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文献名1霊界物語 第10巻 霊主体従 酉の巻
文献名2第1篇 千軍万馬
文献名3第25章 木花開〔455〕
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ伊弉諾命の凱旋に、伊弉冊命は戦勝の歌を歌った。そしてあをぎが原の神殿の奥深くに姿を隠した。
続いて木花姫命、日の出神が喜びの歌を歌った。天教山は、神々の歓喜の声に包まれた。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年02月25日(旧01月29日) 口述場所 筆録者上西真澄 校正日 校正場所
OBC rm1025
本文の文字数2928
本文のヒット件数全 1 件/瑞の御魂=1
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本文  天雲も伊行きはばかる遠近の  鮮岳清山抜き出でし
 天教山の真秀良場や  心もつくしの山の上
 地底の国より吐き出す  猛き火口に向ひたる
 天津日向のあをぎ原  穢き国に到りたる
 醜のけがれを清めむと  神伊邪那岐の大神は
 日の出神と諸共に  千五百軍を呼び集へ
 浅間の海に下り立ちて  御身の穢を払ひます
 大神業ぞ勇ましき  天の教を杖となし
 進む衝立船戸神  心の帯を固く締め
 曲言向けし神ながら  道之長乳歯彦の神
 国治立の大神の  御稜威の御裳になり出でし
 道の蘊奥を時置師  一度に開く木の花の
 散りては結ぶ大御衣  神の心も和豆良比能
 宇斯能御神や御褌に  なります神は道俣神
 心の空も飽咋の  宇斯能御神と冠りに
 戴き奉り左手の手纏に  救ひの御手を曲神の
 穢れの上に奥疎神  四方の大海国原も
 神の心に奥津那芸佐毘古  奥津甲斐弁羅神
 神世幽界辺疎神  辺津那芸佐毘古
 辺津甲斐辺羅神  十二柱の神たちは
 黄泉の島へ出でまして  この世の曲霊を照し給ふとき
 穢に生れし神ぞかし  アヽ麗しく尊さの
 限り知られぬ神業よ  限り知られぬ神業よ。
 伊邪那美大神
『久方の天津御神の言霊の  伊吹の狭霧に黄泉島
 黄泉軍を言向けて  暗よりくらき烏羽玉の
 常夜の空も晴れ渡り  天と地とに冴え渡る
 日の出神の功績は  この世の光となりぬべし
 三五の月に弥まさり  御魂も清き月照彦の
 神のみことの宣伝使  尊き御代に大足彦の
 神のみことの言霊別や  嶮しき国は平けく
 狭けき国は弘子の  神の伊吹に払はれて
 世の曲神も少彦名  神の光の高照姫や
 心も清き真澄姫  八咫の鏡の純世姫
 清き教も竜世姫  地教の山に現はれし
 神伊邪那美大神の  御稜威輝く瑞御魂
 世は望月の永遠に  円く治まる五六七の世
 天津御国も国原も  堅磐常磐に常立と
 開化くる御世ぞ楽しけれ  天津御神の御教は
 一度に開く木の花の  咲き匂ふなる天教山の
 嶺永遠に動揺なく  天津日嗣の何時までも
 変らざらまし神の御世  豊葦原の瑞穂国
 御稜威も高き厳御魂  この世の泥をことごとく
 洗ひ清むる瑞御魂  厳と瑞との二神柱は
 天に現はれ地に生れ  清き神世を経緯の
 錦の御旗織りなして  天津御空の星の如
 八洲の国の砂の如  天の益人生み生みて
 世を永久に永遠に  雲に抜き出た高砂の
 珍の島ケ根の尉と姥  千歳の松の弥茂り
 栄え尽きせぬ神の国  限りも知れぬ青雲の
 棚引く極み白雲の  向伏す限りたてよこの
