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文献名1霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻
文献名2第4篇 風山雅洋よみ(新仮名遣い)ふうざんがよう
文献名3第17章 神月〔1567〕よみ(新仮名遣い)しんげつ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年05月06日(旧03月21日) 口述場所教主殿 筆録者明子 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年10月16日 愛善世界社版221頁 八幡書店版第11輯 99頁 修補版 校定版243頁 普及版 初版 ページ備考
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本文
  第一六二

    一

 あな尊あな美はしき綾の里に
  珍の光の照りそめにける。

    二

 常暗に迷ひ苦しむ民草も
  此みしるしをことほぎ奉れ。

    三

 あな尊あな美はしき聖地の朝
  心楽しき日は来りけり。

    四

 日の本の日の出の島も諸国も
  今こそ神の幸を受けなむ。

    五

 山も野も花咲き匂ひ永久の
  泉湧き出る神代来にけり。

    六

 ミロクの代喜び祝ふ声々は
  山の尾上にも響き渡れり。

    七

 スメールの山より高く皇神の
  御稜威を清く称へまつれよ。

    八

 三五の教の道の輝きて
  遍く闇を照しゆくなり。

  第一六三

    一

 秋の田の黄金の浪は益人の
  齢をわたす御船とぞ知れ。

    二

 八束穂の足穂は色づき満ちにけり
  いざ苅り取れよ秋の最中に。

    三

 苅り入るる稲穂は多く苅る人は
  少なし下僕いそしみ仕へよ。

    四

 東雲と共に起き出で八束穂を
  苅らしめ給へ夕暮るるまで。

    五

 苅入れの終りし上は天津国の
  御倉に納めて祝ひまつらむ。

  第一六四

    一

 心傲れる国人達も  いづの御神によく仕へ
 瑞の御霊に頼り来る  よき日を早く来らせたまへ。

    二

 栄えの夢に酔ひ果てし  泡なすきみも村肝の
 心おどろき馳せ来り  命の主を世柱と
 仰ぐ神代を速に  来らせたまへ惟神
 御前に平伏し願ぎまつる。

    三

 剣も太刀も大砲も  軍の艦も武夫も
 用なき御代にかへしまし  平和と栄光と歓喜を
 此世に来たす瑞御霊  ミロクの神の大神に
 心清めて願ぎまつる。

    四

 いとも尊き奇なる  神の御業を畏みて
 栄えつきせぬ大御名を  国人各称へあげ
 恵の教を完全に  語り広めさせたまへかし。

  第一六五

    一

 瑞の御霊の恵の雨の  普く下界に降りそそぐ
 清き御音を今ぞ聞く  濺がせたまへ村肝の
 心汚き吾身にも。

    二

 乾きし地も潤ひぬ  瑞の御霊の御恵
 命の雨の一滴  下させたまへ吾身にも。

    三

 厳の御霊の御父よ  瑞の御霊の母神よ
 吾等を捨てさせたまふなく  此地の上に永久に
 留まりたまひて人草を  守り恵まひたまへかし。

    四

 命の主の瑞御霊  清き御名をば慕はしめ
 御神と共に永久に  尽きぬ生命を長らへて
 希望と栄光と歓喜に  弱き身魂を生かしませ
 心静かに大前に  謹み敬ひ願ぎまつる。

    五

 厳の御霊や瑞御霊  月日の如き御光に
 眩みし眼を押し開き  神の御国の有様を
 吾にも見させたまへかし  あゝ惟神々々
 神の稜威を仰ぐなり。

  第一六六

    一

 瑞の御霊の御恵は  堅磐常磐に湧き出でて
 流れも清きヨルダンの  水永久に現世を
 潤し生かし衰へし  世の民草に真清水を
 与へて千代に栄えしめ  其御勲を口々に
 讃めつ称へつ謳はしめよ。

    二

 神の恵のなかりせば  人は此世に如何にして
 生きて栄ゆる事を得む  瑞の御霊の命の主に
 まつろひ奉り仕へつつ  弱き吾身に御力を
 乞ひ願ぎまつる赤心を  諾ひまして天津御国まで
 導きたまへと願ぎまつる。

  第一六七

    一

 瑞御霊世に賜ひたる皇神の
  御稜威畏く仰ぎ見るかな。

    二

 皇神は栄光にみちて吾魂を
  生かしたまはむ仰ぎ敬へ。

    三

 厳御霊降したまひし月神の
  瑞の御霊の恵みかしこし。

    四

 天津火を豊葦原の民草に
  燃やして希望を抱かせたまへ。

    五

 日の下に降らせたまふ生命の主は
  日の出の島に輝きたまふ。

  第一六八

    一

 瑞御霊厳の清めにもらさじと
  導きたまへ安き神国へ。

    二

 朽ち果てし心の家をたてなほし
  安く御国に住まはせたまへ。

    三

 大前に平伏し悔ゆる吾罪の
  嘆きを赦し力をたまへ。

    四

 いと弱き吾身は神の御力に
  生かさるるより外に道なし。

    五

 久方の天にも地にも一柱
  吾等を生かす神はまします。

  第一六九

    一

 厳の御声を天地に  響かせたまへ角笛を
 吹き立て世人に隈もなく  平和と栄光と歓喜に
 充てる神の代来ること  知らしめたまへ惟神
 畏み畏み願ぎまつる。

    二

 千座の置戸の贖罪に  洗はれたりし諸人よ
 神の大道に従ひて  喜び勇みて久方の
 天津国なる故郷へ  疾く疾く急ぎ立ち帰れ
 神は汝と倶にあり。

    三

 誠の道の信徒よ  いとも尊き皇神の
 畏き罪の贖罪に  死したる御霊は甦り
 笑ひ栄へつ天津国  喜び尽きぬ故郷に
 帰りて神に仕ふべき  よき日はもはや近づきぬ
 仰ぎ敬へ諸人よ  神は吾等の御親なり。

    四

 ミロクの御代は近づきぬ  千座の置戸の麻柱に
 清められたる人々よ  喜び勇みて久方の
 天津御国の故郷へ  疾く疾く急ぎ立ち帰れ
 神は汝と倶にあり

  第一七〇

    一

 起てよ奮へよ勇めよ醒めよ  神に受けたる吾等が精霊
 罪も汚れも恐れも知らず  此世の欲を打ち捨てて
 夜なき厳の故郷へ  帰らせたまへと願ぎまつれ
 瑞の御霊は汝が為めに  天津御神の御言もて
 此世に下りたまひけり。

    二

 元津御祖の皇神の  右にまします瑞御霊
 世の罪人を神直日  見直しまして吾名をも
 生命の文に記しまし  永久の栄光と御恵を
 下したまふぞ尊けれ  仰ぎゐやまへ諸人よ
 神は汝と倶にあり。

    三

 誠一つの言霊に  天津御神の御心は
 いとも穏にやはらぎて  赦しの御声をかけたまふ
 人は神の子神の宮  父と母との皇神を
 慕ひまつりて恐れずに  近づき仕へまつるべし
 神の御名は恵なり。

  第一七一

    一

 何事も我に任せと宣りたまふ
  瑞の御霊のこころ尊き。

    二

 罪深き吾身の幸も唯神の
  御霊の中にあるぞ畏き。

    三

 黒鉄のたゆまぬ堅き心をも
  砕く力は神にまします。

    四

 何一つ世に功績はなけれども
  岐美の力に栄えゆくかな。

    五

 滅びたる吾魂も甦る
  岐美の恵の露に霑ひて。
(大正一二・五・六 旧三・二一 於教主殿 加藤明子録)
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