日本人は、善悪正邪に関わらず、日本人を賞賛すれば良民、欠点を挙げれば非国民というが、これが公平無私の態度と言えようか。身の欠点を自省しなくてはなるまい。
元来日本の神民は、寛仁大度の同化力を持っている神の末裔である。国祖は天地を開拓すると、自国の欠点を除き、他国の長所を取り、六合を斉しくすべくお働きになったのである。
欠点は喜んで根本的に改善し、民は君を本となして、誠を啓き、人類を愛撫して国利を興さしめ、世界共通の幸福を一つにするのは、日本人の天地自然の道である。
国民外交の真意義を忘れようとしている国人は、世界の国から排斥されても何の言葉もない。七千万同胞を革正すべきは今である。