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文献名1霊界物語 第44巻 舎身活躍 未の巻
文献名2第1篇 神示の合離
文献名3第6章 山下り〔1175〕
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ治国別、玉国別の一行は祠の前に集まって、ヨルからランチ将軍陣営についての情報を聞いている。ヨルによれば、バラモン軍は河鹿峠を突破することができないので、鬼春別将軍は久米彦将軍を伴いフサの国を渡ってエルサレムの黄金山に進軍する計画を立てているという。
五十子姫は神勅を伺おうと言って、自ら神主を申し出た。五十子姫の神掛かりにより国照姫命の神勅が下った。治国別の隊は黄金山に進んで鬼春別の別働隊を防ぎ、玉国別は河鹿峠に留まって国祖大神・豊国姫命の御舎を造り守るべし、との宣旨であった。
治国別は五人の供を連れて河鹿峠を出立した。一行は宣伝歌を歌いながら谷道を下って行く。
主な人物 舞台祠の森 口述日1922(大正11)年12月07日(旧10月19日) 口述場所 筆録者加藤明子 校正日 校正場所
OBC rm4406
本文の文字数4486
本文のヒット件数全 1 件/豊国姫=1
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本文  治国別、玉国別の一行は日当りのよき祠の前に集まつてヨルの話を聞いて居る。
治国『ヨルさま、さうしてランチ将軍は、浮木ケ原に陣屋を構へ持久戦をやる心算だな。なぜ大挙して河鹿峠を渡らないのだらうか』
『どうしてどうして、ランチ将軍は進退維谷まると云ふ羽目に陥つて居るのですよ。貴方方が此処にかうして居られる限り、この峠は突破する事は出来ないのです。そこで止むを得ず浮木ケ原に陣屋を構へハルナの都に急使を馳せて、「敵の軍勢数十万押寄せ来れり、徒に進まば労して功なし、暫く浮木ケ原で陣を構へ敵を自然に降伏せしむる計劃なり」との報告をやつたのですよ。併し到底勝利の見込がつかぬので、鬼春別将軍は久米彦将軍を伴ひ、大黒主様に対し言ひ訳のためだと云つて、実の処はフサの国を渡り、エルサレムの黄金山に向つて進軍する事になつて居ります』
『何? 黄金山へ進軍するとな、それや初耳だ。玉国別さま、これやかうしては居られますまい。吾々はハルナの国の大黒主を言向け和すのが使命だが、先鋒隊として照国別、黄金姫が出て居られるのだから、貴方は此の河鹿峠を扼し、敵の襲来を喰ひ止めなさいませ。吾々は敵の囲みを突破してエルサレムの救援に向ひませう。なア五十子姫さま、どンなものでせう』
『左様で厶りますなア、これは容易ならざる問題ですから、一つ神様に伺つて見ませう。其神勅によつてお極めなさいませ』
『なる程よい処へお気がつきました。それなら、これから貴女神主となつて下さい。私が審神を致しますから』
『暫く霊媒はやめて居ましたからどうか存じませぬが、兎に角神様に願つて見ませう』
と云ひながら、五十子姫は大地に蓑を敷きて其上に端坐し、目を閉ぢ両手を組み、霊魂を宇宙に馳せける。暫くありて神霊感応ありしと見え、五十子姫の面部は益々麗しく輝き初めたり。治国別外一同は、ハツと其場に頭を下げ畏まる。五十子姫は口を切つて、
