文献名1霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻
文献名2第4篇 風山雅洋よみ(新仮名遣い)ふうざんがよう
文献名3第20章 神郷〔1570〕よみ(新仮名遣い)しんきょう
著者出口王仁三郎
概要
備考
	タグ
	データ凡例
	データ最終更新日----
あらすじ
	主な人物
	舞台
	口述日1923(大正12)年05月08日(旧03月23日)
	口述場所
	筆録者隆光
	校正日
	校正場所
	初版発行日1925(大正14)年10月16日
	愛善世界社版256頁
	八幡書店版第11輯 109頁
	修補版
	校定版281頁
	普及版61頁
	初版
	ページ備考
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本文
  第一九二
    一
 皇神の早く来れと召し玉ふ
  愛の御声を恐れ逃げ行く。
    二
 永久に栄え目出度き故郷に
  生かさむとする神ぞ尊き。
    三
 現世の業みな終へて故郷に
  早く帰れと召し玉ふ主。
    四
 八衢に行き悩みたる旅人の
  愛の御声に耳をすまさむ。
    五
 皇神の厳の御門に入るならば
  休ませ玉はむ重荷おろして。
    六
 御恵の充ち溢れたる吾神は
  罪ある魂も招き玉ひぬ。
    七
 罪科を身に負ひしまま故郷に
  帰る者さへ恵ませ玉ふ。
    八
 我神の恵の奥は限りなし
  善と悪とにとらはれ玉はず。
    九
 我神の永久に在す御殿こそ
  いとも楽しき珍の御舎。
    一〇
 とく来よと御門を開き待ち玉ふ
  瑞の御魂の御前にすがれ。
    一一
 いと清くやさしき御声聞く毎に
  心の悩みうち忘れける。
  第一九三
    一
 麻柱の命の道を疑ふな
  愛の御神の教なりせば。
    二
 とく来れ罪も穢れも打捨てて
  生命を得よと招かせ玉ふ。
    三
 常世行く暗の中にも我神の
  深き恵は輝きわたる。
    四
 八千座の置戸を負ひし我神の
  愛と力をたのめ罪人。
    五
 我神を措いて誰をか頼まむや
  罪を償ふ神しなければ。
    六
 神の子と生れ玉ひし瑞御魂
  岐美より外に世に力なし。
  第一九四
    一
 疾く来よと玉の御手をばさし伸べて
  暗路に迷ふ魂を招ぎます。
    二
 招かれて吾故郷に帰る時
  近き審判を見守らせ玉ふ。
    三
 八衢の厳の審判を和めむと
  誠の道を示し玉ひぬ。
    四
 身も魂も主に任して進み行け
  醜の嵐に遭ふ例なし。
  第一九五
    一
 我前に早く憩へと宣らす声
  疲れし身魂の耳にこそ入れ。
    二
 数ならぬ吾身魂をも憐みて
  守らせ玉ふ主ぞ畏し。
    三
 八束髯生血と共に抜かれたる
  瑞の御魂は天地の岐美。
    四
 八洲河の誓約になれる真清水は
  罪てふ罪を洗ひ清むる。
    五
 由良川の流に立ちて溺れ来る
  世人の罪を洗ひます主。
    六
 天地はよし崩るるも我主の
  御側は安し厳の御守護。
  第一九六
    一
 急ぎて来れ諸人よ  五六七の御代は近づきぬ。
    二
 暗と悩みに取囲まれて  亡びぬ前に早来れ。
    三
 天津御空は掻き曇り  氷雨は降りて風の音
 いと凄じく襲ひ来る  神は吾等の力なり。
    四
 死の波高く打寄せて  やがて焔は降り来る
 暫しの間に恐ろしや  背きし国は亡び行く
 神の使の導くままに  身魂任せて走り行け。
    五
 後ふり返り形ある  宝に心迷はさず
 急ぎに急げよ諸人よ  此世の亡ぶる時来れば。
  第一九七
    一
 海の果て山の奥にも吾魂の
  休らひぬべき花園はなし。
    二
 厳御魂瑞の御魂の現はれし
  聖地ぞ千代の住所なりけり。
    三
 浮き沈みしげき此世に何ものも
  頼みとすべきものはあらじな。
    四
 只神にすがりて誠尽すより
  吾身を救ふ力だになし。
    五
 死するとも魂は必ず霊界に
  ありて御神と共に栄行く。
    六
 空蝉の身はよし永く保つとも
  霊魂の生命なき人もあり。
    七
 年老いず死る事なき神の国は
  永遠の生命の住所なりけり。
    八
 罪の身は朝の露と消ゆるとも
  魂は残りて永遠に苦しむ。
    九
 永久の生命も愛も我神の
  抱かせ玉ふ力なりけり。
  第一九八
    一
 明日の日も知れぬ果敢なき人の身は
  急ぎて来れ神の御前に。
    二
 明日の日を思ひまはせば安々と
  世を渡るべき心起らじ。
    三
 束の間も死の魔はあたり附け狙ふ
  とくとく来れ神の教に。
    四
 大神の御許に早く立帰れ
  露の生命の消え失せぬ間に。
    五
 我主の恵幸ひはや受けよ
  思はぬ時に亡び来らむ。
  第一九九
    一
 門の戸を打叩きつつ我神は
  心静かに訪ひ玉ふ。
    二
 幾度も表に立ちて御栄えの
  珍の御声を放ち玉ひぬ。
    三
 仇さへも生かさむ為に朝夕に
  門に立たせる主ぞ尊き。
    四
 吾魂の力ともなり友となる
  命の主を慕ひまつれよ。
    五
 いろいろと心の空を包みたる
  迷ひの雲を晴らす我主。
    六
 許々多久の罪の寝所を掃き清め
  珍の御園と開かせ玉ふ。
    七
 身も魂も命の主に捧げつつ
  慕ふ心は生命なりけり。
    八
 永久の生命の基とあれませし
  清めの主を夢な忘れそ。
  第二〇〇
    一
 久方の天津使の讃め称ふ
  栄光の主を寿ぎまつれ。
    二
 暗を晴らし朝日の如く輝ける
  光りの主の御後慕へよ。
    三
 吾罪も歎きも払ふ瑞御魂
  臨ませ玉へと祈れ信徒。
    四
 八洲河の誓約の水は吾罪を
  祓ひ清むる瑞御魂なる。
    五
 千万の罪を一つに引受けて
  さすらひ玉ふ神ぞ尊し。
  第二〇一
    一
 思ひまはせば恐ろしや  厳の御魂や瑞御魂
 命の神の御許を  遠く離れて踏み迷ひ
 あとなき夢の後を追ひ  空しき道を楽しみし
 今日の吾身ぞ悲しけれ  大橋越えてまだ先へ
 行衛分らぬ後戻り  皆慢心の罪ぞかし
 赦させ玉へ惟神  御前に祈り奉る。
    二
 珍の聖地を後にして  習はぬ業の牧場守
 朝夕の起臥に  よくふり返り世の中を
 心鎮めて眺むれば  人の情の薄衣
 身に沁む浮世の荒風を  凌ぐ術なき苦しさよ
 赦させ玉へ惟神  悔い改めて大前に
 慎み敬ひ願ぎ奉る。
    三
 綾の聖地を打捨てて  後白雲の国のはて
 さまよひ巡りて村肝の  心を痛め魂曇り
 破れし袂におく露も  神の恵みを偲ばせて
 無明の闇も明けぬべし  一日も早く故郷の
 綾の聖地に安らかに  かへさせ玉へと天地に
 平伏し祈り奉れ  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましませよ。
(大正一二・五・八 旧三・二三 北村隆光録)