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文献名1霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻
文献名2第3篇 白梅の花よみ(新仮名遣い)しらうめのはな
文献名3第15章 神前〔1565〕よみ(新仮名遣い)しんぜん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年05月05日(旧03月20日) 口述場所教主殿 筆録者明子 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年10月16日 愛善世界社版194頁 八幡書店版第11輯 90頁 修補版 校定版212頁 普及版60頁 初版 ページ備考
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本文
  第一四二

    一

 皇大神の永久に  鎮まり居ます天津国
 大御座よりこぼれたる  屑だに拾ふ価なき
 吾身を如何に過ごさむや  あはれみたまへ瑞御霊
 厳の御霊の御前に  赤心捧げて願ぎまつる。

    二

 諸の罪科悉く  赦させたまふ大神の
 広き誓ひをひたすらに  身魂の綱と頼みつつ
 厳のおめしに従ひて  御許にゆくより道はなし
 あゝ惟神々々  謹み敬ひ願ぎまつる。

    三

 瑞の御霊の笑顔をば  胸の帳を引きあけて
 拝みまつる其時は  浪風猛る世の中も
 何の苦もなく勇ましく  再び生きて働かむ
 神の恵は上もなく  其功績は果てもなし。

    四

 罪を重ねし吾々の  醜き身魂を科戸辺の
 風に苦もなく吹き払ひ  勇みて此世にながらへつ
 雄々しく大道の真中を  進ませたまへと願ぎまつる。

    五

 厳の御声の嬉しさに  吾身を忘れて大前に
 近づき清き信徒の  集まる筵に連なりて
 御稜威を讃めさせたまへかし。

    六

 今日の生日の御祭の  限りも知らぬ喜びに
 身も魂も包まれて  いや永久に饗応の
 筵に加へたまへかし  あゝ惟神々々
 御前に感謝し奉る。

  第一四三

    一

 夜なき国を永久に  知召さむと御空より
 下らせたまふ五六七神  常世の春の来るまで
 守る尊き神の法  悟らせたまへと願ぎ奉る。

    二

 世人の為に赤心を  尽す誠の無き人は
 深遠微妙の神の法  如何でか悟り得らるべき
 心を鎮めて皇神の  厳の御文を調ぶべし。

    三

 心の中に犯したる  吾身の罪を悔ゆる事
 知らざるものは如何にして  神の教の悟れむや
 改悟の涙なき人は  如何でか知らむ皇神の
 尽きせぬ恵の御心を  瑞の御霊の苦しみを
 心を潜めてよく悟り  味はひかしこみ守りなば
 これの教は明かに  手に取る如く悟り得む
 千代に尽きせぬ命をば  受けし吾等は生みの子の
 弥つぎつぎに云ひ伝へ  守り進まむ神の法。

  第一四四

    一

 恵の主にうれしくも  高天原の聖場に
 親しく謁え奉り  永遠に尽きせぬ幸を
 身魂に受けし嬉しさよ。

    二

 命の神の降ります  目出度き生日を頼もしく
 思ひかへして現世の  重荷を下し皇神の
 珍の筵にうら安く  つかせたまへと願ぎまつる。

    三

 神の恵のたれる時  永遠の生命の充てる時
 瑞の御霊と諸共に  生日を祝ひて過ごすべし
 瑞の御霊の贖罪に  すべての霊は清まりぬ。

    四

 玉の御声を耳にして  悩みは忽ち喜びと
 変りゆくこそ尊けれ。

    五

 汚れも頓に清まりて  厳の力は日に月に
 加はり行くこそ畏けれ  天津御国の喜びの
 宴会の幸は如何ならむ  現世さへも斯くばかり
 楽しき清き喜びの  宴会の蓆眺むれば
 神国の姿ぞ偲ばるる。

