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番号	文献名1	文献名2	文献名3	著者	発表年	詳細	本文内のヒット件数	プレビュー（最大 8 件まで表示）	番号
1201	霊界物語第68巻山河草木未の巻	第2篇恋火狼火	第7章茶火酌〔1731〕	出口王仁三郎	1926刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 7 件/ハ=7	...ら何を云ふか。貧乏はして居つても俺はタラハン城に歴仕する茶の湯の宗匠さまだよ。俺の......ずり乍ら窓の戸をあけて外を眺むれば、タラハン城下に当つて、火災を起し炎の舌は高く大......茶室に入り来り、『もしもしお二人様、タラハン城下は大変な火災が起つて居ります。ここ......ら、余に構はず行つて来るがいいわ』タル『ハイ、宜しうお願ひ申します。そんなら之から......です。此通り地上に蟻の這うてゐるのさへもハツキリ見えます。然し乍ら火災にあうた人は......居るならば、仮令天は落ち、地はくだけタラハン城は焼けおちても敢て意に介せない。お前......葉に肝を冷し乍ら、さあらぬ体にて、『アツハヽヽヽ如何にも尤も千万、火災なんか意に介...	1201
1202	霊界物語第68巻山河草木未の巻	第2篇恋火狼火	第8章帰鬼逸迫〔1732〕	出口王仁三郎	1926刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 8 件/ハ=8	...　タラハン市の大火災は市の過半を焼き払ひ、遂には......、強姦、殺人など、所在暴逆を逞ふし、タラハン市は蚊の鳴くが如き憐れな有様で厶います......さうして汝の家は無難であつたかのう』左『ハイ御親切によくお尋ね下さいます。仁慈のお......と相談の上復興院を創立して、再び元のタラハン市に復帰すべく勉めて呉れ。太子、汝左守......より右守其外一同によきに伝へて呉れ』左『ハイ、重ね重ね御親切なお言葉有難う厶います......な事はあるまい。安心したがよからう』左『ハイ、有難う厶います。失礼な事をお尋ね致し......汝の悴アリナも屹度無事で居るだらう』左『ハイ、有難う厶います。どうか衛生に御注意下......は荘重を欠き、さうして今日は懸河の弁舌、ハテ合点の行かぬ事だなア。あの口調は悴のア...	1202
1203	霊界物語第68巻山河草木未の巻	第3篇民声魔声	第9章衡平運動〔1733〕	出口王仁三郎	1926刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 9 件/ハ=9	...き風は四方に吹き荒び、流石安逸なりしタラハン国も、今は漸く修羅の巷と成つて了つた。......各種の団体は期せずして都大路に集り、タラハン国の創立記念日なる五月五日を期して、城......に起り、人心恟々として安からず、今にタラハン国は滅亡の悲運に向ふべしなどと人々の口......めよ勇め民衆よ　女乍らも吾部下は　　タラハン国の山に野に　幾十万の生身魂　　腕を撫......るる色なく大口開けて高笑ひ、バランス『アハヽヽヽ、向ふの見えぬ盲ども、銃殺なつと絞......来るなら遣つて見よ。此バランスの命はタラハン国全体とつり代の命だ。数十万の吾部下は......々すると云ふ不敵な事が有るか』バランス『ハツ......ハヽヽ、それほどお邪魔に成りますかな。然ら...	1203
1204	霊界物語第68巻山河草木未の巻	第3篇民声魔声	第10章宗匠財〔1734〕	出口王仁三郎	1926刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 14 件/ハ=14	...を二つ三つ振り乍ら、やや腰をかがめて、『ハイ、私は向日の森の傍に住む茶の湯の宗匠タ......。左守の司の邸へ参つても、又畏多くもタラハン城内の茶寮に参りましても、相当のお手当......私のやうに高い炭を爐にくべ、「ヘーコラ、ハイコラ」とお辞儀許りして、ヤツトの事で糊......したが、その女房は何と申すものか』タル『ハイ、私の女房は思ひの外のドテンバで厶いま......が過ぎましたので、熱い汗をかかせました。ハツ......ハヽヽ』大目付『お前の宅に、エー、珍客が居......価値は確にあるでせう。夫にも拘らず、タラハン国に於て雷名隠れなき最大権力者、左守の......然としてすまし込んでゐる。大目付『オイ、ハルヤ、タルチンの縄目を解いて遣れ』『ハイ...	1204
1205	霊界物語第68巻山河草木未の巻	第3篇民声魔声	第11章宮山嵐〔1735〕	出口王仁三郎	1926刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 17 件/ハ=17	...　タラハン城より正南に当つて三千メートル許りの地......小高き独立したる山がある。是を国人はタラハンの大宮山と称へて居る。山の周りに深い池......が宮柱太敷建て、開闢の昔より鎮祭されタラハン王家の氏神として王家の尊敬最も深く市民......もの引きも切らない有様である。然るにタラハン市の大火災が起つてからは時鳥を聞きに行......つて居た。民衆救護団の団員として聞えたるハンダ、ベルツの両人は、目付の鋭鋒を避けて......の中程に腰打ちかけヒソビソと囁いてゐる。ハンダ『オイ、ベルツ、惜しい事をしたぢやな......てから遣つたら宜かつたのだけれどもなア』ハンダ『何あんな老耄爺、放つて置いても、も......分だつて、手の出しやうが無いぢやないか』ハ『まアさう慌てるものぢやない。親分はあゝ...	1205
1206	霊界物語第68巻山河草木未の巻	第3篇民声魔声	第12章妻狼の囁〔1736〕	出口王仁三郎	1926刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 7 件/ハ=7	...つ　　悲しき声を張上げて　神の造りしタラハンの　　国の行末歎つなり　李杏も梅の実も......せいぜいと　　希望に充てる折もあれ　タラハン市街の大火災　　忽ち暴徒蜂起して　特権......又　　大騒動が起らむと　期待されたるタラハンの　　城下の人心恟々と　安き心もなかり......て来たやうだ。此儘に放任しておけば、タラハンの国家は言ふに及ばず、王家も吾々階級も......ず、又彼が悴のアリナは踪跡を晦まし、タラハン国はすべての重鎮を失はむとしてゐる。要......国家の重鎮に大損傷を来した上は、最早タラハン国に於ける最大権力者は右守家を措いて外......ぬ悪人だ。悪にかけては抜目のない逸物だ、ハヽヽヽ』と小声に笑ふ。　サクランは目を怒...	1206
1207	霊界物語第68巻山河草木未の巻	第3篇民声魔声	第13章蛙の口〔1737〕	出口王仁三郎	1926刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 12 件/ハ=12	...これあれば、謹んで承はり召され』　右守はハツと頭を下げ二足三足、後退りし乍ら、『御......で厶る。右守殿、御返答は如何で厶る』右『ハイ、畏れ多くも御勅使の趣、拝承仕りました......においで下さい。内々相談があるから』シ『ハイ有難う。左様ならば遠慮なく、奥へ通らし......さも鷹揚な体にて巻煙草を燻らし乍ら、右『ハヽヽヽ、シノブ殿、此間の騒動には随分気を......したら一通りや二通りでは厶いませぬ』右『ハヽヽヽ、貴女の最も気にかかるのはアリナさ......まも同じ事、余心の白うない男ですよ、アツハヽヽヽ』シ『右守様、貴方のお心の底も、妾......者、わざとケロリとした顔を突き出し、右『ハヽヽヽ、シノブさま、お前さまの天眼通は落......れては、この右守もやりきれませぬからな、ハヽヽヽ。それよりもシノブさま、お前さまの...	1207
1208	霊界物語第68巻山河草木未の巻	第4篇月光徹雲	第14章会者浄離〔1738〕	出口王仁三郎	1926刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 7 件/ハ=7	...既に已に滅亡して居るのである。実にやタラハン国のスダルマン太子は、尊貴の家に生れ九......を見捨てず愛して下さるでせうなア』太子『ハヽヽヽ。そんな心配はして呉れな。お前との......為め惜しい事だ。どうか父を助けて再びタラハン城の柱石となり、余が意志を継いでは呉れ......き吐息をつき乍ら、『あゝ是非もない。タラハンの国家は最早滅亡したのかなア』　スバー......々々　霊幸倍ましませよ　　吾行く後のタラハンの　神の造りし御国を　　いとも平に安ら......の為め　天が下なる人草を　　労り助けタラハンの　国の司と歌はれて　　名を万世に残す......へ大御神　　偏に祈り奉る　先づ第一にタラハンの　　君の太子とましませる　若君様の御...	1208
1209	霊界物語第68巻山河草木未の巻	第4篇月光徹雲	第15章破粋者〔1739〕	出口王仁三郎	1926刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 12 件/ハ=12	...と云つても天下の名誉だからなア』カ『アツハヽヽヽ、法外れの馬鹿野郎だなア。飲食物を......とは実に恐れ入りまして厶います。私もタラハン国の国民の一人で御座いますれば、何とか......馭者にでも結構で厶いますから……』太子『ハヽヽヽ随分辞令の巧な野郎だなア。それ程親......何の怨みもない私で厶いますから』太『アツハヽヽヽ怨みはなからうが恩恵は味はつただら......為に百円の懸賞金を貰つたぢやないか』サ『ハイ、ソリヤ受取ましたけれど、女房の着物を......有るのは余り御無理ぢや厶いませぬか』太『ハヽヽヽ、妙な団子理窟を捏る奴だな。汝は常......奴だな。汝は常識をどこへやつたのだ』サ『ハイ、情色は女房が内に大切に保護致して居り......ら、情色なんか味はつたこたあるまい』カ『ハヽヽヽ、色情と常識と間違へてゐやがるな。...	1209
1210	霊界物語第68巻山河草木未の巻	第4篇月光徹雲	第16章戦伝歌〔1740〕	出口王仁三郎	1926刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 2 件/ハ=2	...やむ曲神を　言向和し梓弓　　引きて帰らぬハルの湖　玉の御舟に身を任せ　　数多の人を......巽の方に鬨の声　　炎々天を焦しつつ　タラハン城市の大火災　　救はにやならぬと雄健び...	1210
1211	霊界物語第68巻山河草木未の巻	第4篇月光徹雲	第17章地の岩戸〔1741〕	出口王仁三郎	1926刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 25 件/ハ=25	...ぼけた水車小屋の前に駒を留め独言、梅公『ハテ、訝かしや、今この附近に人声が確に聞え......在する魔窟と見える。有体に申上げろ』サ『ハイ、ワヽヽ私はサヽサーマンと云ふヒヽヽ一......云ふ事は些とも要領を得ない。要するにタラハン城の太子様を右守に頼まれて何処かへ匿し......頼まれて何処かへ匿したと申すのだな』サ『ハイ、其通りで厶います。毛頭相違は厶いませ......か。かつきりと在所を云つたらどうだ』サ『ハイ、たうとう……所へ匿しました』梅『何と......ました』梅『何と云ふ所へ匿したのだ』サ『ハイ、チヽチのつく所です。オイ、カークお前......からなア。一口づつ云はうぢやないか』カ『ハイ、宣伝使様、包まず隠さず申上げます。カ......ザ、リ、マ、ス。ソ、シ、テ、ヒ、ト、リ、ハ、ス、ダ、ル、マ、ン、タ、イ、シ、サ、マ...	1211
