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文献名1霊界物語 第29巻 海洋万里 辰の巻
文献名2第4篇 海から山へよみ(新仮名遣い)うみからやまへ
文献名3第19章 生霊の頼〔841〕よみ(新仮名遣い)いきりょうのたのみ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグハンドの滝(大瀑布、白滝) データ凡例 データ最終更新日2022-01-07 20:09:50
あらすじ高姫は背負ってきた石像を下ろし、一行は滝に禊をなした。禊が終わると、石像の前に端座して幽斎の修行に入った。マールを神主とし、高姫が審神者になった。マールは身体振動して飛び上がり、口を切った。そして鷹依姫だと名乗ると、これまで鷹依姫が玉を求めて世界をさまよった有様を語りだした。アリナの滝での所業から、櫟ケ原で改心した経緯を語り、石像を彫ってアルゼンチンの原野を渡って船に乗り、海中に落ちて神亀に助けられてゼムに上陸した有様をひととおり明かした。そして、現在はアマゾン河を遡って玉の森に到達したが、そこで一行迷い苦しんでいる様を語り、高姫たちに助けを求めた。これより高姫はマールとボールに別れを告げ、鷹依姫らを救出するために向かったのであった。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年08月13日(旧06月21日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年9月3日 愛善世界社版271頁 八幡書店版第5輯 564頁 修補版 校定版281頁 普及版123頁 初版 ページ備考
OBC rm2919
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本文の文字数3390
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本文  名に負ふ大瀑布の前に一行六人は、霧雨を冒して進み寄り、高姫は背の石像をおろし、滝の傍に木の葉や笹で箒を拵へ、掃き清め、滝壺に曬された小砂利を各自に手にすくひ、其跡に布き並べ、石像を安置して、あたりの木の実をむしり、之れを供へ、且つ槲の枝を玉串として、一々供へ、天津祝詞を奏上し終つて、滝壺に身を躍らせ、禊を修した。禊の業も漸く終り、再び石像の前に端坐して、幽斎の修業に差かかつた。
 マールの依頼によつて、彼を神主となし、美はしき小砂の上に坐せしめ、高姫は自ら審神者の役を奉仕した。
 ブラジル国に名も高き  雲を圧してそそり立つ
 天祥山より落ちかかる  幾千丈の白滝に
 高姫一行六人は  心を清め身を浄め
 禊払へば清涼の  空気はあたりに充ちわたり
 常世の春の梅の花  四辺に薫る心地して
 幽斎修業を始めける  高姫司を審神者とし
 マールを砂庭に端坐させ  いよいよ神人感合の
 行事に仕へ奉りける。  マールは身体震動し
 両手を組んだ其儘に  右に左に振りまはし
 両手を上げ下げなし乍ら  ウンウンウンと唸り出す
 獅子狼か野天狗か  金毛九尾か曲鬼か
 但野狐野狸か  姿勢の悪い神憑り
 此奴はチツと怪しいと  団栗眼を剥き乍ら
 歯並の悪い口あけて  高姫さまがする審神
 マールの体は中天に  高くあがりて落ち来る
 此有様に常彦は  これこそ的切り曲神の
 憑依したるに違ない  言向け和し神界の
