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文献名1霊界物語 第43巻 舎身活躍 午の巻
文献名2第1篇 狂風怪猿よみ(新仮名遣い)きょうふうかいえん
文献名3第3章 失明〔1154〕よみ(新仮名遣い)しつめい
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2017-11-21 18:08:58
あらすじ
猿たちは時々刻々に数をまし、じりじりと押し寄せてくる。伊太公や道公はどうにもできずに掛け合いをしている。玉国別は訓戒を始めた。

押し迫ってくる猿の一匹を、伊太公が押し倒した。すると猿たちは四方から四人に対して掻きついてきた。いっそう大きな白毛の猿は、玉国別の後ろから不意に目のあたりをかきむしった。

玉国別はあっと叫んでその場に打ち倒れた。三人は猿に向かって金剛杖を打ち振り防ぎ戦ったが、数万の猿は入れ替わり立ち替わり押し寄せ、力尽きてきた。

すると山岳が崩れるばかりの獅子の唸り声が響き渡り、猿たちは悲鳴を上げて一目散に逃げうせた。

杢助宣伝使が獅子を率いて助けてくれたのであった。杢助は宣伝歌に、風に肝を冷やして谷間に隠れ、しばらくの安きを盗んだ愚かさによって、玉国別は天罰を被ったのだ、と厳しく一行を諭した。

