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文献名1霊界物語 第27巻 海洋万里 寅の巻
文献名2第3篇 神仙霊境よみ(新仮名遣い)しんせんれいきょう
文献名3第8章 琉と球〔790〕よみ(新仮名遣い)りゅうときゅう
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ神素盞嗚大神や国武彦の神言により、三五教の大教主・言依別命は神界の深い使命によってわざと玉を交換し、その責任を取って、国依別とともに聖地を出奔した。明石で舟を買い求め、瀬戸の海に浮かんだ一つ島に立ち寄り、松の根本に埋めた二個の宝玉の前で祈願をこらした。すると空中に三柱の小さな女神が現れて、宝玉には構わずに早くテルの港に行くようにと告げた。二人は舟を漕いで海を進み、いつしか琉球の那覇の港に到着した。この島は現代では当時に比べると十分の一くらいに沈んでしまったが、このときはずいぶん大きな島であった。言依別命は、本当の神業を行うためには、この島にある竜の腮の球という、琉の玉と球の玉を手に入れて高砂島に渡る必要があるのだ、と説く。玉のありかを尋ねる国依別に対し、言依別命は、国武彦大神によってあらましを知らされていると語る。琉の玉は潮満の玉、球の玉は潮干の玉であり、これらを携えて世界を巡れば、いかなる悪魔もたちまち畏服するという神器であると説いた。言依別命は、ハーリス山の頂が日没後も輝いているのを指した。二人は夜を明かして明朝、頂に登ることにした。二人は麓の幾丈もある槻の木の根本に大きな洞が開いているのを見つけた。洞の中はほとんど五十坪ほどもあり、奥には美しい草のむしろが敷き詰めてあった。言依別は、ここが琉球王の隠れ場所だと気がついた。そして国依別に向かって、琉球王が帰ってくれば、彼らは我々にとって決して悪い者ではない、とすべてを見透かしているかのように諭した。丑満のころ、外に騒がしい物音が聞こえてきた。国依別は、言依別命を起こそうとするが、熟睡している。国依別が外をうかがうと、相当な人数のようであった。国依別は一人入口に立って腕組みをして考え込んでいる。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年07月24日(旧06月01日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年6月20日 愛善世界社版145頁 八幡書店版第5輯 295頁 修補版 校定版151頁 普及版65頁 初版 ページ備考
OBC rm2708
本文の文字数2678
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本文  神素盞嗚大神や  国武彦の神言もて
 三五教の大教主  言依別の神司
 千万無量の神界の  深き使命を蒙りて
 ワザとに玉を交換し  其責任を一身に
 負ひて聖地を出奔し  国依別を伴ひて
 紅葉も照れる秋の空  暗に紛れて長宮の
 峠を渡り谷を越え  杉の木立にまぎれつつ
 南を指して進み行く  丹波篠山後に見て
 高春山を伏拝み  池田伊丹も束の間に
 漸く明石に着きにけり  漁師の家に立寄りて
 船を一隻買ひ求め  国依別と両人が
 艪櫂を操り悠々と  波静かなる瀬戸の海
 暗夜を幸ひ高砂の  沖に浮べる一つ島
 金剛不壊の如意宝珠  紫色の宝玉の
 堅磐常磐に埋めたる  松の根元に立寄りて
 暗祈黙祷やや暫し  空中俄に明くなり
 瞬く間に三柱の  小さき女神現はれて
 声厳かに詔らすよう  汝言依別神
 先に埋めし宝玉は  我等三柱朝宵に
 守りゐませば此島に  心を配らせ玉ふなく
 一日も早く海原を  神の恵に潔く
 進みてテルの港まで  出立ち玉へ惟神
 尊き神の御仕組  後程思ひ知られなむ
 あゝ惟神々々  御霊幸はひましませと
 言ふかと見れば忽ちに  姿は消えて白煙
 山の尾の上に靉靆きぬ  忽ち空中音楽聞え
 四辺芳香に包まれて  譬方なき爽快さ
 言依別は三柱の  瑞の女神を拝礼し
 国依別と諸共に  乗り来し船に身を托し
 魚鱗の波の漂へる  大海原を悠々と
 波のまにまに漕ぎ渡る  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましませと  和田津御神に太祝詞
