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霊界物語あらすじ

説明を読む
ここに掲載している霊界物語のあらすじは、東京の望月氏が作成したものです。
まだ作成されていない巻もあります(55~66巻のあたり)
第71巻 山河草木 戌の巻 を表示しています。
篇題 章題 〔通し章〕 あらすじ 本文
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妖僧・玄真坊は色欲に目がくらんで失敗を重ね、現幽二界をさまよって苦難を味わい、ついに照国別一行に救われる物語を骨子とする。
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01 01 〔1790〕
玄真坊は、シャカンナの元部下たちを引き連れて、バルギーといっしょに逃げたダリヤ姫を捜索していた。部下の一人、コブライとともに山中の立岩までやってきた。
コブライは玄真坊の待遇に文句を言いつつ、女に逃げられたことをからかっている。日が暮れてきたため、二人は立岩のくぼみで眠りについた。
そこへダリヤ姫を捜索している山賊の部下たちがやってくる。山賊たちは暗闇に怖気づいて、怖さを紛らわすために歌を歌いだした。
玄真坊とコブライはそれに気づいて目を覚ます。コブライは玄真坊をからかおうと、ダリヤ姫の声色を使い、玄真坊を茨の中へ飛び込ませようとする。
玄真坊はダリヤに近づこうとするが、落とし穴に落ち込んでしまう。その悲鳴に驚いたコブライも、いっしょに穴に落ちてしまう。山賊たちはてっきり化け物の仕業と思い、逃げてしまった。
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01 02 〔1791〕
玄真坊とコブライは穴から抜け出して、性懲りもなくダリヤ探索に日を費やしている。二人は秋の七草の効能について四方山の話をしながら山を下り、二、三十戸の小さな村に出た。
二、三人の小僧たちが小魚釣りをやっていたが、一人が玄真坊を見て、その禿げ頭をからかう。
小僧は、この神谷村の庄屋の息子、「神の子」と名乗る。「神の子」は、神谷村が代々三五教を奉じていると語る。神の子は、玄真坊の素性、ダリヤ姫を捜索していること、今七草の話をしながら村にやってきたことなどを当てて見せる。
また、自分の庄屋の家で、ダリヤをかくまっていることを明かす。
玄真坊は小僧からダリヤの隠し場所を聞こうとするが、「神の子」は玄真坊を馬鹿にする狂歌を歌い、白い煙となって姿を隠してしまった。
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01 03 〔1792〕
かつて日の出別の宣伝使に使えていた玉清別は、バラモン教を逃れて、タニグク山の峰続きに神谷村を作って時期を待っていた。
玉清別には、妻玉子姫との間に、神の子、玉の子という二人の子があった。神の子は小さいころより、神童と呼ばれていた。
玄真坊はダリヤが庄屋・玉清別の屋敷にいると知ってさっそくたずねてくるが、玉子姫に正体を見破られ、言い負かされて閉め出しをくってしまう。
玄真坊は自分は改心し、神の柱となって福音を述べにきたと歌うが、神の子・玉の子に逆に心を見透かされ、馬鹿にされてしまう。
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01 04 〔1793〕
玉清別の館から閉め出しを食い、玄真坊はますますダリヤ姫への情欲に身をさいなまれている。
神の子はそこへやってきて、ダリヤとバルギーが逃げたと嘘を教えてからかう。玄真坊とコブライは暗がりの野山をダリヤを追って駆け出す。
一方、ダリヤ姫は、実家に戻るまではバルギーを自分の護衛としておこうと、酒をついでご機嫌を取っている。
バルギーは自分の男らしさを誇ろうと、盗賊をやっていたころの話をするが、逆にダリヤ姫に嫌な顔をされてしまう。
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01 05 〔1794〕