1212	霊界物語第68巻山河草木未の巻	第5篇神風駘蕩	第18章救の網〔1742〕	出口王仁三郎	1926刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 24 件/ハ=24	...野川の下流をインデス河と云ふ。此河はタラハン国の中心を流れ、北より南に遠くカルマタ......で休息してボツボツ帰らうぢやないか』乙『ハイ、休息して帰りませう。夜道に日は暮れま......、今日は主人と一緒だから大丈夫だよ』乙『ハイ左様で厶います。今日は旦那様と御一緒で......つた所で、ビクとも致しませぬわ』丙『アツハヽヽヽ旦那様、此奴ア評判の臆病者で厶いま......は昼でも甘いとぬかす奴ですもの』甲『アツハヽヽヽ』乙『馬鹿言ふない。昼の夜食が何処......リナ『拙僧は諸国遍歴の修験者で厶る』甲『ハヽア、其処辺りを法螺吹きまわる比丘だなア......一つ拙者の願を聞いてくれまいかなア』ア『ハイ、何事でも承はりませう。拙僧はスガ山に......さらぬと間違が出来ますよ。お前さまはタラハン城の大権力者、右守司の職掌を勤めてゐら...	1212
1213	霊界物語第68巻山河草木未の巻	第5篇神風駘蕩	第19章紅の川〔1743〕	出口王仁三郎	1926刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 6 件/ハ=6	...て来て、太子を奪取つたのではないか』カ『ハイヽヽヽイエヽヽヽー、さうでも厶いませぬ......ねば成らぬ、どうだ、俺の命を聞くか』カ『ハヽヽヽヽイ、貴方の御命令なれば、決して否......ニ、あの地点は攻むるに難く防ぐに易きタラハン国第一の険要の喉首だ。彼処にさへをれば......上に　　瞬き初めて麗しく　飛沫の音はタラハンの　　国家復興を歌ふ如　耳をすまして聞......奴アどうでもよいから、サア行け行け』カ『ハイ、参ります。併し、旦那様、私に跟いて来......んならサーマンと一緒に飛出して行け』サ『ハイ行かぬこた厶いませぬが、何だか手足がワ...	1213
1214	霊界物語第68巻山河草木未の巻	第5篇神風駘蕩	第20章破滅〔1744〕	出口王仁三郎	1926刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 3 件/ハ=3	...おいた方が、何程愉快だか知れないわ、アツハヽヽヽ』サク『旦那様、いい加減に妻を嘲弄......噛み三つ四つ腮をしやくり、二人一時に、『ハイ、差支は厶いませぬ。サアサアお這入り下......とは、何処にだ。サア早く言はないか』カ『ハイ申上げるつもりで吾々両人がスタスタと慌...	1214
1215	霊界物語第68巻山河草木未の巻	第5篇神風駘蕩	第21章祭政一致〔1745〕	出口王仁三郎	1926刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 4 件/ハ=4	...太子は宣伝使に送られ、一行と共に無事タラハン城内に立帰り、父の大王に面会し、今迄の......宮式並に太子の即位式や結婚式等にて、タラハン城市に全国より祝意を表して集まり来る者......引も切らず、期せずして大火災に会ひしタラハン市は一年ならずして復興し、以前に優る事......教を諄々と説き諭し、再び白馬に跨り、タラハン城を後に眺めて、照国別の隊に合すべく、...	1215
1216	霊界物語第69巻山河草木申の巻	前付	巻頭言	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 3 件/ハ=3	...語交りの会話をやる奴、婆アの眉毛造りに、ハイカラ青年の赤いネクタイ、白頭爺の鍋墨顔......で、信仰に国境はないといふ点から米国のバハイ教を研究し、朝鮮支那の新宗教を研究して......るのである。吾人が前陳の理由に依つて、バハイ教と提携し、或は支那朝鮮の新進宗教と握...	1216
1217	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第1篇清風涼雨	第1章大評定〔1746〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 6 件/ハ=6	...伊佐彦は憤然として言葉をあららげ、『コレハコレ......ハ御両所共、以ての外のお言葉、左様な意志薄......まはし、益々民心離反の端を開くであらう、ハテ困つた事だなア、退くには退かれず進むに......座をしざり、畳に頭をすりつけ乍ら、『コレハ　コレ......ハ、若君様で厶いますか、エライ御無礼を致し......ば、実に不安の情に堪へませぬ』岩治『アツハヽヽ、此行詰つた現代を流通させ、衆生が皷...	1217
1218	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第1篇清風涼雨	第2章老断〔1747〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 13 件/ハ=13	...装をして又もや国照別が現はれ来り、国照『ハヽヽ御両所共、国家の為心慮を悩ませられ、......乍らどうぞ少時お引取を願ひまする』国照『ハヽヽ岩治別の投槍老中が消滅したので、定め......。併し乍ら両老に尋ねたい事がある』松若『ハイ恐れ入りました。何事なり共御尋ね下さい......られ、両人は返答に詰まり、顔赤らめて、『ハイ』と云つたきり俯向いてゐる。国照『......ハヽヽ、ヨモヤ返答は出来ようまい。正直過ぎ......音も出ず、俯むいて慄うてゐる。国照『アツハヽヽヽ、オイ、両人、薬鑵が漏つてゐるぢや......遺憾なく云ひ現はした言葉であらうよ、アツハヽヽ。テモ扨もつまらな相な……心配相な面......災の様に復興するのは容易だあるまい、アツハヽヽ』　松若彦は容を正し、『コレハ　コレ...	1218
1219	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第1篇清風涼雨	第3章喬育〔1748〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 14 件/ハ=14	...嫌は如何で厶います』と繰返した。国依別はハツと気がつき、『あゝ末子姫か、何ぞ用かね......つき、『あゝ末子姫か、何ぞ用かね』末子『ハイ、至急御相談が厶いまして、御勉強の最中......いよ。兎も角自身の為によんだ歌だからな、ハヽヽ』末子『エ、何と仰有います。又謎を言......モ一つ加へ物が出来た、それは所謂お媽だ、ハツ......ハヽヽヽ』末子『吾君様、上流の家庭に於て、......から、容易に聞流しは出来ませぬワ』国依『ハツ......ハヽヽヽ、地震雷といふことは、国依別自身が......こまれ、媽アの世話になつたと云ふ謎だよ、ハツハヽヽヽ』末子『あれマア、松若彦が高欄...	1219
1220	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第1篇清風涼雨	第4章国の光〔1749〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 4 件/ハ=4	...さず、お札さまを一枚程与へられ、ヘイヘイハイ......ハイと米つきバツタ宜しくといふ体裁で生活を......ふと、車夫仲間から除名するぞ、アン』国『ハヽヽヽ、慄ふのは此頃の流行物だ。不断的の......し、珍の天地を昔の神代に返すのだな、アツハヽヽヽ』浅『果して普選が即行され俺達でも...	1220
1221	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第1篇清風涼雨	第5章性明〔1750〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 11 件/ハ=11	...行になれば天下の代議士だからなア』取締『ハヽヽ、ソロソロ臓腑を見せ出したな。ヤ面白......大目付位には任じてやるからな』取締『アツハヽヽヽ面白い面白い…時に君は国さま、愛さ......一遍位衝突さしてやつたら却て通街だ、アツハヽヽヽ』国『これは怪しからぬ。汝は食務に......『ナニ、それが却て忠実になるのだよ』愛『ハヽア、たうとう白状しやがつたな。交通取締......をする気は無いか。斯う打明けた以上は、ロハでは帰さないのだ。サア何うだ降参するか、......大老になつた時は又敬語を使ふからな、ワツハヽヽヽ』国『ヨシ気に入つた。そんなら幾公......利を二本ぶら下げて浅公は帰つて来た。浅『ハア......ハア……、エライ　エライ、雀の子が待つてゐ...	1221
1222	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第1篇清風涼雨	第6章背水会〔1751〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 2 件/ハ=2	...掃いて居た乾児の八公は取締の姿を見て、『ハイ、親分は奥に居られますが、滅多に博奕は......ら、マアさうして胆力を練るのだなア、アツハヽヽヽ』取締『ウツフツフヽ』　取締の名は...	1222
1223	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第2篇愛国の至情	第7章聖子〔1752〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 15 件/ハ=15	...許下さいますれば有難う存じまする』国依『ハツ......ハヽヽヽ、悴が行衛を晦ましたのは、予はとつ......済んだのか、それが先づ先決問題だ』松若『ハイ、恐れ入りました。併し乍ら此珍の国にお......な人物はない様で厶ります。何れの役人も皆ハイカラ的気分に襲はれ、真面目に国家を思ふ......むを得ない、先づ盲従しておかうかい、アツハヽヽヽ』と最前の怒声は何処へやら、気楽相......ら、気楽相に大口開けて笑ひ出した。両人はハツと息をつぎ、縮み上つた睾丸の皺を漸く伸......を去る事は出来ないであらうがな』　両人『ハツ』と顔を赤らめ、無言の儘俯く。末子『時......宿したのか、分つたものぢやないからのう、ハツハヽヽヽ』　末子姫は泣声になつて、『お...	1223
1224	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第2篇愛国の至情	第8章春乃愛〔1753〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 3 件/ハ=3	...で厶いませうがな』と星をさされて、愛州はハツと胸を押へ、『イエイエ決して決して左様......が当つて目が潰れるかも知れませぬよ、アツハヽヽヽ。御冗談も可いかげんにして下さいま......うでは厶いませぬか、ねえ国愛別様』愛州『ハイ、有難う厶います』と右と左に立別れ、朧...	1224
