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文献名1霊界物語 第19巻 如意宝珠 午の巻
文献名2第2篇 意外の意外よみ(新仮名遣い)いがいのいがい
文献名3第8章 大悟徹底〔653〕よみ(新仮名遣い)たいごてってい
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2017-12-09 14:09:59
あらすじ紫姫と若彦たちは、元伊勢の神前に祈願を籠めながら、馬公と鹿公の復命を待っていた。そこへ二人が戻ってきた。鶴公が高姫に報告をしに行ったことを聞いた一同は、高姫の返事を待つために一度世継王山へ帰ることになった。四五日して、世継王山へ高姫一行が訪ねて来た。一同は、高姫らをもてなした。黒姫は、なぜ策略を使って奪った玉照姫を、こちらへ渡そうとするのか、と聞いた。若彦と紫姫は、自分たちの行為が素盞嗚尊の怒りを買い、三五教を除名され、また玉照姫をウラナイ教に譲るようにと命じられた経緯を語った。高姫はそれを聞いて、素盞嗚尊の善を悟り、今まで敵対してきたことを詫び、涙にくれてその場に打ち伏した。高姫は素盞嗚尊の真心に打たれ、玉照姫を連れて帰ることはしばらく考えされて欲しい、と申し出た。そして、高姫一行は一度フサの国へ帰って行った。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年05月07日(旧04月11日) 口述場所 筆録者外山豊二 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年2月28日 愛善世界社版119頁 八幡書店版第4輯 73頁 修補版 校定版122頁 普及版55頁 初版 ページ備考
OBC rm1908
本文の文字数7739
本文のヒット件数全 31 件/黒姫=31
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本文  紫姫、若彦、お玉は元伊勢の神殿に祈願を籠め終り、玉照姫を介抱しつつ、馬、鹿両人の復命如何にと待つて居た。
 黄昏過ぐる頃神殿に向つて急ぎ来る二つの影。
『モシモシ紫姫さま、若彦さまは居られますか、馬、鹿の両人で御座います』
若彦『ヤア馬公に鹿公、御苦労だつたナア。様子は如何ぢや』
馬公『ハイまアまア上いきでした。黒姫はフサの国へ帰つて不在中だとかで、残りの十四五人の連中、酒に喰ひ酔つて大騒ぎの真最中、到頭吾々両人も引張り込まれ、酒に酔ひ潰され、敵味方の区別も無く互に歓を尽して居る最中へ、やつて来たのはフサの国の本山より高姫、黒姫の使として鶴公、亀公の両人、そこで吾々両人は貴女方の御意見を伝へますると、鶴公、亀公は一も二も無く承諾をしました。併し乍ら一寸フサの国まで伺つて来るから、確たる返答は後程するとの事でございました』
紫姫『アヽそれは御苦労でしたナ。左様ならば御返事のあるまで、一旦聖地へ引返しませうか』
若彦『それが御よろしうございませう。玉照姫様が元伊勢へ御参拝の御供を致したと思へば無駄にはなりませぬ。サアサア急ぎ帰りませう』
と一行五人は、玉照姫を恭しく捧持しつつ再び世継王山麓の館に立帰りける。峰の嵐に吹き散らされて満天の雲は何処ともなく姿を消し、上弦の月は東天に輝き初めた。夜明けに間もなき時なりける。
 四五日過ぐる夜半頃、世継王山麓の玉照姫が庵を訪ねる数名の男女が現はれた。凩吹き荒ぶ真夜中頃、紫姫以下の家族は残らず寝に就て居た。門の戸を敲く男の声、
