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文献名1霊界物語 第22巻 如意宝珠 酉の巻
文献名2第5篇 神界経綸
文献名3第20章 三の魂〔712〕
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ初稚姫と玉能姫は、佐田彦と波留彦を伴って、杢助の庵に戻ってきた。国依別と高姫は、教理を闘わせながら杢助の庵に逗留していた。
杢助から、四人が如意宝珠の玉と紫の玉の神業に携わったと聞いた高姫は、嬉しいような悲しいような顔をして眼をむき、俯いてしまった。国依別がそれをからかう。
高姫は言依別命に八つ当たりをして悪口を言う。佐田彦、波留彦は怒って高姫に抗議するが、高姫は軽口にごまかした。
言依別命は高熊山に神秘の経綸をなし、聖地に帰って神業に参じ、玉照彦命、玉照姫命の神示を海外にまで広め、八岐大蛇を征服に従事する多数の神人を教養した。
杢助は初稚姫と共に聖地で教主を助け、三五教の三柱と呼ばれるまでになった。玉能姫は生田の森に留まり、稚桜姫命の神霊を祀り、三五神政の魁を勤めた。
若彦は自転倒島全体を巡歴し、最後に神界の命によって玉能姫と共に神霊に奉仕することとなった。
国依別は、兄の真浦が波斯の国に赴いたため、宇都山郷の武志の宮に仕えて、松鷹彦に孝養を尽くした。
高姫は聖地に使えていたが、黒姫の後を追って海外に出て、真正の日の出神に出会い、自らの守護神の素性を悟り、悔改めて大車輪の活動を続けた。
佐田彦・波留彦は言依別命の側近く仕えた。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年05月28日(旧05月02日) 口述場所 筆録者北村隆光 校正日 校正場所
OBC rm2220
本文の文字数3276
本文のヒット件数全 1 件/瑞の御魂=1
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本文  時置師神は、神の仕組の時津風、吹き渡る初夏の青葉の薫りを身に浴び乍ら窓外を眺め居る。時しも森の木蔭より玉能姫は初稚姫の手を携へ、二人の荒男と共に欣然として帰り来る。杢助は窓を引き開け拍手して之を迎へて居る。二三日前より此家に訪ね来りし高姫、国依別は、杢助と教理を闘はし乍ら此処に逗留して居た。
高姫『杢助さま、貴方は今東の窓から手を拍ちましたが、日天様は西の方へ廻つて居られますよ』
『いや、今此処へ日天様や、月天様が御いでになりましたから』
『国依別には日天月天の往かぬ事を仰有いますな』
と云ひながら窓を覗き、
『ヤア、お帰りになりました。杢助さま、お目出度う、今迄御心配でしたらう』
『ハイ、杢助も一寸心配して居りましたよ』
 高姫は妙な顔しながら、
『貴方は口では平気で言つて居らつしやるが、矢張り初稚姫様の事が気に懸ると見えますなア』
『別に初稚姫様の事に就ては、神様がついて御座るから心配は致しませぬが、大切な御用を巧く勤めあげたか知らぬと思つて居つたので……然しあの顔色で見れば、巧く御用が出来たらしいですよ』
『大切の御用とは………それや又どんな事で御座いますか。高姫にも聞かして下さいな』
 杢助はニコニコ笑ひながら、
『ハイ言依別命様から大切な秘密の御用を……玉能姫、初稚姫の御両人が承はりましたのですよ』
『妾の様な日の出神の生宮を差措き、あの様な子供や若彦の女房に大切な御用を仰せ付けるとは……言依別も些と聞えませぬ。それだから人を使ふ目が無いと言ふのだ。困つたハイカラの教主だなア』
 杢助は、
『アハヽヽヽ』
と嬉しさうに笑ふ。国依別は門の戸を押し開き、丁寧に出迎へ、
『皆さま、御苦労で御座いました。無事に納まりましたかな』
 二人は顔に笑を湛へながら一言も発せず、丁寧に腰を屈め、二人の男と共に欣々と這入つて来た。杢助は見るより、
『初稚姫様、玉能姫様、谷丸さま、滝公さま、御苦労で御座いました』
谷丸『私は言依別命様より佐田彦の宣伝使と名を賜はりました。滝公さまは波留彦の宣伝使と名を賜はりましたから、何卒今後は、其お心組で呼んで下さい。お節………いやいや玉能姫様、初稚姫様のお伴を致しまして神島………ではない、神様の御用に参つて来ました。いやもう大変な結構な事で御座いましたわ』
杢助『何は兎もあれ、神様に御礼を申し上げ、お祝の御神酒を頂戴する事に致しませう』
高姫『アヽ、それは結構で御座いますな。然し如何な御用で御出でになさつたのか、高姫にも様子を聞かして下さいませ。これ玉能姫さま』
玉能姫『此事ばかりは三十五万年の間、申し上げる事は出来ませぬ。何れ未来でお分りになるでせう』