バルギーは黄金で姫の歓心を買って名誉を挽回しようと、夜が明けぬうちに、村へ盗賊に出てしまう。
バルギーは村の一軒に暴れこみ、家人を縛って金銭を奪い逃げ出すが、井戸に落ちてつかまってしまう。
バルギーは村の掟に従い、村から追い出されることになった。ダリヤは哀れを催し、ついに自分が、山賊の岩窟から逃げ出すためにバルギーをだましていたことを打ち明ける。
バルギーは村から去っていくが、ダリヤ姫は玉清別の勧めに従い、玄真坊を避けるためにしばらくまた村に滞在することとなった。
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01 06 〔1795〕
玄真坊とコブライは道に迷って立ち往生していたが、そこへ、部下のコオロと合流する。
三人は泥棒となって天下を取ろうなどと法螺を吹いているが、そこへ、神谷村を追い出されたバルギーがやってくる。三人はバルギーからダリヤの居場所を聞き出そうとするが、バルギーはダリヤへの義理から、頑として白状するのを拒んだ。
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01 07 〔1796〕
バルギーはいつのまにか、破れ寺にやってきていて、一夜の宿を頼んでいる。
寺から現れた尼僧は、尼寺に男を泊めることはできないといってバルギーを閉め出す。
途方にくれたバルギーは野宿を覚悟するが、そこへ宿の客引き婆がやってきて、小さな宿に案内する。
婆が宿の戸を開けると、そこには牛頭・馬頭の妖怪が何十と居て、人間を食っていた。
婆は突然、真っ黒な熊となってバルギーを捕まえてしまう。客引き婆は、バルギーを妖怪の晩飯にしようと、連れてきたのであった。
バルギーは命乞いするが、熊はバルギーの悪業を数え上げる。
牛頭・馬頭の妖怪は、これまでバルギーが殺めて来た人々の化身であり、この地獄はバルギー自身が作ったものであった。
バルギーは進退きわまり、ダリヤ姫から聞き覚えた三五教の数歌を唱えた。すると、熊や牛頭馬頭の妖怪たちは次第に影が薄くなり、消えてしまった。気が付くと、枯草が生い茂る道のかたわらに、泥まみれになって倒れていた。
バルギーはよろよろと再び歩き出す。すると、以前に尼寺であった尼僧が、青黒い顔を枯草の中からあらわし、バルギーを呼び止め、自分はダリヤ姫であると名乗る。
尼僧は言う。
自分は、バルギーをだまして家まで送らせようとした、ダリヤ姫の悪念である。
不公平のない神界では、だました相手の許しを得て罪の償いをしなければならない。
そのために、このようなところにうろついている。
神谷村からバルギーが追い出されるとき、バルギーを諭すつもりで頭を三つたたいたが、その罪で、バルギーに頭を三つたたいてもらわなければ浮かばれないのだ、と語る。
バルギー尼から渡された扇子で尼の頭を三つ打つと、尼僧の姿はぱっと消えてしまった。
次に、山の向こうから「オーイオーイ」と自分を呼ぶ声がする。聞き覚えがある声に引かれてそちらに進んでいくと、たちまち東方の天から大きな火光が現れ、バルギーの面前に落下し、ドンと地響きを立てて爆発した。
気が付くと、自分はハル山峠のふもとに、がんじがらめに縛られていた。
そこへ、ダリヤ姫、玉清別、村人らがやってきて、助け起こした。
村人たちは、神素盞嗚大神の託宣により、バルギーが命をかけて玄真坊らに抵抗してダリヤ姫の居場所を明かさなかったことを知り、助けに来たのであった。
バルギーは村に運ばれ、ダリヤ姫に介抱されて玉清別の館で一ケ月ばかり養生することとなった。
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02 08 〔1797〕
玄真坊・コブライ・コオロの三人は、バルギーを袋叩きにした後、ダリヤ姫は逃げてしまったと思い込み、あきらめてハル山峠を上っていく。
玄真坊は、天下を驚かすようなことをやって英雄ともてはやされれば、ダリヤのような美人は思いのままだと一人合点し、一旗あげようと思案をめぐらす。