  第一四五

    一

 咲き匂ふ春の花野に遊べよと
  珍の御声のかかる嬉しさ。

    二

 人足も絶えて淋しき陸奥の
  荒野が原にも恵の花咲く。

    三

 親が子を恋ふる如くに大道に
  迷ふ吾等をいたはりたまふ。

    四

 谷深み人も通はぬ山奥の
  花にも神の恵ありけり。

    五

 瑞御霊其面影は見えずとも
  珍の心を諭す神文。

    六

 瑞御霊いづくのはてに潜むとも
  清めたまはむ安けき国へ。

  第一四六

    一

 罪深き身を持ちながら貴美の前に
  額づき得しぞ恵なるらむ。

    二

 信徒が共に手を曳き変りなく
  相見る幸の如何に尊き。

    三

 現世の醜の戦ひ諸の罪
  鎮まりて行く神の権威に。

    四

 許々多久の艱み憂ひも御心ぞ
  やがては深き喜びとならむ。

    五

 勇しく瑞の御霊に従ひて
  千座を負はむ栄光の為めに。

    六

 滅び行く世を生かします瑞御霊
  めぐみの露の清くしたたる。

  第一四七

    一

 神の前よしや離れて行くとても
  心はなすな清めの主に。

    二

 大神業清くつとめて村肝の
  心一つに励め信徒。

    三

 日に月に神の御畑を耕せば
  秋の垂穂は豊なるべし。

    四

 天津国神の御前に舞昇り
  教の御子と共に楽しむ。

    五

 かくならば別れなやみも非ずして
  いや永久につきぬ親しみ。

  第一四八

    一

 世の幸を来さむ為に瑞御霊
  シオンの山にくだりますかも。

    二

 仇に勝ち世を知召す厳御霊
  瑞の御霊の神ぞうるはし。

    三

 千早振る神の御代より待ち佗びし
  命の主のくだる嬉しさ。

    四

 上つ代の聖もつひに知らざりし
  光見る身の頼もしきかな。

    五

 丸山の台に起る神歌は
  四方の国々響き渡れり。

    六

 四方の国もらさず落とさず生命の
  教の道に入らしめ給へ。

  第一四九

    一

 誰も彼も神の給ひし御恵を
  受けざるはなし堅磐常磐に。

    二

 飢渇く人に真清水糧与へ
  生かさせたまふ瑞の大神。

    三

 選まれし民の受けたる御恵を
  広く分てよ四方の人等に。

    四

 つかれたる人には安息飢渇く
  まづしき者に糧を与ふる。

    五

 冬さむき薄衣に慄ふ民草も
  やがては開く花の春来む。

    六

 御恵を喜ぶ声は迦陵嚬伽の
  鳴く音よりもなほ心地よきかな。

    七

 来る春の花咲き匂ふ楽しさは
  ミロクの御代の兆なりけり。

  第一五〇

    一

 皇神に捧ぐるものは悉く
  神より受けし御賜なり。

    二

 皇神に受けし宝をおとさずに
  清く用ひよ道の信徒。

    三

 放たれて山路に迷ふ人もあり
  神の恵に囚はるもあり。

    四

 冷わたり恵の花は打萎れ
  のぞみなき家は数限りなし。

    五

 曲道に迷ふ羊を皇神の
  大路にかへし清むる神人。

    六

 皇神の厳の神業に神習ひ
  捧ぐる誠受けさせたまふ。

  第一五一

    一

 天地を作り固めし大神の
  いづの恵に酬ふ術なし。

    二

 春は花秋は紅葉と折々に
  世人を笑ませ給ふ大神。

    三

 家族親族睦び親しみ家の業
  富み栄ゆるも神の賜。

    四

 瑞御霊千座の置戸を負はせつつ
  世人の犠牲と降りましけり。

    五

 瑞御霊天津空より降らせて
  吾等が霊を生かせたまへり。

    六

 神国に昇る望みを与へます
  皇大神に酬ふ術なし。

    七

 白銀も黄金も玉も悉く
  錆腐り行く仮の宝ぞ。

    八

 皇神を称へまつりて備へ奉る
  宝は神国の倉に納まる。

    九

 錆腐る仮の宝も神の国の
  貢となして受けさせたまへ。

    一〇

 御恵の深きに酬い足らねども
  身も魂も喜び捧げむ。
(大正一二・五・五 旧三・二〇 於教主殿 加藤明子録)
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