鶴公『モシモシ夜中に参りまして済みませぬが、私は御存知のフサの国のウラナイ教の本山から参りました鶴公でございます。先日馬公さま、鹿公さまに御聞き申したことを、直様高姫、黒姫様に御伝へ致しました所、殊の外御悦び遊ばして、唯今此所へ大勢伴れて御出でになりました』
 馬公は此の声を聞き、家の中より、
『ヤア擬ふ方なき鶴公さまの声、一寸待つて下さい。今直に紫姫様に申上げますから、オイ鹿公、起きぬか、大変だ大変だ』
 鹿公はむつくと起き、
『ナヽヽ何が大変だ。大方フサの国から黒姫さま、高姫さまが殊の外御悦びで御出でになつたのだらう』
馬公『なまくらな奴だ、聞いてゐやがつたのだな』
鹿公『アハヽヽヽ、モシモシ紫姫さま、若彦さま、高姫、黒姫の御両人が御出でになりましたよ』
紫姫『アーそれは御遠方の所、よう来て下さつた。馬公や、早く表を開けて下さい。さうして受付で一寸御茶でも差上げて、此方の奥の片付くまで待つて居て貰うて下さい』
と欣々として寝床を片付け、掃除にかかる。若彦は寝巻を着替へ、慌て表に飛び出し、
若彦『ヤー黒姫さま、高姫さま、よう御出で下さいました。サアほんの仮小屋で貴方の御在遊ばす本山に比ぶれば、全で柴小屋の様なものでございますが、どうぞ御入り下さいませ』
高姫『青彦さま、何事も神界の御都合だから今迄の事は、全然水に流して仲好うするのだよ』
若彦『ハイハイ仰せの通り仲好うする程、結構なことはございませぬ』
黒姫『お前は矢張り私の眼識に違はず、屹度こんな好結果を齎すであらうと思つて居つた。私の眼は矢張り黒いワ。高姫さま如何でございます、間違ひはありますまい』
高姫『イヤどうも恐れ入りました。サアサア御免蒙りませう』
と一同はぞろぞろと閾を跨げて奥に進み入る。
紫姫『これはこれは皆様よくおはせられました。毎日日日首を伸ばして御返事如何にと御待ち申してゐました。こちらの方から御返事の有り次第伺ふつもりでしたのに、自ら御出張下さいますとは、実に有難いことでございます。どうぞ今迄の御無礼は御赦し下さいませ』
黒姫『モー斯うなれば親子も同然だ。決して御気遣ひ下さるな』
と奥の間の正座に一行七人ずらりと棚の布袋然として座を占る。
 紫姫は心底より嬉々として、丁寧に遠来の客をもてなしてゐる。若彦、馬、鹿の三人は俄に襷掛けとなり、御馳走の献立に全力を尽してゐる。お玉は玉照姫の側を離れず大切に保護して居る。
黒姫『これ紫姫さま、貴女は本当に見上げた御方だ。この黒姫でさへも深遠霊妙なる貴女の秘策には気が付かなかつた。大事を遂行するものは、さうなくてはならぬものだ。現在上役の私さへも知らぬやうに、うまく芝居を仕組まれた其の腕前は、実に感服致しました。モシ高姫さま、それだから私が貴女に御目にかけた時、掘り出し物が手に入つたと言うたぢやありませぬか。黒姫の眼力も、あまり捨てたものぢやありますまい。エヘヽヽヽ』
と肩を揺る。
紫姫『イエイエもとより智慧の足らはぬ妾のことでございますから、実の処は若彦、元の名の青彦と二人、悦子姫さまの御指図に従つて、済まぬとは知り乍ら黒姫様を誑かつたのです。つまり貴女に揚げ壺を喰はし、玉照姫様を此方へ捧持して帰つた時は、それはそれは何とも知れぬ心持でございました。嬉しいやら又何ともなしに気持が悪いやら、貴女に対して御気の毒やら、何か心の奥の奥に一つの黒い影があるやうな心持でした、今日となつては実に一点の曇りも無き様になりまして、こんな嬉しいことはございませぬ』
 黒姫は眼を丸うし、口を尖らし、
