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文献名1霊界物語 第33巻 海洋万里 申の巻
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3瑞祥よみ(新仮名遣い)ずいしょう
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
今日はなんという吉日であろうか。万代祝う亀岡の瑞祥閣の立てられた万寿苑の空は蒼々と澄み切り渡り、初秋の空をかすめてゆるゆると翔ってきた二羽の田鶴。

折から出口瑞月が、富士の高峰に鎮まりいます木の花咲哉姫の御経綸によって述べる物語も、三十三巻を述べ終わった。東の方を見れば、吉祥の瑞をあらわす常盤の松に羽を休め、綾部の方を眺めている鶴の姿も勇ましい。尊い神の開いた教えの花の千載に輝くとき、いや光る功は手に取るごとく思われる。

天の岩戸の奥深くに隠れいませる大神の稜威も出づる神の道を、闇夜を照らす瑞月が歓び勇んで大本の瑞兆をまつぶさに示し給うたものであると、小松の茂る神の園の鈴虫や機織虫、キリギリス、コホロギらの声が清く照り渡るように聞こえてきた。

めでたい田鶴が舞うように、高ねの空に皇神の畏き教えを敷島の大和心の隅もなく照らさせ給え。天地の神の前に謹んで、大正十一年九月二十日の瑞祥を後日のために記しておく。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年09月20日(旧07月29日) 口述場所 筆録者 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年11月10日 愛善世界社版3頁 八幡書店版第6輯 256頁 修補版 校定版3頁 普及版1頁 初版 ページ備考
OBC rm330002
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本文  今日は如何なる吉日ぞ  万代祝ふ亀岡の
 瑞祥閣の建てられし  名さへ目出度き万寿苑
 天津御空は蒼々と  澄切り渡る初秋の
 空をかすめて緩々と  かけり来りし二羽の田鶴
 折から出口の瑞月が  不二の高峰に常永に  出口瑞月
 鎮まりゐます木の花の  咲哉の姫の御経綸
 変現出没極みなき  三十三相の神業に
 因て述ぶる物語  三十三巻述べ了へて  松村真澄
 浄写菩薩の松村氏  心も加藤明けく  加藤明子
 いよいよ楽しき休養日  東尾見れば吉祥の  東尾吉雄
 瑞雄あらはす公孫樹  常磐の松に羽休め
 綾部の方を眺め居る  鶴の姿ぞ勇ましき
 尊き神の開きたる  教の花の千載に
 かがやく時も北村や  いや隆光る伊佐男氏は  北村隆光
 手にとる如く思はれぬ  天の岩戸の奥深く
 隠れ居ませし大神の  稜威も出口の神の道  出口伊佐男
 暗夜を照らす瑞月が  歓び勇み打仰ぎ
 我大本の瑞兆を  皇大神のまつぶさに
 示し玉ひしものなりと  千代万代を寿ぎて
 小松の茂る神の園  心も涼しき鈴虫や
 五六七の御代を松虫や  経と緯との綾錦
 機織虫の此所彼所  歌へる声はキリギリス
 コホロギ虫の声清く  真澄の鏡明けく
 照り渡る如聞えたり  あゝ惟神々々
 御霊幸はへ坐しまして  芽出度き田鶴の舞ふ如く
 高峯の空に皇神の  畏き教を敷島の
 大和心の隈もなく  照らさせ玉へ天地の
 神の御前に謹みて  大き正しき十一年
 九月二十日の瑞祥を  うれしみ畏み命毛の
 肉筆ならぬ万年筆の永々と  墨をふくませ一苦労
 神の御為世の為に  神苑内の老松の
 枝をば垂るる心地よさ  例もあらぬ事なれば
 後日の為に記しおく  あゝ惟神々々
 御霊幸はへましませよ。
大正十一年九月二十日
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