こえてきた。常世神王、鷹取別、照山彦は三姉妹に介抱されて痛さも忘れ、悦に入っている。これ以降、三姉妹と竹山彦は常世神王に重用され、重要な決定には必ず参画するほどになった。
主な人物 舞台常世城 口述日1922(大正11)年02月19日(旧01月23日) 口述場所 筆録者外山豊二 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年8月20日 愛善世界社版25頁 八幡書店版第2輯 399頁 修補版 校定版28頁 普及版11頁 初版 ページ備考
OBC rm1003
本文の文字数2789
本文のヒット件数全 1 件/玉山彦=1
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本文  花毛氈を敷き詰めたる常世城の大奥には、常世神王中央の高座に現はれ、鷹取別、玉山彦を左右に侍らせ、鶴翼の陣を張りしが如く傲然として構へ居る。照山彦、竹山彦はズツと退つて下座に控へ、間の国に使ひせし一伍一什の顛末を喋々として陳べ立つれば、常世神王は機嫌斜ならず、
『天晴れ天晴れ汝らが功名、流石の日の出神も、汝等が縦横無尽の機略には舌を捲くであらう。今後はますます力を尽し、抜群の功名手柄を顕はせよ』
『ヤア、思ひがけなき御褒の御言葉、照山彦の身として、分に過ぎたる勿体なさ。今後はますます常世神王の御為に、粉骨砕身、犬馬の労を吝まざるの覚悟で御座ります』
鷹取別『わが推量に違はず、今日の使命を首尾よく果せし両人、常世神王におかせられても嘸御満足ならむ。鷹取別も感じ入りたり』
『これはしたり、常世神王とやら、広国別の大国彦、大国彦の広国別、何が何だか自由自在に千変万化の大自在天だと、途上にての噂、聞いたる時の竹山彦の心の裡の腹立しさ。竹山彦の竹を割つたる清い正しい心は何とやら、常世の暗の雲につつまれた心地ぞ致したり。如何に三五教の宣伝使、常世の国に来るとも、竹山彦のあらむ限りは、わが天眼通力にて所在を探ね、一々御前に引摺り出し御目に懸けむ。頭も光る照山彦の人も無げなる功名顔、余りの可笑しさ臍茶の至り、ワハヽヽヽヽ』
と四辺に轟く竹山彦の笑ひ声。
 日は早西に傾きて、黄昏告ぐる村鴉、カハイカハイと鳴きながら、塒を指して帰り行く。無常を告ぐる鐘の音は、コーンコーンコーン、コンコンコンと響くなり。間毎を照らす銀燭の、眩きばかり頭の光り照山彦は、むつくと立ち上り、
『ヤアヤア、固虎々々、何を愚図々々いたして居るか。早く三人をこの場へ誘ひ来れ』
と呼はれば、声の下より固虎は、
『只今三人の娘、それへ召伴れ参ります。暫らく待たせられよ』
と言ふ折しも、忽ち四面暗黒となり、暴風吹き荒び、奥殿の柱は前後左右に揺ぎ出し、百雷の一時に轟く如き地響、続々として鳴動し、燦然たる銀燭の光は忽然として消え失せ、黒白も分かぬ真黒の闇の岩戸は下されたり。鷹取別は暗中より大音声、
『ヤアヤア者ども、咫尺も弁じ難きこの暗黒、片時も早く燈火を点ぜよ』
と呼はる声は、百雷の一時に轟く如くなる大音響に包まれて、聞えざるこそもどかしき。常世神王は心も心ならず、暗中に端坐し、如何成り行くならむと、黙然として胸躍らせ控へ居る。暗中を縫うて毬の如き一箇の玉、座敷の中央に忽然として現はれ、見るみる座敷の中央を右に左に、前に後に浮遊し始めたり。されど色赤きのみにて少しも光輝を放射せず、玉は赤、白、黄、紫、いろいろと色を変じ、照山彦の禿頭に向つて、ポンと突き当れば、
『アイタヽヽ』