 神の御稜威に治むべし  神の御稜威に治むべし』
と歌ひ終らせ、伊邪那美大神はあをぎが原の神殿深く御姿を隠し給ふ。
 木花姫命は満面に笑を湛へ、諸神の前に現はれ給ひて声音朗かに歌ひ給ふ。
『豊葦原の中国に  一輪清く芳ばしく
 匂へる白き梅の花  神世の昔廻り来て
 国治立の大神が  日に夜に心配らせし
 常夜の国も晴れ渡り  曲津軍も服従ひて
 一度に開く木の花の  うましき御代となりにけり
 闇より暗き世の中を  天津御神の神言もて
 黄泉の島に天降り  醜の国原言向けて
 日の出神と現れし  天と地との大道別の
 神の命と勇ましく  事戸を渡し琴平別の
 厳の御魂の百引千引  岩をも射ぬく誠心を
 貫き徹す桑の弓  弓張月の空高く
 輝き渡る神々の  功は清し天教山の
 尾根に湧き出る言霊は  湖の鏡に映るなり
 移り替るは世の中の  習ひと聞けど兄の花姫や
 咲き匂ふなる春の日も  瞬く間に紅の
 色香も夏の若緑  涼しき風に送られて
 四方の山々錦織り  紅葉も散りて木枯の
 風吹き荒み雪霜の  ふる言の葉にかへり見て
 心を配れ神々よ  心を配れ神々よ
 春の花咲く今日の日は  吾胸さへも開くなり
 吾胸さへもかをるなり  かをりゆかしき神の道
 一度に開く梅の花  一度に開く梅の花
 一度に開く梅の花』
 日の出神は、神人らの総代として凱旋の歌を詠ませ給ひぬ。その歌、
『日の若宮に現れませる  神伊邪那岐の大神は
 妹伊邪那美の大神と  天津御神の神言もて
 天と地との中空に  架け渡されし浮橋に
 立たせ給ひて二柱  撞の御柱大神と
 天の瓊矛をさしおろし  溢れ漲る泥海を
 こをろこをろにかきなして  豊葦原の中津国
 筑紫の日向のたちばなの  をどのあをぎが原の辺に
 天降りまし木の花姫の  神の命と諸共に
 この世の泥を清めつつ  珍の国生み島を生み
 万の神人生みまして  山川草木の神を任け
 大宮柱太知りて  鎮まり給ふ折からに
 天足の彦や胞場姫の  醜の魂より現れし
 八岐大蛇や鬼狐  荒ぶる神の訪に
 万の災群れ起り  常夜の暗となり果てし
 世を照さむと貴の御子  日の出神に事依さし
 大道別と名乗らせて  世界の枉をことごとに
 言向け和せと詔り給ふ  力も稜威もなき吾は
 恵みの深き木の花姫の  三十三相に身を変じ
 助け給ひし御恵みに  力添はりて四方の国
 荒振る曲を言向けて  黄泉の島の戦ひに
 神の御稜威を顕はせし  その功績は木の花姫の
 神のみことの稜威ぞかし  厳の御魂や瑞御魂
 三五の月の御教に  世界隈なく晴れ渡り
 千尋の海の底深く  竜の宮居も烏羽玉の
 暗き根底の国までも  天津日かげの永遠に
 明し照さむ神の道  富士と鳴門のこの経綸
 富士と鳴門のこの経綸  弥永遠に永遠に
 神の大道を天地と  共に開かむ、いざさらば
 鎮まりませよ百の神  鎮まりいませ百の神
 桃上彦の貴の御子  堅磐常磐の松代姫
 心すぐなる竹野姫  色香目出たき梅ケ香姫の
 神の命の三柱は  意富加牟豆美の桃の実と
 この世に現れ厳御魂  瑞の御魂と何時までも
 三五の月の御教を  堅磐常磐に守り坐せ
 堅磐常磐に守り坐せ』
 この御歌に数多の神々は歓喜の声に満たされて、さしもに高き天教山も破るる許りの光景なりき。

 木の花の鎮まり給ふこの峰は
  不二の三山と世に鳴り渡る
(大正一一・二・二五 旧一・二九 上西真澄録)
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