黒姫『さうすると矢張りお前等二人諜し合はして、私を抱き落しにかけたのだな。ほんにほんに油断ならぬ途方も無い腹の黒いお姫様だ。オホヽヽヽ』
高姫『これ黒姫さま、もう好いぢやありませぬか。改心さへなさつたら何も言ふことはありませぬワ。過ぎ去つたことを言うて互に気分を悪うするよりも、勇んで御用をするのが神様に対して孝行ぢや。もうそんな事は打切りに致して、打解けて是から神業に参加しようではありませぬか』
紫姫『有難うございます。これに就きましては種々と深い理由がございますが、軈て御膳の支度も出来ませうから、ゆつくりと召上つて其の後に、妾等の懺悔話を聞いて貰ひませう』
 斯る処へ若彦は現はれ来り、
『皆さま、御飯の用意が出来ました。もう夜も明けかけましたから、どうぞ御手水を使つて御飯を召上つて下さいませ』
黒姫『サア皆さま、身体を潔めて神様に御礼を申上げ、御飯を頂戴して、ゆるゆると御話を承はることにしませう』
 此の言葉に一同は裏の谷川の清泉に口を嗽ぎ、手水を使ひ神前に祝詞を奏上し、終つて朝餉の膳に就いた。
黒姫『何から何まで心を籠めた結構な御馳走を頂戴致しました。青彦さまの真心が染み込んで、何となく美味く頂戴致しました。時に青彦さまに否紫姫さまに改めて御訊ね致しますが、それだけ仕組んで此の年寄をちよろまかし、茲まで成功して置き乍ら、何の為に今となつて玉照姫様を、私の方へ渡さうと言ふのだい。大方玉照姫様の御意に叶はずして何か恐ろしい夢でも毎晩二人の方が見せられ、責られるのが辛さに切羽詰つての今度の降参ぢやないか。素盞嗚尊の悪神の御用をするお前として、どうも不思議で堪らぬぢやないか。サアすつぱりと打明けて言ひなされ。事によつたら玉照姫様を受取つて上げぬこともない』
若彦『イエイエ滅相もない。玉照姫様は何時も大変な御機嫌でゐらせられ、御神徳は日々輝きまして、此の御方あるため三五教は大変な勢力になつて来ました』
黒姫『そんな結構な玉照姫様を何故又あれだけ秘術を尽して手に入れ乍ら、ウラナイ教へ受取つて下されと頼みに来たのだい』
若彦『実は剣尖山の麓の谷川で、貴女に御眼にかかつた時、紫姫様と吾々以心伝心的に詐つて、ウラナイ教に帰順と見せかけ、貴女の計略をすつかり探知し、うまく取り入つて重任を仰せ付けらるるところまで漕ぎつけ、これ幸ひと豊彦の家へ綾彦夫婦を引伴れ、玉照姫様、お玉さまを受取り、黒姫さまは今頃は欠伸をして待つてゐらつしやるだらう。エー好いことをした、痛快だと心欣々帰つて参り、日に夜に侍き仕へ奉り、その御かげで旭日昇天の三五教の勢ひとなり、素盞嗚大神様も嘸御悦びの事と思つて居りましたところ、或夜のこと大神様の御娘英子姫様に、大神様より非常な御意見を遊ばされた上、権謀術数的偽策を弄して貴き神様を手に入れるとは不都合千万だ、三五教に於て最も必要なる玉照姫なれば、ウラナイ教にも必要であらう。黒姫が全力を尽して手に入れようとしてゐるものを、無慈悲にも何故そんな掠奪的行動を執つたのだ。己の欲する所は他人に施せと云ふ神の心を知らぬか、一時も早く黒姫に玉照姫を御渡し申し、御詫を致せ。さうして其方等は三五教の宣伝使を止めよとの意外なる御不興、厳しき御命令でございました。それが為に紫姫様も、私も嗚呼縮尻つた。三五教の精神はそんなものぢやない。また素盞嗚大神様の大御心は、吾々のやうな半清半濁の魂ではない。誠一つの水晶の御魂と感じ入り、恐れ入つて気が気でならず、貴女が依然として魔窟ケ原の巌窟に御座ることと思ひ、玉照姫様が元伊勢様へ御参拝の御供を幸ひ、馬、鹿の両人を遣はして御詫にやつたところ、生憎本山へ御引上げの御留守中、幸ひにも本山より、鶴、亀の御両人が御出でになつたさうで、そこで馬、鹿の両人が吾々の意志を伝へて、貴女に御願ひしたやうな次第でございます。決して決して吾々両人が心からの改心で御渡し申さうと言ふのではございませぬ。全く大神様の御命令に拠つたのでございます』