と照山彦は俯伏せになる。玉は子供の毬をつくやうに照山彦の頭を基点として、ポンポンポンポンとつき出すにぞ、鷹取別はその玉を打たむとして座席より踏み外し、スツテンドウと仰向けに倒れたれば、玉は所を替へて、鷹取別の仰向けに倒れた頭の上を、又もやポンポンポンポンと毬つき始めぬ。不思議や、鷹取別の身体は強直してビクとも動き得ず、玉は又もや位置を替へ、鼻の上に来りて又もや毬をつく。鷹取別は、
『アイタヽ、アイタヽヽ、鼻が破る。堪まらぬ堪まらぬ』
と泣声をしぼる。玉は又もや常世神王の額に向つて、唸りを立てて衝突したるその勢に、常世神王は高座より仰向けに後方の席に筋斗打つて顛倒し、息も絶え絶えに呻き苦しむ折もあれ、竹山彦は暗中より大音声、
『ヤア、奇怪千万なる此の場の光景、火の玉となつて風雨を起し、唸り声を響かせ、又もや常世城を攪乱せむとする心憎き八十曲津神、わが言霊の威力にくたばれよ』
と言葉の下に、火の玉は姿を掻き消し、今まで猛り狂ひし風の響はピタリと止みて、空には一面の星光り輝き渡る。竹山彦は火打を取り出し、カチカチ火を打ち銀燭を点じたれば、四辺は昼のごとく輝き渡りぬ。この時三人の娘を伴ひ来りし固虎は、腰を抜かして玄関に蹲踞み居たりき。
『ヤア、思はざる悪神の襲来、これはしたり常世神王様、お怪我は御座いませぬか。竹山彦、御案じ申す。イヤなに松代姫殿、神王の御介抱遊ばされよ。これはしたり鷹取別殿、貴下も常ならぬ御顔色、曲の火玉に打たれ給ひしと見受けたり。竹野姫殿、介抱遊ばされよ。鷹取別殿の鼻は如何致されしや。イヤもう台なしでござる』
 鷹取別は、搗き立ての団子のやうな鼻をペコペコさせながら、何かフガフガ言つて居るばかり。
『貴殿の御言葉は判然いたさぬ。フガフガとは何の事でござるか。不甲斐ないことだとの御歎きか。ヤアヤア照山彦殿、貴下の頭は如何遊ばされた。実に妙な恰好でござる。梅ケ香姫殿、サア早く御介抱遊ばさるるがよからう』
『アイ』
と答へて三人の娘は、竹山彦の命ずるままに甲斐々々しく介抱に取りかかりぬ。
『ヤアヤア、常世の国の雪起しか、城倒しか何だか知らないが、生れてから見たこともない天狗風が吹きよつて、この固虎も吃驚仰天、歯の根もガタガタガタ虎になつて了つた。皆の方々は美しい御介抱人が出来て結構だが、吾々は肩は抜け、腰は抜け、旁型の悪いものでござる。三人のお方は夫々御介抱人があつて結構だが、この固虎に限りて誰も世話する女がないとは、片手落にも程がある。何れの方か此の場に現はれて、わが身の介抱して呉れてもよささうなものだな』
竹山彦『オイ固虎、貴様は日頃から無信心で、おまけにヱルサレムの宮で昔から型もないやうな悪戯をいたしただらう。それが為に時節到来、神様が仇敵を御討ち遊ばしたのぢや。ガタ虎でなうてカタキとられだ。御気の毒様ながら、生命の失くなるまで、其処で辛抱なさるがよからう』
『ヤア竹山彦殿、そんなこと所ではない。本当に真面目になつて、誰か呼んで来て下さいな』
『常世神王様、お歴々の方々のこの大難を救はねばならぬ吾々の任務、汝が如きに介抱する暇があらうか』
 時しも馥郁たる香気は室内に充ち渡り、嚠喨たる音楽は何処ともなく聞え来る。常世神王は松代姫に救はれ、御機嫌斜ならず、鷹取別、照山彦も、竹野姫、梅ケ香姫に介抱され、メシヤゲた頭や鼻の痛さを忘れて悦に入る。音楽の音はますます冴え渡り、何処となく四辺は賑しくなり来れり。
 空に轟く天の磐船、鳥船の響は手に取る如く聞え来る。これより松、竹、梅の三人を始め、竹山彦は常世神王の覚え目出度く、何事も一切の重要事件の帷幕に参ずることとはなりぬ。
(大正一一・二・一九 旧一・二三 外山豊二録)
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