文献名1霊界物語 第75巻 天祥地瑞 寅の巻
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3総説よみ(新仮名遣い)そうせつ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日2023-03-05 04:50:21
あらすじ太虚の中、⦿(ス)の言玉が鳴り鳴りて、皇神国(すめらみくに)と皇(すめらぎ)の極限を成就した。この極限の⦿(ス)を明らかに知ろうとするなら、朝夕、斎戒沐浴して身を屈して謹慎し、智慧証覚を満天に満たし、智慧の力によって至大天球をひと呑みにし、それを腹の中に収めて真空之定(ヲヒ)に入り、そして三日三夜の間観察し、三日三夜の間空中の言を聞き、三日三夜の間空気を嗅ぎ、そうして精神を練り鍛える。すると、愚者でもそれ相応の智慧の光をえることができる。その智慧正覚の光をもとにすれば、⦿(ス)のいわれを聞いて理解することができる。撒霧(さぎり)に撒霧った状態の⦿(ス)が、一極に集まりきって、これ以上ないくらい大きく力充ちて安定しているときに、その両極に、自然と対照力(タタノチカラ)が起こった。これが、天之峯火夫の神が、もろ手を差し出して対照にとなった形である。億々兆々万里の距離を、両手で貫き保っている、ということである。同時に、北と南の両極端にもこの対照力が起こり、突き通るような勢いで、四方八方あらゆる方向の両極端に、同じ対照力が起こり、⦿(ス)の外面は、対照力で張り詰めた。このとき初めて、球の形が現れた。タマの二声の霊は、対照力がすべてに張り詰めて成り定まった、という意味である。この至大天球中に張り詰めた、数限りない対照力は、その中間(ナカゴ)を、極微点(コゴコ)の連珠糸(サヌキ)で掛け貫き保っている。これを言い表して、対照(タ)、掛貫力(カ)、全く張り詰め玉と成る(マ)、という。この至大天球は、極めて微小な点であり、珠を連ねる糸でつながった「神霊分子」を充実させて、活動の機関とし、活気臨々として活きている。この状態を、神霊活機臨々(ガ)と言うのである。また、それが膨張してこれ以上ないくらいに広がった様を、至大凞々(ハ)と言う。また、その造化の仕組みが運行循環している様を表して、循環運行(ラ)と言う。だから、タカマガハラという六言の神霊のしくみを明らかに解き明かすと、天地の始まりの秩序を親しく目撃したようで、それを聞いた人の心の中は確乎として愉快に感得するようになる。このように、球の形が備わるときは、その中心部に不動の力が備わって、自ずと定まる力と、一点に向かって引き締まる力が起こるのである。至大天球が成り定まったとき、その内部は極微点(コゴコ)の連珠糸(サヌキ)がきちんと縒り合わされ、つらなって機糸よりもただしく組織された状態で現れつつ、広大に満ち満ちて安定した状態で充実し、神々霊々、活機臨々として極まっている。この事実を十四声に縮めて、タカマガハラニカミツマリマス、と言うのである(至大天球之中(タカマガハラ)、神々霊々活機臨々兮極微点連珠糸(カミ)、充実実相而(ツマリ)、在矣(マス))。続いて、⦿(ス)の大神、天之峯火夫の神の御神名の起源、御活動、御名義の略解。ア:大本初頭の言霊があわられ出て、世界の中心となり、⦿(ス)の本質と生り出でた言霊。無にして有、天にして地である活用。マ:全く備わり、一の位にある。一乃精体(アノイキミ)にして廻り囲む言霊。ノ:天性のまま伸び延び、支障のない。産霊の言霊。ミ:ミは霊にして体。玉となり、屈伸自在である。産霊の形をあらわす。モイの結晶点である言霊。ネ:ネは声音。納まり極まり、根本にして一切を収める言霊。ヒ:光り輝く。最初大本という意味であり、霊魂の本体である。太陽の元素となり、月の息となる言霊。オ:興し助ける言霊、大気大成の活用がある。先天の気であり、億兆の分子を保ち、出入自在である、という意味。これによって、天之峯火夫の神の御神格がどのようなものか、推測して知ることができる。その他、神々の御名からそのご活動を伺い知るためには、言霊学の知識でなければできないのである。
主な人物
舞台
口述日1933(昭和8)年11月03日(旧09月16日)
口述場所水明閣
筆録者加藤明子
校正日
校正場所
初版発行日1934(昭和9)年2月3日
愛善世界社版
八幡書店版第13輯 288頁
修補版
校定版3頁
普及版
初版
ページ備考
OBC rm750002
本文のヒット件数全 1 件/神天=1
本文の文字数1605