1225	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第2篇愛国の至情	第10章宣両〔1755〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 1 件/ハ=1	...るといふ大騒ぎだ。そして春乃姫様が大変なハイカラで、そこら中を馬に乗つて駆け廻り、...	1225
1226	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第2篇愛国の至情	第12章悪原眠衆〔1757〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 8 件/ハ=8	...や、淋しいからなア』捨子『妾の云ふ事を、ハイ......ハイと云つて、一言も反かず聞いて下さいます......『サア捨子姫、之で得心だらうなア』捨子『ハイ得心で厶います。どうぞ其辞表を、妾に御......老体もそれある為に息をして居るのだ。アツハヽヽヽ』と冷やかに笑ひ乍ら、杖を力にエチ......、金を使ふ身魂とがあると見えるワイ。アツハヽヽヽ』と独り笑つて居る。其処へ馬に跨つ......ひ残し手綱かいくり、館の門前の階段を、『ハイ......ハイ』と馬をいましめ乍ら降つて行く。其処へ......、『ヤア妹か、一体何処へ行くのだ』常磐『ハイ、父に勘当されましたので、之から誰憚ら...	1226
1227	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第3篇神柱国礎	第13章国別〔1758〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 5 件/ハ=5	...づ鬼の境遇だけは免れたとみえるワイ。アツハヽヽヽヽ』と俄に笑ひに紛らす。浅公も泣き......に笑ひに紛らす。浅公も泣き声交りに『アツハヽヽヽヽ』と附合笑ひをする。国照『浅公、......テルの国だとか、カルの国だとかヒルだとかハルだとか、勝手に境界をつけ、互に権勢を争......照『オイ浅、犬に喩るとは殺生ぢやないか、ハヽヽ。サアここを降つて、懸橋御殿といふの......の宿を借り、ゆつくり行くことにせう』浅『ハイ、お伴致しませう、あーあ、之で故郷の空...	1227
1228	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第3篇神柱国礎	第14章暗枕〔1759〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 4 件/ハ=4	...と思つて、出現したのかも知れないよ、アツハヽヽ、テモ扨も暗い事だワイ。若し汝と間違......指迄切つて渡しただないか、御苦労だなア、ハツ......ハヽヽ、持つべき者は乾児なりけりだ。若しも......が惜くなければ精出して美食をするのだな、ハヽヽヽ』　浅公は思ひの外の正直者である。...	1228
1229	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第3篇神柱国礎	第15章四天王〔1760〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 2 件/ハ=2	...して逃げ帰りゆく。後見送つて国照別は、『ハヽヽヽヽ駒治、市に馬、誠の者は三人になる......みえて、俺の心が分つたと見えるワイ、アツハヽヽヽヽ』駒治『エー、親分に申上げますが...	1229
1230	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第3篇神柱国礎	第16章波動〔1761〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 5 件/ハ=5	...の悩みをば　ノぞかぬうちは是非もなし　　ハやく身魂をあらためて　ヒろく尊き御恵の　......浅公、お前から一つ神様に願つて見よ』浅『ハイ、承知しました』と云ひ乍ら拍手再拝し、......らはして下さいませ』　鏡の池から、『アツハヽヽヽ、浅公の浅智慧の阿呆奴、開いた口が......ヽヽ長閑な、神代に立直さねばならぬぞよ。ハヽヽ早く霊を研き、ヒヽヽ一人でも霊の研け......様の仰有る通りに任しておくのだなア』国『ハヽヽヽ先づ此処で、それ程神様の神勅を疑ふ...	1230
1231	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第4篇新政復興	第17章琴玉〔1762〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 5 件/ハ=5	...と御案じ申してゐるのだ。貴殿の御考へもヤハリ気病と思はれるだらうな』秋山『いーかに......帰つて来た。見れば机の上に、なまめかしいハイカラ男の写真が四五枚ズラリと並んでゐる......けばトツトと帰つて来るのだよ』　春子は「ハイ、畏まりました」と足早に立つて出でてゆ......物は、お前受取つて呉れただらうな』秋山『ハイ、確に拝見致しました。それに就て姫様に......ちや困るぢやありませぬか。何号なら何号とハツキリ言つて下さいませ』清香『ホヽヽ、一...	1231
1232	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第4篇新政復興	第18章老狽〔1763〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 4 件/ハ=4	...お寝みぢや厶いませぬか』　此声に清香姫はハツと驚き乍ら、素知らぬ顔して、『あ、其方......方は春子姫か、お前まだ寝めないの』春子『ハイ、何だか、今晩に限つて目がさえざえと致......、併し一二首歌を詠んで別れませう』春子『ハイ、有難う厶います』と春子姫は姫の側近く......い身の上になつて見たい様で厶るワイ。アツハヽヽヽ』秋山『時にモリス殿、姫様は何号が...	1232
1233	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第4篇新政復興	第19章老水〔1764〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 8 件/ハ=8	...行く。　秋山別は足拍子を取り乍ら歌ふ。『ハア......ハアウントコ　ドツコイシヨ　　高倉城の重臣......がないので表向　　進退伺辞職願　ソツとコハゴ......ハ出してみたら　　仁慈無限の国司様　決して......今日が命の瀬戸際だ　　ウントコドツコイ、ハア......ハア......ハア　喉がひつつき息つまる　　よい年してか......だといつても、命には替へられ申さぬ。アツハヽヽヽ』モ『早速の御賛成、モリス満足で厶...	1233
1234	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第4篇新政復興	第20章声援〔1765〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 3 件/ハ=3	...之を思へば　われ等二人の身の上は　　まだハツキリと晴れて居ないだらう　あゝ味気なき......て、ワザとおとなしく、両手をつき、春子『ハイ、妾は高倉山を守護致す天人で厶います。......悟をきはめ、ワザと居丈高になり、源『アツハヽヽヽ、吐したりな、すべた女、天人とはま...	1234
1235	霊界物語第69巻山河草木申の巻	第4篇新政復興	第21章貴遇〔1766〕	出口王仁三郎	1927刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 6 件/ハ=6	...良いぞ、みん事、甲斐性があるか』国『アツハヽヽヽ、耄碌共、確かり聞け。其方等は旅人......して真人間になるか、返答聞かう』源『ワツハヽヽヽ、蟷螂の空威張奴、そんなおどし文句......カイを出すと、気の毒乍ら命がねえぞ』国『ハツ......ハヽヽヽ、盗人猛々しいとはよく云つたものだ......したが、イヤ早もろい者で厶えやした。アツハヽヽヽ』清香『......ハイ有難う厶います、危い所へお出下さいまし...	1235
1236	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第1篇花鳥山月	第1章信人権〔1768〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 10 件/ハ=10	...角に、相当に勢力を保ち、バラモン教の本城ハルナの都に向つて、ややもすれば教線を拡張......り、其勢ひは燎原を焼く火の如くであつた。ハルナの都の大黒主はバラモン教の宣伝使を遣......司はスマンヂーと云ひ妻は已に此世を去り、ハリスと云ふ一人の娘をもつて居た。然るに王......に取つては溜飲が下がる様だ、痛快千万だアハヽヽヽ。併し乍ら今日の場合吾々は毫も油断......彼奴等に対してせめてもの優遇だ、弔ひだ、ハナムケともなるべき慈善だ。ア......ハヽヽヽ』レ『俺等仲間の第一癪に障る事は暴......挫き吠面を曝らす幕切りを見たいものだ、アハヽヽヽ』レ『一日も早くその土俵入りの盛観......し、結局滅亡の代名詞に外ならないのだ、アハヽヽヽ』レ『さうすると吾々の運動も成功せ...	1236
1237	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第1篇花鳥山月	第2章折衝戦〔1769〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 7 件/ハ=7	...亡の一大事だから……』　左守右守は一度にハツと頭を下げ、畏まつて、王の第二の発言を......下し、防備の用意に取かからしめよ』左守『ハイ、殿下の御上意、謹んで御受け致します。......せうと云ふのだ、腹蔵なく申して見よ』右『ハイ、恐れ乍ら申上げます。敵は目に余る大軍......身命を賭して、御請合申上げます』キユ『アハヽヽヽヽヽ、流石頑強なガーデン王も往生致......尻を卸し、椅子にかかり茶を啜りつつ、『アハヽヽヽ、これこれ千草姫殿、右守殿、大黒主......降服致したのか、如何纒まつたのだ』右守『ハイ、キユーバーは数十の精兵を引連れ、厳然......伏し、虚空を掴んで息絶えて了つた。王『アハヽヽヽヽ、首途の血祭に国賊を誅したのは幸...	1237
1238	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第1篇花鳥山月	第3章恋戦連笑〔1770〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 17 件/ハ=17	...ものをツーツーと、ほし下しの芸当を演じ、ハンカチーフにてソツト拭ひ乍ら、茹章魚のや......祖大黒主の片腕、三千世界を一目に見透すマハトマの聖雄だ。俺の骨迄筋迄グニヤグニヤに......が三千世界に御座りませうかね』キユ『アツハヽヽヽヽヽ、此奴は面白い。人間も一生に一......い。ウオーンウオーンウオーン』キユ『アツハヽヽヽヽヽ、丁度芋虫のやうだ。プリンプリ......と地上に倒れ、左右の袂で顔を被ひ乍ら、『ハイ芋虫で御座ります。芋虫は芋助の厄介にな......つたのが、それ程お気に触つたのか』千草『ハイ妾は芋虫で御座りませう。貴方の目から御......これでも妾の心底が分りませぬか』キユ『アハヽヽヽヽヽ、アイタツタヽヽヽ、笑ふと顔の......ツタヽヽヽ、笑ふと顔の筋が引張つて、アツハヽヽヽヽ、アイタツタヽヽヽヽヽ、ひどい事...	1238