コブライにどうやって活動資金を作るのかと聞かれ、玄真坊は似せ坊主をやめて、また盗賊に戻るつもりであることを明かす。
そうこうするうちに、コオロは大あくびをして目を覚まし、夢の中で夢の国の国王となっていたと語る。
玄真坊は、その夢を売ってくれと掛け合い、コオロは、夢を売る代わりに自分に命令権を与えてくれと要求する。玄真坊は承知し、一同は山を下っていく。
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02 09 〔1798〕
春山峠の南に、春山村という小部落があった。その一軒家にカンコという男が、名前も知れぬ病にかかって臥せっていた。
友人のキンスが見舞いにやってくる。キンスは病の原因を尋ねる。
カンコは、去年の夏にタラハン市の呉服屋に行き、そこで買い物をした時、呉服屋の娘インジンに恋焦がれてしまった。その後、インジンがカンコの家までわざわざやってきて、何か書き物をくれたのだが、それが恋文じゃないかと思ったとたん、病に臥せってしまったのだと言う。
キンスは、字の読めないカンコに代わって、その書き物を読んでやる。それは、カンコが買った木綿の請求書であった。
キンスは気の病を治すためには申の年・申の月・申の日・申の刻に生まれた女の生胆が効くという噂を信じて、友の恋の病を治すために、自分の妹の生胆をとろうとする。
妹のリンジャンを呼んでくるが、そこへ玄真坊一行が暴れこんできて金銭を要求する。
玄真坊はリンジャンの美貌を見て、気を引こうと、にわかに僧侶となり、自分は二人の泥棒からリンジャンを守ろうとしたのだ、と格好をつける。
しかしリンジャンは玄真坊の顔を見て、自分の妹をだまして汚したオーラ山の偽救世主だと見破り、役人を呼ぼうと外へ駆け出してしまった。
玄真坊らは役人が来る前にさっさと逃げ出してしまう。
本文
02 10 〔1799〕
玄真坊、コブライ、コオロは捕り手を恐れて田んぼ道を逃げてゆく。
すると、道ばたの古井戸に、自分たちを捕り手に通報しようとしたリンジャンが落ちているのに気づいた。3人はリンジャンを助け出し、森の古堂に運んで介抱する。
しかしそれは、親切心ではなく、リンジャンの気を引いてものにしようという下心からであった。
リンジャンが息を吹き返すと、3人は互いに自慢話をしてリンジャンに気に入られようとするが、ことごとく難癖をつけられて言い負かされてしまう。
そうこうしているうちに捕り手が堂に迫って来て、3人の泥棒はたちまち逃げ失せた。
本文
02 11 〔1800〕
玄真坊は逃げるうちにコブライ、コオロとはぐれてしまう。そこへ、二人の捕り手に追い詰められ、道ばたの辻堂に逃げ込み、石仏に化けてやり過ごそうとする。
二人の捕り手は玄真坊を追って辻堂にやってくるが、玄真坊が化けた石仏が生きているのに肝をつぶし、腰を抜かしてしまう。
玄真坊は逆に捕り手の食料を奪い、打ち倒してゆうゆうと逃げ去る。
その後、泥棒をしながらタラハン市の宿屋に逗留していたが、偶然、宿帳にコブライ・コオロの名前を見つけ、二人の部下と合流することができた。
3人は、かつて自分たちの頭領であったシャカンナが、今は国家の左守として権勢を振るっているのをやっかみ、左守の屋敷に泥棒に入ることに決めた。
深夜、闇にまぎれて左守家に向かっていた矢先、火事が起こって市中騒然となる。が、3人は逆に火事場泥棒を決め込んで、泥棒を決行する。
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02 12 〔1801〕
玄真坊、コブライ、コオロの3名は、左守館に詰めていた衛兵たちに、苦もなく取り押さえられてしまう。
市中の火事も始末がついたところで、3人の泥棒を右守のアリナが取り調べることになった。
コブライ・コオロは火事の夜、左守の屋敷に泥棒に入ったと白状するが、玄真坊は、自分の兄弟分である左守の家を火事から守るために加勢に来た、と強弁して譲らない。
アリナは扱いに困ってとりあえず牢に戻すが、玄真坊は平気の平左で、左守・右守を茶化す歌を歌う。
また、左守・右守を無道の野心家とののしり、天意を行う自分は助からねばならない、などという経を読み、まったく罪の意識がない。
