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文献名1霊界物語 第32巻 海洋万里 未の巻
文献名2第1篇 森林の都よみ(新仮名遣い)しんりんのみやこ
文献名3第1章 万物同言〔892〕よみ(新仮名遣い)ばんぶつどうげん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじウヅの国の荒野ケ原で神の戒めにあって改心し、アマゾン河の大森林の魔神を言向け和すべく、鷹依姫、竜国別、テーリスタン、カーリンスの一行四人は河口にやってきた。アマゾン河で猛獣の王として君臨しているのは、水陸両棲のモールバンドという怪物である。図体は象の体を十四五集めたような太く長く、四本の足の先には水かきのついた指と剣のように光る七八尺の爪がついている。頭部は鰐のごとく、四五十間も伸ばすことができる尻尾には、鋭利な諸刃の剣のような凶器を持っていた。大蛇も森林や水底に潜んで、獣や人々を狙っている。しかし猛獣も大蛇も、モールバンドには恐れをなして姿を隠している。モールバンドに次ぐ恐ろしい生き物として、エルバンドという動物もいた。四本の足を持ち、鱗は鉄のように固い。丸い玉のような頭には、小さな目がついている。この丸い頭部を細長く伸ばし、獲物の血を吸って生きる怪物である。鷹依姫一行は怪物たちが住む河を遡るのを避け、船を捨てて上陸し、河の南岸を時雨の森を指して進んで行った。そして森林に住む動植物の声を聞いて状況を理解し、モールバンドやエルバンドの征服に従事することになった。ところで、宇宙の森羅万象はすべて陰陽の水火(いき)によって形成されている。すべてのものは言霊の水火を有し、言語を発しているのである。また禽獣も人語を解するとともに、人にも禽獣草木の言葉を解する能力が備わっている。世が下って人々の心が曲がってしまい、言語を理解できない人間に堕落してしまっているのである。言霊学を体得するときは、禽獣虫魚山川草木の言葉も容易に解することができるのである。国魂の優れた日本人は、本来、円満晴朗なる七十五声を完全に使用することができるのだが、今はまったく心の耳・心の眼が閉じてしまっていることは、実に嘆かわしいことである。今日の世界の言語は、言霊学上の原則を乱しているために、お互いに諒解しがたい点が多々あることになってしまっているのである。言霊の原則を誤らなければ、世界共通的に通用することができる。これが言霊の妙用であり宇宙の真理なのである。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年08月22日(旧06月30日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年10月15日 愛善世界社版7頁 八幡書店版第6輯 153頁 修補版 校定版7頁 普及版2頁 初版 ページ備考
OBC rm3201
本文の文字数4113
本文のヒット件数全 1 件/ハルの国=1
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本文  国治立大神が  再び地上に現はれて
 至仁至愛の五六七神  真善美なる神の世を
 堅磐常磐に樹て給ふ  其経綸の神宝と
 尊重されし珍宝  金剛不壊の如意宝珠
 紫色の霊玉や  黄金の玉を三五の
 神の聖地に納めつつ  時待ちたまふ折柄に
 錦の宮の黒姫が  保管なしたる黄金の
 珍の宝を紛失し  日の出神と自称する
 系統の身魂高姫に  追放されて黒姫は
 竜宮洲なるオセアニア  一つの洲に打渡り
 玉の所在を探ねむと  進み行くこそ憐れなれ
 アルプス教を開きたる  鷹依姫も高姫の
 嫌疑を受けて止むを得ず  竜国別を伴ひて
 浪路を遥に浮びつつ  数多の島を捜索し
 心筑紫の果て迄も  駆け巡りつつ探せども
 行方は更に白波の  舟漕ぎ渡りやうやうに
 そば立つ波も高砂の  旭もテルの港まで
 テーリスタンやカーリンス  二人を加へて四人連れ
 漸々此処に安着し  テル国街道をスタスタと
 南に向つて行進し  蛸取村を乗越えて