1239	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第1篇花鳥山月	第4章共倒れ〔1771〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 9 件/ハ=9	...子のチウインは妹のチンレイ及び、右守の娘ハリスと共に初めてキユーバーが談判に来た時......守には内密にて、妹のチンレイ及び右守の娘ハリスと夜中諜し合せ、王命と佯り全国の兵員......と云つても余りひどいぢやないか』千草姫『ハイ、妾どんなに心配したか知れませぬわ。貴......を予約して置きたう御座いますから』キユ『ハヽヽヽヽヽ、おい姫さま、このキユーバーの......を顰めて其場に倒れて了つた。キユーバー『ハヽヽヽヽヽ、遉は女だな。たうとう屁古垂れ......しからむと存じ、妹チンレイ、及び右守の娘ハリスと諜し合せ、国内の総動員をなすべく、......の難を聞き城内を脱出せしものと思ひしに、ハテ不思議』と手早く封押し切つて見れば、左......し、太子チウイン、王女チンレイ、右守の娘ハリスと共に千草姫も加はり、応戦の準備に取...	1239
1240	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第1篇花鳥山月	第5章花鳥山〔1772〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 4 件/ハ=4	...ンドの如く、白金光の如くであつた。両人はハツと驚き、両手で目を押へ其場に蹲踞んでゐ......す。どうかお目をあけて下さい』　両人は『ハイ』と言葉を返し乍ら、徐かに両眼を開けば......第二霊国を御案内申しませう』スマンヂー『ハイ有難う御座います。思はぬ所で神様に御目......界のことを思はないで居て下さい』　両人はハツと頭を下げ有難涙にくれてゐる。言霊別命...	1240
1241	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第1篇花鳥山月	第6章鬼遊婆〔1773〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 1 件/ハ=1	...立、世の終ひの世の始まりぢやぞえ』キユ『ハヽヽヽヽヽ何と面白い婆さまだな。幸ひ日の...	1241
1242	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第1篇花鳥山月	第7章妻生〔1774〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 4 件/ハ=4	...つて其時高宮彦と改名されたでせう』キユ『ハテナ、お前はどうしても千草姫に違ひない。......れ』と呶鳴り立てる。トンボは外から、『ワハヽヽヽヽヽ石を投げたのは此トンボさまだ。......看板足あがり、妻子のミイラが出来るぞや、ハヽヽヽヽヽ』と捨台詞を残し、道端の石を掴......はなくなるぞ』と厳しく言ひ渡した。二人はハツと思ふ途端に気がつけばトルマン城内、千...	1242
1243	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第1篇花鳥山月	第8章大勝〔1775〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 10 件/ハ=10	...マン国の太子チウインは王女チンレイ、及びハリスの女将軍を別将となし、武勇のほまれ高......ゆる歓喜の声に、ガーデン王も太子も王女もハリスも手を打つて感喜した。王は部下に令を......、此城内に永久に止まる事としよう』千草『ハ、さうなさいませ』　斯く話す時しもチウイ......は軍功を誇り顔に、王女チンレイ及右守の娘ハリスと共にドアを開いて入来り、『母上様、......、ゆつくり休んで下さい。其方はチンレイ、ハリス、能くマア女の身を以て凛々しい武者振......必ず必ず疑うてはなりませぬぞ。チンレイもハリスも必ず誤解しちやなりませぬ。母が証拠......解しちやなりませぬ。母が証拠だから……』ハリス『......ハイ、畏れ入りまして御座います。太子様、王...	1243
1244	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第2篇千種蛮態	第9章針魔の森〔1776〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 10 件/ハ=10	...想の混乱絶え間なく　中にも大黒主神は　　ハルナの都に割拠して　右手に剣を携へつ　　......づ第一に慰めて　感謝の意をば表せむと　　ハリマの森の奥深く　社殿を造りて祀り込み　......マの森の奥深く　社殿を造りて祀り込み　　ハリマの宮と名づけける　抑此清き森林は　　......に敵軍を撃退し、ヤヽ安堵したりとは云へ、ハルナの都の大黒主この報を聞かば、又もや何......に信仰の模範を示さむ……と照国別に乞ひ、ハリマの森のウラル彦を祀りたるお宮の傍に「......し、祠の前に立ちはだかり、大音声、『アツハヽヽヽヽトルマン城の危急を救ひ、神謀鬼策......さして引立てて行く。群集の痛快を叫ぶ声、ハリマの森も裂くる許りに高く聞えて来た。　......る憤怒の焔が、消える事がないぢやないか、ハツハヽヽヽ』甲『そいつも痛快だが、あの妖...	1244
1245	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第2篇千種蛮態	第10章二教聯合〔1777〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 3 件/ハ=3	...　千草姫は、最愛のキユーバーがハリマの森の祭典に於て、祭官の列外に立たせ......ーは何気なく祭典を見むとて刹帝利に随ひ、ハリマの森に来て見れば、新調の盛装を身に纒......、照国別、照公、勇将ジヤンク、チンレイ、ハリス其他の面々と共に万歳を三唱し乍ら、玉...	1245
1246	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第2篇千種蛮態	第11章血臭姫〔1778〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 6 件/ハ=6	...』　此言葉にチウイン太子は言句も出でず、ハア......ハアと云つたきり俯むひて了つた。千草『ホヽ......いな』　チウイン太子は益々言句に詰り、『ハ、......ハ』と云つたきり、俯むひて了つた。ガーデン......、スコブツエン宗と聯合提携するに於ては、ハルナの都の大黒主の怒りも解け、吾国家は安......す。チウイン、其方は何う考へるか』太子『ハイ、私は天にも地にも替へがたい吾母の意志...	1246
1247	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第2篇千種蛮態	第12章大魅勒〔1779〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 9 件/ハ=9	...　ハリマの森の木蔭に覆面頭巾の大男が二人、ロ......リマの森の木蔭に覆面頭巾の大男が二人、ロハ台に腰をかけ、ヒソビソと何事か諜し合はし......り出す考へだからお前も手伝つてくれ』レ『ハイ、私はレールと申しまして、向上運動の代......斯く話す所へ、マークは長い梯子を担げて、ハア......ハアと息はづませ乍らやつて来た。マ『オイ、......た切り、吃驚して地上に尻餅をつく。チウ『ハヽヽヽヽ、ヤ、お前も向上会員か、決して心......共は周章狼狽致して居りまする。万一彼れ、ハルナの都へ逃帰り、大黒主の前に出で、数万......御座いまするが、今の中彼の在処を突止め、ハルナの都へ逃げ帰らないやうの手段を廻らさ...	1247
1248	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第2篇千種蛮態	第13章喃悶題〔1780〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 48 件/ハ=48	...司の妻モクレン同じく娘テイラ姫、右守の娘ハリスを膝下近く呼び寄せ、薬籠中のものとな......ゆる歓待を尽してゐる。モクレン、テイラ、ハリスの三人は恐る恐る千草姫の御殿に卓を囲......共に十分の力を尽して下さいや』モクレン『ハイ、有り難き姫様のお言葉では御座りまする......国一般のためともなるのだからなア』モク『ハイ、有り難う御座ります。妾のやうな年をと......草姫の此意外の言にモクレンも、テイラも、ハリスも呆れはて、互に顔を見合せて舌を捲き......合せて舌を捲き、目を瞠つた。千草『これ、ハリス、お前は今舌を捲いてゐたぢやないか。......面目に神の申す事をお聞きなさらぬのだい』ハリス『......ハイ、誠に畏れ入りまして御座ります。王妃様...	1248
1249	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第2篇千種蛮態	第14章賓民窟〔1781〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 33 件/ハ=33	...処だ。今日はゆつくり話しませう』テイラ『ハイ、有難う御座います。急用が出来ましたの......から、捜索などは止めたがよからう』テイ『ハイ、有難う御座います。妾も何だか変だと思......行つて世話になれ。暫くの間だから』テイ『ハイ、仰に従ひ、さうさして頂きませう』　太......方の賄料としてレールに与へるのだ』テイ『ハイ、有難う御座います。兎も角行つて参りま......う』と挨拶する折しも門口より、『右守の娘ハリスで御座います。太子様にお目に掛りたう......に立つて自ら入口の戸を開け、太子『ヤア、ハリス殿か、よう来て下さつた。今テイラ将軍......イラ将軍が来て居て下さるところだ。サア、ハリス将軍お入りなさい』と気軽に招き入れ、......に招き入れ、ここに三人巴なりに対坐した。ハリス『太子様、御勉強中をお邪魔を致しまし...	1249
1250	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第2篇千種蛮態	第15章地位転変〔1782〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 7 件/ハ=7	...界の因縁を説いて聞かしてやらうぞや』王『ハイ』と不承不承に椅子を離れて座に着けば、......、何事にも違背せず尽すであらうなア』王『ハイ、仰せ迄もなく、どんな御用でも承はりま......違反に及ばば神罰立所に至るであらう』王『ハイ、委細承知致しましたが、彼れキユーバー......いでないか。どうぢや合点がいつたか』王『ハイ、委細承知致しまして御座います』千草『......御猶予を御願ひ申したう御座ります』千草『ハテ偖、分らぬ爺イだな。神に絶対服従を誓つ......就、ミロクの世が出現致すであらうぞ』王『ハイ有難う存じまする』千草『モ一つ其方に申......ある。之も絶対服従致すであらうなア』王『ハイ』千草『汝はジヤンクを以て、政治の枢機...	1250
