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文献名1霊界物語 第42巻 舎身活躍 巳の巻
文献名2第5篇 出風陣雅よみ(新仮名遣い)しゅっぷうじんが
文献名3第26章 宣直歌〔1151〕よみ(新仮名遣い)のりなおしのうた
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2022-12-31 16:17:14
あらすじ
竜山別は滑稽な歌を歌って口を切り、自分は実ははるか昔に言霊別の御子として生まれた竜山別の生まれ変わりであると明かした。かつて国照姫の命に背いて悪神に従った自分も、今日改めて司となることができたと述懐した。

一同はお互いに別れを惜しむ歌を交わし、それぞれ宣伝の旅に出立することとなった。
主な人物 舞台イルナ城(入那城、セーラン王の館) 口述日1922(大正11)年11月25日(旧10月7日) 口述場所 筆録者加藤明子 校正日 校正場所 初版発行日1924(大正13)年7月1日 愛善世界社版305頁 八幡書店版第7輯 749頁 修補版 校定版315頁 普及版126頁 初版 ページ備考
OBC rm4226
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本文の文字数1676
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本文

竜山別『常暗の曇り果てたる世の中は
  竜山別の頭尊き。

 身も魂も光る印に頭まで
  清く照るなり竜山別は』

テームス『有難し頭まで照る神司
  吾に与へし神ぞ畏き。

 レーブ、カル汝も喜べ頭照る
  神の御供に仕へし身をば』

清照『面白し竜山別の神司
  常世の国まで照らしたまはむ』

黄金『照り渡る竜山別の頭こそ
  機動演習の道場なるらむ。

 月も日も皆てり渡る頭こそ
  天と地とをわがものにせむ』

竜山別『月も日も星も照るなる吾頭に
  なほも宿らす天地の神。

 正直の頭に神は宿るてふ
  その神柱いとど目出度き』

カル『月も日も星さへ宿をカル頭
  竜山別は神にまします』

竜山別『アハヽヽヽあきれ果てたる人々の
  その言の葉に吾顔照れるも』

サマリー『お頭りは光りて老人と見えぬれど
  赤らむ顔に若きをぞ知る』

竜山別『若がへり若がへりして現し世に
  生れ来りし竜山別よ。

 吾こそは言霊別の御子なりし
  竜山別の生れ変りぞ。

 顕幽に幾度となく出入して
  又も此世で恥をかきしよ。

 わが霊は神代の昔エルサレム
  醜原別に従ひし曲。

 国照の姫の命に背きたる
  竜山別の霊の御末ぞ。

 さりながら神は許させたまひけむ
  今日改めて司となりぬ。

 ここだくの罪や汚れも荒磯の
  浪に捨てたる吾ぞ嬉しき』

テームス『いざさらば君の御前を竜山別の
  司と共に首途せむかな』

竜山別『レーブ、カル、テームス三人吾と共に
  三五の道開きゆくべし』

清照『いざさらば右守の司のカールチン
  縁は尽きじ又も会はなむ。

 くれぐれも許したまはれ吾罪を
  恨みたまはず憎みたまはず』

カールチン『清照の姫の司をヤスダラ姫の
  司と思ひし吾の愚かさ。

 心から思はれ恋はれ居るものと
  笑壺に入りし吾の愚かさ。

 いざさらば清照姫よ大神の
  道にまさしく進みましませ』

セーリス『心にもなき恋衣着飾りて
  化け終せたる吾ぞうたてき。

 大君のみこと畏みユーフテスを
  わが背の君と仰ぎまつらむ。

 はしたなき女とおぼし給ふまじ
  まことより出し嘘の悪戯。

 嘘ごとも今はまこととなりにけり
  操りし人に今は添ひつつ』

ユーフテス『何事も神の任さしのままならば
  心安かれセーリスの姫。

 恋衣幾重かさねて今ははや
  脱ぎ捨て難き身とはなりぬる』

サモア『吾とても神の大道に背きたる
  醜の醜業敢てせしかな。

 厭ひてし人と夫婦の契をば
  結ぶも神の心なるらむ。

 今はただ恋しくなりぬマンモスの
  わが背の君と千代を契らむ。

 マンモスよ許させたまへ偽りの
  心汚き吾行ひを』

マンモス『何事も晨の露と消え果てし
  今日は心に朝日照るなり。

 朝日影漸く西にイルナ城
  夕の契り頼もしきかな。

 常暗の夜に睦びあふ恋の道に
  しばしば雲のかからざらめや』

サモア『頼もしきわが背の君の言の葉は
  花咲く春に逢ふ心地せり。

 千代八千代変らず睦び親しみて
  世人のために道を開かむ』

北光『天地を包む雲霧くまもなく
  晴れ渡りたる今日ぞ尊き』

セーラン『常夜行く暗は晴れけり三五の
  月の光に照らされし身は』

黄金『月も日も西にイルナの城の上に
  千代を寿ぐ群烏かな』

清照『大神の光隈なく照り渡り
  イルナの城は魔の影もなし』

竜山別『いざさらば吾大君に暇乞ひ
  月の山路を照らしゆくべし』

ハルマン『駒彦が心の駒にむちうちて
  ハルナの都へかけりゆくかも。

 春駒の勇み進んで三五の
  道伝へゆく吾ぞ嬉しき』

ヤスダラ『大君に悲しき袂を分ちつつ
  嬉しき道の旅をなすかな』

カールチン『いざさらば百の司よ恙なく
  神の大道に進み行きませ』

クーリンス『常闇の夜は晴れ渡るイルナ城
  左守の司も心勇めり。

 ヤスダラの姫の命よ心して
  虎伏す野辺を進み行きませ。

 惟神神の教をよく守り
  安く往きませハルナの都へ』

ヤスダラ『いざさらば父の命よまめやかに
  命ながらへ君に仕へませ』

 かく各歌を詠み交し、惜しき別れを告げて、宣伝の旅に出立する事となつた。冬の太陽は煌々として斜に宣伝使の頭上を照らさせ給うた。あゝ惟神霊幸倍坐世。

(大正一一・一一・二五 旧一〇・七 加藤明子録)
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