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文献名1霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻
文献名2第5篇 春陽自来よみ(新仮名遣い)しゅんようじらい
文献名3第24章 神泉〔1574〕よみ(新仮名遣い)しんせん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年05月09日(旧03月24日) 口述場所教主殿 筆録者明子 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年10月16日 愛善世界社版310頁 八幡書店版第11輯 126頁 修補版 校定版339頁 普及版61頁 初版 ページ備考
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本文の文字数2248
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本文
  第二三二

    一

 貴美の名を聞く度ごとに悲しみも
  怖れも消えてこころ安けし。

    二

 疲れたる身の憩ひともなり吾霊魂の
  餌ともならむ珍の言の葉。

    三

 瑞御霊厳の御霊の御名こそは
  めぐみの露の源泉となれ。

    四

 永遠の生命のもとと生れませる
  月の御霊を仰げ世の人。

    五

 珍の御名称ふるごとにうるはしき
  調となりて吾霊勇む。

    六

 死りて神の御傍に至りなば
  称へまつらむ清めの御名を。

  第二三三

    一

 河の岸辺を行く時も  艱みの荒波渡り行く
 折にも心いと安し  神は吾等と倶に在せば。

    二

 群がる仇は猛りつつ  人垣なして囲めども
 吾霊魂を試むる  もの出で来り永遠の
 希望を砕くことあるも  如何でくだかむ瑞御霊
 吾身にそひてましませば。

    三

 瑞の御霊の贖罪に  重き吾罪失せにけり
 思ひ悩みし吾霊は  甦りつつ益良夫の
 如くに勇み奮ひ起つ。

    四

 厳の御魂の御力に  天津御空は捲き去られ
 大地は崩れやぶる時  罪に沈みし人の子は
 声を放ちて騒ぐとも  神の大道を歩む身は
 如何で怖れむ惟神  厳の御魂や瑞御魂
 清めの神のます上は。

  第二三四

    一

 瑞の御手をさしのべて  導きたまへ神の国。

    二

 山路は如何に暗くとも  浪路は如何に荒くとも
 吾は厭はじ皇神の  神の御旨と知る上は。

    三

 力を頼み吾智慧に  任せて一人世の道を
 選ぶな採るな人の子よ  ただ何事もかむながら
 神に委ねて大道を  正しく清く進むべし。

    四

 生命の泉の盃を  授けたまひし瑞御魂
 押し頂いて飲む上は  永久の喜び溢るまで
 充満しめ給ふぞ尊けれ  すべてを君にかへしまつり
 神の御国を開くため  悩みも責めも滅びをも
 何かはあらむ道のため。

  第二三五

    一

 苦しめる時の助けは我神の
  限りも知らぬ力とぞ知る。

    二

 地は変り山は移りて海となる
  世に住むとても如何でおそれむ。

    三

 皇神の珍の神都に流れたる
  生命の水は由良の河。

    四

 瑞御魂其言霊は疲れをば
  いやす生命の清水なりけり。

    五

 皇神の御許に集ひ来る身は
  悩み苦しみ消えて安けし。

  第二三六

    一

 旅人の夕暮近き淋しさを
  恵ませたまふ厳の御光。

    二

 悲しみの雨は夜の間に晴れわたり
  永久の喜び朝日と輝く。

    三

 怯ぢ惑ふ諸の人々村肝の
  こころ鎮めて神力に頼れ。

    四

 重き罪に悩み苦しむ人々は
  仰ぎて待てよ希望の光を。

    五

 悲しみの滝津涙をぬぐはれて
  喜び勇む晨は近し。

  第二三七

    一

 仇人の攻め来るとも荒風の
  吹き猛るとも夢なおそれそ。

    二

 山のごと心鎮めて動かざれ
  神の守りのある人の身は。

    三

 乱れゆく千々の思ひも安らかに
  生かさせたまふ瑞の大神。

    四

 静なる心の波は永久の
  花咲く岸に渡す神船。

    五

 帰り来ぬ死出の山路も根の国も
  神としあれば実にも長閑けし。

    六

 吾霊魂導きたまふ神ませば
  暗き黄泉路も如何で恐れむ。

  第二三八

    一

 言霊の清き祈りは皇神の
  大御心を慰めまつらむ。

    二

 濁りたる其言霊は皇神の
  清き心を曇らせまつる。

    三

 皇神は生命と権威にましませば
  醜の言霊怖れたまはず。

    四

 さりながら醜言霊を宣る時は
  忌ませ玉ふぞゆゆしかりける。

    五

 幼なき唇をもて幸祈る
  其の言霊ぞ神の栄光。

    六

 大空の天津神国の御座まで
  響き聞ゆる幼の祈り。

    七

 罪人の迷ひの道より帰り来る
  綱は祈りの言霊ぞかし。

    八

 喜びの歌を合唱せて天使
  琴掻鳴らし信徒迎ふ。

    九

 大前に祈る言葉は永久の
  生命を保つ御綱なりけり。

    一〇

 天津御国の御門の開く合言葉
  ともなり行かむ厳の言霊。

  第二三九

    一

 心鎮めて祈る時  霊さえわたりいと楽し
 悩みの多き現世の  覊を離れ大前に
 心の希望を宣り上げて  神の正しき兵士と
 力を得るぞ尊けれ。

    二

 神の御前に平伏して  祈る時こそ楽しけれ
 闇に迷へる吾霊を  清めて危き魔道より
 神の御国の大道へ  導きたまふ心地すれ。

    三

 珍の御前に平伏して  祈る時こそ楽しけれ
 スメール山の上よりも  高き心地ぞせられける
 昇る旭は慰安を  与へて千代の喜びを
 身魂にみたしたまふなり。

  第二四〇

    一

 花の朝月の夕も皇神に
  祈らで如何で世を渡り得む。

    二

 大前に祈る言霊忽に
  修羅の巷も松風匂ふ。

    三

 吠猛る獅子の穴をもおそれなし
  神の御前に祈る此身は。

    四

 疑の雲も憂ひの時雨をも
  祈りの声にまたく晴れ行く。

    五

 大前の祈りに勝るものはなし
  実にも奇しき言霊の力よ。

  第二四一

    一

 月の影西の山辺に薄れゆきて
  東の山にあかねさしけり。

    二

 夕日影浪のまにまに沈み行きて
  東の空にのぼる月影。

    三

 御恵の露にうるほひ撓む草も
  今は月夜に甦りける。

    四

 飛ぶ小鳥梢の風も皇神を
  称への調に声を合はしつ。

    五

 高熊の岩窟の前に祈りてし
  人の昔を偲ばれてけり。

    六

 沓島山海吹く風に曝されて
  法をつたへし教祖ぞ尊き。

    七

 吾ために神の御国に朝夕に
  祈らせたまふ主ぞ尊き。
(大正一二・五・九 旧三・二四 於教主殿 加藤明子録)
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