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文献名1霊界物語 第35巻 海洋万里 戌の巻
文献名2第2篇 ナイルの水源よみ(新仮名遣い)ないるのすいげん
文献名3第16章 浮島の花〔980〕よみ(新仮名遣い)うきしまのはな
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ蚊取の別(蚊取別) データ凡例055「いよよ」はママ。 データ最終更新日2020-04-09 10:46:34
あらすじスッポンの湖水には、三個の浮島があって時々刻々湖面をただよっている。玉治別はこの島を引き寄せようと、金扇を開いて打ちあおぎながら差し招いた。玉治別が島寄せの歌を歌うと、一つの広い大きな松の生い茂った島がこちらにやってきた。玉治別が島に渡ろうとしたとき、どこからともなく声が聞こえてきた。声は、この島は曲津神の変化で、玉治別たちをだまして陥れようとしたのだと、歌で警告した。そして声は、自分は素盞嗚尊の生御魂・言依別神だと名乗った。そして日の出別神、蚊取別神も一緒に来ていると明かした。玉治別は拍手再拝して神恩を感謝した。そして寄ってきた松の浮島に対して、大蛇として呼びかけ、神の道への改心を促す生言霊を、声も涼しくうちかけた。大蛇の身魂も罪をゆるし救い上げようと呼びかける玉治別の歌に、島はぐれんと転覆し、白と赤のダンダラ筋模様の鱗を湖面にさらして湖中深く沈んでいった。別の浮島がこちらに向かって進んできた。島には黒く細い竹が密生していた。竹の間から美しい女神が三柱現れ、しきりに手招きしている。玉治別は先ほどの松の島に懲りて、鎮魂を修しながら岸辺で見守っていた。竹の島はさらに近づき、女神たちは竹藪を出て岸から玉治別一行と対面した。玉治別が歌で女神たちに呼びかけ、何者かを問うた。お愛は、女神たちを素盞嗚神の分霊として呼びかけた。女神の一人は松の姫命と名乗り、愛子姫の歌に応えた。次の女神は、愛子姫の父神は天教山に、母神はヒマラヤ山にいると明かし、父母の恩を忘れないようにと諭した。最後に三人の女神は、孫公に誠の道に進むようにと諭した。また三公には、父母は神国に到達しており、世の中は神の目から見れば仇も味方もないことを諭した。この湖に父母の仇が潜むと思い詰めたのは心の迷いであり、それを晴らすようにと教えた。女神たちは玉治別に、火の国の都に良くないことの前兆があり、早く進んで行くようにと促した。そして別れを告げると、湖面には島の跡形もなく、波が穏やかにうねっているのみであった。これより玉治別一行は、この湖の曲津神を基準するべく皇大神に請いのみまつり、一日一夜祈願をこらした。湖水は二つに分かれ、大蛇は美しい女神の姿となって五人の前に現れ、無言のまま感謝の礼をなすと、天上高く登って行った。玉治別は一行と共に白山峠を戻り、熊襲の国の三公の館に帰ってきた。一夜を明かすと玉治別は、急いで火の国を目指して進んで行った。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年09月16日(旧07月25日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年12月25日 愛善世界社版179頁 八幡書店版第6輯 535頁 修補版 校定版187頁 普及版69頁 初版 ページ備考
OBC rm3516
本文の文字数4508
本文のヒット件数全 1 件/瑞の身魂=1
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本文  東西二十里、南北三十里に亘る此湖水の中に三個の浮島ありて、時々刻々に其位置を変じ、浮草の如く漂へる奇妙なる島なり。玉治別は此島を近く引寄せむと、金扇を開き、打煽ぎながら差招く。
『浮島にゐませる神よ心あらば
  寄り来りませわれはあふがむ。

