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文献名1霊界物語 第30巻 洋万里 巳の巻
文献名2第3篇 神縁微妙
文献名3第10章 妖雲晴〔852〕
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ石熊は、得意のときには滅茶苦茶に威張るが、弱り目になってくると顔色を真っ青にしてしまう。精神がまだ定まっていない男であった。末子姫に宣り直しを命じられ、カールの忠言を気にしながらまたしても歌い始めたが、その歌には悲哀の情が表されていた。
前の歌よりも、大蛇に語りかけて改心を願う善言美詞的な歌であったが、やはり効果を表さなかった。末子姫になぜ効果が現れないかと問われて石熊は、自分の過去の罪が深いことを大蛇に見透かされており、言霊を聞いてくれないのだと答えた。
末子姫はその心を忘れないようにと石熊を諭し、決して何々教だとか区別を言わずに大慈大悲の大神の御心を汲むことに専心し神様の御為に尽くすことが、神の道の真相であると告げた。
石熊は涙を流して今までの小さき心を捨てて精進することを末子姫に誓った。
末子姫は、石熊の後詰めとして捨子姫を指名し、大蛇に言霊戦を挑むようにと任じた。捨子姫は水面に向かって言葉涼しく言霊歌を宣りはじめた。その歌は、神から生き物が等しく受けた魂を思い、自らも神の御子であることを悟って改心するよう心から述べ奉るというものであった。
捨子姫の言霊はごく簡単なものであったが、天授の精魂清らかにして汚点も曇りもなく、真如の月が心のに照り輝いていた。その言霊の効用は著しく現れ、荒波はやみ黒雲は晴れ渡って太陽が輝きだした。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年08月15日(旧06月23日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所
OBC rm3010
本文の文字数3814
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本文  石熊は改めて姿勢を正し、再び水面に向つて、言霊を発射し始めた。此男は得意の時には無茶苦茶に威張るなり、少し弱り目になつて来ると、顔色迄真青にかへる、精神の未だ安定しない男であつた。末子姫に再び宣り直しを命ぜられ、且又カールの忠言を痛く気にして心を痛め乍ら、引くに引かれぬ因果腰を定めて又もや歌ひ始めた。されど何処ともなしにハーモニーを欠いた悲哀の情を遺憾なく現はして居た。其歌、
『仰げば高し久方の  高天原に現れませる
 皇大神の御言もて  豊葦原の瑞穂国
 造り固め玉ひつつ  世人の為に御心を
 配らせ玉ひし国治立の  神の命の御仕組
 普く世人を助けむと  三五教の御教を
 野立の神と現れまして  数多の神を呼びつどひ
 開き玉ひし尊さよ  天照します大神の
 弟神と現れませる  神素盞嗚大神は
 仁慈無限の瑞御霊  鬼や大蛇や曲神の
 日々に悩める苦みを  生言霊の幸はひに
 清く見直し聞直し  宣り直さむと八洲国
 雨の晨や風の宵  雪積む野辺も厭ひなく
 遠き山河打わたり  大原を越えまして
 森羅万象悉く  助け玉へる有難さ
 皇大神の珍の子と  現はれませる末子姫
 乾の滝に現れまして  バラモン教の石熊が
 大蛇の神に狙はれて  命も危き折柄に
 三五教の御心を  完美に委曲に現はして
 大蛇の神は云ふも更  此石熊が身魂まで
 合せて救ひ玉ひけり  吾れは賤しき人の身の
 天地に怖ぢず暗雲の  高照山の聖域に
 館を構へて世の人に  神の使と誇りつつ
 濁り汚れし言霊を  打出し乱す四方の国
 知らず知らずに悪神の  醜の擒となりにける
 あゝ惟神々々  御霊の幸を蒙りて
 天地に充ちし罪穢れ  末子の姫の言霊に
 伊吹払はれ救はれて  今は全く三五の
 神の僕となりにけり  巽の池の底深く
 堅磐常磐に鎮まれる  大蛇の神の御前に
 吾れは謹み畏みて  生言霊を宣りまつる
 大蛇の神よ生神よ  汝も天地の皇神の
 御水火に生れし神の御子  仮令姿は変る共
 尊き神の御心に  清き御目に照らしなば
 いかで差別のあるべきや  汝も神の子神の宮
 吾れも神の子神の宮  互に睦び親しみて
 天地の教を伝へたる  三五教の神の道
 開き玉ひし言霊の  珍の力を味はひて
 一日も早く村肝の  心の岩戸を開きつつ
 月日の影も美はしく  汝が心に照らせかし
 吾れは賤しき人の身よ  汝は尊き神の御子
 汝に向つて言霊を  宣り伝ふべき力なし
 さは去り乍ら吾れも又  尊き神の御守りに
 珍の柱と選ばれて  汝の霊を救はむと
 遥々尋ねて来りけり  大蛇の神よ生神よ
 心平らに安らかに  賤しき者の言霊を
 さげすみ玉はず御心を  鎮めて深く聞き玉へ
 これの天地はいと広し  いかに御池は広くとも
 いかに水底深くとも  限りも知らぬ大空に
 比べて見れば此池も  物の数に這入らない
 斯かる処に潜むより  天地に充てる言霊の
 力に心を清めまし  大空高く翔登り
 尊き神の右に座し  雨をば降らせ風吹かせ
 青人艸に霑ひを  与へて神の経綸に
