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文献名1霊界物語 第80巻 天祥地瑞 未の巻
文献名2第3篇 天地変遷
文献名3第16章 火の湖〔2020〕
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ秋男一行が猛獣の悪魔たちに噴火口に投げ入れられて命を落とした後、半時ほどして火炎山はたちまち大鳴動を始め、前後左右上下に振動すると大爆発を起こした。
高い山影は跡形もなくなり、代わりに大きな湖水が出現し、中央の小さな小島が残るのみであった。猛獣毒蛇、水奔鬼たちは大部分が全滅し、中央の小島には、秋男たちの精霊と、朝霧ら国津神の娘たちの水奔鬼が残り、秋男の精霊は島の主となった。
秋男たちは、未だに残る少数の猛獣毒蛇を滅ぼして、ここに精霊の安全地帯を作ろうと苦心していたが、身体を失った精霊の身では猛獣毒蛇に対抗する力がなく、天地の神に祈願して救いを待つのみであった。
高光山の朝霧比女の神一行は、火炎山が大爆発を起こしたことを知り、協議の結果、朝空男の神、国生男の神二柱が、天の鳥船を作って予讃の国に向かい、様子をうかがってくることとなった。
朝空男の神、国生男の神は述懐の歌を歌いながら鳥船を操り、予讃の国の雲をかき分けて地上に降り、かつて笑い婆の棲家であった忍ケ丘の平地に降り立った。
火炎山は大きな湖になってしまったが、その湖水が忍ケ丘の一里ほど近くまで展開していた。二柱の神々が丘の上で感謝の歌を捧げていると、かつて笑い婆に命を奪われて、精霊となって忍ケ丘を守っていた冬男たちが現れ来て、両神にこれまでの経緯と、降臨への感謝を歌った。
神々は、冬男たちが精霊の身で水奔鬼の鬼婆を追い出したと聞いて、その魂の強さに感心した。両神は、精霊たちを安堵させると、その夜は忍ケ丘の冬男の館に休息を取った。
主な人物 舞台 口述日1934(昭和9)年07月30日(旧06月19日) 口述場所関東別院南風閣 筆録者谷前清子 校正日 校正場所
OBC rm8016
本文の文字数5425
本文のヒット件数全 6 件/予讃の国=6
これ以外の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい 霊界物語ネット
本文  秋男を始め、松、竹、梅、桜の一行五人が、猛獣の主共に銜へられ、火炎山の大噴火口に投げ込まれ、身体は白骨となりて中空高く昇り、再び山上に落下したるが、稍半時許り経て、火炎山は忽ち大鳴動を始め、前後左右上下に震動し、遂には大爆発して、見る見るさしもに高き山影は跡形もなく大湖水と変化し、猛獣、毒蛇、水奔鬼の大部分は全滅の厄に遇ひて、その中央に小さき小島を残すのみとはなりぬ。この小島に救はれたる精霊は、秋男一行を始め、朝霧、夕霧、秋風、野分、秋雨及び僅少なる水奔鬼及び猛獣、毒蛇の小部分なりけり。
 ここに秋男は此島の精霊界の主となりけるが、未だ肉体を有する猛獣、毒蛇の残れるを如何にもして全滅し、ここに精霊の安全地帯を造らむと、八方辛苦を重ね居たりける。然りと雖も秋男は最早や精霊なれば、肉体を持つ猛獣、毒蛇に対抗すべき力なく、只天地神明に祈願し、救ひの神の御降臨を待つより外すべもなかりける。
 扨て高光山に天降りませる朝霧比女の神、大御照の神、朝空男の神、国生男の神、子心比女の神は、高光山の頂なる巌窟の宝座に集り、遥の西方に当り大爆音聞え、火炎山の天に冲する火焔は、跡形もなく消え失せ、只黒雲の漲れるを望見し、葭原の国土の一部に天変地異のありたるを憂ひ給ひながら、こと議り給ふ。朝霧比女の神は御歌詠ませ給ふ。

(註)天祥地瑞の物語中、神々の御歌詠ませ給ふとあるは、御言葉の意なり。神代は現代人の如く不成立なる言語なく、互に天地の音律に合へる三十一文字を用ひ給ひしが、所謂今日の和歌となれるものにして、歌ひ給ふと言ふは、申し給ふ又は仰せ給ふ、語り給ふ、宣り給ふの意義と知るべし。神代の神の言葉を、現代人は総て歌として扱へるを知るべし。
『見渡せば火炎の山は天地を
  動がしにつつ消え失せにけり。