様子を見にアリナが牢へやってきても、反省の色も見せず、あべこべにアリナとシャカンナをののしる有様である。
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02 13 〔1802〕
アリナは、玄真坊が左守シャカンナを兄弟分と呼び、自分の罪を認めようとしないのに困って、シャカンナ本人に相談にやってきた。
シャカンナは、3人の泥棒を内々に自分ひとりで取り調べることとなった。
シャカンナは、かつて自分が山賊をしていたことが、今回のことで明らかになってしまうのではないかとひそかに思い悩む
昔、政変で城を追われたシャカンナは、国政再興を夢見て、山賊となって力を蓄えようとした。しかし彼の悲願であった国政再興は、武力ではなく、娘のスバールが開明的な太子に見初められ、また自分を追放した政敵の息子=アリナの協力を得たことによって実現したのであった(第六十七巻第三篇から第六十八巻参照)。
シャカンナの前に引き出された3人は昔のことを並べ立て、無理難題をふっかけてシャカンナをゆする。
シャカンナは、昔の部下の有様に責任を感じ、金を与えて放免する。しかしその後すぐに、自分は遺書を残し、神前で切腹して果てた。
昔の義理によってしたこととはいえ、罪人を自分の一存で放免することは国法違反であり、その責任を取っての詰め腹であった。アリナは王・王妃に、シャカンナの遺書とともに事の顛末を報告したのであった。
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02 14 〔1803〕
玄真坊、コブライ、コオロはシャカンナから奪った黄金を胴に巻きつけ、山野を歩いてタラハン国を抜けようとする。
しかしそこで十数人の捕り手に囲まれ、行く手を失った三人は進退窮まり、思い切って断崖絶壁の谷底に身を投げてしまった。
場面は変わって、だだっ広い原野を、切腹して果てたはずのシャカンナが一人、来し方の事を歌いながら歩いている。
すると、土の中から頭だけを出している玄真坊と出会う。玄真坊は、たくさんの黄金をゆすり取った罪で、幽冥主宰の神から罰をくらっているのだ、と答える。そして、シャカンナに許しを請う。
そこへ今度はコブライ・コオロが濡れ鼠でやってくる。彼らは谷底に飛び込んだとたん、黄金をすっかり捨ててしまっていた。
玄真坊もあまりの苦しさに、ついに黄金を捨てると宣言する。と、とたんに地面から抜け出すことができるようになった。
一同は気を取り直し、幽冥界の道を行ける所まで行こうと、歌を歌いながら行進する。
玄真坊が先に立って行くが、辻の立石に頭をぶつけてその場にふん伸びてしまった。
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02 15 〔1804〕
玄真坊がぶちあたった立石は老婆の姿に変じ、玄真坊の元女房、小夜具染のお紺と名乗る。生前の恨みにより、玄真坊を食らうために待ち伏せていたのだと言う。
玄真坊は助けを求め、シャカンナが天の数歌を唱えると、お紺は消えうせてしまった。
一同は再び行進をはじめる。玄真坊の前に再び立石が立ちふさがるが、天の数歌によって消えうせる。
一同はようやく冥府の赤門にたどり着く。玄真坊、コブライ、コオロの3人は、赤門の守衛からまだ現界に命数が残っていると告げられ、門を締め出される。
やむを得ずとぼとぼと引き返し始めたところ、耳元で女の声が聞こえたかと思うと、3人はタラハン河の河下に救い上げられていた。
3人を介抱していたのは、千草の高姫であった。
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03 00 - 本文
03 16 〔1805〕
玄真坊、コブライ、コオロの3人は、淵に流れ着いたときに漁をしていた首陀たちに引き上げられ、弔われようとしていたのだった。
そこへやってきた千草の高姫が、3人を蘇生させて従者にしようと、ウラナイ教の神に一生懸命祈願をするが、何も起きない。最後に我を折って三五教の大神に祈願したところ、ようやく息を吹き返した。