『我は国照姫の命なり。汝治国別、玉国別の神司、バラモン教の鬼春別が黄金山へ軍隊を引きつれ進撃する件に関し去就に迷うて居るやうだが、我は今神素盞嗚大神の御心を体して汝に一切を宣り伝ふべし。これより治国別は万公、晴公、五三公、松公、竜公と共に、ランチ将軍の陣営を突破し、ペルシヤを越えて黄金山に進めよ。鬼春別の軍隊は未だ遠くは往かじ、今追跡せば、或は途中にて喰ひとめ得むやも計り難し。又玉国別は此処に国祖大神、豊国姫命の御舎を造り且つ教の庭を立て並べ、斎苑の館の咽喉たるべき河鹿峠を守るべし。サア明日より森の樹を伐採し土引きならし建築に従事せよ。早くも斎苑の館よりは、大工、左官、手伝、石工など此方に向つて急ぎ来る途中なれば、玉国別は此処に留まつて眼の養生を致されよ。又五十子姫は今子姫と共に夫の眼病全治する迄留まつて介抱すべしとの大神の御宣示である。我はこれにて汝に宣べ伝ふる事なし、サラバ』
と一言を残し、神霊は帰らせたまひぬ。バラモン教から帰順した松、竜を初めイル、イク、サール、ヨル、照、晴の面々は、五十子姫の荘厳なる神懸の威勢に打たれて襟を正し、息を凝らし畏縮し居たりける。
『唯今の御神勅によれば、どうしても吾々は鬼春別の軍勢を喰ひ止めなければなりませぬ。これから時を移さず出陣致しませう。何卒貴方は御神勅通り、此処の探題となつて咽喉扼守の御用をして下さい、暫くは御造営でお忙しい事でございませう。まづ第一にランチ将軍の陣営を、メチヤメチヤに踏み砕き、神力を現はすのを楽しみに、勇ンで参ります。玉国別様、何卒御自愛なさいませ。五十子姫様今子姫様其他御一同左様ならば』
と云ふより早く、スタスタと五人の伴を引き連れ急坂を下りゆく。治国別は道々宣伝歌を歌ふ。
『此世を造り固めたる  誠の神が地に下り
 四方に塞がる雲霧を  息吹に払ひ清めつつ
 善神邪神を立てわけて  蒼生や鳥獣
 木草のはしに至るまで  救はせたまふ尊さよ
 吾は嬉しき宣伝使  神素盞嗚大神の
 勅畏み曲神の  征途に上り進み往く
 河鹿峠の急坂を  上りつ下りつ攻め来る
 数多の敵を追ひ散らし  日頃焦がれし弟に
 思はぬ処で巡り遇ひ  勇気も日頃に百倍し
 いよいよ此処にバラモンの  寄手に向つて突喊し
 三五教が独特の  大神徳を発揮する
 時こそ正に来りけり  朝日は照るとも曇るとも
 月は盈つとも虧くるとも  仮令大地は沈むとも
 誠の道の宣伝使  浮瀬に落ちて苦しめる
 世人を救はでおくべきか  悪の霊を悉く
 生言霊に言向けて  生かして進む宣伝使
 鬼春別の軍勢は  たとへ幾万ありとても
 皇大神の与へたる  生言霊を打ち出し
 一人も残さず皇神の  誠の道に救ふべし
 勇めよ勇め皆勇め  進めよ進めよ いざ進め
 河鹿峠は嶮しとも  虎狼は猛るとも
 神の守りのある上は  天下に恐るるものはなし
 あゝ惟神々々  神の恵の幸はひて
 吾一行の往く先を  いと平らけく安らけく
 守らせたまひて逸早く  神の御前に復り言
 申させたまへ惟神  貴の御前に願ぎまつる
 あゝ惟神々々  御霊幸倍ましませよ』
 万公は急坂を下りながら足拍子を取つて歌ふ。
『風吹き荒ぶ河鹿山  世界に名高き急坂を
 斎苑の館を立ち出でて  治国別の宣伝使
 晴公、五三公従へて  進み出でます雄々しさよ
 漸く絶頂に登りつき  月の光を浴びながら
 南に向つて下る折  やつて来たのはバラモンの
 腰抜け武士の一団だ  ウントコドツコイやつて来たな
 俺の力の試し時  生言霊の連発を
 やつて見ようと坂道に  大手を拡げて打ち出すは
 神力無限の言霊だ  恐れて忽ち敵軍は
 算を乱して逃げて往く  ウントコドツコイ ドツコイシヨ
 其スタイルの面白さ  勝に乗じて急坂を
 神の御歌を歌ひつつ  ウントコドツコイ ドツコイシヨ
 足の拍子を取りながら  祠の森に来て見れば
 玉国別の宣伝使  伊太公さまを敵軍に
 奪はれたりと聞くよりも  いろいろざつたと胸痛め
 漸く神の御恵で  昨日の敵も今日は早
 味方となつて松公さま  治国別の弟と
 聞いたる時の驚きは  山の崩るるやうだつた
 ウントコドツコイ此坂は  だんだん嶮しくなつて来た
