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文献名1霊界物語 第73巻 天祥地瑞 子の巻
文献名2第2篇 高照神風よみ(新仮名遣い)たかてるしんぷう
文献名3第16章 八洲の河〔1847〕よみ(新仮名遣い)やすのかわ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ太元顕津男の神は、大御母の神をはじめとする諸神に見送られて、神生み国生みの旅に出発した。東北に向かって進んでいくと、前途にはるかに高くそびえる美しい山があった。山頂より紫の雲気が立ち上り、まばゆいばかりに輝いている。顕津男の神が霊山を望む歌を歌うと、大御母の神は、あの高照の山は我が住処である、と歌った。顕津男の神は威儀を正し、もろ手を打ち合わせ、タカの言霊を鳴り出でて礼拝をした。続けて、足元を流れる天の八洲河の清泉を褒め称えた歌を歌った。大御母の神に続いて、諸神たちは天の八洲河を越えて東の岸に着いた。大御母の神は麒麟にまたがったまま、声さわやかに歌った。天の八洲河をやすやすと渡った顕津男の神の雄雄しき姿かな。この河を流れる真清水は、遠き宇宙の初めより、紫微天界の「司の河」といわれており、恵みの露を流し、世の雲霧を払い、百の罪とがを洗うもの。この真清水は、主の神が、瑞の御霊に与えた生命の水である。顕津男の神よ、この真清水を心とし、この清流を教えとして、四方の神々をもれなく救え。いざこれよりは、高照山の尾の上に駆け上り、宮居を建てて、主の大神の経綸に仕えよう。諸神よ、急げ。こうして、大御母の神は真っ先に山を指して急ぎ行く。
主な人物 舞台 口述日1933(昭和8)年10月12日(旧08月23日) 口述場所水明閣 筆録者森良仁 校正日 校正場所 初版発行日1933(昭和8)年11月22日 愛善世界社版 八幡書店版第13輯 70頁 修補版 校定版142頁 普及版 初版 ページ備考
OBC rm7316
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本文  茲に月の大神の神霊瑞の御霊太元顕津男の神、栄城山を下り、大御母の神其他の諸神に送られて、神生み国生みの旅に就かせ給ふ。数百頭の麒麟は神々を背に負ひ乍ら、カコクケキの言霊清しく鳴り鳴り出でつつ諸神を送り、鳳凰の群は各々諸神を翼に乗せ、タトツテチの言霊を鳴り出でながら、東北の国原を指して夜を日に次いで進ませ給ふ。行き行けば前途に巍峨として高く聳ゆる秀嶺あり。顕津男の神は高く御手を差翳し秀嶺を望み給ふに、山頂より紫の雲気立昇り目もまばゆきばかりなり。
 茲に顕津男の神は広く長く横はれる天の八洲河に麒麟諸共に立ち入り給ひ、白銀の如く輝く水瀬の中に立ちて御歌詠ませ給ふ。

『見渡せば紫の雲立ち昇る
  遥の高根の荘厳なるかな』

 大御母の神は直に謡ひ給はく、

『見はるかす春の高根は天界に
  その名も著き高照の山

 高照の山は遥けく見ゆれども
  吾には近き住所なりけり』

と謡ひ給ひて、永久に住み給ふ御舎の霊山なることを示し給へば、顕津男の神は威儀を正し双の手を拍ち合せ、タカの言霊を鳴り出で礼拝稍久しう為し給ふ。
 顕津男の神は足下を流るる清泉を賞め讃へながら、

『いすくはし此の流は主の神の
  天津真言のみたまなるらむ

 霧雲の雨とかはりて足引の
  山にくだちし恵の露かも

 此の水は瑞の御霊のかげ写し
  神代を照す真寸鏡かも

 山川は清くさやけし我は今
  八洲の河原に水鏡見つ

 此水の滞りなく流るごと
  わが経綸を進ませ給へ

 夕されば月の流るる八洲河の
  清瀬に立ちてもの思ふかな

 八柱の宿に残りし比女神に
  此水鏡見せたくぞ思ふ

 滞みなく千代に流るる八洲河の
  清きは瑞の御霊なるらむ

 母神の我に賜ひし珍の獣
  逆さに写る此の水鏡よ

 真清水の鏡に写し眺むれば
  我も逆さに写りてあるも

 百神の我宣る道を逆しまに
  見るも宜なり瑞の御霊よ

 八洲河の堤に生ふる常磐木は
  我神業を明して立てるか

 常磐木の松にかかれる天津日の
  影清しもよ御空晴れつつ

 照渡る天津日懸る常磐木の
  松のこずゑに露光るなり

 鳳凰は翼を揃へ世を謳ひ
  麒麟は足を揃へて言祝ぐ

 大御母神の恵みに我は今
  八洲の河原の清瀬を渡る

 主の神の恵の露に生ひ立ちし
  麒麟に跨り国生みなさばや

 神を生み国魂を生む神業を
  助くる麒麟はわが宝なり』

 斯く謡ひながら大御母の神の御後に従ひて八洲の河原の東の岸に安々着き給へば、諸神もわれ遅れじと一斉に岸に上らせ給ひ、
 「ウーアー、ウーア」の厳の言霊宣り上げ給ふ。故天界の諸山諸川を初めとし、森羅万象悉く震動して言霊歌を謡ひ踊り狂ひ舞ふ。
 大御母の神は麒上高く御声爽かに謡ひ給ふ。
『久方の天の八洲河安々と
 渡らふ岐美の雄々しき姿よ
 そも此河を永久に
 流るる清水真清水は
 千早振る遠き宇宙の初めより
 紫微天界の司の河と
 称へ奉られ永久に
 恵の露を流しつつ
 世の雲霧を払ふべき
 百の罪咎洗ふべき
 そも此の真清水は
 瑞の御霊に主の神の
 与へ給ひし生命の水よ
 汝太元顕津男の神
 此真清水を心とし
 清き流れを教とし
 四方の神々遺ちもなく
 もれなく救へ惟神
 厳の言霊宣り上げて
 主の神初め諸々の
 神の御前に宣り奉る
 天津日は照る照る月は冴ゆ
 天に昇りて雲となり
 雨とかはりて地にくだち
 高山短山霑ほして
 百谷千谷の細流を
 一つに集めし神の河
 流るる水は瑞御霊
 四方の神々うるほして
 永久の生命を与へます
 生命の清水真清水よ
 此の天界に八洲河の
 流れあらずば如何にせむ
 浜の真砂の数なせる
 星の神霊は輝きて
 天に花咲き地の上は
 白梅匂ひ迦陵頻伽
 清しく歌ひ鳳凰は
 翼拡げて舞ひ遊び
 麒麟は数多の神々を
 背負ひ奉りて八洲の河
 雄々しく清く渡らしぬ
 いざ是よりは高照山の
 尾の上にかけ登り
 貴の宮居を見立て奉り
 主の大神の経綸に
 仕へ奉らむ惟神
 急がせ給へ百神よ』
と謡ひ終り、真先に立ちて麒麟の足許チヨクチヨクと御山を指して急ぎ給ふ。
(昭和八・一〇・一二 旧八・二三 於水明閣 森良仁謹録)
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