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文献名1霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻
文献名2第4篇 風山雅洋よみ(新仮名遣い)ふうざんがよう
文献名3第19章 神恵〔1569〕よみ(新仮名遣い)しんけい
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年05月08日(旧03月23日) 口述場所 筆録者隆光 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年10月16日 愛善世界社版243頁 八幡書店版第11輯 105頁 修補版 校定版267頁 普及版61頁 初版 ページ備考
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本文
  第一八二

    一

 久方の天津御国にまごころの
  宝積むより越ゆる幸なし。

    二

 言の葉のあらむ限りをつくす共
  称へつくせじ神のめぐみは。

    三

 瑞御魂命の主の幸ひに
  こころうれしき身とはなりけり。

    四

 わざはひの限り知られずおこる世に
  いと安らけく栄ゆるまめひと。

    五

 よろこびを朝な夕なにうたひつつ
  神のめぐみに安世をわたらふ。

    六

 皇神の命の言霊世に広く
  宣べ伝へゆく神の宣教師。

  第一八三

    一

 生れてゆしらずしらずにおかしたる
  わが重き罪赦します貴美。

    二

 現世のなぎさ放れて進みゆく
  命の御舟のいさましきかな。

    三

 ときの間に彼方の岸に進むなり
  恵の風を受けし白帆は。

    四

 永久の天津御国の花園も
  早ちかづきしここちこそすれ。

    五

 和田の原漕ぎゆく舟を弄ぶ
  荒き浪風和ぎし御言葉。

    六

 浪風を只一言にしづめたる
  瑞の御魂のいさをたふとき。

    七

 瑞御魂弘誓の船に棹さして
  諸の罪人御国へおくる。

    八

 村肝のこころ静にうたひつつ
  天津御国へ昇るうれしさ。

  第一八四

    一

 淵の如深きけがれに沈みたる
  魂清めむと漕ぎ来る神船。

    二

 雨の日も風吹く夜半も皇神の
  弘誓の御船いとど安けし。

    三

 一人だも滅の淵に沈めじと
  命の船を見立てたまひつ。

    四

 皇神の道にさかひし人の子を
  なだめすかして大道を示さす。

    五

 伊都御魂のぞみ豊に人の子の
  昇り来たるを待ちたまひつつ。

    六

 世の憂きになやみ苦しむ涙より
  猶更ふかくなげかせたまふ。

    七

 世のなさけ夢にも知らぬ醜人の
  こころにさへも宿らせたまふ。

    八

 母とます瑞の御魂のおもかげを
  ながむるたびに涙こぼるる。

  第一八五

    一

 常暗の世に住む人も皇神の
  光にこころ照され栄ゆる。

    二

 偽りの浮世の夢も今さめて
  楽しき身魂と復活りたり。

    三

 御恵の露おき足らし世を生かす
  神の息より吹く天津風。

    四

 天津風に心の塵もはらはれて
  清き身魂とよみがへるなり。

    五

 皇神の造り玉ひし大道を
  知らずに邪さの道を行くあり。

    六

 目醒めたる朝の空に照りわたる
  日影はいとも麗しく見ゆ。

  第一八六

    一

 めぐみも深き五十鈴川  溢るる泉に許々多久の
 罪やけがれをよく清め  皇大神の大前に
 誠一つに祈りなば  歓喜の雨露は忽ちに
 おのが身魂に降るべし。

    二

 罪やけがれを根底より  洗ひ清むる五十鈴川
 流れに身魂ひたしつつ  天津御国の神国に
 昇らせ玉へとひたすらに  いづの清めを願ぎまつれ
 仁慈に充てる大神は  かならずゆるし賜ふべし。

    三

 万の国の人々の  身魂の清め済むまでは
 絶ゆる事なき五十鈴川  生きたる人も死人も
 皆押並べて限りなき  恵を受けむ神の国。

  第一八七

    一

 わが罪を悔ゆる心は皇神の
  依さし玉ひし御賜なり。

    二

 ふるさとの天津御国は永久に
  おのが霊魂の住処なりけり。

    三

 人々の暗に犯せし罪とがを
  悟る御神の大前にのれ。

    四

 皇神のいづの御前にぬかづきて
  犯せし罪を宣れよ洩れなく。

    五

 瑞御魂鎮まりゐます神の園に
  すすみておのが身魂を清めよ。

    六

 罪の子を憐みたまふ御涙の
  ながれて由良の川となりけむ。

    七

 まごころに一日も早く復活り
  神と君との御楯とぞなれ。

    八

 三五の神の大道は現世と
  かくり世悉照す御燈明。

  第一八八

    一

 神は門の戸打叩き  外面に立ちて開けよと
 声も涼しく宣り玉ふ  罪に曇りし人々は
 珍の御声を畏みて  悪魔の如く忌み嫌ひ
 ますます門の戸堅く締め  拒みまつるぞ嘆てけれ。

    二

 広き尊き皇神の  大御恵ははかられず
 愛の涙をたたへつつ  日毎夜毎に人々の
 門戸を訪ひ玉へども  道に背きし醜魂は
 畏れて閉す門の口  益々闇に沈み行く
 身の果てこそは憐れなれ。

    三

 命の神の訪ひを  力限りに相拒む
 生命知らずの愚もの  生命の主は朝夕に
 門の戸開けと宣り玉ふ  心を清めて一時も
 早く迎へ入れ奉れ  永遠の生命の基なる
 此世を生かす神の御子よ。

  第一八九

    一

 定めなき浮世の風に誘はれて
  世を去る時の神は力ぞ。

    二

 或は散り或は残り現世の
  嵐を忍ぶ人の身の上。

    三

 世にありて犯せし罪の捨て所
  底なき亡びの淵とこそ知れ

    四

 吾魂も罪諸共に亡び行く
  酬いの淵ぞ恐ろしきかな。

    五

 山風の明日をも待たず吹くならば
  吾魂も如何になるらむ。

    六

 うかれ行く吾魂を導きて
  生かさせ玉へ瑞の大神。

    七

 散りもせず萎みもやらで咲き匂ふ
  常世の春に会ふぞ嬉しき。

    八

 咲き匂ふ御園の花を尋ねむと
  真心尽せ人の御子達。

  第一九〇

    一

 高天原は開けたり  命の光は輝きぬ。

    二

 高天原の御光は  世人の為めに開かれぬ
 青垣山を繞らせる  下津岩根の霊場に。

    三

 人の悉望むがままに  高天原の花苑に
 喜び迎へ入れ玉ふ  瑞の御魂の御恵
 慎み敬ひ奉れ  高天原の聖場が
 下津岩根に開かれて  御光四方に輝けば
 群がる仇も恐れなく  誠一つに進むべし。

    四

 八十の曲霊の魔軍に  向つて打出す言霊の
 光に言向け和しつつ  勝鬨あげて御前に
 功績たつる目出度さよ  厳の御魂や瑞御魂
 その功績を愛で玉ひ  栄光と平安と歓喜に
 充てる黄金の冠を  必ず与へ玉ふべし
 あゝ惟神々々  恩頼ぞ畏けれ。

  第一九一

    一

 永久に消えぬ光は瑞の神
  千座の上の輝なりけり。

    二

 偲ぶだにいとも畏き主の恵
  など人の子の来り受けざる。

    三

 類なき主の恵は永久に
  月日墜つとも変らざらまし。

    四

 いと高き主の恵は大空の
  神の宝座の栄えなりけり。

    五

 千早振る神は更なり御代知らす
  我日の御子の恵忘れそ。
(大正一二・五・八 旧三・二三 北村隆光録)
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