紫姫『唯今若彦の申された通り、寸分の相違もございませぬ。どうぞ吾々の今迄の悪心を御赦し下さいまして、玉照姫様をウラナイ教へ御受取下さいませ。吾々一同がフサの国迄御供を致します。さうして吾々最早三五教を除名されたものでございますれば、どうぞ貴女の幕下に御使ひ下さいますように御願ひ申します』
黒姫『よしよし私の否ウラナイ教の立派な宣伝使にして上げませうよ。御心配なさるな。又玉照姫様もお玉さまも確に御受取り致しませう』
高姫『アヽ一寸黒姫さま、御待ち下さいませ。こりや吾々も一つ考へねばなりますまい。何程玉照姫様が結構な御方だと言つて、ハイ左様かと頂いて帰る訳には行きますまい』
黒姫『そりや又何故に、折角ここ迄に漕ぎつけたのに、神様の御神徳を受取らぬと仰有るのですか』
高姫『私は実に心の中のさもしさが今更の如く恥かしくなつて来ました。素盞嗚尊様は変性女子だ、悪役だと今の今まで思ひ詰め、こんな神の建てた教は絶対に根底から粉砕して了はねば世界は何時迄も闇黒だから、仮令私の生命は如何なつても、素盞嗚尊の悪神を打滅し、三五教を根底より替へて誠一つのウラナイの教で世界を水晶に致し、二度目の岩戸開きをせなならぬと、今の今迄一生懸命に活動して来ましたが、素盞嗚尊様は矢張り善であつた。大善は大悪に似たり、真の孝は不孝に似たり、誠の教は偽りの教に似たりと言ふ神様の御教示が、私の胸に釘さすやうに響いて来ました。アヽ瑞の御霊様、今迄の私の取違ひ、御無礼を何卒赦して下さいませ』
と両手を合せ、涙をハラハラと流し、身体を畳に打突けるやうに藻掻いて詫入るのであつた。
 黒姫は狐につままれたやうな顔をして、一言も発せず、眼ばかりギヨロつかせて一同を眺めて居る。梟鳥の夜食に外れたと言はうか、鳩が豆鉄砲を喰つたと言はうか、何とも形容の出来ぬスタイルを遺憾なく暴露してゐる。紫姫は高姫に取縋り、涙乍らに、
紫姫『モシモシ高姫様、どうぞ許して下さいませ。貴女は其様な綺麗な御心とは知らず、今の今迄陰険な御方と疑つて居りました。何も彼も是にてすつかり御心中が氷解致しました。アー私は何としたさもしい根性でありましただらう。どうぞ私達を助けると思つて、玉照姫様を御受取り下さいませ』
 高姫は漸々顔を上げ、涙を袖にて拭ひ乍ら鼻を啜つて、
高姫『イヤもう前世よりの深い罪業で、今が今迄瞋恚の雲に包まれ、執着心の悪魔に囚はれて、思はぬ恥を神様の前に晒しました。国治立の大神様、豊国姫の大神様、素盞嗚大神様も嘸端ない奴だと御笑ひでございませう。それに就けても茲迄素盞嗚大神様を敵として、有らむ限りの悪口を申上げ、神業の御邪魔を何彼につけて致して来ました。此の深い罪をも御咎めなく、大切な玉照姫様を私達に御遣はし下された上、大切な宣伝使まで懲戒のため除名をするとの御言葉、何たる公平無私な神様でございませう。アヽ勿体ない、どうぞ神様赦して下さいませ』
と又もや泣き伏しける。黒姫も何となく悲しさうに俯向いて、肩で息をして居る。
馬公『オイ鹿公、どうしても世継王山の麓はフモトぢや。全で狐を馬に乗せたやうな天変地変が勃発したぢやないか』
鹿公『そうだから一寸先は暗の世よ。何事も惟神に任せ、人間の分際で神の経綸は判らぬと仰有るのだ』