 誠の道を諭さむと  高姫司の側に立ち
 双手を組んで鎮魂の  姿勢を執りつつ神主の
 体に向つて霊かける  漸う漸うマールは鎮静し
 汗をタラタラ流しつつ  口をへの字に相結び
 口を切らむと焦せれ共  容易に出でぬ言霊に
 ワアワアワア私は  アヽヽ三五の
 神の教の宣伝使  タヽヽヽ鷹依の
 姫の命やタタタ  竜国別やテヽヽ
 テーリスタンやカヽヽ  カーリンスの一行と
 クヽヽヽ黒姫が  黄金の玉を紛失し
 タヽヽヽ高姫に  メヽヽヽ目を剥かれ
 スヽヽヽ住み慣れし  綾の聖地を後にして
 大海原を打渡り  玉の在処を探らむと
 クヽヽヽ黒姫や  高山彦の夫婦連れ
 ワヽヽヽ和田中の  竜宮島に行かしやつた
 鷹依姫は三人の  神の司と諸共に
 タヽヽヽ高砂の  秘密の島に打渡り
 黄金の玉を探らむと  テルの街道を南進し
 アヽヽヽ足痛め  漸く茲にターターター
 蛸取村に安着し  昔の昔の其昔
 日の出神に従ひて  三五教の御教を
 開き玉ひしサヽヽ  狭依の彦の旧蹟地
 アリナの滝に身を打たれ  鏡の池の傍に
 庵を結びタヽヽ  鷹依姫は岩窟に
 タヽヽヽ竹筒を  携へ乍ら忍び入り
 月照彦と瞞着し  タヽヽヽ竹筒を
 ハヽヽヽ歯の脱けた  口に喰はへてフーフーと
 竹筒通して作り声  月照彦大神が
 再び茲に現はれて  高砂島の人々よ
 福徳寿命が欲しければ  玉を供へに来るがよい
 必ず広き神徳を  渡してやらうとテー、カーの
 言触れ神を遣はして  旭もテルやヒルの国
 花咲き匂ふハルの国  出で行く足もカルの国
 宇都の国まで跋渉し  鏡の池にダヽヽ
 大事の玉を供へたら  キツと御神徳が有るぞやと
 あちらこちらと宣伝し  其効空しからずして
 数多の玉は集り来り  眼光らし一々に
 尋ねまはれど肝腎の  黄金の玉は現はれぬ
 コヽヽヽこんな事  何時迄やつて居つたとて
 肝腎要の黄金の  珍の神宝はデヽヽ
 出て来ないとテ、カが  ブツブツ小言を称へ出す
 竜国別の神司  二人を宥めて待て暫し
 これ丈沢山いろいろの  玉がやうやう寄つて来る
 肝腎要の瑞宝は  キツと一番後押へ
 モウ暫くの辛抱と  宥めすかしつ待つ間に
 木の間にひらめく白旗に  オヽヽヽ黄金の
 玉献上と記しつつ  大勢の人数に送られて
 御輿をかつぎ登り来る  之を眺めたタヽヽ
 鷹依姫は雀躍し  岩窟内に忍び込み
 様子如何にと窺へば  テーナの里の酋長が
 玉の御輿をかつぎ込み  池の畔の石の上に
 按置し乍らタヽヽ  竜国別に打向ひ
 私が宅の重宝で  先祖代々伝はりし
 黄金の玉を神様に  献らむと夫婦連れ
 はるばる詣でマヽヽ  参りましたカヽヽ
 神主様よ一時も  早く検め宝玉を
 受取り神にオヽヽ  御供へなさつて下されと
 聞いたる時の嬉しさよ  テー、カー二人は宝玉を
 入れたる筥を手に捧げ  余りの事の嬉しさに
 心は空に足許は  真暗がりの岩角に
 躓き倒れてドンブリと  鏡の池に墜落し
 ソヽヽヽ其機み  タヽヽヽ玉筥は
 鷹依姫が隠れたる  岩窟内の足許に
 折よく飛んで来た故に  月照彦神さまに
 化けてゐたのを胴忘れ  思はず外に飛び出せば
 竜国別は肝潰し  コレコレまうしお母アさま
 今出られては仕様がない  サツパリ化が現はれる
 肝腎要の性念場  ヘヽヽヽ拙劣なこと
 してお呉れたと口の中  囁く胸の苦しさよ
 正直一途の酋長は  幸ひタヽヽヽ鷹依の
 姫の姿を生神と  一も二もなく信頼し