一同は、巨大な獅子に乗った時置師神の雄姿を伏し拝んで涙を流した。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年11月26日(旧10月8日) 口述場所 筆録者加藤明子 校正日 校正場所 初版発行日1924(大正13)年7月25日 愛善世界社版34頁 八幡書店版第8輯 41頁 修補版 校定版36頁 普及版14頁 初版 ページ備考
OBC rm4303
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本文  伊太公の膏汗を流しての飛び切り上等舶来と称する宣伝歌も寸効なく尾長猿、手長猿の群は時々刻々に其数を増し、チクリチクリと一行の身辺に押し寄せ来る。
道公『オイ俄宣伝使の伊太公、偉さうに仰有つたが、根つから言霊は利いたやうにないぢやありませぬか。猿の人真似をして掻き廻すものだからサツパリ猿公、立ち去る気配もトンとないぢやないか、猿智慧奴さん』
伊太公『暫く吾輩に与ふるに時をもつてせよぢや……「猿冠者の猿智慧と聞きしに勝る真柴久吉」だ……おれや太閤さまぢやぞ、「大功は細瑾を顧みず」だ、なんぼ猿公が最近へ寄せて来ても顧みないと云ふのが英雄豪傑の心事だ』
道公『どれ此の道公が一つ猿に道を伝へ血路を聞かしてやらう。貴様のやり方とは些と製造法が違ふのだからよく聞いたらよからう、猿とは猿とは困つた代者だな。今年は庚申の年だから、さう猿をボロクソに云つては猿公だつて承知しないぞ。今年は吾々も猿公さまの御守護を受けて居るのぢやからなア。さうして俺も申の年の申の月の申の日の申の刻に生れたのだからなア、四輪揃うた道公ぢや、三輪揃うたら天下の長者になると云ふ位だのに、此方は猿が四つも揃うて、「サル者あり」と生れて来た俺ぢやから、猿だつて全然他人ぢやない。きつと降服して此場を立ち去るにきまつて居るわい。ナア玉国別様あんな仕様もない歌を歌つたつて、如何に畜生だつて去るものですか、どうぞ私に一つ特別製の意匠登録を得た宣伝歌を歌はして下さいな』
玉国別『待て待て、お前達は猿智慧だから困る。俺が一つ此処で訓戒をするから、それをよく腹へ入れて其上で何とか考へたら宜からう。
第一、未申の金神瑞の御霊の御教を忘れざる事
一、汝が心の垢をさる事
一、邪悪分子を根底よりさる事
一、総ての悪事災難を払ひさるについては大に神心に帰らざる可からざる事
一、一糸みだれざる底の信仰心をもつて奮起せざる可からざる事
一、天地人道に背かざる事
一、外れざる事
一、違はざる事
一、至誠一貫万世朽ちざる香しき名を伝ふる事
一、天下の為には地位、名望、財産、生命も敢て惜まざる事
一、至誠天地に恥ぢざる行ひを為す事
一、善をなす為めには如何なる妨害にも屈せざる事
一、肉体は仮令死すとも霊魂は永遠に死せざる真理を悟る事
一、大業を成すに当つては千苦万難に撓まざる事
一、道のためには屈せざる事
一、勁敵に遇ふとも退却せざる事
一、弱らざる事
一、決して何事にも悲観せざる事
一、勇気を鼓して如何なる失敗をも挽回せざる可からざる事
一、人欲のために心を乱さざる事
一、総ての生物を苦しめざる事
一、佯らざる事
一、罵らざる事
一、欺かざる事
一、人の成功を嫉まざる事
一、人の業を妨げざる事
一、奪はざる事
一、傷つけざる事
一、殺さざる事
一、媚び諂はざる事
一、酒色を好まざる事
一、道に外れざる事
一、世界の進運に後れざる事
一、何事にも成功を急がざる事
一、暴富を望まざる事
一、貧乏を憂へざる事
一、漫に竹木を伐らざる事
一、軽挙妄動せざる事
一、人を攻撃せざる事
一、悪所に足を踏み入れざる事
一、日々の職務を怠らざる事
一、四恩を忘れざる事
一、衣食に驕らざる事
一、何事にも怒らざる事
一、物に動ぜざるやう常に心胆を錬磨する事
一、欲のため危きに近寄らざる事
一、敵を恨まざる事
一、迷信に陥らざる事
一、神明に仕へ奉る身は常に清潔を尊び、汚れざるやう注意せざるべからざる事
一、終始一貫初一念を変ぜざる事
一、異端邪説に惑はざる事
一、現代の悪思想に染まざる事
一、吾良心を欺かざる事
一、物云ふ花に狂はざる事
一、惟神の大道を外さざる事
一、総ての事に騒がざる事
一、人の悪事を摘発せざる事
一、義理人情を捨てざる事
一、長上に対し反感の念をもたざる事
一、産土神社へ信仰を怠らざる事
一、衛生に注意し病にかからざるやう注意すべき事
一、如何なる憂目に遇ふとも決して泣き悲しまざる事
一、禽獣の精神に劣らざるやう身魂をみがく事
