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文献名1霊界物語 第10巻 霊主体従 酉の巻
文献名2第1篇 千軍万馬よみ(新仮名遣い)せんぐんばんば
文献名3第20章 還軍〔450〕よみ(新仮名遣い)かんぐん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2020-07-16 00:43:49
あらすじ
逆国別が去った後、常世城から黄泉島へ出陣したはずの竹山彦が、大軍を従えて帰ってきた。竹山彦は、ロッキー城の日の出神が広国別を召捕ろうとしていることを探知して、警護のために帰ってきたのだ、と述べた。

そして、逆にロッキー城を攻めて日の出神の大自在天をとりこにし、自分たちがロッキー城の主となろう、と広国別をたきつけた。

ロッキー城はこの様子を聞いて驚き、黄泉島からやはり軍団の一部を割いて、急ぎロッキー城の防備に回らせた。そのため、黄泉島の大自在天軍は大半が削がれてしまった。(竹山彦の正体は大江山の鬼武彦。第9巻第30章参照)
主な人物 舞台常世城 口述日1922(大正11)年02月25日(旧01月29日) 口述場所 筆録者加藤明子 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年8月20日 愛善世界社版157頁 八幡書店版第2輯 448頁 修補版 校定版164頁 普及版73頁 初版 ページ備考
OBC rm1020
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本文  善を退け、悪を勧め、天地の道に逆国別の上使は、虎の威を借る野狐の、意気揚々として主人を笠に威張り散らす笠取別の贋物を、これこそ真の神王と思ひ誤り、唐丸駕籠に投げ入れ、勝鬨揚げて悠々と駒に跨り、数多の軍勢を引連れて、帰城の途にぞ就きにける。
 常世城の門番高彦は、
『オイ倉彦、常世神王様は科人の乗る唐丸駕籠に乗せられて、ロッキー城へ召連れて行かれたぢやないか。大変な事が起つて来たものだのう。かうなると吾々も門番をして居つても気が気ぢやないね。主人の留守の門番も、何だか影が薄いやうな気がして威張り甲斐がないぢやないか』
『そんな事はどうでもよいワ。飲めよ騒げよ一寸先は闇だ、闇の後には月が出る、と云ふからには、常夜の闇もいつしか晴れる事があるよ。まあまあ此閂を吾々は確りと守る事だ。まアよく考へて見よ、この城内には、豪い奴は皆黄泉島へ出陣して仕舞つて、本当に人物払底だ。オイ、一つ物は相談だが、これから倉彦は、唯今限り門番を廃業して常世神王になるのだなあ。さうして貴様が鷹取別になれ』
『馬鹿にするない。貴様が家来だ』
と囁いて居る。又もや門の戸を手厳しく打叩く。
高彦『オイオイ、また来たぞ来たぞ。今度は気をつけぬと吾々を連れて行くかも知れないぞ。貴様望み通り常世神王になつてフン縛られて連れて行かれるとよいワ』
倉彦『ヤア、常世神王はもう廃業だ』
 門外には人馬の物音物凄く聞えゐる。
『ヤアヤア、吾は常世神王の従臣、竹山彦なるぞ。この門速に開けよ』
倉彦『オイ、黄泉島へ出陣したと思つた竹山彦が帰つて来よつたぞ。こりやきつと敗軍ぢやな』
高彦『まア何でもよい。早く開かうかい』
と二人は立つて閂を外し、左右に門を開いた。竹山彦は雲霞の如き大軍を率ゐて、威風堂々と入り来り、奥へ奥へと進み入る。
 常世神王夫婦は、青息吐息思案に暮るる折しも、竹山彦の帰り来りしと聞きて合点ゆかず、四五の侍臣と共に本殿に現はれ来り、竹山彦に拝謁を許した。竹山彦は威勢よく神王の前に座を占めたり。
常世神王『汝は竹山彦に非ずや、黄泉島に出陣せしに非ざるか。然るに中途に帰り来れるは其意を得ず、これには深き仔細のあらむ』
竹山彦『御不審御尤もなれど、ロッキー城には悪人多く、常世神王様を陥害せむとする者現はれたるを中途にて探知し、容易ならざる一大事と、常世城の軍卒を残らず召連れて帰りたり。軈て以下の諸将も各自部下を引き連れて帰り来るべし。かくなる上は吾々は常世城を固く守り、ロッキー城の守り少くなりしを幸ひ、一挙に攻め寄せて、日の出神を捕虜にし、神王の禍を殲滅せむ。アヽ面白し面白し』
『ヤア、遉は竹山彦、好い所へ気がついた』
 かかる折りしも、門前またもや騒々しく、矢叫びの声、鬨の声、手に取る如く聞え来る。これは常世城の勇将猛卒一人も残らず帰城したる叫び声なりけり。
 これより常世神王は、将卒の帰りしに力を得て、ロッキー城に攻寄せる事となりぬ。ロッキー城に於ては、この様子を聞き大いに驚き、黄泉島に向ふ軍卒の一部を割きて、急ぎ帰城せしめ、防禦に全力を尽したるにぞ、そのために黄泉島の兵力は、その大半を削がるるに至れり。
(大正一一・二・二五 旧一・二九 加藤明子録)
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