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文献名1霊界物語 第73巻 天祥地瑞 子の巻
文献名2第1篇 紫微天界よみ(新仮名遣い)しびてんかい
文献名3第2章 高天原〔1833〕よみ(新仮名遣い)たかあまはら
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
宇迦須美の神の活動からオの言霊が生まれた。

オの神格化=大津瑞穂の神

宇迦須美の神が高く昇って天津瑞穂の神を生んだ。

大津瑞穂、天津瑞穂の両神が見合った。

タ=高鉾の神、カ=神鉾の神が生まれた。

高鉾の神が大虚空中を駆け巡り、神鉾の神がカのこと霊の光を輝かせた。

高鉾の神は左回りに旋回し、神鉾の神は右回りに旋回した。これによって、円満晴朗なる宇宙が形作られた。

両神のはたらきは、無限大の円形を形作った。この円形の活動がマの言霊であり、天津真言の大根源はマの言霊から始まった。

高鉾の神(タ)と神鉾の神(カ)が宇宙に現れた形を「タカア」と言い、両神が宇宙を形成した活動が「マ」である。=>「タカアマ」

タカアマの言霊が際限なく虚空に広がって果てしない様がハの言霊=速言男の神となる。

高鉾・神鉾の神は、速言男に大宇宙完成を命じる。速言男の神は右に左にぐるぐると廻り、また鳴り響いて、螺旋形を形作った。=ラの言霊が生まれた。

高鉾・神鉾の神の活動(タカア)、両神による宇宙の形成(マ)、宇宙が果てしなく広がって速言男の神が誕生し(ハ)、速言男の神が螺旋形を形作って宇宙が完成した(ラ)。

タカアマハラの6つの言霊によって、無限絶対の大宇宙が形成された。ついで、無数にある小宇宙が形成された。そして、清く軽いものは霊子の源となり、重く濁ったものは物質の源となった。

ここまできて、ようやく天地の基礎ができた。速言男の神以前は、霊界のみがあったが、タカアマハラの六言霊によって、ようやく天界における物質の素ができた。それから天地ができて分かれるまで、さらに数十代の神々がある。この時代が、「天の世」である。

タカアマハラの六言霊は鳴り鳴りて鳴り止まず、その活用から大虚空に紫微圏というものが現れ、次第に水火を発生して光を放った。その光が一所に凝結して無数の霊線を発射し、大虚空が紫色に輝く、紫微圏層の世を創った。

ついで蒼明圏層、照明圏層、水明圏層が現れ、最後に生成圏層という断層が発生した。これらの圏層の広さ・高さは測ることの到底できないほどである。
主な人物 舞台 口述日1933(昭和8)年10月04日(旧08月15日) 口述場所天恩郷 千歳庵 筆録者加藤明子 校正日 校正場所 初版発行日1933(昭和8)年11月22日 愛善世界社版 八幡書店版第13輯 34頁 修補版 校定版14頁 普及版 初版 ページ備考
OBC rm7302
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本文  ここに宇迦須美の神は⦿の神の神言もちて、大虚空中に活動し給ひ、遂にオの言霊を神格化して大津瑞穂の神を生み給ひ、高く昇りて天津瑞穂の神を生ませ給ひぬ。大津瑞穂の神は、天津瑞穂の神に御逢ひてタの言霊、高鉾の神、カの言霊、神鉾の神を生ませ給ひぬ。高鉾の神は太虚中に活動を始め給ひ、東に西に南に北に、乾坤巽艮上下の区別なくターターターター、タラリタラリ、トータラリ、タラリヤリリ、トータラリとかけ廻り、神鉾の神は、比古神と共にカーカーカーカーと言霊の光かがやき給ひ、茲にいよいよタカの言霊の活動始まり、高鉾の神は左旋運動を開始し、神鉾の神は右旋運動を開始して円満清朗なる宇宙を構造し給へり。茲に於て両神の活動は無限大の円形を造り給へり。この円形の活動をマの言霊と言ふ、天津真言の大根元はこのマの言霊より始まれり。
 高鉾の神、神鉾の神、宇宙に現れ給ひし形をタカアと言ひ、円満に宇宙を形成し給ひし活動をマと言ひ、このタカアマの言霊、際限なく虚空に拡がりて果てなし、この言霊をハと言ひ速言男の神と言ふ。両神は速言男の神に言依さし給ひて、大宇宙完成の神業を命じ給ふ。速言男の神は右に左に廻り廻り鳴り鳴りて螺線形をなし、ラの言霊を生み給ふ。この状態を称してタカアマハラと言ふなり。高天原の六言霊の活動によりて無限絶対の大宇宙は形成され、億兆無数の小宇宙は次で形成さるるに至れり。清軽なるもの、霊子の根元をなし、重濁なるものは物質の根元をなし、茲にいよいよ天地の基礎は成るに至れり。
 未だ速言男の神以前の世は宇宙なるもの無く、日月星辰の如き霊的物質形をとめず、虚空はただ霊界のみ創造され、物質的分子は微塵だもなかりけるが、この六言霊の活用によりて、天界の物質は作られたるなり。これより天地剖判に至るまで数十代の神あり、之を天の世と称し奉る。
 天の世は霊界のみにして現界は形だにもなく、実に寂然たる時代なりき。この高天原六言霊の鳴り鳴りて鳴り止まざる活用によりて、大虚空に紫微圏なるものあらはれ、次第々々に水火を発生して虚空に光を放ち、其光一所に凝結して無数の霊線を発射し、大虚空をして紫色に輝く紫微圏層の世を創造し給ひぬ。紫微圏層についで蒼明圏層現れ、次に照明圏層、次に水明圏層現れ、最後に成生圏層といふ大虚空に断層発生したり。この高さ広さ到底算ふべき限りにあらず、無限絶対無始無終と称するより語るべき言葉なし。嗚呼惟神霊幸倍坐世。
(昭和八・一〇・四 旧八・一五 於天恩郷千歳庵 加藤明子謹録)
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