一、交際に貴賤貧富の別を立てざる事
一、猿共に揶揄はざる事
一、何事も見ざる、聞かざる、云はざるの三猿主義を取る事
マアざつと如上の条項を守り、減らず口を叩かず、法螺を吹かず、沈黙を守り、禽獣虫魚の末に至る迄、其徳に悦服するやう注意をせなくてはなりませぬぞ』
伊太公『何とまあサルだのザルだのと、ザル籠に這入らぬ程陳列なさいましたなア。さう云はれて仕舞へばモウこれからは吾々は唖とならなくては仕方がありませぬワ。ほんとに惜い事で厶いますわい』
道公『それ見たか伊太公、偉さうに云つても忽ち箝口令を布かれて仕舞へば、チウの声も揚らぬぢやないか、本当に困つたものぢやのう』
伊太公『コリヤコリヤ道公、今宣伝使が「罵らざる事」と仰有つたぢやないか。あれ見よ猿の奴あまりに宣伝使がサルだのザルだのと仰有るものだから得意になつて益々接近して来るぢやないか』
道公『何に猿はサルとしての、一つの考案があつて押寄せて来るのだ。何と云つても道公の様な好男子が厶るものだからなア。あの猿は決して雄ばかりぢやない、雌だつて沢山居るからなア』
伊太公『アハヽヽヽ、好男子が聞いて呆れるわい。「講談師見て来たやうな嘘を云ひ」と云つて目に見えた嘘を云ふぢやないか。貴様の顔は猿に似て居るから自分達の仲間ぢやと思つて寄つて来るのだよ』
道公『何、俺が猿に似とるのぢやない、猿の方から俺に似てけつかるのだ。アハヽヽ』
伊太公『どつちから似て居ても同じ事ぢやないかそれそれ、身動きもならぬ程近くへやつて来やがつた。えゝコン畜生、ちつとそつちへ行かぬかい』
と伊太公は力に任して間近にやつて来た猿を押倒した。猿の群は俄にキヤツキヤツと叫び出し、彼方の山の端からも此方の山の端からも幾万とも知れない猿の数となり四人に向ひ金切声を出して掻きつく、武者振つく、後の方の猿は石を拾つて巧になげつける。四人は衆寡敵せず、一生懸命に正当防衛に力を尽して居る。ノソリノソリと後の方からやつて来た、一層大きな白毛の猿は玉国別の後より不意に目のあたりをかきむしつた。玉国別はアツと叫んで其場に打倒れた。三人は一生懸命に猿に向つて金剛杖を打ち振り防ぎ戦へど、数万の猿は入り替はり立ち替はり押寄せ来るに力尽き今や危くなつて来た。時しもあれ山岳も崩るる許りの獅子の唸り声、ウーウーと響き渡る。此声に数万の猿群はキヤツキヤツと悲鳴をあげ一目散に逃げ失せて仕舞つた。
 いづくともなく宣伝歌の声爽かに聞え来る。
『三五教の宣伝使  玉国別の一行は
 尊き使命を忘却し  尾上を渡る荒風に
 肝を冷してぶるぶると  慄ひ戦き懐の
 谷間に隠れ暫くの  安きを盗みし愚かさよ
 天罰忽ち報い来て  人にもあらぬ猿の群
 責めなやまされ両眼を  掻きやぶられし浅はかさ
 吾は杢助宣伝使  汝一行の旅立を
 心に案じわづらひつ  獅子の背中に跨りて
 後追ひ来り眺むれば  悲惨至極のていたらく
 三五教の面汚し  天地の神に如何にして
 此失策を謝罪する  月日にたとへし両眼を
 掻きやぶられし宣伝使  心の眼くらみなば
 神の光も知らぬ火の  浪間に漂ふ如くなり
 あゝ惟神々々  誠の心に立ち帰り
 心の駒の手綱をば  引きしめ引きしめ大神の
 勅のままに逸早く  月の御国に猛進し
 神の依さしの神業を  一日も早くなし遂げよ
 たとへ眼はやぶるとも  神の御守りある上は
 霊は開けて天国の  救ひの道を安々と
 此地の上に開設し  天と地との経綸の
 司と仕へ得らるべし  朝日は照るとも曇るとも
 月は盈つとも虧くるとも  星は天より落つるとも
 浜の真砂は尽くるとも  神の依さしの言の葉は
 決して背く事なかれ  此世を造りし神直日
 心も広き大直日  直日の霊幸倍ひて
 曇りし汝が魂の  眼を開き助くべし
 いざいざさらば いざさらば  吹き来る風も恐れなく
 虎狼の襲来も  臆せず屈せず道のため
 一時も早く進めかし  あゝ惟神々々
 御霊幸倍ましませよ』
と歌ひ終るや、忽然として四人の前に現はれたのは、巨大なるライオンに跨つた時置師の神の姿であつた。玉国別は両眼を潰され、打ち伏して宣伝歌の声のみを謹聴して居た。道公、伊太公、純公の三人は時置師神の雄姿を伏拝み、滂沱たる涙を腮辺に漂はして居る。時置師神は疾風迅雷の如く、獅子に跨り嶮しき山を踏み越えていづこともなく姿を隠したり。
(大正一一・一一・二六 旧一〇・八 加藤明子録)
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