 久方の空をなめたる火の舌も
  今は全く見えずなりけり。

 葭原の国土の曲神を言向くる
  恵の御火は消え失せにけり。

 いかにしてこの葭原を治らさむや
  神の宝の御火消えぬれば。

 兎に角に火炎の山は消え失せぬ
  湖となりしか心もとなや』

 大御照の神は歌ふ。
『吾も亦火炎の山の爆発を
  思へば心曇らひにけり。

 葭草や水奔草を焼き払ふ
  しぐみの中に火は消えにけり。

 葭原の島のことごと夜されば
  明るかりしを今は是非なし。

 濛々と天に黒雲ふさがりて
  火炎の山は見えずなりけり。

 曲津神の数多棲まひし山なれば
  御火取る業をためらひ居りしに。

 ためらひてある間に御火は消えにけり
  この国原を如何に治めむ。

 今日よりは御火は消ゆれど言霊の
  水火を照して世を治めませ』

 御樋代神は歌ひ給ふ。
『汝こそは大御照の神なれば
  闇を明せよ生言霊に。

 曲津見のその大方は天地の
  変異に失すれど火なきが惜しき』

 大御照の神は歌ふ。
『吾公の御言葉畏み今日よりは
  溪に降りて禊なすべし。

 吾禊神の心にかなふまで
  力限りに務めはげまむ』

 御樋代神は歌ひ給ふ。
『公が歌聞きて吾魂蘇り
  天地開けし心地するかも』

 朝空男の神は歌ふ。
『葭原の国土にも高きこの山ゆ
  国形見れば火の山嶮き。

 嶮しかりし火炎の山は忽ちに
  湖となりしか姿見えなく。

 曲津神数多棲まひしこの山は
  神の経綸か消え去りにける。

 兎にもあれ予讃の国原さやぐらむ
  許させ給へば吾出で行かむ。

 巌ケ根の神に力を添へながら
  予讃の国原蘇らせむ』

 国生男の神は歌ふ。
『吾も亦朝空男の神と諸共に
  予讃の国原に進みたく思ふ。

 御樋代の神許しませ国生男
  吾願ぎごとを〓怜に委曲に。

 葭原の国土の生き物悉く
  悩みてあらむ進ませ給へ』

 朝霧比女の神は歌ひ給ふ。
『国生男神の願ひを諾ひて
  予讃の御国の為遣はさむ。

 大御照、子心比女の二柱は
  吾右左に仕へ奉れよ。

 朝空男、国生男の神鳥船を
  早く造りて進み出でませ』

 斯く歌ひて奥殿深く入らせ給ひ、大御照の神と子心比女の神は、巌窟の口の間に控へて国形を看守り給ふ事となり、朝空男、国生男の二柱は大峡小峡の木を伐り、天の鳥船を七日七夜の日数を重ねて漸くに造り上げ給ひ、両神はこの鳥船に乗りて中空に翼をうちながら、予讃の国原さして進ませ給ふ。
 朝空男の神は鳥船に身をまかせながら、中空を翔けりつつ、御歌詠ませ給ふ。
『七日七夜を寝もやらず
 国生男神と諸共に
 大峡小峡の木を伐りて
 目出度くここに鳥船を
 造り終へたる嬉しさよ
 吾は空ゆく鳥なれや
 下界を遥に見下せば
 葭原の国土広々と
 あなたこなたに山の尾は
 霧の面に浮びゐる
 下界はたしかに見えねども
 霧の海原底深く
 百の人草鬼大蛇
 虫獣も草も木も
 火炎の山の爆発に
 悩みくるしみをののきて
 生きたる心地もなかるらむ
 火炎の山は遠くとも
 御空を走る鳥船の
 早き翼に進みなば
 一日の中に到るべし
 御樋代神の天降らしし
 天の八重雲に比ぶれば
 地上に落つる憂ひなく
 安全無事の空の旅
 ああさりながらさりながら
 吹き来る風に翼をば
 折られて鳥船逆に
 地上に落つる事もがな
 行手は遠し雲の上
 ああ惟神々々
 主の大神の御恵に
 安く平穏に進ませ給へ
 心安らかに進ませ給へ
 一二三四五六七八九十
 百千万八千万
 天津神等国津神
 守らせ給へと願ぎ奉る』
 国生男の神は歌ふ。
『吾は国生男の神よ
 遥に高き雲の上
 西へ西へと進みゆく
 この鳥船は鳳凰か
 翼の強き真鶴か
 心の空も晴れやかに
 国形見むと進み行く
 今日の旅こそ楽しけれ
 御樋代神の神言もて
 主の大神の御稜威
 頸に受けて進みゆく
 吾等に御幸あれよかし
 吾等に光りあれよかし
 遠く下界を見渡せば
 黒雲白雲交々に
 地上を包みて草も木も
 人も獣も見え分かず
 漂渺千里の海原を
 渡るが如き心地かな
 今まで空を照したる
 火炎の山は影もなし
 目標さへもなき空を
 進む吾こそ雄々しけれ
 主の大神の坐す限り
 過つことなく進み得む
 ああ惟神々々
 恩頼をたまへかし』
 朝空男の神は鳥船より歌ふ。
『見下せば黒雲白雲群りて
  荒海原を進むに似たり。

