文献名1霊界物語 第36巻 海洋万里 亥の巻
文献名2第2篇 松浦の岩窟よみ(新仮名遣い)まつうらのがんくつ
文献名3第13章 恵の花〔1001〕よみ(新仮名遣い)めぐみのはな
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日2022-10-09 11:59:44
あらすじ無住居士が去った後、テーリスは一人腕を組み、考え込んでしまった。あたりには集めた同志の兵たちが撃剣術を訓練する声が響いている。テーリスは無住居士の言葉を思いだし、神の力に比べて武力のむなしさを感じていた。そして、幼年のころより三五教の教えを聞きながら、暴力をもって暴力を制すやり方で竜雲を討伐しようとしていたことの愚かさを悟った。テーリスは、アナンに率いられたサガレン王派軍がかえって人命を失ったのに比して、竜雲は無道ながらもタールチンやキングス姫らを投獄しながらも相応の飲食を与えて身体には危害を加えなかったことに思い至った。それでいながら自分たちは忠臣義士だと信じて敵の討伐を企てていたことに気づき、それを神様が助けるはずがないと悟った。国治立大神、豊国姫大神、神素盞嗚大神のご神号を唱えて涙ながらに祈願した。そこにエームスは王を連れて戻ってきた。テーリスは王に、無住居士の教えと自分の悟りを諄々として伝えた。王もまたその意を悟り、落涙した。そしてエームスも王も、ただいま限り武術の訓練は止めにして、一同御魂磨きにかかることに同意した。王がエームスを連れて岩窟に帰った後、テーリスは武術の修練場に現れ、一同に向かって王の命令として武術を廃し、心身を清めて誠一つの修行をなすように、と呼びかけた。一同の中でもっとも剣術に優れたチールという男は、テーリスに敬意を表しつつも、反逆の徒・竜雲を赦すわけにはゆかず、何としても討伐すべきだと食って掛かった。テーリスは諄々として道理を諭し、チールも王の命を容れることになった。またテーリスは、竜雲の間者として入り込んでいたヨール他四人の元捕り手を呼び、彼らを裏切り者として処刑する手はずだったが、大神の御心にならって無罪放免とすることを言い渡した。ヨールはテーリスの処置に感じ、面に真心を現して改心し、竜雲に仕えることを断念したと告白した。ヨールは涙ながらに懺悔し、改心の述懐歌を歌った。テーリスは改めて部下たち一同に誠の道を説き諭した。一同はこれより日夜魂磨きに専念し、神の救いを求めることとなった。
主な人物
舞台
口述日1922(大正11)年09月22日(旧08月2日)
口述場所
筆録者加藤明子
校正日
校正場所
初版発行日1923(大正12)年12月30日
愛善世界社版129頁
八幡書店版第6輯 628頁
修補版
校定版133頁
普及版56頁
初版
ページ備考
OBC rm3613
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