 アリナの滝の其ほとり  鏡の池の岩窟に
 一行四人は居を構へ  あらぬ知識を搾り出し
 テルの国をば振出しに  夜昼なしにヒルの国
 足許さへもカルの国  ブラジル国の果て迄も
 鏡の池の神霊に  玉と名のつく物あらば
 惜しまず隠さず献り  宏大無辺の神徳を
 早く受けよと宣伝の  其効空しからずして
 鏡の池の聖場は  種々様々の厄雑玉
 山の如くに積まれける  さはさりながら一として
 鷹依姫の求め居る  黄金の玉の神宝は
 容易に現はれ来らずて  テー、カー二人は張詰めし
 心の箍もいつしかに  緩みて厭気はさしにけり
 あゝ惟神々々  神の心に叶はぬか
 一日も早く此国を  後に見捨ててハルの国
 清き霊地を選択し  ふたたび玉の収集に
 着手せばやと鷹依姫の  教司に献策し
 いろいろ雑多と村肝の  心を悩ます折柄に
 テーナの里の酋長が  家の秘蔵の金玉を
 御輿に乗せて献り  神の御前に三五の
 心の誠を捧げける  鷹依姫の一行は
 忽ち玉を取出し  夜に紛れてアリナ山
 駆登りつつウヅの国  荒野ケ原に遁走し
 神の化身に散々と  不言実行の懲戒を
 受けていよいよ改心し  一行四人は荒野原
 東へ指して進み行く  アルの港を船出して
 百の艱みに遇ひながら  ゼムの港に漂着し
 天祥山に立向ひ  モールバンドの危害をば
 救ひてチンの港より  岩樟船を造りあげ
 アマゾン河を溯り  時雨の森に潜みたる
 八岐大蛇や醜鬼を  言向け和し三五の
 神の恵を照らさむと  心をきはめて進み行く。
 目の届かぬ許り川幅広く、うす濁りのした水底の深き大激流、飛沫を飛ばし、何物の制圧をも恐れざる勢を以て、自由自在に奔流するアマゾン河の河口に、鷹依姫の一行は、帆に風を孕ませ漸くに安着しぬ。
 此処には水陸両棲動物のモールバンドと云ふ怪獣がすべての猛獣の王として覇を利かして居る。象の体を十四五許り集めた様な太さの長き図体をなし、爬虫族の様に四本の足の先に水掻きあり、爪の長さ七八尺にして、剣の如く光り且つ尖つて居る。頭部は鰐の如く、口は非常に大きく、鹿のやうな角を生し、角の尖より何時も煙のやうなものを噴出してゐる。目は常に血走り、尻は蜥蜴の尾の如く、必要に応じ四五十間迄伸ばす事が出来る。さうして尾の先には鋭利な両刃の剣の如き凶器を持つてゐる。此モールバンドに対しては、如何なる大蛇も猛獣も恐れ戦き、森林深く姿を隠して、モールバンドの害を免れむとして居る。
 又此アマゾン河には長大なる蛇数多棲息し、或時は森林に或時は水底に潜んで獣を呑み且つ人々の此地点に迷ひ来る者あらば、先を争うて出で来り呑み喰はむと待ち構へ居るなり。
 又外にエルバンドと云ふ、鰐でもなく大蛇でもなく、鱗は鉄の如く固く、竜の如き髯を生じ、四本の足ある動物あり。エルバンドの頭は玉の如く丸く、其目は比較的小さい。エルバンドは其丸い頭部を必要に応じ、細く長く伸ばし、動物の血を吸ひ生き居る怪物なり。
 モールバンドは猛獣を取り喰ふにも、男性的に敵をグツと睨めつけ、尻尾を打振り、尾端の剣を以て敵を叩きつけ、切り殺し、其後に自分の腹に入れて了ふ。又エルバンドは之に反し、其働きは極めて女性的で、動物の寝てゐる隙を考へ、柔かき蛸のやうな頭を、どこ迄も細く長く延長し、動物の肛門に舌の先や口の先を当てがひ、生血を搾る恐ろしき動物なり。只モールバンドにしてもエルバンドにしても、彼の最も恐るる敵は、アマゾン河の畔に棲息してゐる巨大なる鰐の群ばかりなりといふ。
 鷹依姫一行は、かかる怪物の棲息するアマゾン河の河口に辿り着き、危険刻々に身に迫り来る為に、船を乗り捨て、アマゾン河の南岸に上陸し、時雨の森に向つて宣伝歌をうたひながら、竜国別、テーリスタン、カーリンスを伴ひ、樹蔭を縫ひて、西へ西へと進み行く。
 宇宙の森羅万象は一として、陰陽の水火によつて形成されざる物はない。従つて神人は云ふも更なり、禽獣虫魚、山川草木に至る迄、何れも言霊の水火を有し、言語を発せざるものはないのである。中臣の祓にも『草の片葉をも言止めて云々』の文句あり、古の人は凡て禽獣草木の言語迄も能く諒解したるものなり。
