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文献名1霊界物語 第31巻 海洋万里 午の巻
文献名2第3篇 千里万行よみ(新仮名遣い)せんりばんこう
文献名3第19章 怪原野〔885〕よみ(新仮名遣い)かいげんや
著者出口王仁三郎
概要
備考
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あらすじ秋山別とモリスは、いつの間にか死に装束で猛獣の鳴き声が響くさびしい原野をとぼとぼと歩いていた。二人の行く道は、鏡の岩で阻まれた。鏡の岩はたちまち猛火となって燃え上がり、二人は火に追われて逃げ出し、とある川辺にたどり着いた。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年08月20日(旧06月28日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年9月15日 愛善世界社版224頁 八幡書店版第6輯 125頁 修補版 校定版230頁 普及版106頁 初版 ページ備考
OBC rm3119
本文の文字数2185
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本文  限りも知らぬ枯草や  芒の尾花のちらちらと
 風に吹かれて差し招く  大野ケ原を只二人
 行方定めぬ旅の空  虎狼や獅子熊の
 さも厭らしき叫び声は  身を裂く計りに思はれて
 心も空にビクビクと  物をも言はず進み行く。
 道に当りし岩石は  あたりを照らす鏡岩
 見れば二人の肉体は  三角霊帽を被りつつ
 色青ざめて映り居る  二人は顔を見合して
 『秋山別よこらどうぢや  川に陥り水を呑み
 苦しみ悶へた事迄は  覚えて居るが是は又
 不思議な事に成つたものだ  此処の地名は何ンと云ふか
 鏡の岩は此通り  行手にさやり並びゐる
 合点が行かぬ』と首かたげ  吐息もらせば秋山別は
 『こりや可怪しいぞ可怪しいぞ  吾等二人は何時の間か
 魔神の死の手に捉はれて  冥途の旅をトボトボと
 始めて居るのぢやあるまいか  合点の行かぬ今日の空
 月日の影は更になし  一つの星さへ目に見えぬ
 地底の国の地獄道  女に心曳かされて
 落ちて来たのか情無や  あゝ惟神々々
 神の教を宣べ伝ふ  道の司であり乍ら
 尊き掟を打忘れ  心猿意馬の狂ふまに
 恋の魔神に取つかれ  亡びの淵に陥落し
 ここ迄来る恥かしさ  今より心を取直し
 天津祝詞を奏上し  魂を清めて天地の
 神の御前に返り言  申さにやならない吾々が
 深き罪をば惟神  神の御霊に宣り直し
 聞直しませ黄泉津神  モリス秋山別二人
 慎み敬ひ願ぎ奉る  旭日はてる共曇る共
 月はみつ共虧くるとも  仮令大地は沈む共
 三五教の神の教  モウ是れからは是れからは
 如何なる事があらうとも  踏み外してはなりませぬ
 是から心得ます故に  ま一度元の現界へ
 どうぞ帰して下されよ  それも叶はぬ事ならば
 マ一度慕うたあの女  紅井姫やエリナ姫
 一目会はして下さませ  会うてサツパリ今迄の
 無礼の罪を詫あげて  許し受けねば如何しても
 心が咎めて仕様がない  ここは地獄の八丁目
 善悪邪正を立分ける  真澄の鏡に照らされて
 私の汚い胸の中  愛想がつきて参りました
 あゝ惟神々々  ヒルの都を後にして
 情容赦もアラシカの  峠を渡りはるばると
 国依別の宣伝使を  恋の仇敵と狙ひつつ
 進み来りし愚さよ  思へば思へば罪深き
 谷に架けたる丸木橋  そつと柱を取りはづし
 藤の蔓をば結び付け  木の葉の茂みに身を隠し
 恋の仇敵が此橋を  渡ると見たら両人が
 息を合して引落し  冥途の旅をさしてやろと
 企むだ事も水の泡  思うた女をやすやすと
 向方に渡らせ勇み立ち  後を尋ねて追ひかくる
 どうしたものか両人の  恋しき女の影見えず
 四方に心を配りつつ  眼光らせ山桃の
 大木の木蔭に立寄れば  忽ち空に唸り声
 ブラジル山の大天狗  天狂坊が現はれて
 吾等二人を相手にし  からかひ始めた厭らしさ
 身の毛もよだつ折柄に  夢寐にも忘れぬ紅井姫の
 やさしき女やエリナの姿  いよいよ茲に現はれて
 心の丈を語り合ひ  野暮な天狗と罵りつ
 草野を分けてシーズンの  河の畔に来て見れば
 姫の心は一転し  口を極めて嘲弄し
 愛想づかしの数々も  余り憎しと思はずに
 女の心を慰めつ  此猛烈な恋路をば
 とげねばおかぬと焦る中  紅井姫は腹を立て
 シーズン河の激流に  身を躍らして飛込めば
 姿は消えて白浪の  会はぬ昔となりにけり
 モリスはエリナの手を引いて  茲に現はれ出で来る
 二人の男は執拗に  エリナに向つていろいろと
 口説きたつれど忽ちに  はぢき返した肱鉄砲
 もろくも打たれてシーズンの  河にザンブと投げられて
 苦しみ悶え玉の緒の  命消えしと思ひきや
 吾身はここに元の如  霊衣に包まれ来り居る
 げにも不思議な次第なり  仮令地獄と云ひ乍ら
 一人や二人の人影は  どつかに有りそなものである
 実に淋しい此旅路  夢なら夢ではや醒めよ
 あゝ惟神々々  御霊幸はひましませ』と
 歌ひてここを立つて行く  鏡の岩は忽ちに
 猛火となりて燃え上り  二人の間近にごうごうと
 烈しき音を立て乍ら  紅蓮の舌を振まはし
 焼尽さむと追ひ来る  怖さに二人は全身の
 足に力をこめ乍ら  後をも見ずにスタスタと
 当途もなしに逃げて行く  冥途の旅ぞ寂しけれ。
 秋山別、モリスの両人は何時の間にかあたりの光景、現界に比べて最も変りたる寂寥の原野を、猛火の舌に追はれ乍ら、力限りに逃げ出し、とある川辺に着きにける。
(大正一一・八・二〇 旧六・二八 松村真澄録)
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