文献名1霊界物語 第56巻 真善美愛 未の巻
文献名2第2篇 宿縁妄執よみ(新仮名遣い)しゅくえんもうしゅう
文献名3第9章 我執〔1439〕よみ(新仮名遣い)がしゅう
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日2024-06-19 19:48:43
あらすじ求道居士が吹いたほら貝の音に、求道居士とベル、ヘル、ケリナの三人は煙のごとく姿を消した。高姫はシャルと六造に向かって、彼らは義理天上に逆らったから消されてしまったのだ、と息巻いている。六造は人が少なくなったのを見て、高姫相手に強盗を働こうと凄んだ。高姫は出刃包丁をシャルに渡して、六造と張り合うように命令した。シャルはふるえていたが、宣伝歌の声が遠くから聞こえてくると、六造は煙となって窓から逃げ出してしまった。高姫とシャルが話していると、微妙の音楽が聞こえ、麗しい天人が現れた。天人は中間天国のエンゼル・文治別命と名乗った。文治別命は、自分はかつて小北山で受付をしていた文助であることを明かした。高姫は文助がエンゼルになれるわけがないと、文治別命を魔神だと疑った。文治別命は高姫に悔い改めを勧めに来たのだが、高姫はまるで聞き入れない。文治別命はシャルにも忠告したが、二人は耳を貸さなかった。文治別命はなんとかかつての師匠高姫を改心させたいと思案に暮れている。高姫の伏せ家の周りには天人が隊を成して取り巻き、あたりには芳香が薫じ嚠喨とした音楽がしきりに聞こえている。高姫は突然もだえ苦しみだした。エンゼルたちは高姫を救おうと天津祝詞を奏上し、数歌を歌った。高姫はますます忌み嫌い、裏口を開けて裏山を指して四つ這いに逃げて行った。シャルもこの態を見て高姫の後を追った。高姫は禿山を二つ三つ越えて広い沼のほとりに着いた。後からシャルも声を呼ばわりやってきた。高姫とシャルには、天人たちが恐い顔をして金棒を持った鬼に見えていた。高姫は天人たちを振り切ったと思って、シャルの前で強がって見せた。そこへ文治別命が数百人の天人を従えて降ってきた。高姫は負け惜しみを言いながら、青い顔をして次の山を駆け上って逃げ出した。シャルもその後を追っていく。
主な人物
舞台
口述日1923(大正12)年03月16日(旧01月29日)
口述場所竜宮館
筆録者松村真澄
校正日
校正場所
初版発行日1925(大正14)年5月3日
愛善世界社版119頁
八幡書店版第10輯 190頁
修補版
校定版126頁
普及版57頁
初版
ページ備考
OBC rm5609
本文のヒット件数全 1 件/第二霊国=1
本文の文字数8012