 又禽獣は人語を解し、人は又禽獣草木の言葉を能く解する事を得たり。されど世は追々と降り、人の心は佞け曲り、遂に罪悪の塊となり、一切の語を解する能はざる迄、不便極まる人間と堕落し了せたるなり。又同じ人間の中に於ても、国々所々言語の相違するは、第一国魂神の霊魂の関係及風土寒暑の関係に依るものなるが、之を一々聞分け其意を悟る事が出来ぬまでに人間の耳が鈍り来りぬ。幸に言霊学を体得する時は、別に英語とか仏蘭西語、露西亜語などと、せせこましい語学を研究せなくとも、其声音の色並に抑揚頓挫等にて悟り得らるる筈なり。従つて禽獣虫魚山川草木の言葉も、容易に解し得べきものなり。
 例へば無生機物たる三味線を引き鳴らして、いろいろの音律を発し、浄瑠璃、唄などに合はして物を言はしむるに、聞き慣れたる耳には、其音の何を語り居るやを弁別し得るが如し。其他縦笛、横笛、笙、ひちりき、太鼓、鼓に至るまで、僅かに五音、或は七八音を以て、能く其用を達する如く、禽獣虫魚等の声音は、其数少しと雖も、我耳を清くして聞く時は、禽獣草木の声を明かに悟る事が出来得る。例へば、喇叭は僅にタチツテトの五音を以て数多の軍隊を動かし、三味線はパピプペポ、タチツテトの十音を以て一切を語り、牛はマミムメモ、馬はハヒフヘホ、猫はナニヌネノ、犬はワヰウヱヲと云ふやうに、各特定の言霊を使用し、自分の意思を完全に表示し、尚及ばざる所は、目を働かせ体の形容を以て之を補ひ、且つ声の抑揚頓挫にて、其意思を明かに表示するものなり。
 日本人は円満清朗なる七十五声を完全に使用し得る高等人種である。之れ全く国魂の秀れたる所以にして、人種として又優等なる所以である。人種に依つては二十四五声或は三十声内外より言語を使用し得ざるものあり。而して其声音は拗音、濁音、鼻音、半濁音、獣畜音等が混入してゐる。されど神と同じく七十五声を使用し得る人種も今は全く心の耳塞がり、心の眼閉ぢたれば、到底神諭にある如く、一を聞いて十を悟るが如き、鋭敏なる心の耳目を欠き、百言聞いて僅に一二言を悟り得る位の程度まで耳目活用の能率が低下し、他の動物と殆ど選ぶ所なき迄に到れるなり。実に天地経綸の司宰者たる人として浩歎すべきの至りならずや。
 鷹依姫、竜国別、テー、カーの四人は此森林に進み虎、熊、獅子、狼、大蛇、鷲、狐、兎、其外一切の動物の声音を聞き、能く其意を諒解し、茲に猛獣を使役して森の王となり、モールバンド、エルバンドの征服に従事する事となりぬ。併し乍ら古の人は現代の如く、余り小ざかしき円滑な辞令を用ゐず、又数万言を並べて喋々喃々する必要もなし。それ故アとウとの息にて禽獣草木と能く其意思を交換する事を得たりしなり。
 併し乍ら現代人は、到底簡単なる言語にて其意思を諒解する丈の能力なし。故に此口述も現代人の耳に諒解し易からしむる為、大蛇、熊、鹿、虎、狼、狐、兎、其他の鳥類に至るまで、現代の人間の言語を以て話したる如く訳して口述せむとす。古事記にも大己貴命、気多の岬にて因幡の白兎に出会ひ、いろいろと問答し給ふ神文がある如く、鳥獣草木の声音と雖も、真の神国魂に返りなば、よく諒解し得らるるものなり。
 禽獣草木は今日に至る迄、朧げながら人語を解するに、人間として禽獣草木の声音を聞く事を得ざるは、実に万物の霊長たる権威はいづこにありや。斯かる不完全なる五感を以て、いかでか、神の生宮として万有に安息を与へ、天地経綸の司宰者たる其職責を全うする事を得む。思へば思へば実に遺憾の極みなり。
 口述者は外国語を学びし事なく、又横文字を一字も解し得ない。されど各国人の談話を傍に在りて、耳をすませて聞く時は、其意の何たるかを、言霊の原則上、諒解し得らるるなり。此物語も亦古代の土人の言語を所々に羅列し、或は現代の外国語を使用したる所もあり。併し今日の世界の語学は、言霊学上其原則を乱しゐる為に、現代人の言語は諒解し難き点多々あり。如何なる国の言語と雖も、今の禽獣草木の如く言霊の原則を誤らざるに於ては、世界共通的に通ずべきが言霊の妙用、宇宙の真理なり。あゝ惟神霊幸倍坐世。
(大正一一・八・二二 旧六・三〇 松村真澄録)
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