高姫は玄真坊と偽の夫婦となって一仕事しようともちかける。玄真坊は幽冥界での戒めも忘れて、またもや色欲を出すが、高姫は相手にしない。
高姫は3人が一文無しと聞いて、愛想をつかして去ろうとするが、コブライ・コオロが黄金を掘り出す。
それを見て高姫は態度をがらっと変える。そして、コブライとコオロに、ダイヤモンドがあるからといって、さらに穴を掘らせる。
玄真坊と高姫は、いきなりコブライとコオロの上から土をかけて生き埋めにし、黄金を奪って行ってしまう。
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03 17 〔1806〕
コブライ・コオロの両人は、命からがら穴から抜け出すことができた。二人は怒りの歌を歌いながら、黄金を取り戻そうと玄真坊を追いかけて行く。
そのうちに二人は原野の中で眠りこけてしまった。すると、夢うつつに白衣の神人が現れ、豊玉別命であると名乗る。
豊玉別命は、二人が怒りに捕らわれ、また黄金を目当てに玄真坊を追いかけていることを咎め、諭す。
二人は悪人として生まれついているのだから、悪に徹するつもりだと答えるが、豊玉別命は、どんな悪人であっても悔い改めることで悪を消し去り、善に向かうことができるものだ、と諭す。
そしてミロク大神の世の到来、三五の大神の信仰、惟神の名号を二人に授け、善事を行うように、と教えて消え去った。
コブライとコオロは、泥棒をきっぱりやめて修験者となり、七千余国の霊場を巡礼しようと決めた。二人は宣伝歌を歌いながら、スガの港を指して歩いていく。
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03 18 〔1807〕
一方、玄真坊は千草の高姫を妻にしようと口説くが、高姫は玄真坊の黄金だけが目当てで、返答をはぐらかしている。
二人はまず、スガの里に出て山子を企むことにし、高姫をたたえる宣伝歌を歌いながら歩いていく。
その途中、二人は入江村というハルの海のほとりの村で、宿を取ることとなった。
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03 19 〔1808〕
入江の里の浜屋旅館に、玄真坊と高姫は、もう十日も滞在することとなった。
玄真坊はなんとかして高姫を自分のものにしようと口説くが、高姫は頑として玄真坊をはねのけている。
そこへ、表の街道に角兵衛獅子がやってきた。玄真坊と千草姫は、獅子を呼んで舞わせたが、それはコブライとコオロだった。
コオロはすぐさま玄真坊を捕まえようと役所へ駆けていく。コブライは役人を迎えに行くが、その隙に高姫は玄真坊を気絶させ、黄金をすっかり奪い取って二階の間へ引っ込んでしまう。
役人は玄真坊がこときれたと思い、戸板に乗せて担がせて行ってしまった。
高姫はその様子を見ていたが、そこへ妖幻坊の杢助が現れて、高姫に合流する。
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03 20 〔1809〕
月の国々を宣伝に回っている照国別、照公、梅公別の三人は、宣伝歌を歌いながら入江村の近くまでやってきていた
3人はスガの里への道程として、入江村に逗留しようとしていた。そこへ、草むらの中から人の唸り声が聞こえてくる。梅公別は倒れている坊主を見つけ、天の数歌を奏上すると、坊主は息を吹き返した。
梅公別がふと見れば、それはオーラ山で自分が言向け和した、玄真坊であった。玄真坊はここまできてようやく改心し、一行の共に加えてくれと梅公別に頼み込む。
一行は入江村の浜屋旅館に宿を取る。まず、梅公別が高姫に気づき、玄真坊は高姫に黄金を奪い取られたことを一同に話す。
一方、高姫も照国別一行に気づく。宣伝使たちを恐れた妖幻坊の杢助と高姫は、旅館を抜け出すと夜陰にまぎれ、舟を盗んでハルの海をスガの里に向けて漕ぎ出し、逃げてしまった。
翌朝、照国別一行も船をあつらえ、スガの港を指して出立した。
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