文献名1霊界物語 第73巻 天祥地瑞 子の巻
文献名2第1篇 紫微天界よみ(新仮名遣い)しびてんかい
文献名3第4章 ⦿の神声〔1835〕よみ(新仮名遣い)すのしんせい
著者出口王仁三郎
概要
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データ最終更新日----
あらすじ天の世はあらゆる性質を含有して極まった状態にして、また純々とした状態であった(本文の神代の言葉による記述参照)。
このすべての状態を一言に表して スという。
だから、スの言は七十五声の精霊を完備していて、しかも各々の声がその真の位を保っているのである。
真の位とは、すべての声がお互いに向かい合って、遠きも近きもことごとく、「返対力が純一に密合の色を保ちて実相しつつ、」とてつもなく大きく極まってつねに張り詰め、活気は内にみなぎって四方に散らばっている。
いわば、とてつもない大きさに立ち込めこもった気が、鳴り起とうとしている。一見深く静かに澄んでいるが、内には神機を含み蔵している、その時の状態である。
スは皇(スベラギ)の極元である。
主な人物
舞台
口述日1933(昭和8)年10月05日(旧08月16日)
口述場所天恩郷 千歳庵
筆録者加藤明子
校正日
校正場所
初版発行日1933(昭和8)年11月22日
愛善世界社版
八幡書店版第13輯 36頁
修補版
校定版20頁
普及版
初版
ページ備考
OBC rm7304
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本文
此の至大天球の未だ成立せざる⦿の神時代の天の世は、唯至大浩々而氤氳ぎたる極微點の神霊分子が撒霧に撒散而、至大浩々霊々湛々たる極微點分子が玄々漠々妙々たり。漂々點々烈々兮、恒々極々鋳々兮、平々運々洞々兮、几々白々渺々兮、剛々神々寂々兮、照々電々精々兮、満々既々着々兮、汎々膨々凝々兮、登々軟々挿々兮、進々酸々黒々兮、降々責々臨々兮、赤々炭々止々兮焉して万性を含有し極乎として純々たり。神代神楽翁三番叟の謡に、
『タータータラーリ、タラリーラー、タラリ、アガリ、ララーリトー、チリーヤ、タラリ、ララリトー』
と言ふは、此の神秘の転化したる語にして、天の世開設の形容を顕示したるなり。故に此の霊声を総て一言に⦿と謂ふ。此の⦿声の神霊を明細に説き明かす時は、世界一切の太極本元の真体及び其の成立の秩序も、億兆万々劫々年度劫大約恒々兮大造化の真象も、逐一明かに資り得らるるなり。
蓋し⦿の言たるや⦿にして⦿なるが故に、既に七十五声の精霊を完備して、純乎として各自皆その真位を保ちつつあり。然して其の真位と謂ふは、皆両々相向ひて遠近皆悉く返対力が純一に密合の色を保ちて実相しつつ、至大極乎として恒々兮、活気臨々として点々たり、所謂至大氤氳の気が声と鳴り起むと欲して、湛々の中に神機を含蔵するの時なり。故に世に人たる者は先づ第一に此の⦿の謂れを明かに知るべきものとす。何故なれば⦿は皇の極元なればなり。
(昭和八・一〇・五 旧八・一六 於天恩郷千歳庵 加藤明子謹録)