文献名1霊界物語 第35巻 海洋万里 戌の巻
文献名2第2篇 ナイルの水源よみ(新仮名遣い)ないるのすいげん
文献名3第16章 浮島の花〔980〕よみ(新仮名遣い)うきしまのはな
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ蚊取の別(蚊取別)
データ凡例055「いよよ」はママ。
データ最終更新日2022-09-29 12:03:36
あらすじスッポンの湖水には、三個の浮島があって時々刻々湖面をただよっている。玉治別はこの島を引き寄せようと、金扇を開いて打ちあおぎながら差し招いた。玉治別が島寄せの歌を歌うと、一つの広い大きな松の生い茂った島がこちらにやってきた。玉治別が島に渡ろうとしたとき、どこからともなく声が聞こえてきた。声は、この島は曲津神の変化で、玉治別たちをだまして陥れようとしたのだと、歌で警告した。そして声は、自分は素盞嗚尊の生御魂・言依別神だと名乗った。そして日の出別神、蚊取別神も一緒に来ていると明かした。玉治別は拍手再拝して神恩を感謝した。そして寄ってきた松の浮島に対して、大蛇として呼びかけ、神の道への改心を促す生言霊を、声も涼しくうちかけた。大蛇の身魂も罪をゆるし救い上げようと呼びかける玉治別の歌に、島はぐれんと転覆し、白と赤のダンダラ筋模様の鱗を湖面にさらして湖中深く沈んでいった。別の浮島がこちらに向かって進んできた。島には黒く細い竹が密生していた。竹の間から美しい女神が三柱現れ、しきりに手招きしている。玉治別は先ほどの松の島に懲りて、鎮魂を修しながら岸辺で見守っていた。竹の島はさらに近づき、女神たちは竹藪を出て岸から玉治別一行と対面した。玉治別が歌で女神たちに呼びかけ、何者かを問うた。お愛は、女神たちを素盞嗚神の分霊として呼びかけた。女神の一人は松の姫命と名乗り、愛子姫の歌に応えた。次の女神は、愛子姫の父神は天教山に、母神はヒマラヤ山にいると明かし、父母の恩を忘れないようにと諭した。最後に三人の女神は、孫公に誠の道に進むようにと諭した。また三公には、父母は神国に到達しており、世の中は神の目から見れば仇も味方もないことを諭した。この湖に父母の仇が潜むと思い詰めたのは心の迷いであり、それを晴らすようにと教えた。女神たちは玉治別に、火の国の都に良くないことの前兆があり、早く進んで行くようにと促した。そして別れを告げると、湖面には島の跡形もなく、波が穏やかにうねっているのみであった。これより玉治別一行は、この湖の曲津神を基準するべく皇大神に請いのみまつり、一日一夜祈願をこらした。湖水は二つに分かれ、大蛇は美しい女神の姿となって五人の前に現れ、無言のまま感謝の礼をなすと、天上高く登って行った。玉治別は一行と共に白山峠を戻り、熊襲の国の三公の館に帰ってきた。一夜を明かすと玉治別は、急いで火の国を目指して進んで行った。
主な人物
舞台
口述日1922(大正11)年09月16日(旧07月25日)
口述場所
筆録者松村真澄
校正日
校正場所
初版発行日1923(大正12)年12月25日
愛善世界社版179頁
八幡書店版第6輯 535頁
修補版
校定版187頁
普及版69頁
初版
ページ備考
OBC rm3516
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