1251	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第3篇理想新政	第16章天降里〔1783〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 17 件/ハ=17	...間にはレール、マークの両人が俄にテイラ、ハリス、チウイン、チンレイの新しい四人の珍......隣りへ配れと云ひなしたものだから、親爺のハツピを質において饂飩を一杯づつ配りました......す。随分、悪垂れ口を叩いたでせう』チウ『ハヽヽヽ仲々面白いわ、イヤ然し面白いと云う......何とかして骨を折らねばなるまい』レ『タラハン国のスダルマン太子は、アリナ、バランス......起つやうになつて居ります。テイラさまや、ハリスさまの前で、こんな事を云ふのはチツト......はつながれて居ない筈ですから』　テイラ、ハリスの両人は平気な顔して笑つてゐる。レ『......な顔して笑つてゐる。レ『もしテイラさま、ハリスさま、貴女はお父さまの事を云はれても......を云はれても、何ともないのですか』テイ『ハイ、子として父の死を悲しまぬものはありま...	1251
1252	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第3篇理想新政	第17章春の光〔1784〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 5 件/ハ=5	...には、キユーバーの所在を求むべく厳命し、ハリスを好餌をもつて過たしめ、今迄の旧臣系......出神の肉宮も悟る事を得なかつた。千草姫はハリマの森に、キユーバーの一日も早く帰り来......中に出獄し得るだらうと思つて居ます』レ『ハテ、怪しからぬ事をやるものだ。太子様に承......、チウイン太子に縁故のある方ですか』レ『ハイ、実は私の宅に太子、王女様を初め左守、......う。春公覚られないやうに気をつけよ』春『ハイ、心得まして御座います。どうか御一同様...	1252
1253	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第3篇理想新政	第18章鳳恋〔1785〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 11 件/ハ=11	...がある。性根を据ゑてしつかり聞けよ』王『ハイ何事なり共仰せ下さりませ。絶対服従を誓......はなりませぬぞ。御承知であらうなア』王『ハイ、謹んで御神命を承はりませう』千草『汝......心を発揮し、彼れジヤンクを放逐せよ』王『ハイ、御神命は確に承知致して居りますが、ト......べき適当の人物なきに苦しみまする』千草『ハルナの都の大黒主が信任厚きキユーバーを召......ンクの職を解き、国許へ追ひ返すべし』王『ハ......ハア、確に承知仕りました』千草『流石は汝は......。一時も早く職を去つて郷里へ帰れ』ジヤ『ハヽヽヽヽヽ、これは怪しからぬ。未だ教王殿......うぢや。それでも辞職を致さぬか』ジヤ『アハヽヽヽ、モウ其長たらしい御神名は、ジヤン...	1253
1254	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第3篇理想新政	第19章梅花団〔1786〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 14 件/ハ=14	...に申し渡す仔細がある。よつく承はれ』王『ハイ、首尾よう御下向になりまして、お目出た......致す神の仕組を致しておいたから……』王『ハイ、其御神勅を承はり、大に安心仕りました......ぞよ。サ、早く早くお迎へなされ』　王は『ハア......ハア』と頭をさげ乍ら、玄関口に自ら走り出た......乍ら、玄関口に自ら走り出た。警固の番僧はハツと驚き、最敬礼を施して居る。ガーデン王......く命令を下す迄、此場をお外しなされ』王『ハイ畏まりまして御座います。御用が御座いま......年、彼方此方と苦労をして居つたが、お前がハリマの森の神殿で祈願をこめてる時、後姿を......て、牢獄の囚人を解放したらどうだ』千草『ハイ、恋しき貴方のお言葉、否む訳には行きま...	1254
1255	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第3篇理想新政	第20章千代の声〔1787〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 12 件/ハ=12	...守宅にはチウイン太子、チンレイ、テイラ、ハリスの四人が淋しく頭を鳩めて密談をやつて......は誰だつたいな』男『俺かい、俺やタールにハール、ケースの三人だ。号外を見てこいつは......からうぞ。マアゆつくりし給へ』タ『オイ、ハール、ケース、兄貴があゝ云ふから、兎も角......クの宅は当家ぢや御座りませぬか』テイラ『ハイ、左様で御座ります。誰方か知りませぬが......さまの奥さまぢや御座りませぬか』マサ子『ハイ、妾はレールの女房で御座ります。この方......て許されて帰つて来られるでせう』マサ子『ハイ、有難う御座ります。本当に妾二人は不運......矢張レールのお仲間で御座りますか』チウ『ハア、さうです。兄貴がかまつたものだから、......路地口を一生懸命雲を霞と帰り行く。チウ『ハツハヽヽヽ、テイラさま、ハリスさま、お目...	1255
1256	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第3篇理想新政	第21章三婚〔1788〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 17 件/ハ=17	...鮮かに細々と長い手紙が記してある。チウ『ハヽヽヽヽヽ、どうだレール、一寸其文句を読......寸其文句を読んで聞かして呉れたまへ』レ『ハイ、しかたがありませぬ。女房から離縁状を......　　　妻マサ子より　　　レール殿レール『ハヽヽヽヽヽ。このレールも最早駄目だ。マサ......ラさま、異存はありますまい』　テイラは『ハイ』と云つたきり、顔を赤らめ袖を掩うて俯......たきり、顔を赤らめ袖を掩うて俯向く。太『ハヽヽヽヽヽ、これで一夫婦落着だ。サア之か......、マーク確りせないか、何だその面は』マ『ハイ、謹んでお受け致します。至らぬ吾々どう......ぬ吾々どうか宜敷くお引立を………』太『アハヽヽヽヽヽ、たうとう落城しよつたな。よし......城しよつたな。よしよし、それについては、ハリス女将軍を君の奥様にお世話しよう。随分...	1256
1257	霊界物語第70巻山河草木酉の巻	第3篇理想新政	第22章優秀美〔1789〕	出口王仁三郎	1925刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 10 件/ハ=10	...心を悩め、且チウイン太子、王女、テイラ、ハリスの行方不明となりしことも亦ジヤンクが......　ジヤンク』と肩をゆすり玉ふ。ジヤンクはハツと驚き目をさませば、夢にみしと同様の神......く降り来れり、ゆめゆめ疑ふな』ジヤンク『ハイ、何事も愚鈍の私、進退維谷まつて、憂愁......ウイン太子を始め、王女チンレイ、テイラ、ハリスの面々は神の守護に仍り、少時或所に囲......レイは照国別の弟子春公なる者を夫となし、ハリマの森の神殿に三五の大神とウラルの神と......チンレイと共に永遠に奉仕せしめよ』ジヤ『ハイ、何から何迄、御指導下さいまして有難う......悪狐の霊の致す所、随分注意すべし』ジヤ『ハイ、心得まして御座います。千草姫様でない......は照国別、照公、レール、マーク、テイラ、ハリス、及び王女チンレイ、テルマン、春公の...	1257
1258	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第1篇追僧軽迫	第1章追劇〔1790〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 4 件/ハ=4	...文明と聞えたる　　七千余国の月の国　タラハン城に仕へたる　　左守の司の隠れ処に　ス......よつたものと察する。ダリヤは今朝あたり、ハツキリ人の面がみえるやうになつてから、バ......み』　天真坊は此声にふつと目をさまし、『ハ......ハア小泥棒の奴、ここ迄やつて来てヘコ垂れよ...	1258
1259	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第1篇追僧軽迫	第2章生臭坊〔1791〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 9 件/ハ=9	...　一旦帰順を粧ひし　売僧坊主の玄真は　　ハルの湖横断し　スガの港の富豪と　　世に聞......度いものは　　小判千両とダリヤ姫だ、アツハヽヽヽヽ』コ『これ丈け四方開展した山の上......圧薬として、毎日服用したが可からうよ、アハヽヽヽ』コ『天真さま、貴方チツト服用され......為に大切な耳を暫時貸しませうかい』天『アハヽヽヽ随分負惜みの強い野郎だなア。抑葛は......代物だ。直ちに石塔の裏を思ひ出す奴だ、アハヽヽヽ』コ『エヽ天真さま、モウ止めて下さ......つけて平素から用意しておく可きものだ、アハヽヽヽ』コ『エヘヽヽヽ流石は女殺しの後家......来ら忘れずに採取しておくが可からうよ、アハヽヽヽ』コ『ウフヽヽヽ、小便のタンク奴破......は承知せないぞ。餓鬼大将奴が』小供『アツハヽヽヽ、オイ坊主、此村はなア、昔から三五...	1259
1260	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第1篇追僧軽迫	第3章門外漢〔1792〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 4 件/ハ=4	...、バラモン教の悪神に根城を覆へされ、タラハン城下を立出で、打ちもらされし残党を集め......ら、何卒御帰りを願ひます』　天真坊は……ハ......ハア最前の化小僧が此村は三五教と云ひよつた......よな面でない　早くいんで呉れ貧乏神　　アハヽヽヽヽヽあの面を　一寸見なされお母さま...	1260
1261	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第1篇追僧軽迫	第4章琴の綾〔1793〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 1 件/ハ=1	...つたら、からつきし駄目かいな』コブライ『ハヽヽヽ、天真坊さま、大変な御愁歎ですな。...	1261
