文献名1霊界物語 第73巻 天祥地瑞 子の巻
文献名2第1篇 紫微天界よみ(新仮名遣い)しびてんかい
文献名3第9章 香具の木の実〔1840〕よみ(新仮名遣い)かぐのこのみ
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
あらすじ天之峯火夫の神は、紫微宮の庭にある香具の木の実八十個に呼吸(いき)を吹きかけた。すると、木の実から高野比女の神、寿々子比女の神らをはじめ、八十柱の女神が成り出でた。
太元顕津男の神は、高野比女の神と夫婦となって、高地秀の宮に鎮まった。そして水火の呼吸を組み合わせて雲を生み、雨を降らせて天界に湿りを与え、万物を発生させ、稲、木の実を実らせた。
これが、大嘗の神業の完成である。
顕津男の神は、ほかに宇都子比女、朝香比女、梅咲比女、花子比女、香具の比女、小夜子比女、寿々子比女、狭別の比女を近くにはべらせた。高野比女をあわせたこれらの女神が、八柱の女神である。
この他に七十二柱の比女神を紫微宮界の東西南北に配置して御樋代となした。
主な人物
舞台
口述日1933(昭和8)年10月10日(旧08月21日)
口述場所水明閣
筆録者加藤明子
校正日
校正場所
初版発行日1933(昭和8)年11月22日
愛善世界社版
八幡書店版第13輯 45頁
修補版
校定版54頁
普及版
初版
ページ備考
OBC rm7309
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本文
紫微天界、最奥霊国紫微の宮居に鎮まり居ます主の大神、天之峯火夫の神は、宮の清庭に弥茂り弥栄えつつ非時花咲き実る香具の木の実を、左守の神に命じてむしり取らせ給へば、其の数八十に及べり。
茲に主の神は虚空にスの言霊を鳴り出で給ひて、香具の木の実を右手に握らせ呼吸を吹きかけ給へば、艶麗なる女神の霊御口より生り出でまして香具の木の実に移らせ給ひ、茲に艶麗なる女神の姿生り出でましぬ。この女神の名は高野比女の神と申す。次に一つの木の実を手握り玉の清水に滌ぎ給ひて御息を吹きかけ給へば又もや女神成り出で給ふ。之を寿々子比女の神と申す。かくして八十の香具の木の実は、いづれも天下経綸の御柱として貴の女神と現れ出でませり。
御鈴ふる厳の言霊幸はひて
八十比女神は現れましにけり
主の神は貴の木の実にみいきかけて
天界経綸の種を生ませり
国生みの神の神業のなかりせば
この天地は開けざるべし
顕津男の神の国生み御子生みは
大経綸の基なりけり
国を生み又天を生み神を生み
人の子生める顕津男の功
非時の香具の木の実は主の神の
スの味ひをもてるなりけり
顕津男の神の神言は八十比女を
御樋代として国をひらけり
国々の国魂神を清らけく
生みおほせたる八十の比女神
比女神の生みの功は大宇宙
大千世界をやすく照せり
茲に太元顕津男の神は、主の神の神言かしこみ高野比女の神にみあひて、高地秀の宮に永久に鎮まり居まし、国を拓き神ををさめ、水火の呼吸をくみ合せもやひ合せて雲を生み、雨を降らせて、あらゆる天界に湿りを与へ給へば、国土に万物発生し、天の狭田長田に瑞穂の稲は実り木の実は熟し、大嘗の神業漸く完成を告げ給ふ事とはなれり。
顕津男の神は主の神の神言かしこみて宇都子比女の神、朝香比女の神、梅咲比女の神、花子比女の神、香具の比女の神、小夜子比女の神、寿々子比女の神、狭別の比女の神を近く侍らせ神業に奉仕せしめ給ひぬ。之を八柱の女神となも言ふ。この外七十まり二柱の比女神を紫微宮界の東西南北、遠近の国土に配りおきて、神の御樋代となし、大経綸を行ひ給ひしぞ畏けれ。
(昭和八・一〇・一〇 旧八・二一 於水明閣 加藤明子謹録)