七十四巻は、紫微天界における国土(くに)生み神生みの神業(みわざ)の一部を略述したもので、主に太元顕津男の神の活動を説いている。
紫微天界は、何億万年もの後、修理固成の大経綸によって現在の大地球となったのである。紫微天界とは、天体中における豊葦原の瑞穂の国なのである。
五圏層の天界もまた、億兆の無数の大宇宙を形成して、永遠にずっと神人を守り、現在にいたるまで活動を続けているのである。
国土生み神生みの神業の物語の中に、神々の神名において、活動の状態と言霊の無限の稜威(いづ=尊厳の威光)を明示してある。心をしのばせて熟読するように。
物語は、紫微天界の中でもまだ幼い真鶴山の固成から、玉野森の清丘へ、そして主の大神に神勅を請うまでのいきさつを示している。
天界の言葉はすべてアオウエイの五大父音で通じているが、現代人のためにやむをえず、三十一文字の和歌を応用して神意を発表してある。