1262	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第1篇追僧軽迫	第5章転盗〔1794〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 6 件/ハ=6	...使はずにユルユル御逗留下さいませ』ダリ『ハイ、有難う御座います。お言葉に甘へて、ユ......へ行かれましたか御存じでせうなア』ダリ『ハイ、夜前、妾のクラヴィコードをお聞きにな......すみになつたやうに思つてゐますが』玉清『ハテ、姫様は御存じがないのですか、今朝から......、今朝からお姿が見えないのですよ』ダリ『ハ、左様で御座いますか』と平然としてゐる。......う。然らばこれへ連れ参りますから』ダリ『ハイ、お邪魔乍らさう願へれば結構で御座いま......バルギーも改心するで御座いませう』ダリ『ハイ誠に赤面の至りで御座います。バルギーさ...	1262
1263	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第1篇追僧軽迫	第6章達引〔1795〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 9 件/ハ=9	...へずして飛び出し　　神谷村をのり越えて　ハル山峠の頂上に　　登つて見れば行く人の　......物を残らずちよう（兆）戴せうかい』玄『アハヽヽヽ。おい小盗人野郎俺をどなたと心得て......真坊頭目の前、お取なしを願ひます』玄『アハヽヽヽ、面白からう、併し乍ら茲暫くは猫を......を交る交る打ちたたき雄猛びしだした。『アハヽヽ......ハツ......ハア......ハヽヽヽ　　幼少の時からこの俺は　どてらい......非もなく　　第二の策戦計劃を　遂行せむとハルの湖　　浪押しわけて打ち渡り　スガの港...	1263
1264	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第1篇追僧軽迫	第7章夢の道〔1796〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 5 件/ハ=5	...からう。てもさても小気味のよい事だな、アハヽヽヽ』と一同の牛頭馬頭の怪物は声を揃へ......加へた無礼の罪を、更めて赦しませう』尼『ハイ有難う御座います。どうぞ貴下のお手で此......響うつて爆発した途端に気がつけば、自分はハル山峠の麓の草原に雁字搦に縛られて倒れて......ま、早く縛めを解いて上げて下さい』バル『ハイ有難う御座います、思はぬ奴と諍ひをやり......、玉清別の神司に神素盞嗚大神降らせ玉ひ、ハル山峠の麓に於て、玄真坊其他の者に責られ...	1264
1265	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第2篇迷想痴色	第8章無遊怪〔1797〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 21 件/ハ=21	...既に已に玉清別の館を逃げ出したりと信じ、ハル山峠の麓迄やつて来たが、同じシヤカンナ......坊はコブライ、コオロの両人を後前に従へ、ハル山峠の頂上に辿りつき、東南の方を瞰下す......上に辿りつき、東南の方を瞰下すれば、タラハン城は甍高く壁白く夕陽に輝いて、何ともな......、土地肥たる原野は際限もなく展開し、タラハン城市は何となく殷盛を極めた様な光景が目......をなすべきである。シヤカンナも、かのタラハン城の左守として時めいて居つた奴、あれ位......れる位なら、吾法力と才智を以て臨めばタラハン城を吾手に入れる位は何の手間ヒマが要る......が治まらない。ダリヤ姫も捨て難いが、タラハン城も捨て難い、ナアニ精神一到何事か成ら......らむやだ』と岩上に突つ立上り、東南の空をハツタと見下した其眼光、どこともなく物凄く...	1265
1266	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第2篇迷想痴色	第9章踏違ひ〔1798〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 12 件/ハ=12	...、一体どうしたと云ふのだい。俺ア昨日タラハン市から帰つて来たのでチツともお前の事も......ら、云ふがな、俺が去年の夏だつたか、タラハン市の三つ丸屋へ褌を一丈買ひに行つたのだ......それから……バーツとしたのやな』キ『アツハヽヽヽ、何故又一丈褌を買ひに行つたのだい......さまのお宅はここで御座いますか、私はタラハン市の三つ丸屋のインジンで御座います。一......屋、　　春山村のカンコ様と読み上げ、キ『ハヽア、此奴ア褌の妄念だ、四十八銭の金を受......か深い様子がありさうに思はれます。どうぞハツキリ云つて下さいな』キ『実の処は俺の友......いな』キ『実の処は俺の友人のカンコがタラハン市の三つ丸屋の娘さまに恋慕し恋病を煩つ......まり見損ひをして貰ふまいかい。未来のタラハン城の左守司様だぞ』と云ひ乍らコオロと共...	1266
1267	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第2篇迷想痴色	第10章荒添〔1799〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 10 件/ハ=10	...言つても其れが至当だと思ひますわい』玄『ハヽヽヽヽ、お前のシヤツ面で何程命を助けて......人には絶対に身を任す事は出来ませぬ』コ『ハテ、サテ意地固い女だなア。よう考へて御覧......到底私の言霊では望みがありませぬわ』玄『ハヽヽヽヽ、如何にも御説御尤も、よい処で諦......せ王妃となつて暮す気はないか、未来のタラハン王はこの玄真坊で御座るぞや。人間の欲望......品だ。どうだ、斯かる片田舎に生れて、タラハン城の王妃となる気はないか。世界の幸福を......よく利害得失を考へたがよからうぞや』リ『ハイ、種々と御親切有難う御座いますが、私は......ある方と御相談が願ひたう御座います』玄『ハヽヽヽヽ、そりやさうだらう。如何にも御尤......の両人、三町許り此場より立退きを命ずる。ハヽヽヽヽ、これお姫さま拙者の権威はこの通...	1267
1268	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第2篇迷想痴色	第11章異志仏〔1800〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 16 件/ハ=16	...イ」と人を呼ぶ声が聞えて来た。玄真坊は「ハテ訝かしや、かやうな所で自分を呼とめる者......せて一生懸命に頼み込む。玄真は心の中で「ハヽア、バカな奴だな、此奴、本者だと思つて......へ此通り腰が抜けて了ふんだもの』玄『ワツハヽヽ、此方の御神力には随分驚いただろ、汝......逃出し、又もやパタリと倒れて了つた。玄『ハツ......ハヽヽ腰抜野郎だな、此様な者を何万人連れて......いものだと、少々懐が温くなつたので、タラハン城市へ変装して忍び込み、タラ......ハン市中でも一等旅館と聞えたる丸太ホテルに......奥の二間造りの別室に居を構へ、種々とタラハン城転覆の夢を辿つてゐる。そこへ下女が茶...	1268
1269	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第2篇迷想痴色	第12章泥壁〔1801〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 15 件/ハ=15	...　乱麻の如く乱れたる　　タラハン国の内政も　スダルマン太子の即位より　......平を謡ふ折り　好事魔多しの世の譬　　タラハン城市の目貫の場　行く道さへも広小路　　......ゐた十数の衛兵に苦もなく取押へられ、タラハン城内の営倉に護送されて一人々々独房に投......姓名を明かに申せ』玄『拙者の現住所はタラハン城内の第一牢獄だ』アリ『姓名は何と云ふ......何故兇器を持つて飛び込んで来たのか』玄『ハツ......ハヽヽヽ、扨も扨も分らぬ右守だな、空からは......か、てつきり泥棒が目的ぢやらう』玄『アツハヽヽヽ、訳の分らぬにも程があるわい。俄火......両人の自白を打消す勇気があるか』玄『アツハヽヽヽ、左様な愚問を発する奴があるか、斯...	1269
1270	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第2篇迷想痴色	第13章詰腹〔1802〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 13 件/ハ=13	...もあり、左守様に気張つて貰はねば到底タラハン国は支へられますまい』左『賢明なる国王......国王殿下と云ひ、聰明なる其方と云ひ、タラハン国の柱石はもはやビクとも致すまい。吾は......。どうか誰も来ないやうにして下さい』右『ハイ畏りまして御座います。夫からもう二人の......二人の泥棒の名は何と云ひましたかな』右『ハイ、一人はコブライと云ひ、一人はコオロと......と云ひ、一人はコオロと申て居ります』左『ハテナ、谷蟆山の岩窟に……』と云ひかけて俄......り泥棒の親分となつては居なかつたが、タラハン国を思ふ余り手段を選まなかつたのが吾身......守が預かつておく。早く帰つて呉れ』獄卒『ハーイ』と云ひ乍ら獄卒は逸早く此場を立ち去......たのか、其後の経過を話して呉れ』玄真坊『ハヽヽヽヽ、ダリヤはどうでもよいがオイ兄貴...	1270
1271	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第2篇迷想痴色	第14章障路〔1803〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 8 件/ハ=8	...と人の身の　　行末こそは不思議なれ　タラハン城に仕へたる　　吾は左守の司なるぞ　い......遂ぐるのか　あゝ浅ましや浅ましや　　タラハン城の方面は　何処の空に当るやら　　百里......御神　　導き玉へ永久の　棲処と定めしタラハンの　　城下に建ちし左守家へ　思へば思へ......にはコリコリしたよ。併しお前は結構なタラハン城の館を捨てて、何故又こんな所へ来たの......のだ。チツと合点が行かぬぢやないか、……ハ......ハー、大方俺の金が惜しうなつて、追駆て来た......活動をやるが望だからのう』コブ『其お説はハル山峠の岩上で承はりましたね、サ、行きま......しやいで　　元気をつけて行かうかい　タラハン城を占領し　　天晴国王と成すまし　羽振...	1271
1272	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第2篇迷想痴色	第15章紺霊〔1804〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 7 件/ハ=7	...体も動かぬ癖に腮許りを叩いてゐる。コブ『ハヽヽヽ、オイ玄真さま、起きたらどうだい。......な』　立石は俄に白髪の姿と変じ、『ギヤアハヽヽヽ、コラ耄碌共、俺を誰だと心得て居る......相だつた。斯様な妖怪が出没する以上は、ヤハリ地獄の八丁目に違なからうよ。マアボツボ......アお前の追付くのを待つてゐたのだ』シヤ『ハヽヽヽ、ヤツパリ偉相に云つても、心の大根......る。赤『コリヤコリヤ其方は何者だ』シヤ『ハイ、私はタラ......ハン城の左守の司シヤカンナと申す者で御座い......にパツと気がつき四辺を見れば、自分はタラハン河の河下に何人かに救ひ上げられ、沢山の...	1272