馬公『そうだと言つて、変ると言つても、あまりぢやないか。彼れ程両方から一生懸命になつて、狙つて居つた玉照姫様を貰つて呉れ、イヤ勿体ないなんて肝腎の玉照姫様を馬鹿にして居るぢやないか。此方で振られ、彼方で振られ、玉照姫さまだつて立つ所が無いぢやらう。俺はウラナイ教が伴れて帰らねば、お玉さまと一緒に手を携へて、玉照姫様を捧持し、何処かの山奥に行つて、一旗挙げて見ようと思ふが如何だらうな』
鹿公『何を吐すのだ。貴様等に玉照姫さまやお玉さまが随いて往かつしやると思ふか』
馬公『一寸先は暗の世だ。人間の知識の範囲でわかるものかい。何事も神様の御意思の儘だ。併しよく考へてみよ、高姫さまや、黒姫さまが泣いて受取らず、紫姫さまや、若彦が受取つて呉れと言ふ。何方にもゆき場がなくなつて、宙にブラリの玉照姫さまだ。白羽の矢は屹度俺にささらねば、ささるものがないぢやないか』
鹿公『アハヽヽヽ、取らぬ狸の皮算用だ、拾はぬ金子の分配話見たやうな惚けたことを言ふない。余程貴様もお目出度い奴だ。アハヽヽヽ』
若彦『こりや馬、鹿の両人、沈黙せぬか』
『ハイ沈黙致します。併しお前さま等のやうに涙をこぼしての沈黙とは違ひますから、玉石混淆されては困りますで』
若彦『要らぬ口をたたくものぢやない』
 馬、鹿は目を細うし、舌をベロツと出し、腮をしやくつて蹲踞んで見せた。
 高姫は涙を払ひ、
『アヽ兎も角一旦フサの国の本山へ帰りまして、トツクリと思案を致しまして其上に御返事をさして貰ひませう。サア黒姫さま、御暇乞ひをしようではございませぬか』
黒姫『玉照姫さまの御身の上はどうなさる。序に鄭重に御迎ひ申して帰つたら如何でせう』
紫姫『どうぞさうなさつて下さいませ。ナアお玉さま、貴方行つて下さいますか』
お玉『ハイ何事も惟神に任した妾、どうぞ宜敷きやうに御願ひ致します』
高姫『なんと仰有つて下さいましても、心が恥かしくつて玉照姫様を御世話さして戴くだけの資格がないやうに、守護神が申します。どうぞ此場は、これ限りにして下さいませ』
若彦『どうしても御受取下さらぬのですか。又吾々の願ひを諾いてやらぬとの御了簡ですか。それはあまりぢやありませぬか』
高姫『なんと仰有つても暫らくの御猶予を頂きます。どうぞ大切に玉照姫様を御世話して上げて下さいませ。万々一素盞嗚大神様が此事に就て、貴方方をお咎めになるやうなことがあれば、此の高姫がどんな責任でも負して頂きます。アヽ玉照姫様どうぞ御機嫌よう三五教を御守り下さいませ。罪深き高姫、御言葉をおかけ申すも畏れ多うございますが、広き厚き大御心に見直し、聞直し下さいまして罪深き吾々どもを御許し下さいませ。左様ならば御暇致しますよ』
黒姫『もうお帰りですか』
高姫『サア貴方も帰りませう。玉照姫様にお暇乞ひをなさいませ。紫姫様、青彦様、其外御一同様、突然参りまして、エライ御造作をかけました。一先づ本山まで帰つて参ります。何分宜しうお願ひ申します』
紫姫『アヽ強つてさう仰有れば是非はございませぬ。これも全く妾等の行届かないからのこと、どうぞ悪からず思召し下さいまして、将来何分宜敷く御願ひ申します』
馬公『是非ともよろしう』
鹿公『私も同じく是非ともよろしう』
高姫『サア金公、八公、飛行船の用意だ』
 高姫一行は二隻の飛行船に搭乗するや否や、円を描いて空中に駆け昇り、西天高く姿を隠したり。
 アヽ高姫、黒姫は今後如何なる行動に出づるならむか。
(大正一一・五・七 旧四・一一 外山豊二録)
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