文献名1霊界物語 入蒙記 山河草木 特別篇
文献名2第1篇 日本より奉天までよみ(新仮名遣い)にっぽんよりほうてんまで
文献名3第4章 微燈の影よみ(新仮名遣い)びとうのかげ
著者出口王仁三郎
概要
備考2023/12/29出口王仁三郎全集第6巻を底本として校正。
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データ凡例
データ最終更新日2023-12-29 01:03:12
あらすじ大正十三年新暦二月四日は、大本の年中行事の節分祭に相当した。中国暦でいうと、正月元日に当たる。そして本年は甲子に当たり、中国暦によると、十二万年に一度循環するという稀有の日柄であった。甲子は音が「更始」に通じている。二月五日の早朝より元朝祭を行い、各国各地より集まってきた役員信徒は、日出雄を囲んで夜のふけるまで神界の経綸談を聞いていた。やがて皆おいおい帰国の途につき、広い教主殿も洪水の引いた後のように閑寂の気が漂っていた。午後八時ごろ、教主殿の奥の間、ランプの光がかすかな一室に、日出雄は真澄別、隆光彦、唐国別の三人と共に海外宣伝の評議を行っていた。まず、真澄別が朝鮮普天教との提携や、北京行きの結果を総括した。朝鮮には唯夫別と共に普天教教主を訪ね、日出雄教主の来鮮と教主会談を要請された。唯夫別は普天教の役員各として残留することとなった。また隆光彦はシナの道院との連携と、中国各地での道院訪問の様子を述べた。日出雄は、現在は監察の身ながら一度シナ、朝鮮を旅行してその道の人々と語り合い、世界宗教統一の第一歩を踏み出してみたいと、意を現した。その際、真澄別、隆光彦両人の同道を乞うた。日出雄は唐国別からは、奉天の水也商会という武器屋を通じたシナ事情を聞いた。すると、河南督軍の軍事顧問を務めている岡崎鉄首という者が、張作霖とのつながりを利用して、蒙古の大荒野を開拓して日本の大植民地を作りたい、そのためには宗教で人心を収攬する策が一番だが、大本の日出雄聖師にその役をお願いできないか、と打診してきた話を語りだした。そして、盧占魁という馬賊の大巨頭が内外蒙古に勢力を保っているので、聖師と引き合わせたい、という計画を打ち明けた。
主な人物【セ】源日出雄、真澄別、唐国別(矢野祐太郎)【場】-【名】隆光彦、唐国別、唯夫別(金仁沢)、金勝玟、田炳徳、金正坤、車潤洪、大国常立尊、宋秉駿、侯延爽、銭能訓、江朝宗、王芝祥、袁華瀛、張作霖、趙倜、岡崎鉄首、犬飼先生、頭山先生、内田先生、末永節、大谷光瑞、盧占魁
舞台
口述日1925(大正14)年08月15日(旧06月26日)
口述場所
筆録者北村隆光
校正日
校正場所
初版発行日1925(大正14)年2月14日
愛善世界社版29頁
八幡書店版第14輯 558頁
修補版
校定版29頁
普及版
初版
ページ備考
OBC rmnm04
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