 玉を渡して呉れた故  カヽヽヽヽ神様に
 対して誠に済まないが  生神様の気取りにて
 酋長夫婦に打向ひ  お前の身魂は清けれど
 モ少し垢が残つてる  一日一夜滝水に
 体を浄めて来るがよい  さうしておいて酋長が
 アリナの滝へ往た後で  瑪瑙の玉を取出し
 黄金の玉とすりかへて  悪い事とは知り乍ら
 三千世界の人々を  助ける為の御神宝
 タヽヽヽ大功は  小々々々小瑾を
 顧みずと云ふ事も  あるではないかと一行が
 黄金の玉を引掴み  錦の袋に納めつつ
 アリナの峰を打渡り  アルゼンチンの大原野
 ポプラ繁れる木の蔭に  一夜を明かし待つ中に
 レコード破りの風が吹き  テーリスタンも宝玉も
 中空高く舞ひ上り  玉は梢にブラ下がり
 テーリスタンは逆様に  唸りを立てて落来り
 人事不省の為態  カヽヽヽカーリンス
 竜国別も木の下に  進み寄るよと見る中に
 ウンと一声顛倒し  人事不省となりにける
 鷹依姫は唯一人  三人の男の介抱を
 致せば漸く息を吹く  草の庵を結びつつ
 ポプラの幹を包みたる  蜈蚣や蛇の厭らしき
 影消ゆる迄根比べ  自然に玉の落つる迄
 待つて居ろかと言ひ乍ら  草の庵に立入りて
 一夜を明かす折柄に  ケラケラケラと笑ひ声
 妖怪変化と驚いて  三人の男は泡を吹き
 慄ひ居るこそ可笑しけれ  鷹依姫は立出でて
 怪しき声に打向ひ  談判すれば此は如何に
 尊き神の現はれて  執着心をサヽヽ
 サツパリ放かせと諭さるる  鷹依姫も我を折つて
 生れ赤児と成り変り  罪亡ぼしに四方の国
 誠の道を開かむと  櫟ケ原の草を分け
 苺に喉をうるほせつ  玉の湖水の傍に
 繁れる椰子樹の雨宿り  神に任せし此体
 何時か如何なる災の  迫り来るやも計られず
 記念の為に一行の  姿を刻みおかうかと
 竜国別が心をば  こめて作りし石の像
 後に残してアル湊  四人は此処に船に乗り
 北へ北へと進む折  吾れは誤り海中に
 陥り水底フヽヽヽ  深く沈みてありけるが
 竜国別は吾母の  危難を救ひ助けむと
 身を躍らして飛込みぬ  続いてテー、カー両人も
 吾等親子を助けむと  飛込みたるぞ健気なれ
 大道別の分霊  琴平別の亀の背に
 四人は無事に助けられ  波に泛びてやうやうに
 ゼムの湊に送られて  茲に四人は天祥の
 山にかかれる大滝に  心の垢を浄めむと
 進みよる折マール、ボール  二人の男が怪獣に
 悩まされむとする所  天津祝詞を奏上し
 危き所を救ひやり  それより山河伝ひつつ
 チンの湊に安着し  船を造りて真帆をあげ
 アマゾン川を溯り  広袤千里の玉の森
 モールバンドを言霊の  力に言向け和さむと
 四人はやうやう森の中  探り探りて奥深く
 今は迷ひの最中ぞ  タヽヽヽ高姫よ
 一時も早く玉の森  現はれまして吾々が
 コヽヽヽ此度の  神業を助け玉へかし
 あゝ惟神々々  神の御霊の幸はひて
 マールの身魂に神懸り  鷹依姫の生霊
 ここに現はれ願ぎまつる  ウンウンウンと飛びあがり
 跳ねまはりつつ元の如 マールは正気に復しけり。
 これより高姫はマール、ボールに暇を告げ、天祥山の麓を巡り、夜を日に継いでチンの湊に出で、それより船を求めて鷹依姫の迷ひ苦む玉の森に四人を救ひ出すべく進み行く。惟神霊幸倍坐世。
(大正一一・八・一三 旧六・二一 松村真澄録)
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