1273	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第3篇惨嫁僧目	第16章妖魅返〔1805〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 9 件/ハ=9	...　タラハン城市を西へ距る三十里許りの所に岩滝村と......礼を申上げることが出来ないからなア』男『ハイ、私はコブライと申します。モ一人はコオ......ます。モ一人はコオロと申まして、実はタラハン城の左守の司の幕下で御座いましたが、フ......から勘当を受けまして身の置き所なく、タラハン河へ身を投げましたので御座います。其所......、よくよくの事でなければ無い筈だが』コ『ハイ、お恥しう御座いますが、玄真坊と云ふ天......とまア、お前も、面にも似合ぬ悪党だな、アハヽヽヽ。善に強ければ悪にも強いと云ふ諺も......真坊と云ふ修験者は如何なつたのかい』コ『ハイ、三人一緒に身投をしましたが、其後気絶......のこた、お前さまの神力で助かつたか、又はハタの人に助けられたか分りませぬが、目の前...	1273
1274	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第3篇惨嫁僧目	第17章夢現神〔1806〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 3 件/ハ=3	...コオロの両人ではないか』　両人一度に、『ハイ、左様で御座います。貴方様は一寸お見か......金子を奪ひ取らむと企んで居らうがな』コ『ハイ、仰せの通りで御座います、恐れ入りまし......安逸の生活を送る事が出来るであらう』コ『ハイ、有難う御座います、如何なる神様を信仰...	1274
1275	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第3篇惨嫁僧目	第18章金妻〔1807〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 2 件/ハ=2	...かつたのと云はれると困る。一生なら一生とハツキリ云ふてくれ、金のある中だけの女房で......い。この向に入江村と云ふ所がある。其所はハルの海がズツと入り込むで居る処で、大変景...	1275
1276	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第3篇惨嫁僧目	第19章角兵衛獅子〔1808〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 6 件/ハ=6	...、余り退屈で仕方がないぢやありませぬか。ハルの湖で有名な日高山はモウ見えなくなりま......た面で、『善哉々々、所望だ所望だ』亭主『ハイ畏まりまして御座います、直様此処へ連れ......障子の外から破鐘のやうな声で、杢助『ワツハヽヽウツフヽヽ天晴々々、千草の高姫の御腕......事もない。好なのはお前の面許りだよ、アツハヽヽヽ』千『さうさう貴方は、一番好なは私......弱味でお前にや百歩を譲らざるを得ないワ、ハヽヽヽ男と云ふ奴、女にかけたら脆いものだ......男と云ふ奴、女にかけたら脆いものだワ、アハヽヽ』千『ヨウまア憎たらしい、そんな冗談...	1276
1277	霊界物語第71巻山河草木戌の巻	第3篇惨嫁僧目	第20章困客〔1809〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 6 件/ハ=6	...になさつたら如何で御座いませうかな』梅『ハヽヽヽヽ、此男は十日許り浜屋旅館に泊つて......。心の底から悔い改めるか、どうぢや』玄『ハイ、生れ赤子になつてお仕へ致します。何卒......だ。一行四人だ、よい居間があるかな』女『ハイ、裏に離棟が御座いまして、そのお座敷か......裏に離棟が御座いまして、そのお座敷からはハルの海の鏡が居乍らに見えまする。何なら二......左守の館でぼつたくつた金ぢやないか』玄『ハイ、お察しの通りで御座います』梅『どうや......辺に駆け出し、一艘の舟を盗んで一生懸命にハルの湖の波を分けてスガの港へ向け漕いで行...	1277
1278	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第1篇水波洋妖	第2章時化の湖〔1811〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 4 件/ハ=4	...潰さにやおかぬ三五の　道こそ強き梓弓　　ハルの海原船出して　再び会ひし高姫と　　教......て旨く肱鉄砲を乱射され、終の果てにやタラハン城の左守の司に腹迄切らせ、しこたま黄金......られ、高姫とか云ふ淫乱婆と手に手を把つてハルの湖を渡ると云ふぢやないか。三五教の照......ら案外しやつちも無い者かも知れないよ、アハヽヽヽ』　妖幻坊、千草の高姫は船の底に青...	1278
1279	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第1篇水波洋妖	第3章厳の欵乃〔1812〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 17 件/ハ=17	...一行朝まだき　　眼を醒し凪ぎ渡る　清けきハルの湖の岸　　入江の港を舟出して　珍の教......丸　松の教の一行は　　艪櫂を操り悠々と　ハルの港を辷り行く　　魚鱗の波を湛へたる　......ルの港を辷り行く　　魚鱗の波を湛へたる　ハルの海原影清く　　彼方此方にアンボイナ　......瀬に落ちて苦める　　世の諸人を救ふべく　ハルナの都に蟠まる　　曲津の神を言向けて　......も　如何で撓まむ真心の　　心揺がぬ梓弓　ハルの海原渡り行く　　吾一行に幸あれや　あ......の　　旅の空こそ楽しけれ　此処は名に負ふハルの湖　　波こまやかに風清く　真帆を孕ま......るべなくなく三百の　　不良分子を選抜し　ハルの湖原打渡り　　タラ......ハン城に忍び込み　様子を聞けば左守なる　　...	1279
1280	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第1篇水波洋妖	第4章銀杏姫〔1813〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 6 件/ハ=6	...草の高姫女帝に忠勤を励んで見たのだよ、アハヽヽヽ』高姫『アタ憎らしい杢助さまだこと......や二匹位遊ばして養つてやりますワ』妖『アハヽヽヽ、益々分らぬぢやないか』高『益々分......』妖『アヽ益々困つた事を云ふぢやないか、ハ......ハー分つた！　読めた！　この杢助が妖術を使......いて正に高姫の君に謝り参らする通りだ。アハヽヽヽ』高『これ杢チヤン、笑うて居る場合......じめな有様だが、お前と別れる位なら、一層ハルの湖へ身を投げて死んだが増しだよ』岸子...	1280
1281	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第1篇水波洋妖	第5章蛸船〔1814〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 3 件/ハ=3	...みつけ乍ら歌ひ初めた。コ『ここは名に負ふハルの海』コオ『ヨーイヨーイ　ヨイトサヨイ......して乗つてゐる　こんな汚れた身魂奴が　　ハルの湖原渡りなば　又もや竜神腹立てて　　......に水とやら　恥を知らない売僧坊主　　タラハン城へと乗り込んで　左守の司に駄々をこね...	1281
1282	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第1篇水波洋妖	第6章夜鷹姫〔1815〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 4 件/ハ=4	...来るに出会した。高姫は目敏くも其船を見てハツと胸を轟かせながら顔色を紅に染めた。妖......ふ事が分つたら、どうして呉れますか』妖『ハヽヽ如何するも斯うするもない、分つたらお......何でも俺の云ふ事を聞いて貰はうかい』高『ハイ何なりと聞きませう、お前さまが死ねと仰......からお咎めを蒙る訳も御座いますまい』妖『ハヽヽヽヽ、口は調法なものだのう、ゴテゴテ...	1282
1283	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第1篇水波洋妖	第7章鰹の網引〔1816〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 2 件/ハ=2	...お岩は二つに割れて　　割れて世がよいヨヤハアサツサ。　引けよ若衆、きれいな加勢　　......ヤツチンエエサツサ　ヤツチンエエ　ヨイヤハアサツサ』照国別『これ照公さま、何と面白...	1283
1284	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第2篇杢迂拙婦	第8章街宣〔1817〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 3 件/ハ=3	...なさむとて　　夕飯を終りし折もあれ　タラハン城の空高く　　雲を焦して燃え上る　大火......い　　あゝ惟神々々　恩頼を賜へかし』　　ハイ......ハイドウドウ、ヒンヒン　シヤンコ　シヤンコ...	1284
1285	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第2篇杢迂拙婦	第9章欠恋坊〔1818〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 11 件/ハ=11	...にくれて居たりしが　パツと輝く火の光　　ハツと驚き眺むれば　又もや火影はパツと消ゆ......若心経波羅蜜経　普門品迄唱へつつ　　タラハン城下をさして行く。　ダリヤ姫は稀代の売......の神の化身と深く信じて、夜陰にまぎれタラハン城下を指して出て来たのである。玄真坊は......行かうか……と心の裡に悩んでゐた。　タラハン川の岸に沿ひたる常磐木の、かなり広い森......当の事を聞かして貰ひ度いものだな』ダリ『ハイ、大神様の御化身にしてはチツト許り……......して、御案内を願つたので御座います』玄『ハ......ハア、成程其方は余程の才媛だ。拙者を神の化......名僧知識と自称する智謀絶倫の英僧だ、否マハトマの聖雄だ、どうぢやダリヤ姫殿、驚いた...	1285
