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文献名1霊界物語 第68巻 山河草木 未の巻
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3序文よみ(新仮名遣い)じょぶん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2018-06-05 18:40:19
あらすじ
大正13年の出来事:

エスペラント語の機関紙を世界四十八カ国に発送し、世界各国より多くの人が大本を訪ね来たった。

大本瑞祥会を亀岡から綾部に移し、役員職員・規則を改めた。

黒竜会、普天教、紅卍会との提携を深めた。

さまざまな名士が参綾した年であった。

蒙古入を果たした年であった。

新暦七月二十五日に内地へ帰る。

二十七日に大阪若松町の刑務所に入る。

九十九日後の十月一日に綾部に戻る。

霊界物語六十七巻として蒙古入を口述し、「上野公園」名で出版。

六十八、六十九巻を口述後、明けて正月五日から七日の間の三日間に七十巻の口述を終える。

五六七殿の七五三の太鼓は、大正十三年の九月八日より、五六七、と打つようになった。また同日、二代様が尉と姥の神像を迎え帰った。

次女梅野、三女八重野の結婚があった。

旧大正14年の六日から七日の午後にかけ、黄白色の降雪があった。

(編著者より:七十巻として口述された本巻が、都合により、六十八巻として発行されている)
主な人物 舞台 口述日1925(大正14)年01月28日(旧01月5日) 口述場所月光閣 筆録者北村隆光 校正日 校正場所 初版発行日1926(大正15)年9月30日 愛善世界社版前付 1頁 八幡書店版第12輯 145頁 修補版 校定版前付 1頁 普及版69頁 初版 ページ備考
OBC rm680001
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本文  大正甲子は古来稀なる変つた年であつた。世界に取つても、大本に取つても、又著者自身に取つても、大革新の気分の漂うた不思議な年である。先づ世界の出来事はさて措いて、大本の過去一年間の活躍史を見れば、エスペラント語を以て綴りたる大本雑誌を世界四十八ケ国に発送し、且世界の各地より大本を求めて来る者最多く、次いで大本瑞祥会を亀岡より綾部に移して、教務の統一を計り、役員職員を新任し、規約を制定して、大いに神人愛の為鵬翼を張つて天下に高翔せむとする機運に向つた。次いで黒竜会との精神的提携、普天教との関係は益々濃厚の度を加へ、支那道院紅卍字会と提携して神戸に道院を設け、広く各宗の信徒を集め、宗教統一の大本が理想の実現に着手した。又回教徒にして吾派遣したる公文直太郎氏の復命を始め田中逸平氏の参綾、支蒙学者の石山福治氏其他数多名士の参綾となり、大本は愈此年より復興革新の曙光を認むることとなつた。又著者個人に取つては、正月九日より亜細亜聯盟の基礎を造らむ為、秘書長松村氏外二名と共に朝鮮を経由して奉天に渡り、蒙古の英雄蘆占魁其他の豪傑連を率ゐて蒙古救援軍を起し、深く奥地に入つて、索倫山に軍の編成をなし、大本喇嘛教を設立し、日地月星の教旗を翻し、着々として人類愛実行の緒に就きしが、大神の摂理に依りて白因太拉の難を無事突破し、支那並びに日本領事館の監獄生活を甞め、新暦七月廿五日再び内地に帰り、警官に護送されて、同月廿七日大阪若松町の刑務所に投込まれ、九十九日の獄舎生活を了へて、十一月一日漸く綾部に帰り、霊界物語第六十七巻として蒙古入の梗概を口述し、表面上野公園著として天下に発表する事とした。それより寸閑を窺ひ、六十八、九の巻を口述し、又更に正月五日より七日に亘り、古稀の巻(七十巻)を口述し了る事となつた。五日の五は厳の御魂に因あり、且大正十年著者が始めて京都の刑務所に投込まれたる記念すべき日である。六日の六、水火の調節に仍つて万物萌え出づるといふ言霊であり、七日は天地完成の意を含んだ吉日である。此目出度き五六七の三六の三ケ日は瑞の御魂に因んでゐる。又五六七殿の七五三の太鼓は甲子九月八日より五六七と打つ事になり、此日は印象深き神島詣での際、二代澄子が紫の玉にも譬ふべき、尉と姥との神像を迎へ帰りし瑞祥の日である。又二女の梅野、三女の八重野の結婚も甲子の年に執り行ふ事となつた。何に付けても千変万化、端倪す可らざる事物の続出したる記念の年である。
 月光愈世に出でて万界の暗を照破すとは霊界物語の発表に対し、神界より示されたる聖句である。古来稀有と称する七十巻の巻を編述するに当り、月光閣に於て、始めて完成したるも、御幣担ぎか知らねども、著者に取つては、実に何かの神界の経綸が秘んでゐるやうにも考へられる。筆録者松村真澄、北村隆光、加藤明子諸氏の筆録の労苦を謝し、後日の記念の為に茲に誌しおく次第である。六日の夕方より七日の午後にかけ黄白色の降雪あり。地上に積む事殆んど二寸、之れ亦実に古来稀有の現象といふべしである。惟神霊幸倍坐世。
   大正十四年正月七日 新一月三十日 於月光閣
(編輯者から)本巻は都合により第六十八巻として発行されます。以後も引続き順送りとなりますから御諒承下さい。
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