文献名1霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻
文献名2第5篇 春陽自来よみ(新仮名遣い)しゅんようじらい
文献名3第21章 神花〔1571〕よみ(新仮名遣い)しんか
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
あらすじ
主な人物
舞台
口述日1923(大正12)年05月08日(旧03月23日)
口述場所
筆録者隆光
校正日
校正場所
初版発行日1925(大正14)年10月16日
愛善世界社版271頁
八幡書店版第11輯 114頁
修補版
校定版297頁
普及版61頁
初版
ページ備考
OBC rm6121
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本文
第二〇二
一
掟を忘れ村肝の 心のままに世を過ごす
汚き身魂となりにけり 恵みの深き父母に
逆らひ背く子の如く 誠の神の御恵みを
忘れてもとの故郷の 永遠の住所を捨てにけり
あゝ惟神々々 今悔いまつる吾罪を
赦させ玉へと願ぎまつる。
二
虎狼や獅子熊の 咆え猛るなる岩山や
荒野を洩れず相尋ね 飢渇きたる人の子を
劬り抱きて大神の 永遠にまします神国へ
進ませ玉ふ瑞御魂 仰ぎ敬へ只管に
命の守は外になし。
三
パリサイ人が吾罪を 教の主に負はせつつ
その身の安きを祈る折 憐れみ給ひて瑞御魂
千々に心を砕きつつ 平安と栄光を与へむと
仇なす身魂を守ります その御恵みは海よりも
深きを思ひ明らめて 夢にも忘るる事なかれ
神の愛には限りなし 人の愛には限りあり。
四
厳の御魂の御教を 朝な夕なに畏みて
百の艱難を打忘れ 日毎夜毎に現世を
楽しく清く送るべし 神は愛なり力なり
愛と力と充ちませる 命の主に身も魂も
あななひまつれよ人の子よ 神は汝と倶にあり
神は無限の力なり あゝ惟神々々
御霊幸ひましませよ。
第二〇三
一
皇神の御赦しなくば現世の
身も魂も亡び行くべし。
二
此儘に吾魂を此儘に
救はせ玉へ神の御国に。
三
罪ばかり身に重なりて功績は
なけれど神は恵ませ給ふ。
四
御恵みを得べき身魂にあらねども
命を玉へ神の御名に。
五
大神業仕へまつらむ身魂ぞと
守らせ玉へ瑞の大神。
第二〇四
一
百の艱難に驚きて 瑞の御霊を捨て去りし
醜の身魂の行末は 浮かぶ瀬のなき涙川
御旨をなみし御恵みを 拒みて逃ぐる人草の
いとかたくなな魂を 黄金の鎚を打振ひ
砕かせ玉へと願ぎまつる 頑迷不霊の魂を
黄金の鎚もて打砕き 平安と栄光に充ち足らふ
神の言葉に従ひて 五六七の御代の神業に
身もたなしらに仕へ行く 珍の柱となさしめよ。
二
御目に溢るる涙もて 知らずに犯せし罪なれば
直日に見直し宣り直し 許させ給へ厳の神
瑞の御霊の麻柱に。
三
栄光つきせぬ天津国 光りの園の訪れを
いと平けく安らけく 知らしめ玉へと願ぎ奉る。
第二〇五
一
許々多久の罪を悔いたる吾魂を
赦させたまへ厳の大神。
二
朝夕に罪をば詫ぶる吾乞ひを
憐れみたまへ瑞の大神。
三
身の罪の重きに朝夕咽びつつ
不断祈りを赦させたまへ。
四
吾罪の只一つだに贖はむ
術なき身をば憐れみたまへ。
五
罪穢亡びの道に遠ざかり