 水の面に軽く浮べる此島は
  如何なる神のすみかなるらむ。

 島影にかくれひそめる曲神を
  神の御稜威に救ひ照らさむ。

 現し世も亦幽世も神の世も
  皇大神のしらす御国ぞ。

 国治立神の命の伊吹より
  現はれますかあはれ此島。

 玉の緒の命の限り玉治別は
  汝を救ふべくここに来れり。

 玉治別神の命は素盞嗚の
  神の伊吹を受けつぎて来し。

 惟神神の誓ひの深ければ
  如何なる曲も救ひ玉はむ。

 鬼大蛇虎狼や獅子熊も
  神の水火より生れたる御子。

 われは今神の御言を蒙りて
  汝救はむとここに来れり。

 三五の神の教は世を救ふ
  誠一つの玉治別なり。

 わが魂は如意の宝珠と輝きて
  うみの底迄照らし行くなり。

 湖底に潜み隠るる醜神も
  浮かして救ふ神の正道。

 浮き沈み交々来る人の世も
  神に任せば永久に栄えむ。

 スツポンの湖の底ひは深くとも
  神の恵の深きに若かず。

 いざさらば玉治別が言霊の
  厳の伊吹を開き見むかな。

 開け行く御代に扇の末広く
  栄え栄えよ湖の底まで。

 三五の神の教の孫公が
  神の司と詐りしはや。

 詐りのなき世なりせば斯くばかり
  神は心を痛めざらまし。

 あゝ神よ普く世人を救へかし
  湖の底なる大蛇の末まで。

 鬼大蛇醜の猛びの強くとも
  玉治別の魂に照らさむ。

 曲神も皇大神の御霊なり
  夢おろそかに扱ふべしやは。

 来て見れば此処に四人の神の子が
  力限りに言霊宣り居り。

 言霊の曇りはいよよ深くして
  湖の底まで通らざりける。

 八千尋の底に潜める曲津神も
  天津日影は仰ぎ見るらむ。

 松の島竹の島より梅の島
  三つの御霊の姿なりけり。

 素盞嗚の神の伊吹の清ければ
  わが言霊も澄みて鳴り鳴る。

 なりなりてなり余りたる天教山の
  神の御稜威ぞ尊かりけれ。

 木の花の咲耶姫神現はれて
  曲に悩める人を救はす。

 何事も神の心に任しなば
  世に恐るべきものはあらまし。

 千早振る古き神代の昔より
  神の心は変らざりけり。

 火と水は古き神代の昔より
  色も変らず味も変らず』

 玉治別はかく詠ふ折しも、湖面に浮べる美はしき一つの島、言霊の威力に感じてや悠々として湖畔近く寄り来る。近寄り見れば、意外なる広き浮島なり。玉治別は先頭に立ち、此浮島に渡らむとする時、いづくよりともなく声ありて、
『待て暫し玉治別の神司
  此浮島は曲の変化ぞ。

 美はしき松生ふ島と見せかけて
  悩まさむとする曲の醜業。

 村肝の心を配れ五柱
  曲の集へるこれの湖。

 素盞嗚の神の尊の生御霊
  われは言依別の神ぞや。

 言依別神の命が現はれて
  玉治別に力を添へむ。

 烏羽玉の闇夜をてらす日出別
  神の命も今ここにあり。

 木の花姫神の命の生御霊
  蚊取の別もかくれ来にけり。

 惟神神の御霊の幸深く
  湖底までも照らし行くなり』

と、何処ともなく中空より聞え来る。
 玉治別はハツと頭を下げ、拍手再拝、神恩を感謝し、寄り来る松島に向つて、声も涼しく生言霊をうちかけたり。
『神素盞嗚大御神  木の花咲耶姫神
 其生霊と現れませる  蚊取の別の宣伝使
 瑞の身魂の生御霊  言依別の神司
 日出別の神人が  吾等一行の言霊の
 戦を守り助けむと  天空高く翔らせて
 下り玉ひし尊さよ  あゝ惟神々々
 神の守りは目のあたり  玉治別は勇み立ち
 吾言霊のつづく丈  誠一つを楯となし
 仁慈無限の大神の  深き心を四方の国
 青人草は云ふも更  これの湖水にひそみたる
 大蛇の末に至る迄  救ひ助けでおくべきか
 今浮島と現はれし  醜の大蛇よよつく聞け
 神の道には塵程も  詐り汚れなきものぞ
 清けき島と見せかけて  吾等を誑かり悩めむと
 謀りに謀る邪曲の  汝の心ぞ憐れなり
 あゝ松島と現はれし  醜の霊よ今よりは
 神にうけたる魂を  教に清き湖に
 洗ひ清めて天地の  神のよさしの瑞御霊
 元の姿に立ち帰れ  いかなる清き霊でも
 曇れば石に若かざらむ  玉治別が真心を
 こめて汝を諭すなり  あゝ惟神々々
 神の大道に早帰れ  神に帰りし霊ならば
 祈らずとても皇神は  汝が罪を赦しまし
 生命と栄光と歓喜に  充ち足らひたる神国に
 安く救はせ玉ふべし  玉治別の宣伝使
 言霊ここに宣り了る  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましませよ』
と歌ひ了るや否や、今迄目の前に現はれたる松島は、グレンと顛覆した途端に、白と赤とのダンダラ筋の鱗を湖面にさらし、見る間に荒波を立て、湖中深く沈みける。其光景は実に凄じきものにてありき。
 又もや一つの島、悠々として此方に浮び来る。よくよく見れば、島一面に黒き細き竹が密生してゐる。其竹の間より花を欺く妙齢の美人、三柱現はれ、優しき手をさし伸べて、早く来れと、口には言はねど、其形容に現はし、手招き頻りなり。玉治別は以前の松島に懲りて、容易に動かず、両手を組み、此島に向つて鎮魂を修しければ、島は追々湖畔に近より来り、以前の女神は竹藪をぬけ出で、浮島の水打際に立ちて、ニコヤカに玉治別一行の姿を見つめゐたり。
玉治別『竹島に乗りて寄り来る神人の
  姿を見れば心栄えぬ。

