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文献名1霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻
文献名2第2篇 神国の春よみ(新仮名遣い)みくにのはる
文献名3第9章 神行〔1559〕よみ(新仮名遣い)しんこう
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2020-05-23 12:01:11
あらすじ
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年05月03日(旧03月18日) 口述場所教主殿 筆録者明子 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年10月16日 愛善世界社版119頁 八幡書店版第11輯 67頁 修補版 校定版129頁 普及版60頁 初版 ページ備考
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本文
  第八二

    一

 移り行く世にも変らず永遠に
  たたせたまへる厳の御柱。

    二

 御教の光は百の罪咎を
  払ひ清むる厳の言霊。

    三

 怖れ悩み罪に囲まる身なりとも
  やすきを与ふ瑞霊の御柱。

    四

 瑞御霊厳の御霊の御光に
  人の踏むべき道を悟りぬ。

    五

 世の中の善きも悪しきも幸も
  禍ともに澄ます御教。

  第八三

    一

 千早振神の教に従ひて
  愛の溢るる神国へ往かむ。

    二

 千座なす置戸を負ひて世の為に
  尽したまひし君をしぞ思ふ。

    三

 八千座の上にも厳の喜びの
  絶えず溢るる瑞霊かも。

    四

 夜もなく冬なき国に昇るまで
  千座の下に立ちてぞ待たむ。

  第八四

    一

 常暗の夜はますますに更けゆきぬ
  民安かれと祈るわが更生主。

    二

 皇神の胸もはりさく苦しみを
  夢にも知らぬ御弟子ぞうたてき。

    三

 世の罪に泣きて祈れる吾きみを
  元津御神は嘉したまはむ。

    四

 大空ゆ天津使の下り来て
  更生主の御前に侍る尊さ。

  第八五

    一

 瑞の御霊の千座を見れば  富も誉も希望もなべて
 物の数かは誇るに足らず。

    二

 千座の下に吾寄り立ちて  此世の空しき宝や富に
 卑しき心を留めざらしめよ。

    三

 手足の爪まで抜かれまし  血をもて吾等の罪咎を
 洗ひたまひし尊さよ。

    四

 総ての物を奉り  赤心籠めて尽すとも
 大御恵の万分一  報ゆすべなき人の身は
 魂を捧げて仕へなむ。

    五

 曇り果てたる世の中に  果敢なき生命を保ちつつ
 千座の置戸を負ひましし  更生主が恵を嬉しみて
 常世の春を過ごさなむ。

  第八六

    一

 清めの主は瑞御霊  蘇生りしぞ瑞御霊
 栄えませしぞ瑞御霊  尊めまつれよ瑞御霊。

    二

 千座を負ひし瑞御霊  罪に勝ちたる瑞御霊
 生命の主の瑞御霊  人をば生かす瑞御霊。

    三

 悩みを受けし瑞御霊  世人を癒やす瑞御霊
 月の御神は瑞御霊  吾等の友なる瑞御霊。

  第八七

    一

 厳の御霊の神柱  瑞の御霊の清め主
 此世にあれます其限り  吾等は死をも恐れまじ。

    二

 吾等の御親とあれませる  厳の御霊は永遠に
 生きて守らす其上は  死するは滅びに非ずして
 いや永遠に栄ゆなる  生命にいるの門ぞかし。

    三

 厳の御霊の神柱  瑞の御霊の在すかぎり
 夜も死も冥途の曲津霊も  如何でか吾等を襲ふべき
 神は生命の御親なり。

    四

 厳の御霊の神柱  瑞の御霊の清め主
 此世に現はれいます上は  天地こぞりて吾が主と
 斎きまつらむ五六七の代  偲ぶも嬉しき限りなり。

    五

 厳と瑞との二柱  此世に現はれます限り
 天地四方は安らけく  花咲く春と栄えゆく
 其功績ぞ嬉しけれ。

  第八八

    一

 言霊御軍に勝鬨あげて  綾の高天へ帰ります
 瑞の御霊の御柱を  賞めよ称へよ信徒等。

    二

 瑞の御霊の吾が更生主は  悪魔の司や死の国の
 長の軍をやぶらせて  高天原に帰りましぬ。

    三

 日の出の御代となるならば  黄泉の国をば晴らしつつ
 綾の高天へ勇ましく  帰りて世をば治めたまふ。

    四

 千座の置戸に吾霊の  死をば生かされ手や足の
 御創の血潮に吾悩み  いと安らけく癒やされぬ
 清き言霊張り上げて  称へよ謳へよ貴美の稜威。

  第八九

    一

 黄泉の国よりうとび来る  曲の軍に立ち向ひ
 瑞の御霊は悉く  言向け和したまひける
 四方の国人勇みたて  悪魔の力は失せ果てて
 神の御子なる人の身に  永久の生命を賜ふべし
 慕へよ祝へよ厳御霊  瑞の御霊の神柱。