神国に上る魂ぞ畏き。
第二〇六
一
御心に背きまつりし吾魂の
進み得べきや神の大前。
二
罪科に包まれ亡ぶ吾魂を
甦へらせよ瑞の大神。
三
虫族も命を玉ふ皇神よ
罪の此身を赦させたまへ。
四
偲ぶだにいと恐ろしき吾罪を
赦すは主の力なるかも。
五
戦きて御前に平伏す罪の身も
希望を賜ふ瑞の大神。
第二〇七
一
咽び泣く悔悟の涙を乾かせて
身を照します神ぞ尊き。
二
御恵みの涙の川に身を浸し
世を清め行く主ぞ尊き。
三
如何にせむ人の心の薄衣
浮世の風を凌ぐ術なし。
四
破れたる衣の袖を翻し
命を賜ふ時は来にけり。
五
飢渇き亡び行く身を憐れみて
生命の清水与へ給ひぬ。
六
仇人の手にも足にも口づけて
親しみたまふ瑞の大神。
七
渡されて獄舎の中に苦しみつ
世人を恵む厳の大神。
八
夜深く肌も寒けき獄舎にて
いと暖かき道宣り給ふ。
九
梅の花一度に開く時来ぬと
叫び給ひし御祖ぞ畏き。
一〇
許々多久の艱難苦しみ悟ります
教祖の教尊し。
一一
死の艱み黄泉の苦しみ悉く
祓ひ給ひぬ生言霊に。
第二〇八
一
思ひまはせばまはす程 吾身の深き罪科を
知らずに友の諌止をば 心になみし嘲りて
真心こめての祈りをば 笑ひ罵り皇神の
御旨に背きまつりたる 吾身の罪ぞ恐ろしき
友の心の有難き。
二
雲霧深く包みたる 心の闇にさまよひて
吾魂は曇りはて 厳の光に遠ざかり
知らず識らずに百の罪 犯せし事も咎めずに
玉の御手をばさし伸べて 明きに導き給ひたる
大御恵ぞ有難き 道の光の畏けれ。
三
罪の淵瀬に陥りて とまる瀬もなく漂よひし
孱弱き身魂を皇神は 憐れみまして玉の手を
のべて命を玉ひけり いや永久の歓喜と
平安を来す嬉しさは 天地に譬ふるものもなし
あゝ惟神々々 神の恵みの有難き。
第二〇九
一
涙は雨と降り濺ぎ 雷空に轟きて
水瀬は溢れ住家をば 吾身と共に流すとも
赦されまじき吾罪を 千座の置戸の御徳に
洗はせ玉ふ有難さ 慎み感謝し奉る。
二
心を千々に砕きつつ 朝な夕なによき業を
励みて神に仕ふとも 大御恵の万分一
如何で酬いむ惟神 愛の御神の御手により
罪を洗はれ久方の 神の御国に進むより
頼りも力もなかるべし 如何に尊き御教を
朝な夕なに聞くとても 誠の行ひなき時は
如何でか清めむ罪の身を。
第二一〇
一
誠の神の御旨をば 悟りも得せず厳かな
奇しき神示を疑ひて 吾身の力を頼みてし
その愚さを今となり 神の光に照されて
漸く悟り悔いにけり 許させ玉へ厳御魂。
二
神より受けし身を忘れ やがて朽つべき宝をば
貪り慕ひし恐ろしさ 神の光に照されて
誠の宝の所在をば 覚りて悔ゆる身となりぬ
あゝ有難し神の教。
三
天津御空の神国に いや永久に咲き匂ふ
恵の花を他にして 咲けば忽ち散り失する
物言ふ花の色や香に 酔狂ひたる恐ろしさ
神の光に照されて 今は悟りぬ且悔いぬ
あゝ惟神々々 いとも尊き神の教。
第二一一
一
限りなき神の恵はありとても
赦されまじと歎きてしかな。
二
皇神の御稜威をなみし且あざみ
背きまつりし心忌々しき。
三
玉の手を拡げて主は待ちたまふ
いかで捨つべき迷はで来よと。
四
憐れみの涙に宿る月影は
瑞の御霊の姿なるらむ。
五
濁江の底にも月は御姿を
映して暗を照し玉ひぬ。
(大正一二・五・八 旧三・二三 北村隆光録)