 さりながら如何で心を許さむや
  われ松島の怪しきを見て。

 怪しきはこれの竹島いかにして
  三人乙女の現はれにけむ。

 素盞嗚神の尊の生みましし
  三つの御霊に似ましけるかも。

 小波の中に漂ふ竹の島
  三人乙女の影美はしも』

 お愛は又詠ふ。
『有難やあら尊やと伏し拝む
  神の姿の美はしき哉。

 素盞嗚神の尊の分御霊
  今わが前に現れましにけむ。

 惟神神の大道を踏みしめて
  瑞の御霊の道を守らむ。

 三つ御霊、五つの御霊と相並び
  守らせ玉ふ筑紫の神国。

 天教山尾の上を降りし八島別
  神の命のわれは娘ぞ』

と歌ひ終り、三人の女神に向つて伏し拝む。女神の一人は声も淑やかに、
『真心をつくしの島の此湖に
  世人救ふと来ります君。

 八島別神の命の御裔ぞと
  聞くわれこそは嬉しかりけり。

 われこそは神世を松の姫命
  汝が心の栄えまちつつ。

 栄えゆく神の御国に末永く
  いや栄えませ愛子の君よ』

お愛『有難し瑞の御霊の現はれて
  わが身の曇り晴らし玉へる。

 虎若彦夫の命をわが為に
  弥永久に守り給はれ』

 次なる女神又詠ふ。
『愛子姫汝が命は建日向
  別の命の珍の御子かも。

 八島別神の命は天教の
  山に登りて栄えましけり。

 敷妙の神の命の汝が母は
  今ヒマラヤの山にましける。

 ヒマラヤの山より高き親の恩
  ゆめゆめ忘れ玉ふまじきぞ』

 お愛、これに応ふ。
『敷島の大和心のあらむ限りは
  神の大道に進みて行かむ。

 父母の神の命の御心に
  反きし事の歎かはしきかも。

 惟神神のまにまに進み行く
  わが宿世こそ不思議なりけり。

 久方の雲井の空を立ち出でて
  武野の鄙にわれは暮しつ』

 三人の女神又詠ふ。
『三五の神の教の孫公司よ
  大蛇の曲は消えうせにける。

 いざさらば心の大蛇を言向けて
  誠の道に進ませ給へ。

 惟神神の屋方の三公よ
  汝が父母は神国にあり。

 世の中に神の御目より眺むれば
  仇も味方もなきぞ尊き。

 此湖に汝が仇のひそむとは
  よくも心の迷ひしものよ。

 村肝の心の雲を吹き払ひ
  照らせたきもの月の教を。

 玉治別貴の命の神司
  とく行きませよ火の国都へ。

 火の国の都の空に黒雲の
  かかるは忌々しとく進みませ。

 いざさらば三人乙女は立ち去らむ
  五人の人よすこやかに坐せよ』

といふかと見れば、島諸共に何処へ行きけむ、跡形もなく、あとには紺碧の湖面に、波穏かにうねりゐるのみ。
 是より玉治別一行は此湖の曲津神を帰順せしむべく、皇大神に請ひのみまつり、一日一夜祈願をこらせば、忽ち湖水は二つに分れ、美はしき女神の姿となりて五人に無言の儘、恭しく拝礼し終り、直ちに雲を起し、悠々として天上高く昇り行けり。これは此湖にひそみし巨大なる三頭の大蛇、神の霊徳に依つて三寒三熱の苦をのがれ、忽ち美はしき女神の姿と化して、天国に救はれたるなりき。
 ここに玉治別は一行と共に、再び白山峠を越え、熊襲の国の三公が館に立寄り、一夜を明かし、急いで火の神国さして進み行く。惟神霊幸倍坐世。
(大正一一・九・一六 旧七・二五 松村真澄録)
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