文献名1霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻
文献名2第1篇 常磐の松よみ(新仮名遣い)ときわのまつ
文献名3第3章 神雲〔1553〕よみ(新仮名遣い)しんうん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
あらすじ
主な人物
舞台
口述日1923(大正12)年05月01日(旧03月16日)
口述場所
筆録者明子
校正日
校正場所
初版発行日1925(大正14)年10月16日
愛善世界社版34頁
八幡書店版第11輯 41頁
修補版
校定版37頁
普及版60頁
初版
ページ備考
OBC rm6103
本文のヒット件数全 0 件
本文の文字数3192
その他の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい
霊界物語ネット
本文
第二三
一
皇大神の御めぐみ 瑞の御魂の御慈愛
豊に充てる神の家 是の御門の限りなき
恵みを受けよ神の愛子 溢るる清き真清水を
苦み悩み悲しみも 朝日に露と消え失せむ
神の御門にとく来たれ たえずに給ふ御めぐみ。
二
雲井に高く聳えたる 宇都の宮居も賤の男が
住める伏屋も押並べて 憂きに漏れたる人ぞなし
世の人々の運命は 草木の花にもさも似たり
あしたの栄えはたちまちに 夕べの空に散り失せむ
いや永遠に御幸ある 宇都の御門にとく来れ
神は汝を待ちたまふ。
三
教祖の御救ひ世にあまねし はやく来りて悔い改めよ
罪に沈みし涙もかわき ちりも清まる愛の御顔
向けさせ玉はむよろこびは いやとこしへに充あふれ
憂ひは失するこの御殿。
第二四
一
清めの神よ瑞霊よ 珍の宮居に帰り来て
その御姿を眼のあたり 拝みまつる嬉しさよ。
二
神のみいづをほめまつる 御子の一人となしたまひ
にぶき沼矛にも大功を うたはせ玉へや神の前。
三
信徒たちの願ぎ事を 聞召す時罪ふかき
わが祈言を平かに かへりみまして聞召せ。
四
神の御掟を正しく守り 神の御子たる吾等の身魂に
尊き厚き御恵を 仰がせたまへ瑞御魂。
五
夕べの空を打仰ぎ 今日の吉き日は主と倶に
歩みし吾ぞと心より 祝ひよろこばせ玉へかし。
第二五
一
皇大神の大前に 鰭伏し祈る吾ねがひ
御心平にやすらかに 諾なひたまへや瑞御魂。
二
恵の雨を吾胸に 降らせたまひて魂を
充たせ活かせて皇神の 御名の栄光を謳はせ玉へ。
三
綾に畏き御教を示し 清めの道を宣べたまふ
伊都の言霊まつぶさに 深くさとらせ玉へ瑞御魂。
四
憂きをなぐさめ病めるを癒やし 身魂を清め許々多久の
罪のなはめを解き捨てたまへ。
五
瑞霊を知るものひたすら頼め 神は近づき玉ふべし
至仁至愛の瑞御霊 かならず見捨てたまふまじ。
第二六
一
斯世に形あるものも 形の見えぬ霊の世も
統守ります大御神よ 天津神国に住む民の
いや永久の歌の音に 声を合せてほめたたへ
いとも尊く美はしき 神の御門に進み得む。
二
島の八十島八十の国 青人草は言ふも更なり
山河海野草も樹も 禽獣虫魚に至るまで
皇大神の御前に 声なき歌をうたひつつ
尊き御名をあがめまつり 浄めの御教を賞めたたへ
寄りて仕ふる神の御代。
三
この世に在りとしあるものは 元津御祖の御恵を
歓びうたひ仕へまつれば 人の子と生出ましし瑞御魂
浄めの瑞霊と吾等は称へまし よしや言霊歌の調べ
低くかよわくありとても。
第二七
一
万有のものの主と坐す 国常立の大御神が
稜威充たせる教祖の宮は 吾等の罪を清めむと
天の八重雲掻別けて 綾の聖地のエルサレム
竜の館に天降りましぬ 仰ぎ敬へ教祖の徳を。
二
清めの主の瑞御魂 慕ひて聖地に登り行く
家族親族は云ふも更 親しき友垣世の人の
悩みを浄むるそのために シオンの道行く楽しさよ。
三
元津御祖の大神の 永遠に住みます綾の聖地に
心清けく遊ぶ一日は 百千万の日数に勝り
いとも楽しく思ふかな。