 晴公、五三公気をつけよ  松公と竜公も其通り
 足の爪先に気をつけて  辷らぬやうに降りて来い
 左手は千尋の谷間だ  右手は断岩絶壁だ
 猿の奴めがキヤツキヤツと  怪体な声で啼いて居る
 これやこれや畜生猿の奴  玉国別とは違ふぞよ
 神力無双の宣伝使  治国別のお通りだ
 下らぬ真似をさらしよると  この万公が承知せぬ
 早く立ち去れ逃げて往け  貴様の出て来る幕ぢやない
 アイタヽヽアイタヽヽ又辷る  踵の皮をすりむいた
 朝日は照るとも曇るとも  月は盈つとも虧くるとも
 仮令大地は沈むとも  三五教の吾々は
 神の力を身に帯びて  ハルナの城に蟠る
 八岐大蛇の醜魂を  山の尾上や河の瀬に
 追ひのけ散らしエルサレム  珍の都に聳りたつ
 黄金山に向ふなる  鬼春別の軍隊を
 片つ端からことむけて  神の御国の福音を
 伝へにや置かぬ吾一行  厚く守らせたまへかし
 高天原の霊国や  天国楽土に集まれる
 神々様も吾々が  忠誠無比の真心を
 憐れみたまひて逸早く  神素盞嗚大神の
 厳の御前に復り言  申させたまへ惟神
 謹み敬ひ願ぎまつる  あゝ惟神々々
 御霊幸倍ましませよ』
 晴公は又歌ふ。
『古今無双の宣伝使  治国別の一行は
 天地の花と謳はれて  美名を万世に轟かし
 現し世の事皆終へて  霊の故郷の天国へ
 意気揚々と進むべく  其歓楽の大基礎を
 造らむための首途だ  あゝ有難し有難し
 神素盞嗚大神の  瑞の御霊の思召
 如何に嵐は強くとも  雨は烈しく降り来とも
 焼くるが如き夏の日の  大炎熱も何のその
 神に任ししこの体  如何でか吾はたゆまむや
 ウントコドツコイ ドツコイシヨ  段々坂がきつくなつて
 轟々云ふのは谷水か  木の間を透して眺むれば
 白き飛沫が光つて居る  天下に無比の絶景だ
 俺も一旦神業を  遂行したる暁は
 この麗しき谷水を  眺めて一つ楽隠居
 ウントコドツコイして見たい  ヤツトコドツコイそンな事
 思うて居つたら神様に  御罰をうけるか分らない
 心の駒が躍り出し  思はず脱線ドツコイシヨ
 アイタヽタツタ致しました  罰は覿面足の爪
 尖つた石で打ちました  まことに危ない坂道だ
 人の運命もこの通り  油断をしたらドツコイシヨ
 忽ち転落目のあたり  する事為す事躓いて
 勝利の都にや往かれまい  あゝ惟神々々
 直日に見直し聞き直し  許させたまへ天地の
 皇大神や百の神  珍の御前に願ぎまつる
 吾往く先に待つて居る  ランチ将軍ドツコイシヨ
 鬼神を挫く勇あるも  生言霊の神力に
 かけてはドツコイドツコイシヨ  一耐りなく亡ぶだらう
 思へば思へば勇ましや  朝日は照るとも曇るとも
 月は盈つとも虧くるとも  仮令大地は沈むとも
 此面白き言霊の  戦がどうしてやめられうか
 万公、五三公しつかりせ  お前は元来気の弱い
 口計りの人間だ  これから心を取り直し
 お臍の下に霊魂を  確り据ゑて進み往け
 決して悪い事は云はぬ  お前を大事と思ふ故
 老婆心かは知らねども  友達甲斐に気をつける
 ウントコドツコイ、ヤツトコシヨ  これから先は緩勾配
 足の進みも楽になる  歌を歌ふはこれからぢや
 治国別の一行は  天地に恥ぬ信愛の
 誠の道を実行し  世人の鑑と歌はれて
 暗黒界の光明と  現はしたまへ惟神
 神の御前に願ぎ奉る  あゝ惟神々々
 御霊幸倍ましませよ』
と歌ひながら山口さして下り往く。
(大正一一・一二・七 旧一〇・一九 加藤明子録)
(昭和九・一二・二三 王仁校正)
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