文献名1霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻
文献名2第5篇 春陽自来よみ(新仮名遣い)しゅんようじらい
文献名3第25章 神家〔1575〕よみ(新仮名遣い)しんけ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
あらすじ
主な人物
舞台
口述日1923(大正12)年05月09日(旧03月24日)
口述場所
筆録者隆光
校正日
校正場所
初版発行日1925(大正14)年10月16日
愛善世界社版322頁
八幡書店版第11輯 129頁
修補版
校定版352頁
普及版61頁
初版
ページ備考
OBC rm6125
本文のヒット件数全 0 件
本文の文字数2229
その他の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい
霊界物語ネット
本文
第二四二
一
一日の業を終りし黄昏に
御前に祈るこころ楽しさ。
二
千早振る神をおきては聞くものも
なき山奥に伏し歎くかな。
三
吾罪のいと恐ろしくなりゆきて
家にも居れぬ胸の苦しさに。
四
行末の幸を思ひて朝夕に
珍の御前に祈りけるかな。
五
何事も瑞の御魂の我主に
委ねまつるぞ歓喜の種。
六
仮の身に沁み渡り来る寒さをも
神を思へば暖かくなりぬ。
七
現世の日影を後に行く時は
瑞の御魂ぞ力なりけり。
第二四三
一
神の御国へ安々と 上りて千代の楽みを。
受くるものとは知り乍ら 親しきものを後におき
慣れし此世をたつ時は 名残惜しまぬ人やある
祈れよ祈れ御前に 祈りに勝る力なし
二
人は此世を後にして 神の御国に旅立し
いや永久の命をば 保ちて栄ゆる事の由
完全に詳細に悟れども あとに残りしもの共に
別れて行かむその憂ひ いかで惜まぬ人やある
祈れよ祈れ大前に 祈りは誠の力なり。
三
災多き現世の 仮の栄耀は願はずも
家族親族は飢ゑ渇き その惨めさを見るにつけ
心を痛めず安らかに 世に住む者はあらざらめ
祈れよ祈れ大前に 祈りは誠の力なり
四
艱みのつきぬ世に住めど 厳の御魂や瑞御魂
教の幸に力得て 弱き此身も曲津霊に
勝ちて行くこそ嬉しけれ 祈れよ祈れ大前に
祈りは誠の力なり。
第二四四
一
厳の御魂や瑞御魂 命の神は人草の
罪科憂ひを科戸辺の 言霊風に吹き払ひ
安きに清め玉ふべし あゝ諸人よ諸人よ
心の歎きを打あけて 命の御手に縋らざる
瑞の御魂の我貴美は 弱き吾等の身魂をば
憐れみ玉ひ許々多久の 悲しみ艱みを治めまし
慰め玉ふぞ有難き。
二
瑞の御魂の我救主は 永遠に変らぬ御恵の
深くまします神柱 世人の吾を棄つる時
仁慈の深き涙もて 劬り玉ふぞ有難き。
第二四五
一
村肝の心清めて大前に
祈る誠を神は受けまさむ。
二
御恵の充ち足らひたる月の神は
人の祈祷を恵ませ玉ふ。
三
許々多久の罪や穢を洗ひ去り
清く安けき身となし玉へ。
四
清まりし吾身魂をば御心の
ままに柱とならしめ玉へ。
五
朝夕に祈る吾身を幸はひて
弥永久に守らせ玉へ。
六
清らかにいと安らかに世を送り
天津御国に帰らせ給へ。
第二四六
一
現世の波切り抜けて永久に
休らふ港は神の大前。
二
薫しき教の花の咲き出でて
春めき渡る神の御園は。
三
山川をよし隔つとも神にある
御霊は共に親しく住まむ。
四
天の戸を開きて下り給ひたる
厳の御魂は生命なりけり。
第二四七
一
昼も夜も謳ひ称へて尚足らず
思ひ悩むは神の御恵。
二
吾魂の歓喜希望生命をば
永遠に授くる御神尊し。
三
瑞御魂慕ひて来る人の子の
背撫でさすり慈しみ給ふ。
四
道もなき荒野ケ原を踏み分けて
行き悩みたる身を照しませ。
五
山奥に踏み迷ひつつ佇める
吾身を仇は嘲り笑ふ。
六
御恵の主に会はむと萱草の
野辺をば分けて来る床しさ。
七
我主のやさしき笑に御使も
青人草も仰ぎ喜ぶ。
八
御言葉の其美はしき花の香に
天地百の神うた謳ふ。
九
御恵の御声を聞くぞ嬉しけれ
たえぬ命の力と思へば。
第二四八
一
皇神の尊き御名を讃め称へ
喜ぶ声は天地に充つ。
二
へりくだり人に奢らず衒はずに
神の心をこころとし行け。
三
生くるともはた死するとも只神を
祈るこころを授けたまはれ。
四
村肝の心を清めて御恵を
充たす御神に神傚はまし。
五
瑞御魂とく来りまして吾胸に
清き御名をば記さしめ給へ。
第二四九
一
現世をあとに神国に帰り行く
身を照しませ厳の大神。
二
吾胸に充ちし喜び今は早
御園の花となりにけるかな。
三
逃げ去りし清き霊魂よ枉を悔いし
吾身にとくとく帰らせ給へ。
四
何事も皆打捨てて世柱の
誠の神に仕へまつらむ。
五
麻柱の道の教を諾ひて
綾の高天原に勇み進まむ。
第二五〇
一
皇神の御許に詣づる事ならば
百の悩みを潜りて行かむ。
二
冬もなく夜なき国に上る身は
神に選れし身魂なりけり。
三
日は暮れて草の褥に石枕
淋しき折も神は守らす。
四
皇神の御許に心近づけて
夢路に入りし時の楽しさ。
五
大空に輝く星の数多く
恵の露のはかり知られず。
六
瑞御魂恵のもとに近づきて
罪の重荷を卸し休まむ。
七
朝まだき枕に通ふ涼風は
瑞の御魂の御息なるらむ。
八
暖かき褥の中に身を安く
横たはるだも神の御恵。
九
天翔り神国に至る吾魂は
瑞の御魂ぞ力なりけり。
一〇
美はしき主の面を拝みなば
吾たましひは甦るべし。
第二五一
一
小男鹿の水を慕ひてあへぐ如
吾魂は神を尋ぬる。
二
谷川の水清らけく流るとも
許しなければ如何で汲み得む。
三
仇人に虐げられし吾涙は
御国に進む栞なるかも。
(大正一二・五・九 旧三・二四 北村隆光録)
(昭和一〇・五・一四 王仁校正)