四
皇大神はわが日なり 瑞の御霊は月の神
サタンを防ぐ盾となり 力となりて守ります
恵と栄光に充てる神。
五
万の神人の主なる神に 赤き心を捧げつつ
祈る誠のピュリタンは 世にも勝れて幸深し。
第二八
一
何国の果も民草の 寄りて仕ふる折々を
瑞の御霊は倶にありて 厚きめぐみを垂れ玉ふ。
二
飛騨の工匠の造りたる 形の宮に住みまさで
心やさしく温順に 身を謙だる人々の
清き御魂に住みたまふ。
三
瑞の御魂の仁愛神 清き生命の歓喜を
吾等の魂に充たしめて 貴の御名をばいと高く
各も各もにほめたたへ 仰ぎ敬はしめ玉へ。
四
朝な夕なに御前に祈る 善言美詞に力をあたへ
清き望みをかためさせ玉ひ 神の坐します楽しき国を
一日も早く来らせ玉へ。
第二九
一
瑞の御霊の御栄光と 深き恵を言葉の限り
心きよめて楽しげに 朝な夕なに称へま欲しき。
二
厳の御魂よ瑞御魂 仁愛の岐美よ雲井の上に
秀でて高き宇豆の御名を 拡むる吾身を朝夕に
生かさせ玉へ元津御祖。
三
諸の悲しみ歎きを除き 罪の恐れを去りたまふ
瑞の御魂の御名をば称へ 仕へまつるぞ楽しけれ。
四
瑞の御魂の命の神は 罪の牢獄を打砕き
手足の爪や髭を抜き 血をもて償ひ生かさせ玉ふ。
五
亡び行くなる身魂を永遠に 蘇生らせて楽しみと
栄光に充てる希望の綱を 与へ玉ふなる仁愛の神の
清き御名をば称へ奉らむ。
第三〇
一
神に仕ふる信徒たちよ 汝が心の門の戸はやく
神のまにまに開けよひらけ よろこび勇みて吾たましひは
瑞の御魂の主を待ちのぞむ。
二
愛善と栄光と平和に充てる 瑞の宮居の美はしさ
御前に出でて伏し拝む 吾身は実にも慕はしきかな。
三
吾等を守る尊き父よ 罪を償ふ仁愛の母よ
珍の御前に謹み出でぬ 母もまた下りて吾魂を
伊都の宮居と定めさせ玉へ。
四
瑞の御魂よ神代の基を 語らせたまへ畏み聴かむ
生命の泉は母より流れ こころの苦痛は瑞御魂
母の御声に癒やされむ。
第三一
一
教の友よいざや進め いさみて進め宝座の御前
言霊調べいやたかく 天津御神を嬉しみて
清き御名をば称へまつらむ
(折返)
霊山会場のエルサレム 楽しき都へ進み行く。
二
罪に穢れし人草は 兎にも角にもあれやあれ
天津御神の世継王山の ふもとに集る神の子は
歌はで在るべき溢れ出づる 限りも知らぬよろこびを。
三
天津御神の永遠に 鎮まり坐す神国へ
旅立ち進む道芝は いとも安けく平けく
薫り床しき望の花は 所曼陀羅咲き充ちて
生命の木の果いとしげし。
四
黄金の御門うち仰ぎ ながむる空に天使
玉の緒琴を奏でつつ 遊べる姿の崇高さよ
限りも知らぬ幸福の 泉は清く湧き充ちて
溢れ流るる尊さよ。
五
瑞と厳との教の道を 踏みて進まむ仁愛の園に
奇しき妙なる栄光に充てる 高天原の天国の
神の宝座の御前に 勇みて進め躍りて昇れ。
第三二
一
神の御前に教の御子が 謹みかしこみ称言
仕へまつるを聞召せ 平安を祝ふ神の声
われ等に掛けさせ玉へかし。
二
瑞の御魂の尊き御名を 称へまつりし吾言霊や
心を清めさせたまひ 神の御国の故郷の
家路にかへる道の辺を 守りて平安と幸福を
腕もたわわに与へませ。
三
朝夕べに教の御子に 仇なす仇を言向やはし
暗きを明きに照り返し 栄光と平安を垂れ玉へ。
四
魔神の猛る現世に ありて日夜に道のため
戦ふ力を今われに 下させ玉ひ復命
申し上げたる暁は いや永遠に平安をば
わが身の上に与へ玉へ。
第三三
一
伊都の大神美都の神 深き恵を吾等に注ぎ
よろこびに充ちて生き返り 仁愛の神のはたらきを
広く正しく為さしめ玉へ。
二
神の御手もて斯世の中に 植ゑし言葉を御魂の畑に
栄え実らせ結びたる 清き果実を天津国の
厳の御倉にいと高く 蓄へおかせ玉へかし
三
瑞の御魂の浄めの御手に 召されて進む吾精霊は
よろこび勇みて天津国 御殿に昇り安らかに
常磐の春を楽しみつ 神の誠の御力を
心の限り称へしめ玉へ。
(大正一二・五・一 旧三・一六 加藤明子録)