    二

 瑞の御霊の神柱  霊の御国のいと高き
 清き御座にましまして  天津使に囲まれつ
 常世の歌を謳ひたまふ  喜び勇め人々よ
 限りも知らぬ玉の緒の  生命の主の御前に。

    三

 明日をも知れぬ現身の  生命を長らへ苦しみの
 絶えぬ此世に住む人は  いと耐へ難く悲しきを
 神の御稜威に助けられ  今は憂目も知らぬ身と
 栄え行くこそ尊けれ  仰ぎ敬へ厳御霊
 慕ひまつれよ瑞御霊。

    四

 涙の谷に雨晴れて  教の道のいと広く
 長閑な春の花盛り  いざいざ謳へ諸共に
 琴の調もいや高く  清めの神の御栄光と
 世の幸を祈れかし。

  第九〇

    一

 曲津軍の軍勢に  勝てりと誇り驕ぶりし
 其雄猛びは一夜の  夢と消え行く憐れさよ
 神に刄向かふ仇はなし  勇み進めよ神の道
 神は汝と倶にあり。

    二

 根底の国に堕されし  元津御神の厳御霊
 旭の如く昇りまし  悪魔の猛る醜国を
 高天原の楽園と  開かせたまふぞ有難き。

    三

 恵と愛と御栄光を  身に翳します皇神の
 厳の姿の美はしさ  慕ひて来れ綾の里
 神は汝を待ちたまふ。

    四

 鬼と大蛇の裔なるや  罪の鎖につながれし
 此世に住める諸人は  五六七の御代の近づきて
 百の罪科赦すべき  教の庭は現はれぬ
 慕ひて来れ綾の里。

    五

 豊葦原の瑞穂国  住む人々は悉く
 厳の言霊打ち揃へ  清めの主の現れましし
 其瑞祥を喜びて  謳へよ舞へよ皆踊れ
 神は愛なり権威なり。

  第九一

    一

 天津神等国津神  蒼生も諸共に
 喜び謳へ今日の日を  悪魔に勝ちし今日の日は
 瑞の御霊の生れたる  生日足日ぞいさぎよく
 謳へよ舞へよ惟神  神の恵を嬉しみて。

    二

 海の内外の嫌ひなく  此世に生きとし生ける人
 精霊も共に求ぎ来れ  くだらぬ欲に争ひて
 罪を犯せし其昔の  艱みを忘れ逸早く
 誠の神の立てませる  珍の宮居の御教を
 唯一言も漏らさじと  耳を澄まして聞けよかし
 神は言霊権威なり。

    三

 吾と吾手に穿ちたる  暗き穴へと落ち込みて
 悩み苦しむ人々よ  瑞の御霊の現はれて
 罪の悩みの朽ち断れし  其勲を謳へよや
 人の皮着る曲人は  一人ものこらず失せゆきて
 誠の人のみ現はるる  五六七の神代をほめよかし
 神は愛なり権威なり  汝等神と倶にあり。

    四

 神の御国に仇をなす  醜の悪魔に打ち勝ちて
 栄え久しき天津国  高天原の聖場に
 厳の御霊は昇りましぬ  瑞の御霊は月の国
 御座を放ち八重雲を  伊都の千別きに千別きつつ
 綾の聖地に天降りましぬ  心を尽し身を尽し
 清めの主に頼りなば  いや永久の生命をば
 現幽共に保ちつつ  花咲き匂ふ天国の
 春の御園に昇るべし  神は愛なり権威なり
 汝等と神は倶にます  仰ぎ敬へ厳の徳
 慕ひまつれよ瑞の愛  あゝ惟神々々
 恩頼を願ぎまつれ。
(大正一二・五・三 旧三・一八 於教主殿二階 加藤明子録)
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