1286	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第2篇杢迂拙婦	第10章清の歌〔1819〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 3 件/ハ=3	...七千余国の月の国　隈なく輝き渡りけり　　ハルの湖洋々と　浪を湛へて吹き来る　　風の......僧坊主を言向けて　凱歌をあげつつ梓弓　　ハルの湖渡らしつ　乗合船の其中で　　ダリヤ......伝へ来りし　珍の御里なれば　　北に清けきハルの湖　南に高き大高の峰　　東に聳ゆる鐘...	1286
1287	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第2篇杢迂拙婦	第11章問答所〔1820〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 5 件/ハ=5	...好に出来た口許を　パツと開いて『某は　　ハルナの都に名も高き　大黒主の片腕と　　世......ツエン宗の法力で　　汝を厳しく捕縛して　ハルナの都へ送らうか　　如何なる悪魔の化身......国のその中に　之程きつい女郎あらうか　　ハツ......ハヽヽヽヽ』と苦笑ひ　すればヨリコはキツと......解散し　　悪魔の道を廃業して　水さへ清きハルの湖　　吹き来る風に魂を　清めすまして...	1287
1288	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第2篇杢迂拙婦	第12章懺悔の生活〔1821〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 6 件/ハ=6	...トルマンの　　神の国をば振り出しに　タラハン城やデカタンの　　大高原に散布せる　数......の御舎千木高く　　鰹木さへもきらきらと　ハルの湖辺に影写し　　眩き許りの光景に　舌......に嘘つく美婦人の　花香の姫に迎へられ　　ハツと驚き眉を寄せ　......ハートに波は打ち乍ら　　素知らぬ顔を装ひつ......ーバーは吃驚し　　揉手をし乍ら腰屈め　『ハイ......ハイ誠に御失礼　　お二人さまの言霊の　清き...	1288
1289	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第2篇杢迂拙婦	第13章捨台演〔1822〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 3 件/ハ=3	...バーは胴を据ゑ　大口開けて高笑ひ　『アツハヽヽヽ......ハツヽヽヽ　　こらこら小女章魚バイタ　俺を......ようものなら、大変なことになるぞよ』イ『ハイ、如何なる悪い事があるかも知れませぬが...	1289
1290	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第2篇杢迂拙婦	第14章新宅入〔1823〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 12 件/ハ=12	...　ハルの湖水を渡る折　　俄に吹き来る暴風に　......バラモンの役所に引張られますからなア』『ハヽヽヽ御心配御無用だ。そんな事に抜目のあ......のだらう、ほんたうに怖ろしい人だワ』妖『ハヽヽ、さう驚くものぢやない、この杢助は決......うだいお前主人に交渉つてくれないか』高『ハイ、承知致しました』と云ひ乍らポンポンと......さうして序に昨夜の勘定書をね』　下女は「ハイ畏ました」と云ひ乍ら、足早に出でて行く......爺、テカテカ光つた頭をヌツと出し、亭主『ハイ私は当家の主人で御座います、お召により......つん出ました』高『勘定書は幾何だな』亭『ハイ、お二人様で一円五十銭頂戴致します』高......て上げて置かう、それなら好いだらう』亭『ハイ、お土産なら幾何でも頂戴致します。有難...	1290
1291	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第2篇杢迂拙婦	第15章災会〔1824〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 5 件/ハ=5	...高姫司の前に立ち　『拙僧こそは月の国　　ハルナの都に現れませる　大黒主の御寵臣　　......ーも千草の高姫の　　顔を見るより仰天し　ハートに浪は騒げども　　そしらぬ顔を装ひつ......ン城で会うたキユーバーに少しも違はない。ハテ妙な事になつて来たワイ、悋気の深い杢助......千草姫どの、この面を覚えてゐますか』高『ハイ、そのお顔を忘れてなりませうか、天下に......。　高姫はやや口ごもり乍ら思ひきつて、『ハイ、時置師の神の杢助さまと云ふ立派な夫が...	1291
1292	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第2篇杢迂拙婦	第16章東西奔走〔1825〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 2 件/ハ=2	...、ヤ、信者が最早皆帰んだと見えるな』高『ハイ、皆帰しましたよ、これから貴方と妾と二......方がないがのう』　高姫は素知らぬ顔で、『ハイ、それやさうでせうよ、此処に猪が一匹絞...	1292
1293	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第3篇転化退閉	第17章六樫問答〔1826〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 4 件/ハ=4	...向つて甲走つた女の声が聞えて来た。高姫『ハイ、御免なさいませ、一寸物をお尋ね申しま......を調べて来て貰ひさへすれば宜しい』アル『ハイ、承知致しました、オイ、エス、お前は俺......向つて、戦闘開始をやつて下さい』ダリヤ『ハイ、及ばず乍ら第一線に立ちませう、どうか......いかい目をむいて　　ダリヤの姫の面上を　ハツタと睨み大口を　　斜に開き白歯をば　む...	1293
1294	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第3篇転化退閉	第18章法城渡〔1827〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 3 件/ハ=3	...耐らないワ、サア去んだり去んだり』キユ『ハヽヽヽヽ、馬鹿云ふな、此処は今日から俺の......い、今にこの看板通り励行するのだ』エス『ハヽヽヽヽこの糞坊主奴。高姫とか云ふ婆に泣......中股に尾を挟んで帰つたり帰つたり』キユ『ハヽヽヽヽ馬鹿だのう。足許に火がついて、尻...	1294
1295	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第3篇転化退閉	第19章旧場皈〔1828〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 4 件/ハ=4	...も舌をまきましたよ。このキユーバーだつてハルナの都に権勢並びなき七千余国の大棟梁、......、安々とは、なれませぬからな。それから、ハルナの都のお役所にも諮問（四文）機関と云......一生不治の難病になるかも知れないよ、ワツハヽヽヽ』高『ホツホヽヽヽこれキユーバーさ......切も附け与へるから有難く頂戴せい』キユ『ハイ、有難う御座います、それでは頂戴致しま...	1295
1296	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第3篇転化退閉	第20章九官鳥〔1829〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 7 件/ハ=7	...だからお金の有らう筈はなし、話に聞けば、ハルの湖で高砂丸に乗り込み、高姫が暴風雨に......撫でながら　ひびきのいつた濁声で　キユ『ハイ......ハイ......ハイ......ハイようお出で　　何用あつて御座つたか　御......道理を説き聞せ　　疑念晴してやる程に　アハヽヽ......ハヽヽ訳もない　　しやつちもない事云うて来...	1296
1297	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第3篇転化退閉	第21章大会合〔1830〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 8 件/ハ=8	...だ彼は当家へは帰つて居りませぬか』イル『ハイ、貴方が噂に高き照国別の宣伝使様で御座......るし、及ばず乍らお力になりませう』イル『ハイ、有難う御座います。何分よろしく』と挨......たが、何か期するところあるものの如く膝をハタと打ち三つ四つ頷いて、『ヤ、分りました......事ア何時でも忘れてゐやしませぬよ』花香『ハイ、有難う御座います。そのお言葉を聞いて......けやがつて、あまりひどいぢやないか、アツハヽヽ』ヨリ『梅公別さま、当然ですわね、こ......た。何か変つた事はありませぬかな』イル『ハイ、お察しの通り、その事に就きまして今、......聖地を占領せむとしてゐるのでせう』イル『ハイ、已に占領されて了つたのです。最早今と......ひ、理窟づくめに放り出したのでせう』ヨ『ハイ、お察しの通で御座います。何分汚れた魂...	1297
1298	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	第3篇転化退閉	第22章妖魅帰〔1831〕	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 4 件/ハ=4	...マン城でお目にかかりました者ですよ』高『ハイ、如何にもお前さまは梅公別とか云ふ方だ......神館の役員となつて勤めて下さいな』梅公『ハイ、思召は有難う御座います、何分宜しうお......寸お目にかかり度いもので御座います』高『ハイ杢助さまは一寸お疲れて離棟の別館でお寝......合図をしたら一斉に蓋を開けるのですよ』『ハイ畏りました』と村の若者十数人はイルクが...	1298
1299	霊界物語第72巻山河草木亥の巻	後付	霊界物語特別篇筑紫潟	出口王仁三郎	1929刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 3 件/ハ=3	...生宮の　高姫さまよよつく聞け　　高山彦のハズバンド　ここに現はれます上は　　私が亡......せば　又もや黒姫後を追ひ　黒姫『悪性男のハズバンド　　この黒姫の黒い目を　ぬすんで......　　皺涸れ声を張りあげて　黒姫『悪性男のハズバンド　　黒姫愛想が尽きたぞや　鼻高姫...	1299
1300	霊界物語第73巻天祥地瑞子の巻	第1篇紫微天界	第1章天之峯火夫の神〔1832〕	出口王仁三郎	1933刊	ＤＢ・ＲＭＮ	全 3 件/ハ=3	...基くものと知るべし。　キリストの聖書にヨハネ伝なるものあり。ヨとはあらゆる宇宙の大......。ヨとはあらゆる宇宙の大千世界の意なり、ハは無限に発達開展、拡張の意なり、ネは声音......ネは声音の意にして宇宙大根本の意なり。ヨハネ伝首章に曰く、『太初に道あり、道は神と...	1300

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