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文献名1霊界物語 第46巻 舎身活躍 酉の巻
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3総説よみ(新仮名遣い)そうせつ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2023-03-07 16:31:52
あらすじ
霊界の広大無辺なることは、とても現代の法王や教主らの支配のおよぶ限りではない。ただ人間は惟神に一身を任せて日々の業務を楽しみ、歓喜の生涯を送ることに努めなければならない。

この物語も、読者をして天国浄土の片影をうかがわせようとして滑稽的な言語を連ねられている。これも大神様の深遠なる仁慈のこもるところであることを口述者は感謝するのである。

『温かい笑ひの波は一座を漂はす』ということがある。法悦の歓びはついに笑いとなる。笑いは天国を開く声であり福音である。

笑いは厳粛を破るもののようだが、その笑いが徹底するとまた涙が出るものだ。しかし法悦の涙と落胆悲痛の涙は天地の差があるのはもちろんである。読者は本書を読んで充分に笑いかつ泣き、法悦の天界に遊ばれることを希望いたします。

人間の笑うときと泣くときと顔面の筋肉が同じように作業することを思うと、善悪、歓苦、笑哭不二の真理が怪しく光ってくるようです。

本巻は十二月十五日に八百ページあまりを口述筆記し、翌十六日に四百四十ページを口述筆記し、前後二日間にて脱稿しました。翌十七日より大阪へある事件のために出張することになったので、筆記者も腕によりをかけられたと見えます。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年12月15日(旧10月27日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1924(大正13)年9月25日 愛善世界社版3頁 八幡書店版第8輯 360頁 修補版 校定版3頁 普及版1頁 初版 ページ備考
OBC rm460002
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本文  吾人に後れて現世に生るるものと雖も、吾人に先だつて死する者も、皆吾人の為には導師である。吾人に対して諸行の無常を教へ、菩提心、大和心を求め、永生を思はしむる大知識である。
 人生に帝王の主権の及ばざる無限の深みがある様に、霊界の広大無辺なる事は、とても現代の法王や教主らの支配の及ぶ限りではない。只人間は惟神に一身を任せて、日々の業務を楽しみ、歓喜の生涯を送ることに努めねばならぬ。故にこの物語も、読者をして天国浄土の片影を覗はしめむとして滑稽的の言語を聯ねられたのも、大神様の深遠なる仁慈の籠る所である事を口述者は感謝するのであります。『温かい笑ひの波は一座を漂はす』といふ事がある。法悦の歓びは終に笑ひとなる。笑ひは天国を開く声である、福音である。併し笑ひは厳粛を破るもののやうだが、その笑ひが徹底すると又涙が出るものだ。笑ひ泣きの涙が、最も高調された悲哀と接吻する様な感じがするものだ。併し法悦の涙と落胆悲痛の涙とは天地霄壌の差あるは勿論である。読者は本書を読んで充分に笑ひ且つ泣き、法悦の天界に遊ばれむことを希望いたします。人間の笑ふ時と泣く時と顔面の筋肉が同じ様に作用することを思ふと、善悪、歓苦、笑哭不二の真理が怪しく光つて来るやうです。
 因に本巻は十二月十五日に八百頁余を口述筆記し、翌十六日に四百四十頁を口述筆記し、前後二日間にて脱稿致しました。筆記者の鍛錬の功は進歩の跡が歴然と見えて居ります。二日間に出来上つたのは本巻がレコード破りとなりました。翌十七日より大阪へ或る事件のために出張いたすことになつたので、筆記者も腕によりをかけられたと見えます。これで本年の口述は終りとする考へであります。
  大正十一年十二月十六日  王仁識
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