 仕ふる神となりませよ  幸ひ汝の身体は
 時を得ずして池底に  身を潜む共時津風
 吹来る風は忽ちに  天地の間に蟠まり
 風雨電雷叱咤して  神政成就守ります
 素質のゐます生神ぞ  あゝ惟神々々
 神の心を推し量り  吾言霊を詳細に
 聞し召しませ惟神  大蛇の神の御前に
 三五教に仕へたる  神の僕の石熊が
 謹み敬ひ八平手を  拍ちて勧告仕る
 あゝ惟神々々  御霊幸はひましませよ』
 今度は最も叮嚀に善言美詞的に言霊を宣り上げた。され共水面の光景は依然として元の如くであつた。
末子姫『今度のあなたの言霊は実に神に入り、妙に達したと云つても宜しい。併し乍ら、其効果の現はれないのは、あなた如何御考へなさいますか』
石熊『ハイ、何と云うても過去の罪が深いもので御座いますから、大蛇の神様も馬鹿にして、あの汚らはしい小僧奴、何を猪口才な、殊勝らし事を言ひよるのだ!……と云ふ様なお心持で聞いて下さらないのでせう。実にお恥かしう御座います』
末子『あゝさう御考へになりましたか、それは実に善き御考へで御座います。どうぞ其心を忘れない様にして下さい。さうしてあなたは別に三五教にお這入りにならなくても宜しい。又高照山とかの立派な館を三五教へ献るとか仰有つたように記憶して居りますが、決してそんな御心配は要りませぬ。神さまの誠の御教は左様な小さい区別されたものでは御座いませぬ。三五教だとか、バラモン教だとか、ウラル教だとか、いろいろ小さき雅号を拵へ、各自に其区劃の中に詰め込まれて蝸牛角上の争ひをして居る様なことでは、到底大慈大悲の大神の御神慮には叶ひませぬ。誠の道は古今に通じ、東西に亘り、単一無雑にして、悠久且つ宏大な物、決して教会とか霊場とか、左様な名に囚はれて居る様なことでは、誠の神の御心は分るものでは御座りませぬ。あなたも三五教の中に宜しい点があるとお認めになれば、そこを御用ゐになり、バラモン教で宜しいから、悪いと気のついた所は削り、又良いことがあれば、誰の言つた言葉でも少しも構ひませぬ。長を採り短を補ひ、完全無欠の神様の御教を何卒天下に拡充されむことを希望致します。妾も三五教の宣伝使なぞと言はれる度毎に、何だか狭苦しい箱の中へでも押込められる様な心持が致しまして、実に苦しう御座います。すべて神の教は自由自在に解放されて、一つの束縛もなく、惟神的でなくてはならないものですよ。どうぞ其お積りで今後は世界の為に、神様の御為に力一杯誠を御尽し下さいませ。これが此世を造り玉ひし元津御祖の大神、国治立命様其外の尊き神々様に対する三五の道の真相で御座いますから……』
 石熊は涙をハラハラと流し、
石熊『如何にも公平無私にして、理義明白なる姫様の御教訓、いやモウ実に今日は結構な御神徳を頂きました。今後はキツと今迄の様な小さい心を持たず、努めて大神様の御心に叶ひまつるべく、努力する考へで御座います。何卒御見捨てなく、愚者の私、御指導の程幾重にも念じ上げ奉ります』
と合掌し、感謝の涙に声さへかすんでゐた。
末子『モシ捨子姫様! あなた御苦労ですが、大蛇の神様に言霊をお手向け下さいませぬか? 石熊様があの通りの不結果に終られましたから、其補充として、貴女に御奮戦を御願致します』
捨子『左様なれば、仰せに従ひ、言霊を宣らして頂きませう』
と云ひ乍ら、山岳の如く、波立ちさわぐ水面に向つて、言葉涼しく清く言霊を宣り始めたり。
『巽の池に永久に  鎮まりゐます生神の
 いづの御前に捨子姫  天と地との神々が
 授け玉ひし言霊を  茲に慎み宣りまつる
 あゝ惟神々々  神の造りし神の国
 神の守りし神の国  成り出でませる人艸や
 森羅万象悉く  神と神との御恵を
 受けざるものはあらざらむ  大蛇の神よ生神よ
 神より受けし其身魂  時世時節と言ひ乍ら
 底ひも知れぬ此池に  忍びゐますは何故ぞ
 天津御空もいや高く  翔りて此世を守るべき
 汝が身は実にも皇神の  珍の御楯と選ばれし
 尊き身魂にあらざるか  森羅万象悉く
 永遠無窮の生命を  与へ助くる言霊の
 神の御水火を諾ひて  一日も早く片時も
 御池の波を掻き分けて  天津御空の生神と
 返らせ玉へ三五の  神の教に仕へたる
 捨子の姫が真心を  こめて偏に請ひまつる
 あゝ惟神々々  神の御霊を受けまして
 限も知れぬ大空の  尊き神と現れませよ
 神素盞嗚大神の  珍の御子なる末子姫
 其言霊を蒙りて  汝が身に勧め奉る
 汝が身に勧め奉る  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましまして  捨子の姫の言霊を
 空吹く風や川の瀬の  音と見逃し玉ふまじ
 大蛇の神の御前に  心をこめて宣べまつる
 心の丈を明かしつる』
と歌ひ終つた。捨子姫の言霊は極めて、簡単なれ共、天授の精魂清らかにして、一点の汚点もなく、暗雲もなく、真如の月は心のに鏡の如く照り輝き居たれば、其言霊の効用著しく現はれて、さしもに高かりし荒波は次第々々に静まり、四辺を包みし黒雲は忽ち晴れわたり、マバラの雨は俄に降りやみ、天津御空には金色の太陽晃々と輝き始め玉うた。あゝ惟神霊幸倍坐世。
(大正一一・八・一五 旧六・二三 松村真澄録)
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