 天と地の中空をゆく鳥船の
  とりつく島も見えぬ旅かな。

 西東南も北も見え分かぬ
  空の海ゆく鳥船あはれ。

 吾伊行く空高ければ風もなく
  雨は下より降り上るなり。

 地の上に醜の曲事現れしか
  空のぼり来る雲はにごれり』

 国生男の神は歌ふ。
『国津神獣の歎き伝はるか
  雲に怪しき声のふくめる。

 高き声集る方を目的にて
  下り着かむかこの鳥船を。

 宇宙間何物も見えず只一つ
  吾鳥船のあるのみぞかし。

 御樋代の神のまします高光の
  山の姿も見えずなりけり。

 主の神の始めて宇宙に生れませる
  時もかくやと偲ばるるかな。

 葭原の国土広ければ二夜三夜
  走るも万里の海には到らず。

 万里の海の中にも広き葭原の
  国津御空の定まらぬかな』

 両神は空中を歌ひながら、予讃の国土の空を静に八重雲かき分け下らせ給へば、笑ひ婆の棲み居たりし忍ケ丘の平地に鳥船は安々着きにける。
 火炎山一帯約百余里の地は大湖水と化したれども、忍ケ丘は幸ひその圏外に置かれて、約一里近くまで湖水は展開し居たりける。二神は此丘に下り立ち、天地の神霊に向つて、感謝の言霊を奏上し数歌をうたはせ給ふ。
 朝空男の神は歌ふ。
『久方の朝の空を雄々しくも
  渡り来にけり鳥船に乗りて。

 雲分けて下りて見れば忍ケ丘の
  思ひがけなき休所なりしよ。

 新しき火炎の湖は間近ければ
  この丘よりはたしに見ゆるも』

 国生男の神は歌ふ。
『煩ひし心の闇も明け放れ
  吾恙なく丘の上に降りぬ。

 見渡せば火炎の湖は広々と
  ほのかに霧の立昇る見ゆ。

 今日よりはこの丘の上に家造り
  予讃の国土をば生かさむと思ふ』

 斯く歌ふ折しも、笑ひ婆に生命を奪はれし精霊なる国津神の末子冬男は、熊公、虎公及び山、川、海の三女の精霊も共に、恐る恐る出で来り、微の声にて両神に向ひ感謝の真心を歌ふ。
冬男『久方の天津御空ゆ天降りましし
  二柱の神尊かりけり。

 葭原の予讃の御国は曲津神
  伊猛り狂ひて騒がしかりけり。

 火炎山爆発によりて曲津神の
  その大方は亡び失せたり。

 吾こそは巌ケ根の末子冬男なり
  今はこの世の者にあらねど。

 水奔鬼の笑ひ婆アにはかられて
  現の生命を奪はれし吾。

 御前に打ち伏すこれの友垣は
  皆精霊となりにけらしな。

 二柱天降り給ひし今日よりは
  精霊界も安くあるべし』

 熊は歌ふ。
『吾も亦巌ケ根の君に仕へたる
  下僕なれども現身はなし。

 虎公もこの三人の乙女等も
  みな精霊よあはれみ給へ』

 朝空男の神は歌ふ。
『かねて聞く水奔鬼の棲む里は
  いづれにあるや具に語らへ』

 冬男は歌ふ。
『水奔鬼の司笑ひの婆アさんが
  棲みにし丘はここなりにけり。

 吾々の力に恐れ笑ひ婆は
  火炎の山をさして逃げたり。

 火炎山湖水となりし上からは
  笑ひ婆アも亡びしなるらむ』

 国生男の神、
『珍しき吾は話を聞きにけり
  笑ひ婆アを追ひやりしとは。

 精霊といへども冬男のたましひの
  強き力に吾はあきれし』

 山は歌ふ。
『吾こそは冬男の妻の精霊よ
  守らせ給へ二柱の神。

 御樋代の神の神言に天降りましし
  尊き神に会ふぞ嬉しき。

 斯くならば葭原の国土は安からむ
  現界神界幽界なべて』

 川は歌ふ。
『水奔鬼笑ひ婆アの謀計に
  みたまとなりし川は吾なり。

 虎公の精霊が妻と吾なりて
  忍ケ丘に年をふりけり。

 二柱尊き神の出でましに
  精霊吾は蘇りたり』

 海は歌ふ。
『虎公が精霊の妻吾は海
  尊き神の前に立つかな。

 今日よりは吾等を憐れみ給ひつつ
  曲津神等をきため給はれ。

 待ち待ちし御樋代神の御使ひ
  忍ケ丘に天降りましけり』

 朝空男の神は歌ふ。
『吾等二神ここに降りし上からは
  心安かれ永久に守らむ』

 斯く互に歌ひつつ、その夜は忍ケ丘の冬男が館に息を休めける。
(昭和九・七・三〇 旧六・一九 於関東別院南風閣 谷前清子謹録)
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