高姫『何と……マア遠い……気の長い事だなア』
杢助『何処の地点に納めたと云ふ事は申し上げ難いが、実際は貴方の一旦呑んで居た金剛不壊の如意宝珠と紫の宝玉が三五教の教主の手に返り、其御用を仰せ付かつて或る霊地へ埋蔵の御用に行つたのですよ。黄金の玉は言依別の教主自ら何処かの霊地へ埋蔵されたさうだ。これで三つの御玉が揃ひまして……高姫さま、お喜びなさいませ』
 高姫、怪訝な顔して舌を捲き目を剥き、
『ヘエ、ケヽヽヽ結構ですなア』
と云つたきり、嬉しい様な、悲しい様な、不興くさい様な顔して俯向く。国依別、手を拍つて笑ひ、
『ハヽヽヽヽ、日の出神の生宮も薩張り往生遊ばしたか、誠にお気の毒の至り。然し乍ら矢張り高姫さまも喜ばねばなりますまい。もう之で貴方の副守護神の断念が出来るでせう。是から一意専心、教主の意見に従つて、神界の御用をなさいませ』
高姫『ハイ、如何も神様は皮肉な事をなさいますな。寝ても醒めても玉の行方を探し、神政成就の御用を勤めあげむと、千騎一騎の活動を致して居る此高姫をアフンと致さして、思ひも寄らぬ人達に、肝腎な一厘の経綸を吩咐けるとは……妙な神様も……いや教主もあるものだ。教主のきやうは獣扁に王さまだらう、オホヽヽヽヽ』
佐田彦『是は聞き捨ならぬ高姫の言葉、その脱線振りは何事で御座るか。今迄の谷丸ならば黙つて居るが、最早教主より命ぜられたる宣伝使だ。宣り直しなさねば承知せぬ』
波留彦『佐田彦宣伝使の言はれた通り、速に宣り直しなさるが宜からうと、波留彦は思ひます』
高姫『高姫鉄道の終点、アフンの駅に着いたのだから、脱線の余地も無く、のり直し様もなく、乗り替へも何の駅もないぢやありませぬか。オホヽヽヽヽ』
    ○
 因に言依別命は、一旦高熊山の霊地に神秘の経綸を遂行し、聖地に帰りて神業に参じ、錦の宮の神司玉照彦命、玉照姫命の神示を海外にまで弘布し、八岐大蛇の征服に従事する数多の神人を教養し、其名を天下に轟かした神代の英雄神である。また杢助は元の時置師神と現はれ、聖地の八尋殿に於て教主を助け、初稚姫と共に忠実に奉仕し、三五教の柱石と呼ばれる事となつた。玉能姫は生田の森に止り、或神命を帯びて稚桜姫命の神霊を祀り、五六七神政の魁を勤めた。
 若彦は自転倒島全体を巡歴し、終に神界の命によりて玉能姫と共に神霊に奉仕する事となつた。国依別は兄の真浦が波斯の国へ出で行きしを以て、已むを得ず宇都山郷の武志の宮に仕へて神教を伝へ、父の松鷹彦に孝養を尽した。
 高姫は聖地にあつて錦の宮に仕へつつありしが、黒姫のあとを追うて海外に渡り、真正の日の出神に出会し、初めて自己の守護神の素性を悟り、悔い改めて大車輪の活動を続けた。佐田彦、波留彦は言依別命の膝下にあつて、神業を輔佐することとなつた。
    ○
 大正壬戌の年  卯月の二十八日に
 二十二人の生魂  三つの御玉の隠し所
 述べ終りたる今日の日は  楽しき神世を五六七殿
 日の神、月の大御神  天照皇大神や
 此世の祖神と現れませる  国常立之大御神
 豊国主の大御神  大本教を守ります
 百千万の神々の  貴の御前に飛び降る
 神の使の霊鷹は  生田の森や再度山の
 峰の尾の上の御仕組  鷹鳥姫の改心の
 瑞祥祝ふ其為めに  三度舞ひ来る鷹津神
 さしもに広き殿内を  右や左と翔び交ひて
 画竜の額に翼休め  仮設劇場の梁に
 悠々翼を休めたる  今日の生日の足日こそ
 瑞の御魂の生れたる  生日に因みて七百と
 十二の章も面白く  松雲閣の奥の間に
 今日は珍し身を起し  神の教を敷島の
 筆者を烟に巻き乍ら  遠き神代の物語
 今に写して眺むるも  少しも変らぬ言の葉の
 栄ゆる御代を松村氏  天津御空も海原も
 心真澄の玉鏡  海の内外の隔てなく
 諸越山も乗り越えて  豊九二主の分霊
 瑞の神徳天地に  輝く時も北村の
 空澄み渡り隆々と  光り普き神の道
 亜細亜、亜弗利加、欧羅巴  亜米利加藤く高砂の
 島の果まで説き明す  近藤の霊界物語
 道も貞か二成り行きて  山の尾の上や野の末も
 教の花の馥郁と  薫も床しき佐賀の奥
 神の伊佐男は遠近に  秀妻の国を初めとし
 自転倒島の中心地  野山も青く茂りつつ
 神代を祝ふ今日の空  神世の秘密洩らさじと
 御空を隠す雲の戸を  開いて此処に松の雲
 松雲閣の奥の室で  初夏の風をばあびながら
 二十二巻の物語  目出たくここに述べをはる
 あゝ惟神々々  御霊幸はひましませよ
(大正一一・五・二八 旧五・二 北村隆光録)
(昭和一〇・六・五 王仁校正)
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