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文献名1霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻
文献名2第4篇 風山雅洋よみ(新仮名遣い)ふうざんがよう
文献名3第18章 神人〔1568〕よみ(新仮名遣い)しんじん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年05月06日(旧03月21日) 口述場所 筆録者鮮月 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年10月16日 愛善世界社版233頁 八幡書店版第11輯 102頁 修補版 校定版256頁 普及版 初版 ページ備考
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本文
  第一七二

    一

 神素盞嗚の大神の  負はせたまひし罪のかせ
 千座の置戸に清められ  われ等は日々に栄ゆなり。

    二

 力空しき吾身魂  神の任しの幸ふかく
 醜のまがひに打ち勝ちて  常世の御国に昇りゆく。

    三

 誠一つの麻柱の  教をかしこみうやまひて
 すめらみことの御為に  尽す御国の益良夫が
 伊寄り集へる神の園  綾の高天に開かれぬ。

    四

 たたへまつれよ我日の国の  柱と坐ます日の御子の
 清き尊き大みいづ  神にぞ坐ます主師親を。

  第一七三

    一

 まがのさへぎる山路をわけて  清き楽しき高天原の
 神国に昇り行く人は  神に愛され皇神を
 心の限り愛したる  誠一つの麻柱の
 いと美はしき身魂なり。

    二

 迷ひつかれし心の暗を  苦もなく破りて神国に
 昇る誠のまめひとは  真理の燈火と倶にあり。

    三

 世人の生命を左右する  醜のつかさに打ちかつは
 生命の基の瑞御魂  清めの主の御神力ぞ
 仰ぎ敬へ神の稜威。

    四

 真理と生命と道なる主を  いよいよ明白に悟り得る
 身魂は尊き天津国  神の御書に誌されて
 常世の春を楽みつ  神のまにまに栄ゆべし。

  第一七四

    一

 宇都のみやこにとこしへに  鎮まり坐ます日の御子の
 大御恵をかしこみて  国民こぞり麻柱の
 まことを尽し身も魂も  捧げて御国を守れかし。

    二

 千座の置戸を負ひましし  命の神の御功績を
 かたじけなみて朝夕に  天津祝詞の太祝詞
 称へ奉れよ神国人。

    三

 四方の国民ことごとく  恵みの冠を与へむと
 大御心を朝夕に  配らせたまふ日の御子の
 仁愛の恩頼をば  束のあひだも忘るなく
 真心ささげて仕へまつれ。

    四

 天津御祖の皇神は  聖き仁慈の日の御子を
 豊葦原の国中に  天の八重雲かきわけて
 降し玉ひし畏さよ  朝な夕なに謹みて
 君の御光を伏しをがみ  心の限り身の限り
 まこと一つに仕ふべし。

  第一七五

    一

 天津御光かがやきて  暗きこの世を守りまし
 罪になやみし身魂をば  照させ玉ふぞかしこけれ。

    二

 天津御光うくるわれ  暗をも知らぬ身となりぬ
 尽きぬ恵みは心の空に  月日となりてかがやきぬ。

    三

 天津御光にあひそむき  罪に溺れし人草の
 栄光の花のひらくべき  仰げ月日の御姿を。

  第一七六

    一

 労れなやめるはらからよ  一日もはやく伊都御魂
 あらはれませる神園に  来りてつみの重荷をば
 おろして休めとくやすめ  神のまねきの御声こそ
 いとも長閑に聞ゆなり。

    二

 身魂のえさに飢ゑかわく  こころ貧しき人の子よ
 とくとく来たれ神園へ  伊都の御魂の招きます
 御声長閑に聞ゆなり。

    三

 常夜のやみにさまよひて  苦しみなやめる人の子よ
 とくとく来れとく来たれ  伊都の御魂や麻柱の
 まことの玉の御光りを  照して汝を招きます
 御声のどかに聞ゆなり。

  第一七七

    一

 日に夜に慕ひたてまつる  瑞の御魂のうるはしさ
 三五の月か花紅葉  なににたとへむすべもなし。

    二

 なやみ苦しみもだへたる  悲しき時の吾ちから
 仰ぐもうれし神の稜威  三五の月か花紅葉
 なににたとへむすべもなし。

    三

 まこと一つのあななひの  神のをしへにすがりなば
 いや永久の御ン契り  ほどくることもあらなみの
 水にも火にもおそれなし  悪魔をふせぐ岐美は城
 瑞の御魂の御ン守り  身魂もやすく栄ゆべし。

    四

 伊都の御魂のうるはしさ  身魂は照りて日か月か
 はた白梅か松みどり  世にたとふべきものもなし。

  第一七八

    一

 皇神のいづの御顔ををがむまで
  みあと慕ひて昇り行かなむ。

    二

 永久の生命にすすむ道なれば
  いさみて行かむ神の御前に。

    三

 いと清き教の友とあひともに
  勇みすすまむ神の御園へ。

    四

 いかにして身魂のつみを清めむと
  心砕きぬ道しらぬうちは。

    五

 瑞の道ここにありとて招き玉ふ
  うれしき御声聞くぞ楽しき。

    六

 村肝の心のままに大前に
  言あげやせむわれ等神の子は。

    七

 人の身の罪をいとはず受けたまふ
  瑞の御魂のこころうるはし。

    八

 豊なるめぐみの露にうるほひて
  笑みさかえけり朝な夕なに。

  第一七九

    一

 神の御前にのがれ来て  諸の汚れも清まりぬ
 八岐大蛇やしこ鬼に  勝たせたまひし瑞御霊
 外に頼らむすべも無し。

    二

 この世に生れて露ほども  いさをし立てしこともなき
 罪にけがれし吾身魂  生命の清水に清めつつ
 安きを賜ふ瑞御霊  嬉しみかしこみ祝ぎまつる。

    三

 日に夜に神の御こころに  そむきし吾等が身魂をば
 にくみたまはずねもごろに  導きたすけ永久の
 栄光をたまふたふとさよ。

  第一八〇

    一

 万国のまことの君をさとりたる
  今日こそ吾はすくはれにけり。

    二

 退きも進みもならぬ今の世は
  神のみひとり力なりけり。

    三

 大君の御命かしこみ謹みて
  仕ふは民のつとめなりけり。

    四

 日の御子の深き恵をさとりなば
  怪しき心もおこらざらまし。

  第一八一

    一

 さざれ石の巌とならむ時もあり
  五六七の御代の来たらざらめや。

    二

 地の上の凡てのものは亡ぶとも
  神と君とのめぐみは尽きせじ。

    三

 月は落ち日はいや暗く隠るとも
  神と君とのめぐみは尽きせじ。

    四

 門を掃き清めて待たむ日の御子の
  空を照して来ります日を。
(大正一二・五・六 旧三・二一 出口鮮月録)
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