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文献名1霊界物語 第20巻 如意宝珠 未の巻
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3凡例よみ(新仮名遣い)はんれい
著者(編者)
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年03月03日(旧01月16日) 口述場所 筆録者編者 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年3月15日 愛善世界社版前付 6頁 八幡書店版第4輯 修補版 校定版301頁 普及版 初版 ページ備考校定版では「あとがき」になっている
OBC rm200002
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本文  ストーナー夫人は言つてゐる。『総ての子供は生れながら、第六の感覚──諧謔の感じを持つてゐる。しかし多くの者は、その育つ環境のためにこの感覚を鈍らされ、或は夙くから失つてしまふものである。楽しいものを見ても、笑ふ──心の底から笑ふことが出来ず、苦笑ひや忍び笑ひすら出来ない人間ほど哀れに思はれるものはない。顔面筋肉の痙攣のために、冷笑したやうな表情に苦しむ人の如く、絶えず歯を露はしてゐる必要は少しもない。が小さい時から愛とほほゑみに取りまかれて育つた子供は、実に自然に笑ひ、またユーモアに敏感である。彼は苦悩の真中に在つても、あらゆる事物の面白い半面を眺めることが出来る。彼は常に楽天家である。そしてこの事は、世の中で成功する男も女も、楽天家であるといふ事実を証明するものである。真の厭世家が勝利を得ることは決してない』と。実際夫人の言つてゐるやうに『笑ひ』位人間生活にとつて貴いものはない。『笑ひ』は人間の本能である。殊に日本人は一般に諧謔好き、喜び好きで悲しみが嫌ひだといはれる。我々は何時までもペシミズムの暗い室の中にうめいてゐる必要はない。『霊界物語』の読者は、このストーナー夫人の言を味はつて見る必要がある。『物語』を読んで笑ふことの出来る人は幸福である。馬鹿らしいと感ずる人は、きつと不幸な人に相違ない。
   大正十二年三月三日   編者識
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