 声を限りに宣りつつも  荒ぶる波を分けて行く
 いつしか瀬戸の荒海を  乗り越え進む馬の関
 戸島男島に春の島  清島越えて琉球の
 那覇の港に到着し  海辺に船を繋ぎおき
 神のまにまに進み行く。
 此島は琉球一の広大なる浮島である。現代は其時代に比ぶれば殆ど海中に陥没して其面積殆ど十分の一しか残つて居ないが、此時代は随分広大な島であつた。二人は何ともなしに、此処に神業の秘まれあるかの如く感じ、茫々たる荒原を、足に任せて進み行く。
 日は漸く西山に傾いて、ハーリス山の頂のみ日光が少しく輝いて居る。
国依別『教主様、何だか此島を歩きますと、足の裏がボヤボヤする様ですなア。何でも此処には不思議な玉があると云ふ事を故老から承はつて居りましたが、布哇へさして行く考へだつたのが、知らず識らずにこんな方へやつて来ましたのは、何かの御都合でせうかなア』
言依別『確かに此島に御用があるのだ。余り大きな声では云はれないが、此処には琉の玉と球の玉とが永遠に隠されてある。それで琉球といふのだ。竜の腮の球と云ふのは此島にあるのだ。此玉を二個共うまく手に入れて、高砂島へ渡らなくては本当の神業は出来ないのだよ』
国依別『ヘー、それは大変ですな。果して左様な物が手に入るでせうか。さうして其玉の在場所はお分りですか』
言依別『大抵分つて居る。国武彦大神様より命令を受けて居るのだ。琉の玉は潮満の玉、球の方は潮干の玉だ。各一個づつ之を携へて世界を巡れば、如何なる悪魔と雖も、忽ち畏服すると云ふ神器である。あの山の頂きを見よ。太陽は既に西天に没し、最早黄昏の帳は刻々に厚く下ろされて来たにも拘はらず、あそこ計りは昼の如く輝いて居るではないか』
国依別『成程、さう承はればさうですなア。どうしてあこ計り光るのでせう。日の出神さまが、先へ廻つて我々に此処だとお知らせ下さるのでせうか』
言依別『マアそんなものだらうよ。余程日も暮れたなり、体も疲れて来たから、此辺で一夜宿を取り、明朝更めて登る事に致さう』
と幾丈とも知れぬ太き幹の、槻の木の下に、スタスタと進み行く。国依別も無言の儘従いて行く。見れば槻の根元には縦五尺横三尺許りの洞が開いて居る。余りの老木にて皮ばかりになり、中へ入り見れば全部洞穴になつて居て、所々に草で編んだ蓆などが散乱して居る。此木の洞は殆ど五十坪許りもあつた。益々奥へ奥へと進めば美はしき草の莚、香りゆかしく布きつめてある。二人はそこに、草鞋をぬぎすて横たはり見れば、ガサガサと音がする程、よく乾いた莚であつた。
国依別『随分大きな樹木ですなア。併し乍らこれ丈綺麗に蓆が布きつめてある以上は、何者かが此処に住まつて居るのでせう。暗がりのこととて、ハツキリ分りませぬが、どうやら此処は人間の住家ではなからうかと思はれます』
言依別『此処は琉球王の隠れ場所だ。今日は都合に依りて数多の家来を引つれ外出をして居るのだが、今晩の夜中頃になれば屹度帰つて来るから、余り驚かない様にして呉れ。決して我々の為に悪い者ではないから』
国依別『へーさうですか。そんな事を如何して貴方は御存じですか』
言依別『何事も玉照彦、玉照姫命を通じて、国武彦神様より御知らせになつてゐるのだ。大変に面白い事が出て来るよ。サア是から揃うて天津祝詞を奏上し宣伝歌でも唱へて寝に就く事にしよう』
国依別『ハイ有難う御座います。何とはなしに気分のよい所ですなア』
と言ひ乍らゴロンと横になる。二人は白川夜舟を漕ぎつつ、忽ち華胥の国に遊楽する身となつた。
 丑満刻と思はるる頃、国依別はフト目を醒ませば、入口の外面に当りて騒がしき声が聞えて来た。
国依別『モシモシ言依別様、大変な足音が致しました。サアどうぞ起きて下さいませ』
 言依別は熟睡せしと見え、
言依別『国依別、喧しく言はずに早く寝ぬか。ムニヤ ムニヤ ムニヤ ムニヤ、ウンウンウン』
とクレンと寝返りし又グウグウと雷の様な鼾をかき始めた。足音は刻々に近付いて来る。国依別は慌てて入口に只一人佇み、外面を眺め入つた。無数の明りは木の間を縫うて瞬き乍ら人声ワイワイと騒がしく、此方に向つて近寄り来るのであつた。
国依別『ハハー、此奴ア余程沢山な人数と見えるワイ。こりや斯うしては居られないぞ。一つ何とか工夫を致さねばなるまい』
と入口に立つた儘、腕を組み首を傾けて考へ込んで居る。
(大正一一・七・二四 旧六・一 松村真澄録)
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